2019GWに西〜中央アフリカ15ヶ国巡った旅を綴っています。トランジット観光や変わり映えせず印象のない国は割愛するかも知れません。




 

マリ首都バマコ


トーゴの首都ロメからマリの首都バマコへ飛びました。到着は夜。




アフリカ大陸のここにあります。すぐ上はサハラ砂漠ですね。



予約していたホテルへチェックインしました。部屋から外を見ると閑散としており、外へ食べに行くのはちょっと憚れるのでホテルで夕飯。



この小ぢんまりしたホテルは、確かオーナー経営者がフランス人。

 


レストラン内装が素敵なのですよ。



ホテルの宿泊者でなくとも、身なりのいい多くの現地人が食事に来ており、かなり人気のレストランのようです。



フランス料理が主ですが、他にも色々あり。


 

ここで何故か私はビールを頼んだようで今更ながら驚き。この雰囲気はワインでしょ!と、4年経った今ツッコむ。笑




食事もフレンチをわざわざ外しとるな。笑



そんな気分でもなかったのか?よく覚えてない。



翌朝。



素敵な朝食ブッフェをいただきました。外の雰囲気を考えると隠れ家的な別世界です。



今日はここで、背負ってきた服を配ろうと思っています。



前回、ギニアに訪ねた時の一般人や子供達の服装があまりにもボロボロで、それまでに多くの国を旅してきたにもかかわらず大きな衝撃を受けたのです。

 

 

 


朝食後、まずはどんな雰囲気か偵察(散歩)に出てみた。



サハラ砂漠が近いだけあり、砂塵が赤いですね。



レンガを積み上げただけのブロック塀。地震がないのだろうか。



この周辺国は、子供もみな働いています。



先進国では見ない風景ですよね。先進国や国連は「子供を働かせて!」とおカンムリのようですが、それが悪いと私は思わない。その国その国によって事情は違うものです。先進国の言う通りになどする必要性、全く無いです。



あれは集会所なのかな。



年がら年中暑いので、雨だけ凌げれば何とかなる感じ?台風もないし。



マリのバマコはギニアほど貧困な感じはしませんでした。


 

ギニアはホントに酷かった。

 



バマコはこんな風に写真を撮っていても咎められる感じもしません。ギニアはすぐに何か言われるか、強盗に遭いそうな雰囲気だった。


 

そうそう、マリはその昔、王国だったのですよね、南太平洋にもポツンとトンガという王国があり、周辺の島国に比べて人々にプライドがあるというのかな。ちょっとした自負を感じるのですが、ここマリの人々にも同じくどこか威風堂々とした威厳を感じます。

 


 

ところで、以前にも何度か書きましたが、ヨルダンのアンマンにあるパレスティナ難民キャンプや、今年のイラクのバグダッドなんかは、欧米など先進国から寄せられる古着が膨大にあり、寄付された服を安価に売って生活費を稼ぐ光景をよく見ました。



そして、同じようにアフリカ各国へ寄付される服が山のようにあるそう。



多分、ファストファッションの影響なのだと思われます。



しかし、メンズは良くてもレディースは違うのですよね。ムスリムだし体型も違うから合わんのと違うかな。しかも、古着が大量に押し寄せるため、現地のアパレル業を圧迫しているほか、焼却処分にもお金がかかり、実は大変迷惑しているとの記事を見かけました。


 

それ、ホンマなん?それはギニアなど最西端には何故か届いてないように感じます。少なくとも私の訪ねた4年前は酷かった。偏りがあるのですかね。




バマコの人々が極端に服やお金に困っているようにも見えませんでしたが、いつまでも段ボールを抱えて移動するわけにもいかず、ここで洋服を配ろうと決意しました。午後になってホテルに戻り、友人たちから預かったTシャツを段ボールから取り出して袋にギューギューに詰めました。



さあ、いざ行かん!



日本人はアフリカ人に比べて小さいので、大人の服でも子供に合うはず。若しくは、お父さんやお母さんにあげてもいいし!



