ロックベーシスト 西本圭介 -201ページ目

ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

今回は若手のプロ志向のバンドが解散、脱退というニュースを多く目にする理由についての考察してみようと思います。

 

 

僕の青春時代も、もちろん解散や脱退は日常茶飯事だったとは思いますが、昨今はそれが増えた印象があります。

それは前回書いたようにSNSにより、情報が多く目に出来るようになったということ。

僕のSNSにつながっているのがバンドマンも多いということもあるでしょう。

 

もう一つは今回のブログで焦点を当てる経済的に厳しいプロ志向のバンドマンが多いのではないかと考察します。

 

 

正確なデータを取って研究しているわけではないのですが、解散や脱退の理由の多くは経済的な圧迫という理由が多いように感じるのです。

 

プロ志向のバンドというのは3名とか5名とかが同じベクトルで集まって起業しているのと同じようなシチュエーションです。

 

僕は以前から言い続けていることにバンドで成功させるということは、ラーメン屋を起業して成功するのと何も変わらないということです。

 

例えばラーメン屋をやりたかったら美味しいラーメンを創造し、テナントを借りて....内装を改装して....宣伝して....バイトを雇って.....というようにクリエイトから初期投資....経費が掛かります。

 

バンドでプロを目指すのにも、もちろん同じようにクリエイト〜初期投資や経費が掛かります。

 

僕がライブハウスをクリエイトするために、立ち上げた時には大きな借金をしましたし、毎月家賃と光熱費でだいたいサラリーマンの初任給以上の経費を毎月払い続けました。

毎月の返済と経費+自分の給料を上回る売上がないと生きていけないから、考えて考えて働き続けました。

 

 

バンドでプロを目指して活動するにはもちろん創造力はもとより投資や経費が掛かります。

 

CDを作るための経費。

CD売上があったときには、それを正当にメンバーに分割する。

例えば足を使って多く売ったメンバー、全く売らないメンバーに対してバック(給料)をどうするのか?

 

ツアーをする為には、機材車がいる。

ツアーの時は経費は割り勘で! とやっているとは思うけど、その機材車の車検は? 保険料は? メンテナンス料金は?

所有者のメンバーは目に見えない様々な経費を払うことになるし、その機材車をプライベートで使っていたら、その経費をメンバーは負担するのか?

 

色々と考え始めるとバンドというのは公私混同するような事案が山のようにあるので、難しいと思うのです。

 

この公私混同するということを意識しないくらいに「ただバンド活動楽しい!」 

と没頭できるうちに勢いで成功の扉のとこまでいければいいのですが、ふと立ち止まったときにそういうことを考え始めるのだと思います。

 

例えば、バンドを会社組織のようにして宅録が出来るような事務所を賃貸し、機材車も会社で買い、マネジャー兼経理のような人材を雇って、メンバーはそこに毎日出勤して音楽製作してバンド経営をすれば多少は色々な問題は解決できるでしょうが、実際にそんなことをする駆け出しのプロ志向のバンドはいないでしょう。

 

 

音楽性の相違が袂を分かつ理由というのはよく聞きますが、全員が同じ音楽的趣向のバンドなんて僕はむしろ聞いたことはありませんし、バンドの方向性に多少不満があっても、ちゃんと利益が出ていれば我慢出来ることも多いでしょう。

 

かなり単刀直入に切り込みましたが、大御所のKISSやローリング・ストーンズやメタリカとかがメンバーが超仲良しで何十年もバンドの方向性が一致していて活動を続けているのか.....。

それは本人達に聞かなければわかりませんが、ビジネスとして成功していなければ、継続は難しいのではないでしょうか。

 

メタリカ:

 

 

という映画を見てみるとバンドマンはかなり参考になると思います。

 

 

もしも、メンバーの一人でもバンド活動に経費は使いたくない、経済的にバンドに投資したり経費を掛けていたら生活出来ないという人がいれば、1~2年は気力と根性でなんとかやれるでしょうが、それ以上続けるモチベーションを保つことは困難であろうと思います。

 

 

では、僕の青春時代、約20年前はそんな経済的負担はバンドマンにはなかったのか? という疑問はあると思います。

当然、今も昔も同じなんですよ。

 

ただ、僕達の時代で圧倒的に良かったことは〈大いなる夢を見ることが出来た〉ことです。

 

僕は本当にバンド馬鹿だったと思います。今でも速弾きギターオタクでありバカテクドラマーオタクですけどね(笑)

 

若い頃はメタル雑誌のBURNやギタマガ、ヤンギーにベーマガとかを本当に穴が空くくらいに読みまくっていました。

今でもメンバー名前あてクイズとかそういうのは得意だと思いますよ。

 

そしてその頃はイングヴェイ・マルムスティーンは城に住んでいるんや!

