2年前の2019年6月に訪ねたトルクメニスタンの旅を綴ります。
トルクメニスタンは中央アジアにあり、北にウズベキスタン、東にアフガン、南にイラン、西にカスピ海があります。
中央アジアの北朝鮮などと揶揄される通り、謎に満ちた独裁国です。それらしいエピソードがわんさかありましたので、ところどころ挟んでいきますね!
トルクメニスタンは、ツーリストビザを取得するために必ずガチガチにスケジュールされた政府公認ツアーの申し込みが必要です。アライバルビザはなし。
通過ビザという種類があり周辺国で取れるのですが、5日間限定なうえ、ウズベキスタンからイランやアゼルバイジャンへ抜ける等、文字通り「通過」の名目でしか発給されません。
この国はシルクロードの要衝になっていた街が多く、遺跡や文化など個人的にとても興味深い国です。私の行きたい遺跡はトルクメニスタン国土の広範囲に点在し、個人で5日では回れません。なので通過VISAはNG。
このため、自分の行きたいところを網羅している、トルクメニスタン現地のツアー会社、何社かにメールしました。
何度かやり取りして、「ココいいな」という旅行会社に決め、パスポートコピーと必要事項を書いたPDFを送ると、一週間くらいで外務省発行の仮VISAとインビがメールで届きました。
トルクメニスタン入国の際、イミグレでコレ見せればOKとのこと。
ツアー料金は現地払い。USドルで支払いましたかね。
因みに私の訪ねた初日、トルクメニスタン国会では、世界に数多ある国々の中で日本人にだけ、アライバルのツーリストビザ発給を認める法案を閣議決定したのですよ。それが、現地新聞の一面に載っていました。
この決定は、これまでの常識を覆す画期的なものだったそう。
でも多分、日本ではチラリとも報道されなかったのでは?
どんな国へ行っても、アライバルビザでサラッと入国できるのが当たり前の日本人にとって、「世界で初めて日本だけ認められ、アライバルで行ける!」となっても特別な感情はないですし、そもそも一体どれだけの日本人がトルクメニスタンへ行きたいと思うか。
しかし、私達のよく分からないこの暗黒(失礼!)の国で、日本人は信頼され歓迎され、トップニュースになってるのですよね。海外を旅していると、自分が日本人であることについて深く考えさせられるとともに、少なからず誇りに思います。
話は旅に戻り、
首都のアシガバードへ、イスタンブル経由のトルコ航空で向かいました。トルクメニスタン唯一の国際空港(アシガバード)に着いたのは夜中で、ホテルまでのお出迎えがありました。
常に個人で一人旅の私としては、この時点でももう驚き。そして恐縮。笑
本来ならここからどうやってホテルへ行こうか、そこから始まりますのでね。
空港施設を出たら車とドライバーが私を待ってるとか、なんて贅沢なんだ。笑
なにも考えなくても然るべき場所へ連れて行ってくれるなんて、ホント楽ちんですね。
しかもこのツアー、最大10人までと書かれていましたが、終始プライベートツアー!私以外に客なし。
ですので、私のためだけにドライバーとコンダクターが毎日代わる代わるどこかへ連れて行ってくれるのです。
まあ、ラッキーと思うじゃないですか。
それがですね。そうでもないのですね。
すぐ退屈になってしまうのですよ。なにかツマラナイ。
私にとってはやはり、目的地へ行く過程も旅なのですよね。
「ここへはどうやって行くのか」とか、「何時のバスに乗って、どこどこで乗り換えて」とか、「この電車に乗って、ここまで行けばこのバスに間に合う」、「チケットはネットで取れるのか、現地で買うしかないのか」、「レンタカーはあるのか、車だとどこまで一日で回れるのか」、「ホテルはどこに取るのが効率的か」、「何日あれば行きたいところ全部巡れるのか」、「ここはフライトにすれば、もう一都市行けるかも」、「この美術館の休館日は?」
一人旅だと四六時中、無限に調べる事、考える事あるのですよね。しかし、ツアーだとそれが全くない。すべて決まってる。私は自分の体を、時間通りに待ち合わせ場所へ持ってくだけ。
楽なのですけど、何だか旅の醍醐味が半減。。どころか大幅に減りましてね。
やっぱりツアーは私には合わないな。と思ったことだけ事前に伝えておきます。笑
さて、到着日は真夜中でしたのでホテルに着いて寝るだけ。翌日、朝のお迎えまでに結構な時間があったので、近場を散歩をすることにしました。
ここは、ホテルの部屋から見えた大統領府。近くでは写真を撮れませんので、このショットはわりと貴重だと思われますよ。
望遠で撮っています。

