2019年3月に旅した北~西アフリカの旅を綴っています。
ギニアビサウから、この旅の最終国ギニアへ飛びました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220924/21/roro107/de/ac/j/o0542108015179220456.jpg?caw=800)
せっかく早朝に着いたのに、ホテルに依頼していた送迎車がいない。
またかよ。
予約したホテルは送迎が無料だったので依頼したのですが、空港にネットなく連絡する手段もない。
近くにいた警備員にシレーッと「○○ホテルの送迎車を待っているのだけど、いないみたいで困ってる」と伝えると、彼が自分の携帯電話で連絡してくれました。
すると、「これから出るから待ってて」と言われたそう。
ほんとさ。
どうなってんの?
私、日本を出る前に一回と、プライアからも一回、チャットで直接、送迎車の確認をしたよね?返事くれたよね?
あんたら何?二回の確認じゃ足りないわけ?
4回5回チャットで確認して更に電話リコンファームかけないと一つのタスクを時間通りに実行できないわけ?
ほんと、うんざり。
1時間くらい待ってようやく登場。ホテルまで向かうも、着いたら着いたでレセプションに英語を話せる人おらずチェックイン待ち。
いいのよ別に、鍵さえくれりゃ。
ホントにもう。。
お腹空いたのでホテルのレストランへ行けば、フランス語メニューしかないっつうし、もちろん英語を話すスタッフなどいない。確か四つ星だったかな。
http://hotelpetitbateau.com/
(日本では出来のいい子ばかりで仕事楽!)
ここからしばらくは、空港からホテルへ向かう途中に車から撮った写真です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221001/10/roro107/4d/3e/j/o1080072015182154736.jpg?caw=800)
昨年の東京オリンピックの際、直前になってギニアが出場辞退すると言い出したのをご存知ですか?
わずか5人の選手でしたが、出場が決まっていたにも関わらず、突然、コロナを理由に辞退したのです。
しかし、蓋を開けてみたら実は財政難だったよう。5人の選手のほかにコーチや何やら様々な取り巻きは必要でしょうが、それでも50人にはならない。
当時、オリンピックの某会長が、一泊300万円のホテルに宿泊しているという記事を見て、それを250万円の部屋にグレードダウンして寄付すれば、ギニア選手は気持ちよく出場できたのではないかと思いました。
何の力が働いたのか、一転、出場することになったのですけどね。今になって、日本では利権がらみで逮捕や起訴が続出していますね。相変わらずでウケル。
それにしても、ここまでに150ヵ国以上訪ねて来ていた私も、ギニアには衝撃を受けました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221001/10/roro107/cb/e2/j/o1080072015182154790.jpg?caw=800)
食後、チェックインして部屋に荷物を置き、外へ出かけようとしたところ、私の一眼を見た門番に「絶対にカメラを人に向けないで!危ないから!」と言われました。
空港からホテルまでのこれらの幹線道路でも「すっごいな」とは思っていましたが、ホテル近くまで来ると貧困度合いは更に増し、
やはり「一眼ぶら下げてるのはマズイな」と思い、一旦部屋に戻って一眼を置き、コンデジをポケットに入れて手ぶらで出かけました。
街中へ歩いて行くと、コンデジでさえ暢気に出して写真撮れるような雰囲気ではなかったのです。
なんだろな。カオス?違う。殺伐。インドのカオスは愉快だけど、ここは違う。ちょっと緊張感を持たないと。若干の危険を感じました。
いきなり殺されるような、中米のヤバイ地域の危険さではないですが、隙を見せると強盗に遭うかも?くらいですかね。
周りの動きに集中しました。目の動きがわからないようにサングラスをし、観光客の体を出さない。いかにもここに長いこと住んでますとばかり脇目も振らず、目的地を目指して歩いてます風に。笑!首を動かさず目だけ動かす。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221001/10/roro107/27/ad/j/o1080072015182155458.jpg?caw=800)
歩いている人は多いのだけど、なにか生気が感じられない。そして彼らの着てるのは、「服って、そんなになるまで着れるんだ?」ってくらいでボロボロ。白いTシャツが土色になってる。穴が空いてるとか、ちょっと破れてるとか、そういうレベルではないのですよ。ファッションじゃなくて、ホントにただボロボロなんです。
ホテルまでの幹線道路はアスファルトでしたが、私のホテルから少し行くと道は土。それはいいとしても、そこにあらゆる生活用水が流れていて、道はぐちゃぐちゃの泥。
洗濯から炊事から食事から排泄から、あらゆる生活排水が道路に流れてる。時には、ドロドロした得体の知れない緑の液体が一般道にとめどなく流れて川を形成している。
その不衛生な道路を裸足で歩く子供たち。子どもたちの服もボッロボロ。
これ、以前どこかからダウンロードした拝借写真ですが、まさにこんな感じ。服の機能を果たしてない。少し破れてるとかそういうレベルじゃないんです。
ようやく歩き出したような小さな子供たちは、服さえ着ておらずマッ裸。せめてパンツくらい履かせない?オムツ着けないの?おむつが買えないの?若しくはオムツという概念ないの?
