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live , lifework.

音楽と言葉といきるひと。ライブの「きかくやさん」だったこともあったなあ。

恒例となりました。
ことしもできることが、うれしいよ。





10.ノルカソルカ/Kaco



もともとすきでよく聴いていたのですが、
とてもバラエティに富んでいてすてきな1枚だったなあ。

澄んだ青空みたいな声してるんだよね。









9.hope/マカロニえんぴつ



このアルバムを聴いていた4月はじめは、
まだ少し元気はあって、
音楽があれば乗り越えられる、今年こそはいろんなアルバムをきくんだ、たくさん時間はあるんだ、なんて思っていた。
ほどなくして、音楽を欲さない日々がくるなんて思わなかったなあ。
そんなことを思い返して見たタイトルが「hope」で、
忘れないでいようっておもっている。
ぜんぶ。








8.テイクミー/Saucy Dog





ひとりに向けるラブソングが苦手だった時期があった(今も得意ではないか…)んだけど、
いけるなラブソング、っていうターンになるととても沁み入るやつです。
(ラブソングしか入ってないわけじゃないよ)
うすうす気付いてたけど、彼ら、すきな音づくりよ。
朝が似合うようにつくられている。








7.PERSONARITY/高橋優



大丈夫?この位置で大丈夫わたし?笑






ちゃんとした感想かいてたわよかったわ。

「RUN」でGetWildを感じ(すごいいいんだよ疾走感、ライブたのしみだよ)、
「自由が丘」は「非凡の花束」に匹敵するあかんやつだし、
「東京うんこ哀歌」と「フライドポテト」であいつやってんな、って思うし、
「ORION」はうっかりしたらダメなやつだし、
「PERSONARITY」がどタイプなんだよね。

こんな語彙力の欠如状態で
「そうだと思ったよ」っていつものともだちと笑い合う時間が、
足りてないよ。







6.SCRAPPY JEWELY/カミナリグモ



復活してはじめてのフルアルバム。
《その続きを探しに行くんだよ》って、
うれしかったよねえ。

ガラクタのようだけどキラキラしている、
いつかそう見えるものを大切にできたら。








5.樋口愛/ヒグチアイ



ベストアルバムだからなあ…と思いながら、
ベストアルバムだからなあ!!!!!とこの位置に。
ジャケットもすきで、付属の小説もすきで、
選ばれた曲たちの説得力と意外性に脱帽し、
入ってる新曲もすきなのである。
今年もきもちは変わりませんでした。
1位でもおかしくないのよ。よ。








4.Grow apart/Awsome City Club



聴いてそうで聴いてなかったバンド。
空とか夜とかもふんだんだけど、なんだか海、の印象が強かったな。青。
流れ、波、飛び込む、ていうワードたちのさりげなさと強さ、そして
《讃えあえ 正しさを》にハッと。
音にも、真ん中にある強さ、を感じてきいていました。スルメ。いや、トビウオ。








3.まだいけます/阿部真央



ひゅー!
わたしのすきなあべまがここにありました。








2.strobo/Vaundy



このひとの口から出る《僕たちは》《僕ら》というフレーズがすごくフックがあるなあと思っていた。
なんでこんなに、みんなまとめて、って言ってるのにさみしさというか個体なかんじがするんだろうと。
「僕は今日も」でそれが回収されるような。







1.ぼくらのおんがく/うたたね



大げさでなく、ことしのわたしを
包み込んでくれたのも、見守ってくれたのも、
この音たちだったのです。







ほか。


◆Dress farm 2020/sumika

彼らを10位に入れてないんだけど、
ことしも彼らが4人で良かったって思っていました。





◆街を泳いで/YONA YONA WEEKENDERS



めちゃめちゃ聴いてた。
免許あるかた、ドライブに是非。




 FRAGILE/LAMP IN TERREN



かっこつけても、かっこつけすぎない最近が、とてもいいなと思うよ。





◆DENIM SHIRT GIRL/大橋ちっぽけ



とってもいいな!!!と思ってたんだけど、
これまでのちっぽけくんとイメージが違いすぎて戸惑ったところはある。笑





◆メランコリックモラトリアム/Karin.



まれにある、あーーーーー才能、という感覚。





おわり!




---
簡易版。

1.ぼくらのおんがく/うたたね
2.strobo/Vaundy
3.まだいけます/阿部真央
4.Grow apart/Awsome City Club
5.樋口愛/ヒグチアイ
6.SCRAPPY JEWELY/カミナリグモ
7.PERSONARITY/高橋優
8.テイクミー/Saucy Dog
9.hope/マカロニえんぴつ
10.ノルカソルカ/Kaco



今いる位置に、いちど旗を立てること。
そうしたらもうおわりになる気がして、すこしこわいと思っていた。

"旗は立てるな 大きく振れよ"
(ヒグチアイ「わたしはわたしのためのわたしでありたい」)
というフレーズがすきだ。



だけど、ここ、ってしるしをつけることで
今、2020年の今、
何ヶ月後か何年後かの自分をたのしみにすることになるかもしれないと、思う。










Dressfarm2020、新曲レビュー。
毎度毎度、バランスのとれた曲たち。




sumikaが4人でよかった。




***


1.トワイライト
(作曲:片岡健太、作詞:片岡健太)

入念な「準備」の歌。
ご飯の用意、着替え、いつでも飛び出せる準備。
だけど出かけるのではなく、【sumika】というバンド名そのものであるように、
「迎え入れる」準備を彼らはしている。
"おかえりなさいという魔法"を信じてここまできたバンドは、改めて意を決して
"待てる人に"なる表明を。

音楽に支えられることも多くある、
けれどもこころの健康を保つために、いろんなことを考えてしまわないように、
音楽と距離を保った人もいたんじゃないか。
わたし自身がそうだ。
そんな人を静かに、自分の足で来てもらうのを待っているさまを
ほんとうにこのバンドらしくかたちにしている。

ちなみにわたしはね、どんな人がすきなの、って聞かれたら
「待っていてくれる人」って言ってるんだよ。
合致。


片岡の必殺キーワードシリーズ、
"自分が一番好きな自分でいることにするよ"(「彗星」)で締めくくった前ツアーが記憶に新しいまま、
2020年最初のリリース「センス・オブ・ワンダー」での"自分の好きな自分になる"を経て、
この曲で"一番好きな自分で居よう"と綴るのを見て
次に会うときにいちばん伝えたかった、
目を見て言いたかったことなんだろうなあと飲み込んだ。


何もできない、どうしたらいいかわからない状況であった時期から少し抜けて、
考えて考えて考えて、このDressfarmに辿り着いた彼ら。
まさに【トワイライト】と付けるに相応しいタイミング。
果てしなく思えた暗い時間の終末期、そして"笑える未来"の夜明け前。


このバンドを背負っているのは、間違いなく片岡だ。



◆すきなフレーズ

"想いの丈を並べて
インクが滲む所に気付いておこう"

滲むのはペンが止まるせいか、涙が落ちるせいか、それとも。







2.晩春風花
(作曲:小川貴之、作詞:片岡健太)

"もう一度戻れたら""戻りたい春"とあるように、
おそらく今年の、失われたような春に想いを馳せている。
今回の4曲どれもがそう思えるけど、
最も悔しさが滲む曲。劇的な叙情詩。