ミュージシャンは革パン履いて生活して皆スポーツカーに乗っているんや!

売れたら僕も豪邸に住んでスーパーカーが乗れる!!と夢を持っていました(笑)

 

インターネットない時代は雑誌取材のためにレンタルした豪邸で撮影、レンタルしたスポーツカーで撮影すれば、情報のない僕たちはそれがリアルだと思うでしょう。

※本当にそういうアーティストも沢山いると思いますよ。念のため。

 

僕は高校生時代には部屋中にアーティストのポスターを張って、それを見ながらイングヴェイ・マルムスティーンが弾くベースみたいに弾けて、ビリー・シーンよりも上手くなれば絶対食える!! 

みたいなざっくりとした目標があって(笑)

とにかく自分がイメージしたまだ見たことのないベーシストのイメージを作ってやり続けたらいける!! って思ったものです。

 

 

実際に僕はkoRnのドラマーのレイルジアーさんのビデオにビリー・シーンさんと共に参加したので、ビリーさんと一緒に演奏をしたわけではないですが、ある意味では同じ土俵で仕事をしたとも言えるので、夢を実現したとは言えます。

しかもこのビデオでは僕が演奏したバージョンをビリーさんが見て予習したという裏話もありますので、若いときのバカすぎる夢も捨てたもんではないな〜と思っています。僕の良い思い出です。

※それ以外にビリー・シーンさんとはベースクリニックをプロデュースしたことや、アメリカのライブでスタッフとして手伝いをしたこともあります。

 

話を戻して、僕はベースで自分が描いたテクニックとスタイルがあればデビューして成功して生活を出来ると思い込んでいました。

そういう無謀な夢を持てたお陰で夢を信じて、海外でツアーしたり海外アーティストと演奏できるようになりました。

 

 

巨匠グレン・ヒューズ(ディープ・パープル、ブラック・サバスetc)、ジョー・リン・ターナー(レインボー、ディープ・パープル、イングヴェイ・マルムスティーンetc)らと11カ国ツアーできました。

 

僕が当時、頑張れた理由というのは、アメリカに留学しないとアメリカを感じることもできなかった時代だったから。

トッププロのベーシストをアメリカの学校に行かなければ、肌で感じることが出来なかった時代だったから。

自分は広島で絶対に一番うまくて、多分日本でも一番上手い高校生と思っていられた青春時代だったから。

そんな音楽バカとして生きられた時代があったからだと思います。

 

もしも、僕が今の時代にプロを目指したならば、多分YouTubeを見て世界の層の厚さをあっさりと認識して、ビビって世界を目指したいとは思わなかったでしょう(汗)

 

まあっ実際に僕はアメリカ留学したら、同級生にB'zのドラマーのシェーンガラースやイングヴェイ等で活躍しているベーシスト、ビヨンなんかもいたし、同じベースクラスには未だにあんなスピードで弾けるやつみたことないっていうくらいのベースの子がいて、ただその超絶速いベースの子は普通のベースラインをビートに乗って弾けなかったけど(笑)

僕はアメリカで実際にトッププロや同級生にノックアウトしまくられて、差別受けまくったなかで鍛えられたので、良かったですね。

ただ夢を見て楽しくやったわけではなくて、それなりに努力したことはいうまでもありません。

 

夢を追うことは無知である無謀さと大いなる馬鹿さが時として必要なことがあります。

 

昨今のネット社会を否定するつもりはありませんし、僕の青春時代には不可能と思っていた、海外アーティストと繋がれるということや、多くの人にローコストで発信出来るという環境というのは、本当に羨ましい時代です。

 

しかし、それと引き換えに否応なく現実を知ることが出来るという環境だという覚悟も必要です。

 

話が少し脱線しましたが、経済的な負担というのは今も昔も一緒だと思うのですが、ライブハウスという観点から考えると、バンドを世に知らしめる方法がライブ以外にも、動画配信というツールが登場したことにより、練習スタジオや自宅から配信したほうがライブよりも多くの人の目に止まりブレイクするチャンスが持てる時代になりました。