そして、道はそこら中ゴミだらけで異臭が漂ってる。インドの比じゃないゴミの道。
こういうのってここの住人にとって当たり前の風景な?誰も汚いと思わんか?何で片付けないの?
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ここまでに掲載した写真は全て、空港からホテルへ向かう道中に車の中から撮ってます。ホテルから出て歩いた街は、とてもじゃないですがカメラを出して撮れる雰囲気ではありませんでした。
住宅は掘っ建て小屋というか、何か四角い大きな箱みたいなものにトタンを乗せただけ。それが軒を連ねていて、どうやらそこは寝るだけ。
何から何まで1日の家事は外。食事を作るとか食べるとか、洗濯をするとか、シャワーとか全て外。寝るときだけ部屋の中?雨を凌ぐためだけにある感じ?
住民は、家の外に用意した椅子に座ってる。みんなズラーッと並び、何をするでもなく通行人を眺めてる。その人たちにも生気がない。
ここが本当に人間の住む場所なのか?
この人たちは、本当に同じ人間なのか?
まるで別の星の生き物を見に来たか、最近流行りのメタバースの世界ですよ。
当初は歩いて30分くらいの国立博物館へ行く予定でしたが、この街の様子があまりにも衝撃で、そんな場所ばかり歩き回ってしまいました。気付いたら3時間くらい歩き続けてた。
この時点で私は既に150ヵ国以上訪問していますが、ここまででハイチを抜いてトップですね。あぁ、ちょっと待って、ハイチもホントにヤバかった。街の汚さぶり、不衛生ぶり、貧困ぶり。しかしハイチはまだ活気もあったけど、ここはない。ハイチもそういや旧フランス領やな。
ホテル近くの岸もゴミだらけ。
街歩きから一旦ホテルへ戻り、この旅でこれまで着ていたTシャツとカロリーメイトを持って行って、ホテル近所の子供やお母さんにあげました。彼らのTシャツより全然マシ。
いやー、すごいもの見たわ。ホテルの周りがたまたま貧困地域だったのかなぁ?ある意味、見るもの全てが新鮮だった。
不衛生と貧困ばかりが目に付く散歩でしたが、先ほど食事をしたホテルのレストランは、まあ一般的な清潔さ。当たり前だけど。
フランス語のメニューしかなく、聞いても誰一人英語を話さないので、適当にビールとスープ、肉を頼んだら、
これらもまあまあでした。
それにしても、先ほどの街のあの汚さは、履いてた靴をここで捨てて帰りたいくらいのレベルでした。大して汗もかいてないのに、かえって速攻シャワー入りました。
ギニアも旧フランス領でした。ホント、搾取することしかしてこなかったんでしょうね。
旧ポルトガル領やイギリス領は、ここまで酷くない。貧国でも清潔だし、ある一定以上の、
人としての品格を保って生活している。しかしここは違う。人間として最低限の生活さえままなってない。
これは街を散歩していたときに唯一撮った写真です。モスク。たまたま周りに人が少なかったので撮れた。
このときも、家の前で何するでもなく座っていた地元の人々の視線はずーっと感じてました。まぁ、エイジアン女が一人でプラプラ歩いてたら、そりゃ見るわな。笑
昨今のニュースで「アフリカ諸国では、欧米各国から寄せされる古着の量があまりにも過剰で、処分のために財政を圧迫している」と見ますが、それらは貧困が深刻な西アフリカには届いてないのではないか?
そして、この国へ来て一つやりたいことが閃いたのです。
↓ここからまた車の中から。
次にまた西アフリカへ来ることがあったら、服をたくさん持ってきて配ろうと。
そして実際、次に西アフリカへ訪問することを決めた際、友人から古着を募って、段ボール二箱分と一番大きなスーツケースにギューギューに服を詰めて行ったのですよ。
その旅は、また次の機会に!
ギニアでこの旅は終わりです。なんだか愚痴ばっかりの旅になってしまいました。日本はじめ先進国の常識は通じないこれらの国を旅することは、分かっていてもやはりストレスで、ここで書いて昇華された感じ!笑
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不快な思いをされた方はスミマセン。。
今回もお付き合い、ありがとうございました。
諭吉の「人類みな平等」はどこを見て言ってる?