わたしにとってこの曲の中では
"風"がこの世の流れで、
"花"が音楽だったり、彼ら自身だったりする。
風に翻弄される日々、
変わることを余儀なくされる時間、
それでも"全てを全てを巻き込んで吹いてゆくから"に始まる転調のしたたかさよ。

ピアノを撫でるさまがまるで春の嵐、
情感豊かなグリッサンドは、"笑った風"の口元のかたちみたいな曲線を描く。
ストリングスみたいな音も、
跳ねる、まわる、360度を囲まれるようにいろんな音、いろんな声が聞こえるところも、
いちばん「今のsumika」が出ている、と言っていいと思う。
小川がこのバンドに加入して始まった快進撃を彷彿とさせる、
"ひらり開いてゆく 花がとても綺麗"
やっと形容詞がきた、ここまできた。


「風花」って晴れた日に雪がちらつくことを指すと思うんだけど、
"風"と"花"が一緒になったら、
それぞれの文字通りの姿ではない、
今までとは違う景色が見えるってことなんじゃないかなあ。



◆すきなフレーズ

"散らせど実れる
風は巻き込める"

ザ・虎視眈々。
ああ、わたし、三拍子に弱いけど三連符にも弱いんだなあ。







3.VOICE
(作曲:荒井智之、作詞:片岡健太)

ともさんの曲ーーーーーーー!!!!!!
(取り乱し)


…はい。


耳に飛び込んでくるような
"今 僕が出来ること"
のフレーズはまさに【今】そのもので、
だけどこのバンドに関していえば、この曲はなんだか【今】に始まったことじゃないな、
というのが第一印象だった。
どうしてか。


あ、これは、banbiの足跡だ。
進化してゆく「晩春風花」のあとに持ってきたところで浮かび上がる対比。
楽器の登場人物がシンプル。
ありとあらゆる音を入れるのではなく、人数分の音。
取り囲む空間の使い方でなく、愚直で前のめりな音。
どこか懐かしさを感じる大サビのシンセ。
同じラララでもこんなに違う。
昔に帰りたいなんて思っているはずがない、
それでも紛れもない事実、
このバンドの土台はこの声とドラムが築き上げたものだ。

"全てラララ歌い覚ましてやる" で
がなる歌声、"Hey"とか"Wow"でがなるのはあったけど、
言葉でのそれは珍しい。
この荒々しいかたまりは、
彼らの決定打「雨天決行」で必ず言う
"雨が降っても槍が降ってもやめない覚悟を"と同じなんだろうな。

そして駆け抜けてゆくこの曲の終わり、
"今やっと解るとこ
物語の先で気付いたとこ
その声が誰にも似てないこと"
最後の1行の瞬間にドラムとボーカルだけになるところは、
むしろ始まりの瞬間そのものだったんじゃないかな。
2人の輪郭。


わたしはといえば、
今やっと気付いたとこ、
今回の作品で唯一声を出していない荒井が書いた曲のタイトルが「VOICE」だということ。



◆すきなフレーズ

もう書いちゃった、最後の3行の、
キレ味と後味。








4.憧憬
(作曲:黒田隼之介、作詞:片岡健太)

黒田作曲のど名曲「まいった」の"君じゃないと僕は"での終わりと重なる、
"それじゃあ僕は"
に続くのは。
投げかける自問自答か、心には決まっている言葉か。

黒田は「抱きしめる」人だと思う。
ギターを抱きしめながら弾くような、その無邪気さが良さでもある。

大事なものをぎゅっと抱きしめすぎて、
いつしか飲み込んでしまったり、自分の奥にぐっと押し込んでしまったり。
音楽の道を選び、これでいいかなって迷い、
"消化出来ずに 燃えないゴミへ"のフレーズとリンクするように、
紆余曲折があって、ここまでやってダメだったらやめようって思ったこともあるのを知っている。

だけど一度投げ込んだのが、"燃えないゴミ"でよかった。
燃え尽きてしまうことがなくてよかった。
救い出せる宝物でよかった。
宝物に気付いたあとの情感たっぷりなギターが聴きどころ。


"自信なんてないよ 確証もないよ"と震えながら、
昨年のアルバム、ツアーたちで感じた、
誰かの光になりたいと思っていること、それを表出していく覚悟を決めたことをまさに言い切ったラスト。
"光"=僕の役目、いやあよく言った。
(ちなみにこの"光"の説はわたしの中でもうひとつあります、下参照)

この意志が1曲目の「トワイライト」という光に繋がって、
4曲が円を描く作品に。



◆すきなフレーズ

"言いちぎるよ
それが役目だ
僕の役目だ
光だ"

最後のたたみかけよ。
もうひとつの説。むしろ第一印象はこっち。
"光だ"がどうしても
じゅんちゃんにとっての片岡のことなんじゃないかな、と思えてしまった。
(片岡が歌詞書いてるから違う、というツッコミは最もだとして)
じゅんちゃんにとっての【光】は、【あこがれ】は、
フロントマンを通した景色なんじゃないかなあ。
追いつき合体する到達点。







***


思いついたまま、
分量の多いまま。



だってきっと、今年の終わりにはまたこの作品を思い返して
立派にレビューを書くはずなんだ。




そのときまで元気でいる、
"光"を見つめながらね。










この説明文を見てほしいがために貼る画像。




sumikaを一緒に見に行くはずだったあやぱんまんに
プレイリストでフェスしませんか?と言ってもらってはじまった1週間。

経緯はじょうずな文を書く彼女がきっちりまとめてくれている。笑
思考をまとめるのがとてもじょうず。
自分と向き合っているんだなと思う。

このnoteのアンサー、じゃないけど、
わたしサイドのことを書かんとするよ。







最初は盛大なワンマンを作ろうとしていた彼女に笑、
せっかくやるなら、と相談して
規模が大きくなって笑、2daysフェス仕様に。
それぞれすきなアーティストを6組ずつ選んで、
わたし色強い1日をつくるよりも混ざってた方がおもしろいなと思ったので
出順も対バン形式も、ああでもないこうでもないをしました。




1日目の出演者はこちら。(画像が粗い)



プレイリストはこちら◎







わたしが選んだのは
sumika[camp session]
SUPER BEAVER
Something ELse。
全部S。笑



◆sumika[camp session]
ソーダ/ファンファーレ/願い/リフレイン/フィクション/『伝言歌』/オレンジ


このフェスの主催者、とかいう設定。
キャンプセッション名義ははじめ、いっこまえの記事
で入れようと思っていて。
つくりたいライブにならなかったからやめたんだけど、
ふとこの時期の、森道市場に行ったときのことを思い出して
ああフェスでやるのもいいんだよなと。
もりもりエレキ入ってる曲もあるけど
どうにかこうにかアコースティックバージョンにしてくれる気がするやつを。
ケンタカタオカがアコギ持ってれば大丈夫←
むしろアコースティックバージョンでも、
いろんな楽器が入って、わちゃわちゃしたやつにしてほしい。
フェスではいつも気合いたっぷりの、ッシャーーー!っていうライブをする彼らとは一味違って
包み込むような、笑うとはははは、って文字になるような(伝われ)時間になるんじゃないかな。
「オレンジ」で大団円感が出ちゃうかもしれない懸念はあります。笑