 

 

実際にオクトパスの店長達のバンドは地元ではほぼ無名であったにも関わらず、インドネシアでポカリスエットのCMに起用されたことで、現地で大人気となりました。

これは本当に今っぽい出来事だと思います。

 

もちろんブレイクする土台にちゃんとライブをすることが出来るバンドであるということも大切なのですが、ライブハウスでライブをすることがブレイクの定説であるというのは少し違ってきたのかと、身近な出来事からも感じるようになりました。

 

ライブハウスでのノルマという問題(悪いという意味ではありません。)があります。

学生達をリサーチしても一バンド3万円くらいのノルマが掛けられていて、5バンドくらいの対バンで持ち時間は転換込み30分みたいなケースはよくあります。

大体ノルマ x バンド数が会場レンタル費なわけですが、ノルマを達成できている子達が少ないという印象はあります。

要するに次腹を切って出演する子達です。

 

対バンイベントに出るという要素は対バンの客からファンを作りたい。

同じようなアーティストが集結することで、普段足を運ばない顧客層の腰をあげさせて新規開拓したいということがあるでしょう。

 

ただ、現実的には同じ趣向のバンドを集めて対バンイベント作り続けるのは大変困難です。

これは昨今のバンドスタイルの多様化もあります。

 

僕の若い頃は極端にいうと、メタル&ハードロックかポップスかパンク&ハードコアみたいにざっくりと大きく括られていたように思います。

こういう状況もあり、同じようなジャンルでムーブメントを作るのも少し難しい時代だと感じます。

 

お客様側も年をとるとスタンディングのライブはきついです。

僕自身がまずスタンディングライブには行きません。

もー立って見るという行為がきつい年齢です。

恐らく同じように感じる年齢層も多いので、ライブハウスだと客層の年齢層がある程度絞られる現象がおこります。

 

若年層は趣味の多様化やネットで情報を得る時代ということもあり、集客というのは中々難しい時代だと思います。

 

続く

前回は僕は教育という方向にシフトしていくという事を書きました。


 

僕が撤退した理由というのは、当然ながら一つだけではありません。

僕の肌感覚としてこの2年くらい前から急激に若手バンドが減った印象があります。

それに対しての危機感が一つの要因です。

 

恐らく、多くの人達がSNSでプロ志向の頑張っている系バンドの解散やメンバー脱退のニュースを多く見るようになっていないですか?

 

僕はかなりそういう印象を持っています。

広島に限らず、名古屋や関東圏の同業者からも、急激にプロ志向のライブバンドが解散したりして減ってきたという話は聞きます。

 

この印象は音楽学校業界にいても感じます。

 

 

また昨今、ライブハウス出演経験のある高校生君が減っている。

バンドをそもそも組まない若者が増えているようです。

 

なりたいミュージシャン像がYouTuberという子も多いので、納得できる話であります。

 

これはライブハウスでも音楽学校でも感じた僕の肌感覚なので、恐らく大きく間違っていないでしょう。

 

僕のライブハウス戦略というのは、高校生バンドや大学生バンドを育成し、プロを目指すようなバンドに成長することで、それを支援して育てたかったということです。

ただ、残念ながら、僕がオーナー兼店長時代のオクトパスという現場でそれを実現することは難しかったです。

※現在のオーナーと店長達は若手育成は得意分野なので実現できる可能性はまだまだ十分あるでしょう。

 

前回の記事で書いたプロ志向の子達にもノルマ(または準じるシステム)制で出演をさせるのかという点について。

もしも僕が育てたプロ志向のバンドなら、リスクも彼達と均等にして一緒にメジャーを目指して戦ったであろうと思います。

僕の心意気としては、プロ志向の子達には自分のプライベートも捧げて育成し一緒に成功したかったです。

 

 

さて、昨今の若手プロ思考のバンドの解散やメンバー脱退が増えた理由は何なんでしょうか。

 

一つはSNSが加速していて、話題を目にする機会が増えたということもあります。

以前は人知れず脱退、解散となっていたものが、誰でもSNSによってリアルタイムに発信されるようになったことでしょう。

 

ただ、本当にそれだけでしょうか。

僕は実数として、そういう傾向が増えたように感じます。

 

