2016年の6月に訪ねたイラン、コーカサス、スタン系の旅を綴っています。
 
 
 
 
コーカサス地方3カ国目、アルメニアの首都エレバンにやって参りました。
 
 
アルメニアは、古代から長期に渡り王国の存在した歴史ある国です。それらの遺跡は、首都エレバンから離れた地域に点在しています。


昨日、安定的に進んで正午、どんなに遅くとも午後2時にはエレバンのホテルにチェックインしている予定だった私の見立ては、昨日のブログの通り、エレバン着PM5、ホテル着は陽が暮れていましてね。笑
 
 
本来なら昨日、到着後にエレバン市内の目的地へ行き、今日、地方の世界遺産都市へ行こうと思っていたのですが、今日、地方へ行ったら、エレバン市内の行きたい場所は時間的に無理となるため、地方を諦めました。


散策がてら、ホテルから少し離れたバス停へ向かいます。
 

この蜘蛛のようなオブジェ、六本木ヒルズにもなかったっけ?
 
 
日本以外でありがちなネーミング。


季節がいいからか?祭日なのか?エレバンの街は地元の人出がやたらと多いように感じます。
 
 
こちらはエレバンの中心部にある共和国広場です。催し物でもあるのか?と思うくらい、人が多いのですよね。
 
 
イラク、クルディスタン へ行ったときの砦の広場を思い出しました。雰囲気がまるでそっくりです。そして、よく見ると、アルメニア人はクルド人?と思われる顔の特徴があります。

 
トルコ東部、イラク北部のクルディスタン地域に隣接するアルメニアはクルド系民族が多いのだな。納得。

 
バスに乗って目的地へ向かいます。どのバスに乗ればいいのか分からず、一体何人に聞いたことか。笑

 
さあ、何とか着きました。エレバン訪問のメイン。こちらは郊外にあるアルメニア人虐殺博物館です。先に見えるモニュメントの方へ歩いて行ってみます。
 
 
1900年代前半、オスマン・トルコ帝国によって、アルメニア人150万人が虐殺された犠牲者追悼のモニュメントです。


これに関しては、現在においても国際的な非難を浴び続けているトルコですが、その計画性や組織性については否定し認めておりません。しかし、EUのほとんどはこの件について組織的なジェノサイドと認定しており、これがトルコのEU加盟を阻む理由の一つにもなっています。
 
 
モニュメントの手前には立派な展示館もあり、写真とともに当時の悲惨な状況を解説しています。入場無料です。この建物に入った時、3人の年配女性が「ようこそお越しくださいました」とバラの花を一本ずつくれました。
 
 
ああ、先にここへ寄ってからモニュメントへ行き、この薔薇をもって弔えばよかったのだなと思い、このあとまたモニュメントへ。
 
 
 
 
ジェノサイドに関して、皆様いろいろとお考えがあるかと思うのですが、私もドイツやボスニア、カンボジア、ルワンダのジェノサイド博物館を見学し、ミャンマーではミャンマー人、ロヒンギャ人の双方とも話したこともあって、





個人的には、「人間の優越感・劣等感と無知が引き起こす痴態」という風な考えに至っているところです。
 
 

 
 
どの人種が優れているとか、どの宗教が一番だとか、その他無限にある、人間の単なる「違い」に優劣をつけ、何の根拠もないところで誰彼ともなく始まるこれらの戯言が、いつの間にか正当化され憎悪を増幅し、正義の名のもと虐殺へと歩みだす。





根底にある感情は「劣等感」「嫉妬」「差別意識」「恐怖」「脅威」。





それを「正義」に裏返す。





そして、最終的な引き金となるのは「貧困」であることも共通しているのではないかな。と。





話は飛びますが、ここまで書いて、ある意味、日本のマスク警察も同じようなもんだなと思いました。注意する側は正義と思ってる。自分が正しい。その人にとってマスクは無敵、マスクは神。そのマスクを着けないなんて許せない。マスクしない人は悪。悪は排除せねば。
ジェノサイドの始まり。




分かりやすいですよね。極端な思い込み。




マスメディアの刷り込みもあるのでしょうが、何事も自分で調べることが肝要ですよね。マスメディアは戦争さえ起こせますので、過信は禁物です。





欧米においては、ワクチン信者にも同じことが言えると考えています。ワクチン打たない人は解雇、罰金、買い物させない。もはやウィルス扱いですよ。これ、欧米人の根底にある差別意識からくる一種のジェノサイドなのでは?と。





この世に正義などないことを示す典型例だと思います。


 