◆SUPER BEAVER
青い春/運命/ひなた/ありがとう/秘密/証明/美しい日


それこそすきな曲をどどんと集めたらこうなりました。
わたしがすきな歌は、だいたい強烈につよくて、
並べたらくどいことがよくあるんですけど
こんな時くらい、
"あなたが生きる意味だと伝えたら笑うかな"を存分に味わう時間がいいなあと思ったのです。
歌から入る曲が半分以上という。
それだけ声の、ことばの、存在感を欲している。
「運命」ライブで聞いたことないんだよなあ。
わたしにとっては全曲白系の照明でお願いしたいところですね。





◆Something ELse
ギターマン/少年/いつか/光の糸/ラストチャンス/自転車ラプソディ♯1/あいのうた


あやぱんまんの後押しがなかったら出演者に入れなかったよね笑。
いやすっごいすきなんだけどね!!!!!
セトリの流れがいちばん納得いったのはサムエルかな〜〜〜〜。
「いつか」がずっとだいすきで、この曲の余韻が空気を支配する瞬間まで思い描けますね。
あやぱんまんは「少年」が気に入ったそうです、すきそうだなって思ってたよ、うれしかった。
全部の音がこぞって強くくるのではなくて、
細かくて繊細な光の粒が合わさって浸食してくるかんじがとてもいい。
「光の糸」の間奏あたりで泣くな。





2日目。



プレイリスト直はこちら〜〜






わたしがどれを選んだかはもはやとてもわかりやすいはずだ。





◆高橋優
絶頂は今/ほんとのきもち/空気/夜明けを待っている/プライド/現実という名の怪物と戦う者たち/素晴らしき日常


絶対あり得ない。このラインナップは。
「絶頂は今」始まりのフェスセトリをやれって7年くらい言ってる。笑
でもここ何年かは、今、よりも明日、少しだけ先の未来を見据えることが多い気がするから
(それは自分だけじゃなくて周りを見始めたってことだと思ってる)
やらないだろうなあ〜〜〜〜!!!
「ほんとのきもち」は、少し前にドラマQ10を配信で見て、
内容とのリンク具合に感動したのと、
疑問や疑念、葛藤、軽蔑と愛情、それらを抱えて
"試行錯誤し傷つけ癒しあう僕らの今日"まで、一気に押し寄せる高ぶりが、
とんでもない曲だなあと思えたのです。
眉間にシワ寄っちゃう。切なくて。
この勢いで一曲ずつだと鬼長くなるので、
このあともわたしのすきなフレーズたちのオンパレードだということをお伝えしておきます。
転調した"きっと世界は素晴らしい"の煌めきを見てほしい。希望。





◆ヒグチアイ
わたしのしあわせ/黒い影/誰かの幸せは僕の不幸せ/わたしはわたしのためのわたしでありたい/ラブソング/最初のグー/まっすぐ


ひとりで歌いはじめて、すっと最強スリーピースになって、最後はまたひとりになる。
そういう想定。
孤高、という言葉を背負って、でも誰より人を想ってる言葉たちを浴びてほしい。浴びたい。わたしが。
渦巻いてた内向性が外に飛び出る瞬間をみる。
かっこいい「黒い影」貼っておきますね。見てくれ。サポートも豪華だから。
ピアノを存分に受け止めて、からの、喝采を。
おっきいところで見たいんだよ。
いや、ちいさいところでも。
うん、でも彼女が歌っていてくれたらそれでいいや。








◆ゆず
チョコレート/アゲイン2/超特急/呼吸/朝もやけ/嗚呼、青春の日々/ヒカレ/てっぺん


絶対あり得ない。(パート2)
「チョコレート」から始まったら「えっ?えっ?どうした?????」って混乱する。
望んでるけど混乱する。
彼らはフェスで絶対やらない、これをやって喜ぶのはゆずに慣れている人だけだから。
オープン、じゃないから。
そしてわたしの中での裏テーマは「岩沢がしんじゃう」セトリです。(だからほらね、絶対やらない)
緩急の考え方はアイちゃんと同じ。
2人で入って、バンドになって、最後は2人になる。このへんがガチ。
散々愛にあふれてそうに見えている2人が
"人を愛すること 意味が分からなくて
 それが知りたくて立ち止まる 今日の昼下がり"
ってがなるのを見て、
あれ、ちょっと思ってたのと違う…ってなってほしい。
結局知ってほしいの、意外な一面を。
ゆずがいちばん曲数が多くてほんとに地獄でした(うれしい)



***



自分で自分の機嫌をとる人でありたい、
けれど1人ではやっぱり絶対むりで、
こうしてすきな曲たちがあって、
この曲すきそうだなと思い浮かべる人たちがいて、
あの子この曲すきだったな、一緒に見たいな、って思う瞬間があって、
あの人この歌に興味持ってくれないかな、っていう期待があって、
知らない誰かがこれいいね!って思ってくれないかな、っていうわくわくを持ちながら過ごす日々です。



この日々と、よい付き合い方をできている気がする。
今のところ。



みんな元気でいてほしい。




ライブがなくなる世間になって、
なんだかちょっと慣れてきた自分もいる。
それでも、音を浴びる日を心待ちに。


ということで、
"願うなら「10時の方角」で終わるライブが見たい。"
をつくっちゃえばいいんじゃん、って思ったんだよ〜〜〜。


プレイリストで終わらせないんだ、
いでよセットリスト。



***

1.未来
2.Fun
3.ソーダ


  ≪今夜の嬉しい声聞くために
   僕もここまで来たよ
   それだけでああ今夜も満たされるように≫
  の1曲目でもうわたしは嗚咽する。
  想像するは、1曲終わったとこで
  ギア入れ直しで叫ぶケンタカタオカ。
  いや2曲目のあとかも。
  照明は黄色とやわらかめの緑中心。
  ソーダでちょっとキラキラする。

4.Lovers
5.ほこり
6.秘密

  初めて聴いた時から、
  音楽と結婚する気だなあと思った「Lovers」
  のあとの「ほこり」。
  どうしても、誇り、のほうに思えてならん。
  「ほこり」「秘密」の流れは
  ハイパーおがりんターン。
  あわよくばcamp sessionバージョンで
  グランドピアノ弾かせてあげたいターン。

7.明日晴れるさ
8.春風

  お気付きだろうか。
  ハイパーじゅんちゃんターン。
  となりの君、を想うターンから、
  目の前のあなた、を思い遣るターンへ。
  白基調だといいなあ。

(たぶんこのへんでゆるゆるMCする)


9.Monday
10.グライダースライダー
11.ライラ

  「Monday」でユラユラして油断したとこに
  あのイントロで『ヒェッ』ってなる瞬間は
  何度でも味わいたいんだなあ。
  「グライダースライダー」はど青、
  「ライラ」はど赤でお願いしたい。
  愚直からのしたたか。

  ここでふわっとした雰囲気の
  ショートフィルム的な映像を
  さらっとはさむのだ。
  次に繋げるための。


12.願い
13.茜色の群青

  報われないで終わる曲たちだけど、
  なんだか今の日々に似ている気がして、
  ふつうにあったものが景色を変えたり
  当たり前ってすごいことだと想う、
  からの爆発にいきますラストスパート。


14.Answer
15.アイデンティティ
16.彗星
17.イコール
18.雨天決行

  「アイデンティティ」はイントロを
  ごりごりにアレンジ。豪華バージョン。
  むしろここの曲たちは
  ひたすらたたみかけてほしい。
  拍手をする暇もないほどの。
  「彗星」と「雨天決行」が
  イコールで繋がるってエモ。


19.10時の方角

   最後に「いってらっしゃい」と
   言われて終わるはずだ!!!
   っは〜〜〜泣いちゃうな!!!!!