以前であれば、解散するバンドは当然いるが、常にそれを踏み台にする若手がそれ以上にいたのですが、地元を見ても頑張っているのはほとんど知っている子達(子ではない大人も多いですが)で、新規に出てきたバンド、アーティストが少ないのです。

 

この現状にとても危機感を持ちました。

 

僕の事業計画で広島中心部のライブハウスとは戦わずに独自路線でと思っていました。

中心部にでるプロ志向のバンドというのはいつの時代もいますし、その層を僕が後から参入して取れるとは到底思っていませんでした。

 

僕は中心部の老舗ライブハウスを目指す予備軍がオクトパスで切磋琢磨して「中心部をめざす!!!」

とやってくれればいいと思ったのですが、そもそも中心部のライブハウスに出ているプロ志向の子達も激減したことで、僕の店にまで溢れてくる数がなくなったと感じました。

 

それはかなり僕の読みが外れた部分です。

本来はもっともっとバンドが増えていくという予想だったのです。

 

しかしながら、そうは言っても始まらないので、僕はライブハウス内に音楽教室をつくり事業参入しました。

 

ライブハウスの出演者を獲得するのに、僕は他店の畑からの顧客を期待してもダメだ。

自分の畑で育てないと収穫はできないという想定で若年層をターゲット(当然シニア層も沢山いらっしゃいますが)にした音楽教室をスタートしたのです。

 

それと同時期に広島の高校軽音楽部への教育指導サポートもするようになりました。

高校軽音楽部へのサポートは無償でしていました。

 

当時は無償なので、ライブハウスの一日を犠牲にして動くのはきつかったのですが、育成をしてバンドを増やさないと、顧客が創造されないと感じたからです。

 

 

しかしながら、広島軽音部への支援は多少、期待とはずれてしまったかなと思います。

教育的効果ではなく、営業という視点という意味です。

 

というのも、高校によってはライブハウス出演を規制されている学校もある。

またはチケットを売っての出演は駄目という規制。

高校生くんにノルマによる経済的負担は止めさそうという意味でしょう。

 

もちろん全部の高校ではないのですが、ライブハウスの僕がサポートしても、なかなかライブハウスの顧客としてバックして頂くには難しい部分がありました。

知名度をあげるという部分とノウハウを継承するという大きな意味はありましたので、やったことに対しては誇りに思っています。

 

軽音部というのは、所謂プロ志向のバンドマンを育成するというのとは違った目的があると思います。

軽音部が盛り上がる=ライブハウス出演者が増える→プロ志向が増えるというのとは違うのが僕の個人的な印象です。

それが良い悪いということではないですよ。

 

僕が勝手に支援することをライブハウスの売上アップに直結すると考えていただけです。

 

バンド人口が減っているような印象で書いていますが実は軽音部というのは、僕が高校生のときよりも部員が多くなっていると思います。

少子化と言われていますが、軽音という層は別に減少していないですし層は増えているのです。

 

これが非常に面白い点だと思います。

僕は軽音が増えるとプロ志向が増えると思っていましたが、実はそうではないようです。

 

サッカー部が盛り上がったら全員プロ意識なのか?というと全くそうではないでしょうから、当然ではあるのです。

 

少し話がそれましたが、若手のプロ志向のバンドが解散、脱退というニュースを多く目にする理由についての考察は次回書いてみようと思います。

 

続く

前回は画像検索について書きました。

 

 

内容が若干、起業BLOGみたいになってきているので、〈ライブハウスから撤退した理由〉というテーマに少し戻したいと思います。

 

 

所謂、ライブハウスのブログネタで多い話題は〈ノルマ制〉ってどうなの?? ということでは無いでしょうか。

僕はもともとライブハウスのシステムとかをあまり勉強せずに参入したものですから、店舗を作りながら料金システムを作りました。

以下は当時の料金表です。



当店はライブハウスと銘打っていますが、基本的には〈レンタルホール〉というスタンスでした。

欧米では日本で言うところのライブハウスは無いと聞きます。
基本的に入場料はアーティスト(パーセンテージの場合もあり)が貰う、飲食代は店が貰うというようなシステムが多いそうです。

逆に日本はノルマ制といって、「2,000円のチケットを10枚ノルマですよ」という約束で出演することが多く。
昨今の風潮だと、ノルマは自腹を切ってお客様は殆どだれも来ないライブが散見されると聞きます。



