2019年6月に訪ねたトルクメニスタンの旅を綴っています。
 
 
 
 
翌日の朝、お迎えまでに時間があったので、ホテル近くのコンビニへミネラルウオーターを買いに出かけました。
 
 
 
 
ホテル前の幅広道路を渡ったところで、二人のイケメンに声をかけられました。
 
 
 
 
 
と言っても、全然会話にならず。
 
 
 
 
 
旧ソ国の人々は、母国語(ここではトルク語)とロシア語を話すのが一般的で、ホテルや空港、旅行関係の仕事をしている人以外、英語を話す人は少ないです。
 
 
 
 
何かを聞かれているのですが、何を言っているのか分からない。
 
 
 
 
そのうち、イケメン一人がスマホの翻訳ソフトを使い出し、確認したところ、
 
 
 
 
「どこへ行くの?」
 
 
 
 
 
これだけのために、どれだけの時間がかかった?笑
 
 
 
 
 
「コンビニへ水を買いに行くよ」
 
 
 
 
 
これを翻訳すると、なぜか一緒にコンビニへ。
 
 
 
 
すると彼らがミネラルウオーターを2つ買ってくれて、ホテルまで送ってくれました。
 
 
 
 
ホテルまでの道すがら、日本から来たことを告げると、ここでもやはり日本人向けVISAがアライバルになることを教えてくれました。結構な衝撃だったのでしょうか。
 
 
 
 
 
僕たちも日本へ行きたいけど、日本はとても高いので難しいと言ってた。そして、Instaを交換してバイバイしました。
 
 
 
 
 
これは、それからしばらく経った後日談ですが、二人のうち一人は、あのあと英語を物凄く勉強したとInstagramから英語でメッセージをくれました。
 
 
 
 
 
あの時、私とスムーズに話をできなかったことがとてももどかしく思ったのと、同時に英語を話せれば世界のどんな人とでも話せると感じた。とのこと。
 
 
 
 
 
そして、英語を習得しドバイへ渡った時も連絡してくれました。
 
 
 
 
もし、あの出会いで彼の人生に少しでもインパクトを与えることが出来たのだとしたら、私としてはとても嬉しいです。
 
 
 
 
 
それにしても、若いってスゴイネ。笑
 
 
 
 
 
さて、今日はアシガバートの西の郊外にある遺跡を訪ね、その後、一気に東のマリという都市へ向かいます。
 
 
 
 
 
今日のお迎えは、昨日とは違うイケメンドライバーと、男性ガイドです。
 
 
 
 
ホテルをチェックアウトし、西へ向かいます。
 
 
 
 
途中、高速から見えたモスクに目を奪われました。
 
 
 
 
「あれは何ですか?」
 
 
 
 
サバルムラト・ハジ・モスク。このドームのターコイズブルーの美しさ。
 
 
トルクメニスタンで見たモスクの中で、一番印象に残りました。なんて美しい色なんだ。私のこれまで世界中で観てきたモスクの中でも、十指に入る美しさでした。
 
 
内部はモザイクが印象的。
 
 
薄暗くてよく見えないのですが、このスンニモスクもやはり人はいませんでしたね。
 
 
隣には、ギョクテベ博物館。この黒い帽子を被っているのが噂の大統領ですよ。旧ソっぽいアピールの仕方ですよね。古い。笑
 
 
ここは150年ほど前、6,000人のロシア兵に囲まれた15,000人のトルク人が殺害された場所なのです。その跡地にモスクが建てられ、トルク人を弔うとともに、この博物館でその状況を伝えています。
 
 
 
 
 
このモスクは、トルク紙幣の10,000マナトにも採用されていますよ。美しいですし、トルクの悲惨な歴史もありますのでね!
 