***



ポイントはわたしが
スゲーなこの曲!!!!とか
すげえなこの曲…
ってなったのばかりということと、
推しであるドラムがしなないかということです(キリッ




ライブタイトルとか会場とか舞台セットとか、
それはわたしの脳内だけにしとこ。


妄想。

どこへだってゆける。



秋田でツアーが発表されて、
なんだかそれが恒例になっていて
わたしは変わらず「あ、寿命が延びたなあ」とあっけらかんと思っていた。

しにたいとか思ったことはない、
けれどもどう生きていこうかは常に迷っていて、
生きていく意味を作り出す決意をして終わるACMFに
どうしたって繋ぎ止めてもらう気持ちを持つしかなかった。




free style stroke    というタイトルだし、
アルバムのツアーでもないし、
久しぶりの曲をたくさんやるのではないかな、と漠然と思っていた。



その予想はわりと当たっていて、
でもその実は、全然当たってなかった。

昔を懐かしむ、ということなんて
到底ないものでした。




途中で歩けなくなってしまった、
高橋優live tour 2019-2020
【free style stroke】


備忘録。
備忘録すぎて、セットリスト書いてないとわかんないね。あは。






見慣れているコンチクショー系ソングたち、からの
"選んだ道は正しいかな"
"愛とか夢だけじゃ生きられないんだな"
"辛いことの中にちょっとある"最高"のために僕らは歩く"
の名フレーズオンパレードゾーンからの、
優しいトーンで世の繊細さと儚さを歌い上げていく。
そしてどっしり構えて圧をかけてくる「CANDY」。



ここまで、ああ懐かしいな、なんてほんわりした気持ちだけでいられるはずもなく
息がくるしくなるほどの豪速球。
曲調はそんなに激しくないはずなのに、えっ全然打ち返せないんですけど、えっ情報量、えっ、の数々。





はじめてふわっと、息をつけたのは
中盤も中盤の「BEAUTIFUL」だった。




わたしにとって、「非凡の花束」と同じ立ち位置のうた。
残念ながら(というのが正しいのかはわからない)結婚してもないし子どももいない、
だからちょっとだけ、居心地を探してしまう歌。

それでも、
"「BEAUTIFUL」を聴くと君を思い出すよ"
って言ってくれた子がいて、
きっと歌詞そのものをわたしたちにぶつけてくれるステージ上の人がいて、
そうだ、この曲がまたひとつたいせつな歌になったんだと改めて。


ラブソングはラブソングとして存在しているけど、
繰り返しうたわれる「君」はわたしたち音を受け止める人のことで、
屈託のない愛情は何年もの時間をかけて信頼になった。
それがうれしい。




そんなことが巡りながら、
あ、これは走馬灯だなあと思った。
いつか自分が終わる時、
必ず思い浮かべる、浮かべたい景色たち。


それは正面の景色もそうだし、
そばにいる横顔、上から降ってくる音、
ああわたしは360度覚えてたいなっておもう。


そうか、これが「君の背景」か。
わたしのうしろの景色は、確かにいとおしい。



ここでやっと、
安心してポロポロとした。








もうひとつ、キーワードだなと思えたもの。
「CANDY」であんなに忌まわしきものになっていた絵の具が、
"どの出来事も君を彩る絵の具になる"と
希望の象徴として見れるようになったこと。


切り返し地点にいた「アスファルトのワニ」の
"君の思うまま読んでほしい"は
明らかにかつての少年からいまの子どもたちへの目線で、
まるで同じ目線の高さに合わせてくれるような、
包み込むような強さがあって。
高橋が、どの曲も、どの時代も
全部ひっくるめて持っていく気なのはいつも感じているけれども、
時間がたったからわかるもの、落とせたこと、が
増えてきたからこその
"負けるわけにはいかない 勝ち続けなきゃいけない"
を描く色になったんだな、という汲み取り方をした。


僕らは大人になったんだ。
(これはびーばー)



もっと言うと
"10年後またここで会おうよ"の、10年が、
高橋の10年がもうきてしまうことに気付いて、
相乗効果で時の流れに高ぶるきもち。
去年のツアーからだけど、
「象」はたいへん涙腺に緊張感が漂う時間であります。




そして最後に次の自分を新曲でちょい見せして去っていった高橋。
 前ツアーがスタートラインを引いたのだとしたら、
今ツアーはそこから一歩踏み出してった。
育つといい。音たちが。
そう思たら、
なんだかわたしも一歩踏み出せた気分になった。






アンコールはちょっとなんていうか
アンコールですね、っていうきもちでした。
(語彙力)
追伸、みたいな。

時にそれがいちばん照れくさいメッセージだったりして、
ツボ氏が前に言ってた世界で一番好きな曲「明日への星」は
少し離れそうだったわたしも、まだついていけるな、って思い直したうただったし
それがくるぞくるぞと思っていた2公演目のフェイントできた「プライド」は
リアルに頭を抱えました。

これはほんとに、追伸、だったなあ。
残り香、みたいな。












名古屋、大宮とひとりで参加して
最後の神奈川は、県民ホールは、
いつも一緒に見ている2人と感動を分かち合うつもりだった。
この声ツアーも、雨晴れツアーも、明滅ツアーだって、
たくさんたくさん思い出が詰まっている場所で
また同じものを見て泣き合うつもりだった。

そうだったんだよ。
叶わなくなってしまった。





この感想たちも、
もう少し書き足されていくはずだったんだけどなあ。



だけどこれが2020年のわたしの言葉で、
いつまでだって、夜明けを待っている。



ワンマンをたいせつにしたい2020。


2020.1.3
D.W.ニコルズ@品川インターシティホール

もしかしたらニコルズのライブの中でいちばんすきだったかもしれない。
いつも飄々としているメンバーたちが、
熱量が漏れ出してしまっているところが
とてもよかった。

2019年のアルバム曲たちが
あれ…?ど名曲揃いなのでは…?と思えるセトリでした。











2020.1.12
SUPER BEAVER@代々木第一体育館

ゆずでしか行ったことなかった代々木。
アリーナ後方だったので、何も見えないことを覚悟で行った代々木。
結果的にわりと見えて、あ、演出って正面から見るとやっぱいいんだなあ!と思った日。

明朝体がとことん似合うバンドだよ、ほんとに。








2020.1.17
グッドモーニングアメリカ@渋谷O-EAST

活休前の。
バカみたいにライブに行きまくっていた時期もあった、
遠征もした、
彼らのおかげでフェスを楽しめるようになって、
コンピや自主企画フェスを最前線でやっていたところがとてもすきだった。

フェスキッズ、みたいなイメージがあるかもしれないけれど、
大人になって自分と、世間と、周りと戦ううたたちは
歳を重ねるごとに染み入るようになった。
フレーズ、よりも、
一曲通して考えていくところがすきだ。

フェスでもツアーでも、
セトリをころっころ変えてくるところも、すきだったなあ。


「心臓抉って」がいちばんわかるきもち、
「空ばかり見ていた」は原点、
ライブでの「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」がすごくよくて、
「未来へのスパイラル」はとくべつ。