ブレて見づらくてすみません。



そして、しばらく歩いていると子供たちいた!でも、ギニアで見た子どもたちのようなボロボロ服はではないな。でもいいや。



子どもたちに近づき、Tシャツを袋から出して手にし、「良かったらTシャツ着な、、、」最後まで言い終わらないうちに五人の子供たちにあっと言う間に全て奪われてしまった。

 

 

 

 

 

 

手に持っていたTシャツはおろか、袋に入っていたものに手を突っ込まれ根こそぎ持って行かれた。







唖然。







抱えきれないほどのTシャツを手にした子供たちが「Merci(ありがとう)!!」と言って走り去っていき、あんなに沢山あったTシャツが一瞬でなくなってしまった。

 

 

 

 

 

しかも、それを見ていたほかの子たちが寄ってきて、「僕もらってない」と訴え、着いてきてしまう始末。





シクった。笑





このやり方はアカン。





子供にやっちゃイカンのだ。







気を取り直してホテルに戻り、もう一度、先ほどの袋にTシャツを詰めてリトライ。今度は子連れのお母さんにこちらから二~三枚を手渡ししよう。

 

 

 

 

 

しかし暑い。太陽が燦々に照っているわけではないのに、地面から湧き上がるような暑さ。さすがサハラだ。みな、よく長袖着ていられるな。私は黄熱病のワクチンを射ってないので、蚊除けのために長袖にしてます。

 

 

 


それにしてもこの国、結構豊かなんかな?走ってる車が綺麗です。ギニアなんてボッロボロだった。よくこれが走るなってくらい。



子連れいるけど、きれいな洋服着てる。。

 

何か、あまり困ってる感じでもないな。。。

 

 

 

 

 

 

と、子供を連れた痩せ細った若いパパが向こうから歩いてきたので、適当に見繕って5枚ほど手にし、すれ違いざま「もしよかったらTシャツ要りませんか。」と英語で言ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

たぶん通じていなかったけど笑顔で受け取ってくれ、「Merci beaucoup」と自分の手を胸に当てて御礼を言われた。




よし!このやり方だ。

 

なるべく貧相(←失礼!)な子連れの親に持っていた服を渡し歩きました。



皆様、どなたも何て言うんだろう?訝ったり、無視するようなことなく、内心は何か思っていたとしても、嘘でも全面的に喜んでくれる素振りを見せてくれました。




「そんなに貧乏じゃねーよ!!」と怒る人もいるのかなあ、、なんて想像もしていましたが、そんなことは全く無く、渡した全員の大人がニコリと白い歯を見せてくれました。結局、3回ホテルに取りに戻り、段ボール二箱分、およそ200枚が空になりました。Tシャツ配りオバサンとしては、なんとなく達成感。


 

しかし、ここで振り返って何となく反省しました。別に頼まれたわけでもないし、相手にとっては大きなお世話だったかも知れず、これはホントにただの自己満


 

前回、西アフリカに来たときは、「どうしてもっと要らない服を持ってこなかったんだろう。。」と思うくらい道行く人の服装のボロさが目に付き、不憫に思えて仕方なく、「次は大量に持って来てあげよう!」と謎の正義感に駆られたのですよね。


 

そして、ここへ来る一ヶ月前、FBで要らない服を募ったところ、これが凄い反響であっという間に段ボール3箱になり、一人でこれ以上は運べないので受け入れをストップしたくらいだったのです。皆の善意が嬉しくて心底感謝しましたし、皆の思いを届けねばと勇んで参りましたが、配り終えてみてやっぱりこれは自己満以外の何モノでもなかった。というのが私の中での最終結論です。



寄付って難しいですね。


 

国連やその他のグローバルに寄付しても、ほとんど彼らの懐に入りますし、


 

かと言って、現地で直接お金をあげるのも何か違う。

 

物を直接あげるにしても、不要な物をもらっても困るだけだろし、押し売りになりかねない。


 

なので、JICAのようにパソコンの使い方や農法を教えることは理に適ってると思うのですよね、


 

結局のところ、私のような個人はお金や物などよりも思いを真剣に伝えることが重要なのではないかという結論に至りました。

 

物質的なものではなく、困っているならいつでも助けるという気の持ちようその構え。そしてアンテナ。これもまた難しいですけどね!


 

何かこれに関しては、上述以外にも実は色々と葛藤し、モヤモヤの残る結果となるマリの一日でした。


 

まぁ、何事も経験だ!




あれ。よく考えたら観光名所的なとこ行けなかったな。上のこれはモスク。マリはムスリムが大半の国です。マリに限らず、西アフリカは旧フランス植民地だったにも関わらずキリスト教からイスラム教に流れる国民多いよう。よっぽど良い教えがあるのでしょうね!

 

 

 

 

 

 

いやー、それにしても暑かった。

 

 

 

 

さあ、気を取り直して次の国へ!






 

なーんか余計なことしちゃったかなぁ?まぁいっか。

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