ちなみにですが、僕はこのノルマ制という言葉が大嫌いでして、オクトパスではこの言葉を使うことを廃止していました。

もともとノルマをネットで調べると「一定時間内に果たすよう個人や集団に割り当てられる標準作業量」と書かれています。
要するに自分の意思ではなく、他人から割り当たられた強制的な約束ということですよね。
このノルマという言葉が全てを間違ったイメージにしているのだと思います。

僕はオクトパスをライブハウスと命名しましたが、レンタルホールと言ったほうが誤解が少なかったのかと思います。

うちはシステム的な観点から言うとレンタルホールだったので、ノルマではなくてレンタル料金をペイするために自発的に定めたチケット料金と販売枚数により、自らが販売目標を定めてチケットを売って頂くという考えでした。

または自主興行の場合もノルマでは無く〈参加費〉で募集していました。
参加費に対してチケット何枚付けますというスタイルです。

どちらにしても、アーティストがライブをするために一定の金額を支払わなければならないというのは間違っていません。
僕自身は結果的にそれがノルマと世に言われるのかもしれませんが、
それの何が悪い!?と思います。

趣味の世界で、例えばゴルフ、カラオケ、ボーリング、釣り、ツーリング....etcだって、自分でお金を払って楽しむものですよね。
どこの世界に趣味をタダで場所貸しして支援してくれるサービスがあるでしょうか。

基本趣味で何かをすればコストが掛かるのは当たり前だと思います。

なので、店のステージを使ってライブをする趣味。
店の機材とシステムを使い、音響マンつけて、ライブをするのに費用は掛かることは当たり前だと思います。

あくまでも趣味の場合です。

ここで難しくなるのはプロ予備軍のプロを目指している人達に対してのサポート、関わり方ですね。
これはまた別の機会に書きたいと思います。



うちもプロ興行の場合はチャージバックというシステムで入場料を何%ずつ分けるかをアーティストと話し合って決めていましたので、時と場合によって欧米システムを採用していました。

しかし、この欧米システムのチャージバックというシステムをアマチュアの方に適応しますと、とんでもないことがおきます。

これは実例ですが、あるバンドをブッキングしてチャージバックという契約で当日を迎えましたが、当日来場がゼロでした。
実際には少し遅れて自分の身内が急遽来場してくれたので、最終的に数名はいらっしゃったのですが、こういうまさかが起きるのです。

こういう問題に対して、ネットでは「そこにお客様を誘致するのがライブハウスの仕事だろ!!!」となります。
たしかに、そういう意味では当時の僕のマーケティングは下手だったと思いますし、有名店であれば、そこに出るアーティストが宣伝をしなくても、バーを利用する一定の固定客が来るのかもしれません。

ライブハウスがお客様を創造するのだろ!という議論については、そーとも思うし、違うとも思います。




いずれにしても、僕が広島のこの場所で営んでいて感じたことの一つに。
アーティストには入場料、店は飲食代というスタンスで経営するのは非常に難しいという現実でした。

一つは防音工事、機材や楽屋といった、ライブバーとは違う部分にコストを掛けたということです。
固定費という観点から、ライブバーのような経営スタイルでは難しかった。
注 : ライブバーでもしっかりした店はあると思うので、ライブバーが設備がしっかりしていないという意味ではありません。

またライブハウス然として店構えなので、所謂飲食だけで立ち寄るお客様はほぼいませんでした。
飲食店と違って、入り口や店構えは一見さんがフラっと入れる雰囲気ではないですからね。
注: あくまでも僕がオーナーだった当時の話です。



後、飲食で儲けると言っても、昨今の若い子たちは入場時ワンドリンク500円以外で追加オーダーはほぼありません。

これは店の飲食が充実していなかったという部分も反省点ではありますが、もしもそうだとしてもライブハウスの少し割高な設定の飲食でお金を落とす人が多いかというと、昨今はかなり少ないと思います。

仕事柄、ライブハウスはよく行きますので、他店を見に行っても、何杯もお代わりする人やフードを頼む人は少ないようです。

これは誰が悪いというよりも、今の風潮としてライブハウスや映画館で飲食にお金を落とす人が少ない時代ということではないでしょうか。

撤退した理由の一つに、なかなか飲食部門では売上があげにくいという部分。
アマチュアの方が自腹で出演し、蓋をあけると集客がガラガラという状況が多かったことでしょう。