ほかにも。
ほかにも。

また会えるよね。






自分のペースで活動するバンド、
止まることなく駆け抜けるバンド、
そして歩みを止めるバンドを連続で見て、
こころがきゅっとしました。



生きていくって、大人になるって、
ほんとうにたいへんだなあ。
たのしいけどなあ。



2019年を豊かにしてくれた曲たち。
ベストアルバムとは違って、
ランダム。ダムダム。







◆阿部真央「どうしますか、あなたなら」
2019年のワンマンライブ初めはこのひとの武道館でした。
フェスではちょこちょこ見ていたけど、
ワンマンだと改めて彼女の凄みや繊細さに気付くことができた。

同時に、1公演に対する気合いの入れ方、を
見ているわたしも大事にすべきなのだなと、
思った日でした。









◆sumika「10時の方角」
2019年いちばん多く見たひと①です。
回数は察してください。
わたしの推しは2:32と2:49なんですけど、世間に見つかっちゃうと困るので見なくていいですよ。
いいですからね。

このともさんの衣装すきなんで、もういっかいくらい着てほしい。黄色。

たくさんお世話になっています。今年もよろしくね。









◆ヒグチアイ「ラブソング」
2019年2番目に多く見たひとです。
珍しかった、たくさんライブやってくれたってことだなあ。

恋愛の曲に慣れてきた、
こんなに開けてくれている彼女を見ていたら。

今年も焦がれている音です。










◆KANA-BOON「まっさら」
かなぶんとアイちゃんの対バンを、とってもとってもたのしみにしていた。
結果的に公演がなくなってしまって、叶わなかったけれど。
9月に秋田で見たとき、やっぱり応援したいなとおもいました。









◆日食なつこ「white forest」
8月に見たアイちゃんとの対バン『氷山』がとてもしびれました。

ずっとすきだったアルバムの復刻版も出たりした。
透き通った空が似合う。







◆折坂悠太「朝顔」
音楽だいすきクラブのひとたちがだいすきなひと、っていう印象でした。

ドラマで流れる一瞬がとてもすきでした。
やっぱりドラマをつくるひともすごい。








◆森山直太朗「糧」
ドラマでいい仕事〜〜〜!!!ってなったのはもうひとつ、
「同期のサクラ」で流れてきた森山フォークソング直太朗(意地でも言う)。完ぺきだったー。
ライブに連れてってもらって、(2月のブログ書いてた)
また見たいな、素直に思ったひとでした。

「さくら」じゃないのかよ、という苦情は受け付けませんが、今年フォークソング先生の曲ではこれがいちばん聞いてました。










◆Juice=Juice「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」
新しいバンドよりもアイドルの映像をたくさん見た年でした2019。
シンガーソングライター山崎あおいちゃんのつくったこの歌、
強い、強すぎる。

今は歌割りが変わっているけれど、
ラスサビ前がるるちゃんバージョンのやつがタイプでした。


「ポツリと」もいい曲。










◆つばきファクトリー「今夜だけ浮かれたかった」
新しいバンドよりも(略

MVもいいけどライブ映像の生々しさがいいのでどこかで見てほしい。











◆テスラは泣かない。「自由」

バンドも聞いていましたよ、のターン。

曲もすばらしいけどMVがすき。
最初っから、最後の締めまで、清々しい。









◆Mrs.GREEN APPLE「僕のこと」
ワンマン見たいなあ、と思ったきっかけの曲。

「インフェルノ」「僕と夏」あたりの、うわーーーー!!!っていうやつもすきだけど、
「They are」とか、こういう曲ができて、成熟していくのだな。

いけいけ、どんどん。










◆Half time Old「言わせていただきますが」
歌詞にめっぽう弱いです。

"お前はいいなって 代わる?"
の鋭さよ。
"気付かないくらいの平凡な毎日をお前はもう持っていて
見つけるべきはそんな平凡な日々の価値だ"
の鈍痛よ。

MVないので、同じアルバムから。

この三が日、三太郎のCMで声が聞こえてきてとてもうれしい。











◆マカロニえんぴつ「愛の手」
上り調子。
横アリも似合っていたよ、
上り調子。










◆Flight Academy「Camel」
前身バンド(というのはちょっと違うかな)TEDDYがすきで、始動をきいて、わ!ってなった。
全然違うものだけど、応援したいひとが増えました。

メンバーのひとがマカロニえんぴつのドラムサポートしてるので、
まとめてもう、がんばってほしい◎











◆UMEILO「高空」
タワレコさんぽの頻度は減ったのだけど、
今年の数回でひろったバンド。
才能はそこら中に落ちているもんなんだな。

ジャケットの色合いがとてもすきでした。











◆Absolute area「カフネ」
ピアノに弱いところと、
からっとした声がすきなところが変わっていません。

2018年リリースの「ドラマチック・サマー」を夏によくきいていました。

どっちの曲も、なんていうか、まぶしい。











◆リュックと添い寝ごはん「ノーマル」
こんな子たちの音源もSpotifyできける、
すごい時代だなあ。
わたしの地元の高校でライブしてて、なんでやねんと思ったら
現役高校生だそう。

…しかも、えっロッキン出てたんか…

すごい時代だ…











◆ヒヨリノアメ「東京」
「東京」といえば、ソングに名乗りをあげる。

"おちていく"という表し方がいいよなあ。











◆PARIS  on the City!「はらり、デジャヴ」
ご縁があって遊びに行かせてもらった、ワイキキレコードの20周年イベントがとっても良かった。
続けること、の中で、ベテランをたくさん見て、
すてきなレーベルだなあと思ったし
筆頭若手の彼らがとても希望だと思った。
ライブとってもよかったなあ。
それ以来聞いている。

MVはなかったけど、同じCDに入ってるやつを。











◆秋山黄色「クラッカー・シャドー」
ロッキンではじめて生で見た。
音源を聞いていた印象よりも、
予想よりも剥き出しのライブをしていて、
スタイリッシュすぎないところが
ここらが近寄りやすかったです。












◆adieu「よるのあと」
ベストアルバムのほうにも貼ったけどもういっかい聞いて。

リマスターの「ナラタージュ」もすてきでした。











◆ASAYAKE01「SSW」
シンガーソングライターにあってほしい、
軽快さと重みが共存していてとても。

こうでなくちゃねえ。










◆高橋優「少年であれ」
あんまりリリースのない年でしたが、
秋田で、久しぶりに聞いたこの曲がいたく染み入りました。
今年もよろしくお願いしますよ、
2019年いちばん見たひと②。


…MV若っ…












***



平成ベスト、を決めている時、
曲単位のほうが想いとかそういうのが言いやすいな、と
おもっていた。
(親分もそんなこと言ってたかも)






2019年も、
この曲はこのとき、あの曲はあのひと、
この曲のときはこんな色だった、あの曲はこんな表情だった、
そんなふうに浮かぶ日々でした。


年末さいごに高橋のライブを見たとき
走馬灯だな、って思った。
いつかいなくなるとき、
浮かぶ景色、見たい風景。


そういうところ、音楽があってうれしいところなので
2020年も、いやきっともっと先まで
やっていこうね。







毎年恒例となりました。
いきましょう。






10.「Flowers」[.que]