話は戻り、虐殺を仕掛ける「組織」は傾いてることが多いようです。アルメニアジェノサイドが起こったとき、オスマン・トルコ帝国は崩壊寸前でした。ユダヤ人ジェノサイドの時もドイツ経済はドン底。ボスニアのスレブレニツァでは、もはやセルビア(旧ユーゴ)の形勢は完全不利になっていた。
    




現代、進行形とされる迫害に、ミャンマーのロヒンギャ、中国のウィグル、チベット問題がありますが、その過去の歴史に照らし合わせると、もうそろそろこの両国の現政権も終わるんじゃない?(願望)





と、政治や虐殺を個人見解で掘り下げると、旅記事から別の世界へ行ってしまうので、この辺りでやめておいて、、、





色々思うことが多かった虐殺博物館を後にし、エレバンの中心地へ戻ります。
(ジェノサイドミュージアムの公園内にある名物レストラン)



バス停で、何番バスが広場まで行くか聞いたら、バス待ちの皆様、イケメン揃いのお仲間高校生たち。

 
なんと全員柔道部で先生が日本人とのことでしたよ。全員同じバスへ。




車内で皆様と色々な話をし、しばらく進むと一人、また一人と降りていきサヨウナラ〜。





最後に残った写真左から二番目の彼が、「ここが君の行きたい広場近くのバス停だよ」と教えてくれて一緒に降りたのですよね。




同じバス停だったのね!とバイバイしたあと、私は今降りたバスの向かう方へ歩き、彼は車道を渡り反対方向へ。





しばらく歩いて、なーんとなしに振り返ったら、彼が反対側のバス停前で立っているのが見えたのですよ。




ん?




彼、、、反対方向行きのバスを待っている?




もしかして彼、、




手前にあった自分のバス停で降りず、私のために先まで一緒に乗ってくれた?私が間違うといけないから?





これから自分のバス停まで戻ろうとしてる?





もうね。。優し過ぎて。。涙





彼とは今でもFBで繋がっており、一昨年のナゴルノ・カラバフ紛争ではFB上で物資を募るとともに、志願兵に登録した旨を載せ、その後しばらく投稿なくてドキドキしました。




アルメニアは、この数年後に再訪していますので、その時にその内容も詳しく載せますね!




エレバン中心部へ戻りました。ランチには遅すぎ、ディナーには早すぎる時間で、openしていたドルママへ。
 
 
このあたりでは老舗のアルメニア料理屋です。

 
ちょっと高級そうでしょ?アルメニアにしてはお高めです。

 
内装は小ぢんまりと古民家的で落ち着いた雰囲気。

 
もうちょっとマシな恰好で来れば良かったな。汗

 
一昨日はトビリシで赤を飲み過ぎたので、今日はスパークリングワインから。

 
これまでに食べたことないような味のスープ、

 
何か忘れましたがサーモン巻き。

 
 肉がきて赤追加。
 

 
メチャクチャ美味しくて、次にエレバンへ来たときも真っ先にドルママへ。笑





ゆっくり食事してたら陽が暮れてしまった。アルメニアも正教会の国です。ジョージアと同じく外側の壁装飾等は一切なしですが、シンプルで美しいですよね。

 
今朝通った共和国広場に来ました。相変わらず人出は多く、昼にも増して賑やかです。

 
この日は満月だったのですよね。皆様に紛れて、私もしばらくここで座ってボーッとお月様を眺めていました。なんかこの国、好きだなー。てか、コーカサス三国、全部良かったなー。

 
ミネラルウォーターを買いにホテル近くのスーパーへ。アルメニアもワインはエライ豊富です。私はコーカサス3カ国でアルメニアワインが一番美味しいと感じました。

 
日本円ですと、ほとんどが千円以下。そして、ここで二本買っちゃったんだなー、まだまだ旅は続くのに。ジョージアの一本と合わせて、のちのちトラブルへと。笑

 
ワインのツマミになりそうなものばかり勢揃い。

 
さっきドルママでたらふく食べたのに、小腹が。。笑

 
 アルメニア土産かな?可愛いね。

 
こういうのって、こうやって飾ってあるから可愛いのであって、一つだけ買ってきても何か違うんだよなー。

 
でもやっぱ可愛い。

 
でも買わない。自称ミニマリストなので、実用性のない物、使徒のない物は買わんようにしてる。

 
でも一つだけ買おうかな。笑
 
 
誘惑と葛藤多きスーパーでした。ワインには勝てなかった。でもワインは消耗品なので良し。笑


 

アルメニアには数年後また訪ねています。その時はうんと時間がありましたので、エレバン市内も近々もっと詳しくお伝えしたいと思います。


 
 
 
さて、まだまだ続きます。明日も次の国へ〜。