負け犬の遠吠えのような記事になりましたが、一般客がフラッと立ち寄っても常に良いライブが聞けることは超理想論ですが、実際にそのようなレベルのアーティストが地方にどれだけいるのか? という話なのです。

結果的に現状を打破するにはアーティスト育成が急務だと気が付き、僕は教育という方向にシフトしていくのでした。

続く


さて、Greco ミディアムスケール ジャズベース プロジェクト /フィンガーランプ製作の続きです。

 

ここからがフィンガーランプの作り方です。

 

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大雑把に二枚の板を切ります。

初めから分厚い木で作ってもいいのですが、僕は二枚重ねをよくやります。

というのも表面は硬いほうが良いけど、高さを稼ぐ(厚みをつける)ための板は切りやすいほうが良いからです。

 

あと、僕の感覚として違った木材を貼り合わせたわほうが木が歪むことに対して強いかと考えています。

 

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速乾性の木工用ボンドで貼り付けます。

100円ショップで売っている2液性のエポキシ接着剤を使うこともあります。

貼り合わされればどちらでも良いです。

 

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とりあえず、木材をクランプで挟んで乾燥を待ちます。

この待ち時間が嫌なので、速乾性を使っています。

 

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大雑把に切った板に対してまずはピックアップを止めているネジの部分をマークします。

 

最初から大きさを完璧に合わせてようとすると失敗します。

 

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このボルト位置の部分に大きな穴を開けます。

 

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こういう感じです。ホールソーは百均に売っていると思いますよ。

 

ドリルも2~3000円の超格安品ですけど、この程度の作業だと十分です。

 

安くていいので、道具を買うと効率的にマンションの中だって作業できます。

 

次に穴を開けたら、ピックアップの間に入るようにカットします。

 

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この方法がピックアップのネジ部分の逃げを作るために一番簡単です。

 

今回は柔らかい目の木材ですが、これがエボニーとかだとカットで一苦労します。まじで硬いですからね。

 

硬いというのは良い反面、ドリルで穴をあける場合に硬すぎて割れることがあります。

多少柔らかい目の木材のほうが、割れにくいと思います。

プラ版で作る時も同様に穴あけ時に割れるというのがよくあります。ホームセンターで売っているプラ版は粘りがなく割れやすいので要注意。

ピックガード用のプラ版と木材の重ね張りでつくるのもありです。

 

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次にピックアップの間にはめた状態でピックアップと面一になるようにマーキングしてカット!

 

カットしたら、一回仮に置いてみて弦を張ってみます。

ここで、両面テープ(今回は薄いやつ)を貼った時を想定して弦とランプの隙間を2mmくらいになるように削ります。

 

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Fender系は指板にアールがあるので、ラウンドするようにカンナで削ります。

 

プラスチックだとアールを作るのが大変というか出来ない可能性高いので、木材がやはりベスト。

エボニーのような超硬い木材はカンナで削るのがとても大変です。

 

カンナもけっして高くないので、小さめのを一つ持っておくと重宝します。

 

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ラウンドを付けたらベースに仮組みして弦との隙間を調整して、後は地道にサンドペーパーで高さ調整。

 

あまりシビアにやらずに両面テープの厚みで最終調整することを初心者の方にはオススメします。

 

次に単なる肌色の木材なので、着色します。

昔はこの木材の上にカッティングシートを貼る方法もよく使っていました。

カッティングシートだとカーボン柄や色々な色も選べますし、貼り付けるとプラスチックのようにみえるので、木材色のフィンガーランプが嫌でピックアップと同じようにして目立たせたくない人にオススメ。

 

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今回は百均で買った黒い靴墨を使います。

 

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靴墨はワックス成分もあるので、意外といいですよ。

ニスとかペンキだと下手すると手の脂でベタベタしたりするので好きくないです。

プロの人がちゃんと塗装しているものは大丈夫ですよ。

 

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裏に薄い両面テープを張ります。

 

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そして貼り付けます。

あまり強力に張りすぎると外す時に往生するので、両端とまんなかの三点くらいでいいです。

 

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完成です。

 

靴墨なんで弾いているうちに最初は指先が黒ずむこともありますが、毎日磨いていると光って味が出てきます。

 

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ちょっと汚い話しではありますが、鼻の脂をつけたりとかしていると、いい感じに滑りが出てきて弾きやすくなります。