春だーーーーーーー!!!!!!!
って叫んだ1枚。
次の春が待ち遠しくなる。










9.「Traveler」Official髭男dism

尊敬する谷さんがヒゲダンになりたいって言ってた。
わかる気がする。
ゲンホシノと同じ感覚。








8.ズーカラデル「ズーカラデル」

春風といえば、ゆず、D.W.ニコルズ、そしてズーカラデルになりましたね。










7.「adieu 1」adieu

今年いちばんの「待ってました!!!!!!」。
よるのあと、優勝。












6.「Attitude」Mrs.GREEN APPLE

再度出会い直したきもち。
遠慮せずに大人になってほしい、
そして大人はたのしいよと、たくさんのひとに言ってほしい。










5.「STORY  TELLER」Sano Ibuki

一曲進むごとに、あ、いいじゃん、えっ、いいじゃん、となるやつです。
それはまるで童話のようにすすむ。










4.「CAMP」World Maps

リリースは2018年。
角度を変えればこれが1位。
ずっと聴いてた1年。
年を取らない音楽。
いや1位だなあこれ。笑













3.「見っけ」スピッツ

大きい声で言いますが、
実はあんまり通っていないスピッツ。
だけど確かにそこにいて、
今年、通ってしまったな〜〜〜〜。











2.「一声讃歌」ヒグチアイ

思いの丈は、こちらに。
長く浸かれば浸かるほど、馴染むのは当たり前だ。










1.「Chime」sumika

えーんえーんえーん、
これを1位にしたくなかったよう、というプライドがあった。
捨ててみた。
だいすきだった。

そりゃそうだ、
歌詞カード半年くらい毎日持ち歩いていたじゃないか。







簡易版をどうぞ〜〜〜〜


1.「Chime」sumika
2.「一声讃歌」ヒグチアイ
3.「見っけ」スピッツ
4.「CAMP」World Maps
5.「STORY TELLER」Sano Ibuki
6.「Attitude」Mrs. GREEN  APPLE
7.「adieu 1」adieu
8.「ズーカラデル」ズーカラデル
9.「Traveler」Official髭男dism
10.「Flowers」[.que]






すきな音楽家はたくさんいて、
いちばんとかはあんまり決めていないのだけれど

おんなのひと、に限れば
いちばんすきなのは
間違いなく彼女だと思っている。




似ているわけでもない、
共感するんだよね、というわけでもない、
このきもちはなんなのか。




…ということを考えながら、
久しぶりの全曲レビュー。
わかるわかる!ってわけではないから(何回も言う)、
難しかった。
それぞれすきな歌詞一文とともに。






---ヒグチアイ 「一声讃歌」全曲レビュー



1.前線

ヒグチアイというひとは、自分に厳しい。
そして他人にやさしい。
辛辣なことばは大体が自分に向けられていて、
だけどいつもは鏡の前の自分に言っていた"おまえ"が、
初めて他人に向けられている気がする。
一瞬だけの、少しの強がり。怒りともとれる衝動。
それでも絶対に投げつけて終わらせない。自分にかえってくることを知っているから。



"やらなくちゃ わかってるけど
やればできる そんな才能もないでしょ"






2.どうかそのまま

"できないわたしを縁取られて"で打ち震えた。
自信がない族のわたしだけど、
できなくていいよ、当たり前、じゃなくて
まっててほしい。
できるから。
って思ってしまうのはワガママかな。
縁取られてしまったら、もうそこから動いてはいけないみたいで。
「そのままでいてね」って、よく人にも言うけど
それは変わらないで、ってことじゃなくて
変わっていこうとする姿すらも、信じたほうに行ってね、って、わたしは思ってる。



"できないことをやろうとするわたし
そのままでいいよと言ったきみ"






3.街頭演説

突き刺すような。
ライブじゃなくても目つきが鋭くなるのがわかる、その瞬間にゾクゾクと。
"死ぬまで働かなければ"ではっとする、
誰かと自分の世界のはなしではなかった。
社会と自分との。
"アンバランスなバランス"文字通りの
どこか危ういかんじも彼女らしいが、
"選び続ける人生だ"からのバチっと見据える感は
大人の自分でいることの意志。



"子供のころ想像した未来は今じゃひとつも叶わない"






4.風と影

焦がれていたひとに対して、
「その一言、どんな気持ちで言ってんの?」って
喉まで出かかったこと、何回もある。
直接言ったことはない。
このうたとぴったり同じ、ではないけれど、
チラつく顔がある。なんだよ腹立つ。別にもう、
"わたしは こんなに 君だけ なんだな"
なんて思ってないのに。ばかやろう。
おまえだよおまえ。
色々考えてるんだろうね、なんて周りの助け舟が余計ムカつくんだよ。
そんなこと知ってる、わたしがいちばん知ってるよ。周りに言われたくなんかないよ。
でも結局、いちばん知らなかったんだよ。
わたしたちの行方を。

…アイちゃんの全曲解説のテンションで書きたかったんだー。
このうたを書けたのがいちばんよかった。
わたしは、よかった。



"春が来て ちゃんと夏が来て
秋と冬が来る みたいに友達なんだろう"

ちゃんと、って。ちゃんと。あ゛ーーーーーー。





5.バスタオル

恋とか愛とかの中にあって、
わたしたち聞き手へのメッセージのような。
誰かに言われたからつよくなりたいのではなくて
誰かのためにつよくなるのは受け入れられる。
"未来を信じて"なんて、底抜けに明るいJ-POPみたいなことばが出てくるのも、
彼女にとって、誰かのためなんだろう。
お守りソング。
本人にも、持っていてほしい。このお守りを。



"あなたに好かれたわたしのこと
救ってくれたあなたに
曇ることなく 胸を張らなきゃ"






6.走馬灯

このうたの全曲解説がくるしかった。
拝啓ヒグチアイさま、
わたしはカタカナでのあなたしか知らないので
本名のあなたをなぐさめるようなことは出来ないのだと思います。
"何者でもない"あなたは、わたしたちの前にはいないけれど、
これがバンドワンマンの一曲目だった、
それはいつまでも、いや、今しばらく、カタカナでいるための
意思表示だと思っていていいでしょうか。



"卒業証書をもらったときは
たしかにたしかにわたしだった"






7.ほしのなまえ

苗字も下の名前も、わりとありきたりなわたしである。
だからかどうかはわからないけど、そんなに名前、に興味がなかった。
あだ名で呼ばれることのほうが多かったし。
名前がアイデンティティのひとつって思えていなかった。かぶってるし。
だけどある時から、下の名前で呼ばれることが増えて、
周りの人たちにとっての「○○(なまえ)」はわたしだけなんだと思った。
同じ名前で埋もれている世界で、まるで星のように光っているよう。目印になる。
ピアノとうただけ、の、この曲に出会えた今ならそう思える。



"見えているものだけに 名前をつけたのだろう"






8.一週間のうた

一曲を通して時を刻む音がする。
1日1日あっさりと進むのも、
時を刻む音をただ聞いているのも、
無駄に人生が進んでしまっている不安に駆られるときが、時々、ある。
刻一刻と、いきていくための、選択を迫られてる。
女、男、だなんてぜんぶ他人みたいな言いぐさ。
そうか誰も、自分のきもちになってくれないから。
フェイクがうつくしくて、艶のある曲。



"どちらかと聞かれればロングだと言ったから
水曜日バッサリと 首元のネックレスも"






9.いちご

このうたのすきなところは、
爽やかさとさみしさが共存しているところ。
だけどバンドワンマンのときはどちらかというと、あっけらかんと思い出にできているような印象。
いちごをたべるたびに、見るたびに、その人のことを思い出すんだろうな。
曲を聴いてひとの顔や景色が浮かぶことをしあわせだと思っているわたし。
すきなものは音楽、っていうわたしと同じように
すきなことは食べること、という人にとっても、
誰かを思い浮かべることができるとしたら。
それはしあわせなのか、それとも。