 
 
 
 
さて、少しアシガバード側へ戻り、ここはニサ。世界遺産に登録されていますよ。
 
 
アジアとヨーロッパを結ぶシルクロードの交差点、主要都市だったのですよね。
 
 
ここで、行商が歩をとめ休んだり、何か食べたりお酒飲んだりしていたのでしょう。
 
 
トルクメニスタンは、このようなシルクロードの交易都市が点在し、ここなどは世界遺産になっているにも関わらず、何かほっぽらかし感が否めません。ここは入り口にチケット売りのオッサンが一人ポツンといるだけで、そのほかに関係者皆無。
 
 
 
 
 
草がぼうぼうに生え放題。
 
 
 
 
 
 
こういう過去の遺物よりも、アシガバートの白亜の大理石にお金をかける方が大事。というふうに見えますね。見栄や見映えだけが先行している感を、この先もずっと感じます。
 
 
ここからは、アシガバードを離れ東へ向かいます。ここはアシガバート駅。電車ではなく、車で向かいます。
 
 
アシガバートのはずれで車を乗り換えます。新たなドライバーとガイドをここで待ちます。
 
 
ここを登っていくと、完全に破壊されたモスクがありました。これ、シーアのモスクなのです。イランの偉い人も訪ねる非常に重要な古来からのモスクですが、スンニではないので壊れたまま。ひどいでしょ。だいぶ前の地震で崩壊したそうなのですが、修復する気配は全くない。
 
 
それでも、ここでお祈りするシーアのイスラム教徒は後を絶たず、集合してお祈りしたり、一人でやってきてお祈りしたりしていました。
 
 
私の右側に写っている緑の台。ここに、シーア教徒にとってとても重要な人物が眠っておられます。皆様、ここに向かってお祈りされていましたが、こんな雨ざらしでいいのか?それともここは、雨が降らないのか?
 
 
おっちゃんドライバーと、若い陽気な男性ガイドが到着しました。長い旅路になります。メリーへ向かいます。
 
 
しばらく行ったところで、またシルクロード都市遺跡が。
 
 
ここは、かなり大きな街だったようで、多くの地元人の家もあったそう。ほとんど何も遺ってないようですが、
 

 
生活の跡はまんま遺ってる。。ここも、誰もいないんですよ。
 
 
美しい色の食器を使っていたのですね。そして、相変わらずそのまま放ったからし。
 
 
砂漠地帯ですので、井戸は貴重な水資源だったことでしょう。うまく石を並べて作ってますよね。放っぽらかしなのに未だに崩れてない。
 
 
何か、そこここに遺跡があります。
 
 
更に進みます。
 
 
スタンドでオイル補給。さすが天然資源の宝庫だけあって、ガソリンもエライ安い。
 
 
一人でこれだけの羊頭数をコントロールするってすごい。そして多分これ、古来から変わらない光景なのではないでしょうか。山の向こうはイランです。
 
 
途中、道端でスイカとメロンを売ってる姉さんたちのところに停まりました。この乾燥地帯では、メロンがすこぶる甘いらしく、

 
ガイドが一つ、買ってくれました。50円。
 
 
ホテルについて食べましたけど、こんなに甘いメロン、食べたことないかも。
 
 
 
 
 
これは宿泊施設です。ユルタっていったかな。モンゴルでもこんな感じの見ますよね。
 
 
ガイドおすすめのパン屋。
 
 
中央アジアで良く見るこの大きなパンを焼いています。ガイドが焼き立てを買ってくれました。ほんのり甘くておいしいです。でもこれ一つ食べるのに、何日もかかりそう。
 
 
ドンキーを運んでます。
 
 
アシガバートから500km近く、やっとメリーに着きました。なかなかの都会です。
 
 
これは学校の卒業式の何か催しのよう。
 
 
ホテルまで送ってもらい、ガイドと一緒に遅いランチを食べ、その後は自由になりました。可愛い車。バス?ワーゲンではなかった。
 
 
マーケットへ行ってみました。トルクメニスタンでは、女性は大概民族衣装を着用しており、これは胸元に縫い付けられています。これ、別売りなんだ?
 
 
夜のメリーのモスク。ここもスンニで、やはり人はいない。
 
 
今日は、ほぼ移動でした。途中の遺跡、本当に興味深かった。
 
 
もっと修復するところは修復して、対外アピールすればいいのになーと思いました。そこはパキスタンに通じるところがあるな。
 
 
あまり過去に拘らないというか、お金かけないというか。
 
 
ホテルのロビーにあった新聞。必ず大統領が一面に載ってるのですよね。独裁国家と王国あるあるです。
 
 
日本の新聞一面トップに毎日、岸田さんや天皇陛下が載ってたらどう思われます?笑 やっぱり民主主義国家の感覚とは違いますよね。
 
 
 
 
 
 
 さあ、明日は遺跡三昧!