実際に近くまで行ってみると、ここで働く関係者以外、人っ子一人いませんでした。で、この下の写真を隠し撮ったのですが、どこで見ていたのか、あっという間に警察が真後ろに来ていて、「ここは写真撮影禁止だ」というようなことを、トルク語かロシア語で注意されました。

この近辺は等間隔に警察が立って警備しているほか、私の視界に入らないところで多くの警官が監視していたようです。撃たれなくて良かった。笑

そして、そこから離れて歩き回っているのですが、何か建物という建物、モニュメントというモニュメントが全て白亜の大理石なのですよ。

ラウンド・アバウトにも必ず大理石のモニュメント。

これは一般の方たちが住むレジデンス(マンション)なのですけれども、やはり全て大理石。そしてよく見ると、TOPには必ず、トルクメニスタンの国旗が掲揚されています。さすが独裁。笑

あっちに見えるモニュメントも、こっちに見えるモニュメントもすべて白亜の大理石。そして、ほとんど人がいない。

この建物はホテルです。アシガバードで一番高級だと言ってたかな?珍しく大理石ではない。

なんて云うんだろな?ほとんどのビルが大理石で、デザイン性に優れ、凄いなーとは思うのだけど、何か人間味に欠けるというのかな。何か息吹を感じないというか、

これだけ立派な建物が並んでいたら、その周りには人々が行き交い、何か動いている「気」というものがあるじゃないですか。それがね、ないのですよ。
ただただ白い建物が並んでいる。ただそれだけ。
因みに、これらの大理石はほとんどイタリアから輸入しているそうです。

そしてこの国、建物が白亜の大理石なら、車もほとんど白なのですよ。
見事にみんな白。なぜかと言いますと、ここも独裁発揮。

大統領の鶴の一声、「我が国の車は白以外に認めない」とか言っちゃうんですよ。独裁ってすごいと思いませんか?笑
たまーに白ではない車も見かけます。でも道路を走行中、スピードを出していなくても白以外の車は警察にちょいちょい止められるのですって。だから面倒くさいので、国民はほとんど白に従うのだそう。
そして更に驚くことに、車体が白なうえに、ほとんどが日本車。
たまにBMWやメルセデスなどドイツ車も見かけますが、それは総数に比べればほんの僅かで、もうほぼ日本車です。しかもほぼTOYOTA。
どうしたんだ?この国は?笑
でも、そんなところからも日本愛を感じますよね。
こちらはアシガバードで一番大きなモスク。あまり大きく見えないかも知れませんが、この写真、全体像を写すために建物から200メートルは引いてます。

内外は相変わらず誰もおらず。先ほど、トルクメニスタンはイスラム教の国だと書きましたが、イスラム教は大きく、スンニ、シーア(アリー)に大別されるのですね。
で、トルクメニスタンは公式にはスンニがほとんどとしているのですが、現地へ行ってみて思いました。この国のほとんどの人がシーアだと。
何故かと申しますと、これら数ある立派なスンニのモスクで、私は滞在中、ついぞお祈りしている人を見ることがなかったのです。しかし、シーアのモスクでは常に誰かお祈りしていた。複数人集めて、礼拝をしている姿も度々見ました。
なんのためにスンニと言い張るのか謎ですが、そんなところからも、とにかく情報が統制されフェイクコントロールされていると感じましたね。
モスク内部。帽子を落としただけでも響き渡る静けさ。この六芒星の絨毯はイランのハンドメイドで、イラン女性数十人が6年以上かかって編み上げたって言ってたかな。

これは、ギネスに載っている世界一大きい室内観覧車です。相変わらず大理石。
籠からのアシガバードの景色です。

意外と緑が多いと思われたかも知れませんが、実はこれ全部植樹。砂漠地帯なので緑化計画を進めているんですって。

ここは結婚式場。

たまたま、新郎新婦の出てきたところに出くわしました。久しぶりに現地の人を見たような。。笑
新婦の衣装がらしいですね。

この街灯も選ばれしものなのだろうか。デザインもさながら、このとおり四方に加えて下向き360°の監視カメラ。これ、ここだけではありませんので。笑

すごい監視社会ですよね。これだけ監視カメラを付けているにも関わらず、市内はあちこちに警察が立っていおり、不審な動きをするとすぐ寄ってくるのですよ。
そして、これだけ監視されていると治安も非常に良いです。日本並みの治安の良さです。
物価も安いですし、外人との接触が殆どないからか、地元一般の方々がとてもピュアで親切なのですよ。
部屋から撮った夜の大統領府。これだけ派手にライトアップしておいて写真は撮るなって、なんで?撮られたくないなら真っ暗にしときゃいいんじゃないの?
マーブル都市、いかがでしたか?明日はアシガバードから少し離れ、シルクロード跡を探訪します。
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