"小さなケーキに いちご一つ
苦手だからと 嘘ついて いつもくれた"






10.聞いてる

ピアノの紡ぎ方とうたの置き方が近くて心地よい。それに呼応するような他の音たちも。
"勇気振り絞"ったあとの目の前が拓けていくさまは、きっとステージから見ている景色そのものなんだろう。
"叩いた数だけ生きていける"と言い聞かせるように歌い上げていくクライマックス。
人知れず自分の鼓動に内側から叩かれることも、
外から自ら叩くこともできる。
胸を叩く、って、「相手のことを自信をもって引き受けたときのこと」だってさ。
背負ってほしいなんて思ってないけど、背負おうとしている、"届いてほしい"と口にするところまできた。
きっとそれまで、あと一歩。
願いの詩。



"速くなる鼓動が身体を揺らすんだ
それは空高く飛ぶ前の手拍子だ"






11.ラブソング

【ヒグチアイ史上最も優しい歌】なんて書かれていた、だけどずっと、
アイちゃんはずっとやさしい。
【孤高の声でうたう激情の鍵盤弾き】なんて言われていた時期もあった、
確かにそんな言葉も似合うひとだ、
だけど彼女はずっとずっとやさしい。
わたし、をうたうとき、
あなた、も一緒にうたう。
わたしにとってのラブソング、は、
人間愛的なそれだ。
(一個前の記事にも書いたな)
だからこのうたがどタイプだ。

そういえば。
似ているところはない、って言ったけど
うた、ってひらがなで書くところはおんなじなんだよ。



"誰かを救う うたをかきたい
なんて言うくせに 救われてばっかなんだな"





-----






今年2019年のバンドワンマンはとても見事だった。
特に「黒い影」がとてつもなく完璧で、
そのあとの「ラブソング」からの
「わたしはわたしのためのわたしでありたい」は、
いくつもの言葉が頭をめぐる前に泪が出ていた。





ああこのひとの、
"大丈夫"
とてつもなくすきだとおもった。





アイちゃんの名前を見て、
「はやしのすきなひとだ!って思ったよ」って言ってもらうことが増えた。

彼女のがんばりがそうさせるはずなんだけど
わたしはとてもくすぐったくて嬉しくて、
彼女のおかげで誰かの記憶に登場することができていて、
ちょっとズルいかもな、なんて思ったりする。


だけどすきなものは自分をつくるから、
少しでもなにか返したくて
とか言いながら半分は自分のために、
こうしてつらつらと。

アイちゃんをすきな自分、と
言葉を綴っている自分、は
すきでいられる。




「ラブソング」にある一節、

"思い出せるように もう忘れないように
ここに今 書き残すよ
今もどこかであなたを思い出す人がいる
大丈夫"


いまわたしがこうして文章を書いているきもち、
そして彼女に、すきなひとたちに、
つたえたいきもち。

なかなかどうして、乗り移ることがあるのか。



自分を削って絞り出す、
その言葉をそうやって見つけてくるところに
届きたいと思う。





似ているわけでもない、
共感するんだよね、というわけでもない、
このきもちはなんなのか、










明確に、
「あこがれ」だ。




【Wonder Bridge】というタイトルを見たときから、
「イコール」のかたちが橋だなあと思っていた。


前ツアーの終わりの方にできた「イコール」。
ある意味の集大成のような、横アリというどこか特別な場所でのMVができて、
そこで終わらせずに繋げるための【橋】だと思った。



何かのリリースツアー、ではない今回。

ライブハウスだから、
どちらかというと尖ってくるかと思いきや
あたたかさ、を感じる空間だった。
包み込むような。
照明も暖色のほうが多かった気がする。



黄色のバックサスから始まった一曲目「春夏秋冬」。
いちょうの色かな、なんて思っていた。
夏の終わりから秋にかけてのツアー。
季節が変わっていく間のツアー。


"次のまた春に"
"やがて来る春に"


今思えば完全に、
次の春のアリーナツアーを見据えていたんじゃないか、なんて。
今回のツアーと次のツアーで、
まるっと1年かけて。
季節を巡って。


今回のMCで「双方向に」っていう内容がそこら中にあって、
もちろんそれは演奏するひとと聴き手、っていう意味合いがいちばんだったけど
そういえば前回のツアーでは
「春夏秋冬」はアンコールでしかやってないんだよな、と思ったらさ、
セットリスト自体も、まるで行き来自由だ。



…1曲で文章が終わりそうだわ。



360度まるっと表情と景色を変えるのが上手な「Lovers」、
"人の目なんかもうどうだって"よくする「カルチャーショッカー」のあと、
ほんわりムードに熱気を突き刺す「Flower」「ペルソナ・プロムナード」と続く。
この2曲は後半のラストスパートに魂として込められることが多かった印象だけど、

"守り抜いた希望"を"独り占めなんかしないで"投げかけてくる、
見ている側だってそうだよと言いたげな、気概をくれる。




「いいのに」からの「enn」はスキャットの連鎖だなあと思う。トゥルットゥ。
「enn」がここで入ったことで、
やはりリリースツアーとは違うこと、
ライブハウスでやる意味をきちんと持ったツアーなんだと少しずつ確信を。
この曲、最初息吸ったのケンタカタオカだと思うんだけど
実は歌い出しがおがりんだったときの、
ケンタカタオカのニヤリ顔が忘れられないです。

小さなサプライズが、小さなワクワクが、
【Wonder】の名の通り積み重なっていくこと。


そういえば吸い込まれるような歌い出しの曲、彼らにはたくさんあるなあ。
でも「enn」については
ひび割れる前にもう、と
大丈夫と気遣う、の
コーラスが良すぎたことに今回で気付きました…。
ケンタカタオカの地声コーラス、響きが鬼だった…。




大人びた、というのか、「Traveling」。
同じタイトルの代表曲、宇多田ヒカルの「traveling」はドライブしながら(MVもそういうかんじだった、たしか)
何処へでも行けそうなきもちになっているけれど、
sumikaのほうは
歌詞にもあるトラベリング、ファウルの意味と、
こころがふわふわ動いていく、きもちが揺れ回っていくさまが、あてのない旅をしているようで。

歌詞の中にある"好きなだけ"の音感がすきなんだけど、
好きなだけ叱って、ってとれるのも
ただそのひとが好きなだけ、ってとれるのも
また浮遊感。
言葉遊び大魔王め。




緩急緩、まできてからの、

2曲のうち1曲を客席の拍手で選んでもらうターン。

わたしが行った公演では、
★「イナヅマ」/「ここから見える景色」、
「チェスターコパーポット」/★「リフレイン」
(★がやったほう)

どれをやってもうれしいし、
実際その後の流れをほんとに崩さなかった。



「リフレイン」のときに
「うん、今日はこれで良かったな」って言っているのを聞けてとってもグッときた。
それと、
トーキョー1日目のとき
「どっちもー!」という会場に対して
ケンタカタオカが「♪む〜り〜サファリ◯ーク!!!!!」
って口ずさんじゃったのが大変ツボったんですけど、
「そのあとの流れ完璧だからむり〜〜〜」ってふざけて言ってた、
そういうところが
ほんとにすきなところのひとつでもある。




