今日は用事があって母が午前中から来訪。貴重な買い物に行ける日。
気の良いおじさんがやっているリサイクルショップへ。母はミラオーウェンのバッグを手に取り「これどう?」としきりに聞いて来る。
こういう時の私の反応は一つしか許されない。とにかく褒める事。
いかに母の目が肥えているか、掘り出し物を見つけたかを褒め讃えて、似合う、素敵だと繰り返す。
慣れているからもう何とも思わないけど
あの人は褒められていないと生きていられないので私と会う時は「今日のスカートどう?」「このバッグどう?」と毎回余念が無い。
母はそれで生き辛くないのかな。褒めてくれる相手なんて私しかいないのに、それで足りるのかな。
私は私でフランフランのマグカップとスタージュエリーのネックレス、ブックカバーを購入。
本を読む時はカバーを外してジップロックに入れて持ち歩いてるから可愛いカバーがあって嬉しい。
久しぶりのブックオフで毒親に関する本や母娘関係の本を大量購入。
あえては母の目に触れるように買ったけど、やっぱり気付かないね。
もう諦めている。
今日だって家に来た時に母の目の前に山程親に関する本があっても気にも留めず、自分の服装の話と同僚の悪口だったから。
その癖に泣きながら電話かけて来るんだよね。「私の子育て間違ってた」って。
そこでも求められる答えは一択。
「そんな事ないよ、感謝してるよ」「精一杯やってくれたの分かってるよ」
母が満足する迄そう繰り返す。そういう時は電話切った瞬間に食べ物を両手で掴んで急いで胃に詰める。詰めて詰めて限界まで詰めてトイレで吐いて流す。
そんな母にまだ気付いて欲しいって願っちゃう自分が嫌だ。
そんな日は絶対来ないのに。それはもう身に沁みて分かってるのに心の何処かで望んでしまう。
駄目だなぁ。期待すれば辛くなるのは自分なのに。
私はいつまでは母のピエロなんだろう。
母は母、私は私と割り切れれば良いのにな。
「可哀想な人だ」と見捨てられれば楽になるのにな。
母と会うと凄く疲れる。無理に笑顔を作るから頬の筋肉が痛くなる。
母と会った日は朝まで吐くのをやめられない。
今日ももう朝だ。また一日が始まる。
頑張ろう。