どのミュージシャンもそうだと思うけど、
曲順てほんとに練りに練られるはずなんだ。
ワンマンならなおさら。

迷っているところに一曲がカチッとハマるだけで
印象が全然違うことを、知っている。

セットリストだけじゃない、
照明音響グッズ座席その他、スタッフへの愛を毎回言うところまで、
取り巻くすべてをきちんと考えている。
のだと思う。

「自分が救われたくて書いてる曲が多い」って言っているのを見たことがあるけれど、
自分たちの音楽に、チームに、どれほどの自信と誇りと覚悟を持っているか。


っはーーーーー羨ましいよね。
羨んじゃうよこれは。






フロントマンの言葉通りの、そこからの完璧な流れ。




アルバム『Chime』が出た時から、
「ゴーストライター」を解釈したいと思っていた。
はじめは恋愛の曲かと思っていた。
だけど今回のMCで、
ほんのわずかな裏切りや批判で
それまで上手くいっていたことすべてを、
投げ出しそうに、くじけそうになってしまうことがある時に
ほんの少しの希望でいれたら、というような想いを聞いて
(わたしの解釈なので違うかも)
これはラブソングだとおもった。

わたしが言うそれは、
おおきな意味での、愛情のうた。



海の中、暗いこちら側を照らす
"光"は確実に彼らの存在であると思うし、
(スポットライトふんだんの演奏中が最も、海の中を表している)
「ゴーストライター」のタイトルそのままに、
わたしたちの人生をも先に描いていく気なのかなと。

この曲を伝えるの、
相当な覚悟なんじゃないかなあ。
直接的に言ってはないけれど「光になりたい」なんて
身の回りじゃなくてたくさんの人を背負う覚悟。



ここまで書いて、まだ自分のなかで腑には落ちてない。けど、
"いつの日か私にもその痛みを教えて"は
少なくともこっちのことを知りたいと、置いていかないという、
きっと彼らの本音だと、信じている。




そのあとの時間は、
「まいった」ど名曲だなと改めて感じたタイムでした(突然の語彙力低下)。


「まいった」含めた『Familia』の全曲レビューで解釈はいったん終えているのに、
季節が近付くとまた新鮮なきもちで聞ける。
そしてやっぱり、わたしにも、
思い出してしまう過去があるのです。
何度も季節はめぐりましたね。




あとで出てくるんですが、
この「まいった」と「坂道、白を告げて」のドラムがやばい(だから語彙力)のだというのが
今回のツアーのたいへんな収穫です。

「フィクション」のドラムもやばいんですけど、
それは知ってた。
ずっと知ってた。

いろんな感想を書いていると見せかけて、
わたしライブの7、8割はドラムのともさんを見ているんですけど(周知の事実)
坂道のドラムは1.2.3..4.5.6と同じ動きがありまして、わりと激しめなので
なるほど1公演に1回しか出ないやつだな!と勝手に悟りました。


安定的に「フィクション」は10割をドラム凝視で終え(案ずるな、スナップはうっている)、
わっかりやすい煽りするなあ(それがすきですもちろん)という「ふっかつのじゅもん」からの、
「Fun」のうれしさったら!

「Fun」もラブソングだとおもっている、
いっそ究極の。
ゆずさんでいう「する〜」のような。
…と言っておきながら、んー、
音楽に対する愛情、も含まれているんだと思うな。
妬けるな、音楽め。


"思考する"がわたしの音楽に対峙する意識のひとつであるので、
よけいにすきなんだと思います。
"入って抜ける"、自由さ。



ラスト、以外の役割も手に入れつつある「『伝言歌』」。
聴くたびに、おがりんがいつぞや言っていた「感情爆発装置」を実感するのだけど、
着実に"5分後には変われる"を更新してくる。
そこで眼に映る景色、湧き上がる感情は、
いつでも出会いたい。


本編ラストの「イコール」。
「この曲つくってよかった!」と盛大に言った彼ら。
朗らかに会場をまるっと愛して帰っていった。



冒頭で書いた、
「イコール」が橋のかたちを象徴しているように、
今回のツアーでとってもキーになっていた気がしてた。


"抱いていた感情バレたっていいよ"
"欲張って言うよ"


それは彼らが、
もっともっと大きくなるであろうことに
躊躇わなくなったこと、
謙虚さはありつつも良い意味で欲張り始めたこと、


何よりも誰よりも、
彼らが彼ら自身を強く信じている現在(いま)が
間違いなくきたということなんじゃないか。



この【時は来た】感、
ついてゆけるかな。



真ん中のとおり、
羨んでしまう人生をおくっている。わたしは。



sumikaのライブに行くたびに、
自分を少しずつすきになっている気がしていた。
(別にきらい、とおもったことはないけど)


だけど足りなかった、
こうして思考してこねくり回して書き上げていくことで
やっと積み重ねられるのだと気付いた。
少しずつ少しずつ、誇りと覚悟を。



描いた理想とは、まだイコールで結べないけど。


わたしはわたしをすきでいるために、
音楽といきていきます。


自分をつくりあげていくことで
音楽に恩返ししてるとおもっていいかなあ。





さて、アンコールのことも。
坂道は前述のとおり(愛)。
二曲目は公演によってすこし変えていたようだけど、
なんだろう、完全なるボーナストラック、みたいな意味合いで見ていた。
最後に向けてのリラックスゆらりタイム。


さいごのさいごにやった「彗星」は
いつも大切にされていると思う。

最後の一文、
"自分が一番好きな自分でいることにするよ"からの
コーラスが会場と合わさっていくさま、
後味ばつぐんなんだ。

そういえば、大合唱以外に、彼らだけのユニゾンってあんまり聞いたことないな、
ここぞというところで聞きたいなあ。
感情爆発装置、を超える破壊力、ありそうだよ。




どの位置で言ったか、
「絶対解散しないから!!」ってはっきり聞きましたのでね。

とはいえ、わたしは大人なので
絶対、なんて存在しないって知ってるし
すきなように、思うままに音楽をやってほしいから、
縛りつけたくないと思っている。


それに続く言葉がほんとに嬉しかったんだ。



何年後でも、おじいちゃんになっても、
頼りにしてほしい、って、言っていた。




たくさんライブに行くことも、
わたしらしさのひとつになってると思っていた。
だけどたまに、ひとつひとつのライブを、
バンドたち本人のようにたいせつにできていない気がしていた。

ライブは答え合わせの場だと、
自分で言っておきながら
勝負をしなくなっていた。と、思う。



何公演も行くこと、
バンドについてなんでも知っていること、
新しい情報についていくこと、

それら全部を追いかけることが、
ああ無理だなあと思った。

というか、そういう自分が
あんまりすきじゃないなと思うようになった。




そんな風に思い始めていた矢先だったので、
すぐじゃなくても、何年後でもいいっていう言葉が
とてもほっとした。

すきでい続けるために、
一緒に年を重ねていくために、
比重を間違えないようにしようってやっぱり思えた。

わたしの周りのすきなひとたちは、
日々の中に、音楽がある、って
ちゃんとわかってる、教えてくれる。




活動休止するバンドのきもちがすこしわかる気がする。



…とはいえ行きたいライブは全部行くんですけど。








"消せない心の燻り達
それらを無視できるのかい
僕はきっと出来ないよ
君はどう"


と聞かれて、
そのとき燻っていたら
またこころが落ち着くほうへ。
動いたり、動かなかったり。


選びますよ。
自分のためにね。