木材の良いとこは手の脂やなんかで弾き込むと滑りが良くなること。

 

今回はプレイヤーズコンディションなので、表面はある程度のところでサンドペーパー仕上げはやめましたが、商品にするならば、もっともっとピカピカになるまでサンドペーパーの番手を細かくして磨くといいと思います。

 

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今回はランプとボディ鳴りの一体感を目指したので、両面テープ薄めでボティとの密着感を高めました。

 

これまでの経験で、バネで浮かせていたり、両面テープの何枚もの重ね張りで浮かせると、ランプがポコポコと響く感じがします。

シビアに感じた場合という意味です。

 

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クライアントさんに試奏してもらいました。

 

OKサインが出ました!!

 

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フレットレスの場合はとくにピッキングコントロールを楽しみたいので、弦との隙間は超狭めにしました。

 

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僕も試奏してみましたが、久しぶりの超絶タイトな隙間なフィンガーランプセッティング出せましたね。

 

よくフィンガーランプだとフィンガーのタッチが均一になりすぎると指摘されることがありますが、ちゃんとした奏法で弾けばそんなことはありえません。

 

僕はフンガーランプを設定する場合はリアのほうは隙間を大きめにしています。

 

ジャコパスのようなブリブリと弾く時用にリア付近は隙間を大きくし、フロント付近はかなり狭くしています。

 

ロックっぽくブリブリ弾く場合はフロントピックアップよりネック側でランプのない場所で弾きますので、あることによってデメリットは特に感じていません。

 

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ただ、何でもかんでもフィンガーランプ付ける派ではないので、僕が持っている全てのプレベにはフィンガーランプは今は付けていません。

 

愛用のベナベンテも今は外しています。

※写真はついている時

 

この辺は気分なので、また付けるかもですけど、使い方さえ間違わなければフィンガーランプはかなり良いツールです。

 

ぜひ作り方参考にしてみてください。

 

それでは!

 

さて、ベース教室の生徒様との改造プロジェクト
これまで色々なベースを調整&カスタムさせて頂いたクライアント様ですが、今回はGreco ミディアムスケール ジャズベースです。

 

 

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パッと見はジャズベースですけど、コントロールプレートがピックアップあたりまで食い込んでいるのでお分かりのサイズに合わせてスケールダウンされています。

 

ちなみに普通のジャズベースとパーツの位置関係をみてください。

 

かなり小振りなのがわかります。

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ロゴはグレコです。

グレコの恐らく80年代初頭のモデルと思われます。

グレコは結局のところフェンダージャパンだと言ってもほぼ間違いないので、質感も最近のものに比べるとかなり良いです。

 

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クライアントのくぢらちゃんには弦を外してもらって。

 

まずは弦高とピックアップ高の調整です。

 

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ピックアップを外して、カバーも取ります。

 

僕はピックアップのポールピースがケースから飛び出ているのが嫌いなので、ゴム板を6枚切って、ピックアップとカバーの間にはさみます。

 

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これでプラスチックカバーからポールピースが飛び出なくなりますし、ピックアップを弦に近づけやすくなります。

弦とピックアップのポールピースが当たってパチパチいうのを防止してくれます。

 

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次にピックアップの下に引いているクッションを交換します。

僕は常にこういう素材をストックしているので、必要分を切ってピックアップの下へいれることで、ピックアップを弦に近づけることが出来ますし、その際にガタガタと動くことがなくなります。

 

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特に中古のベースはピックアップ高が低すぎることが多く、クッションもペタペタにヘタっているので、ここの交換は必須です。

 

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この状態で一旦チューニングして、試奏します。

 

また別途説明しますが、このベースのネックはなんとフレットを抜いただけで何も処理していないエセフレットレスです。

ぐちらちゃんがどっちみち改造の素材なのでとオークションで分かって、格安に落札したそうです。

 

フレットレス化は別に僕の広島のコネクションに依頼する予定です。

 

しかしながら、グレコのベースとしての素材は非常に良いです。

 

ミディアムスケールのジャコ・パストリアスタイプなんですが、いい感じにローミッドが鳴りますし、ミディアムはスラップなどの張りのあるサウンドには不向きですが、フレットレスのプレイだと逆に弦の振動がダイレクトで非常にいい感じ。

 

これは詰めていくと楽しくなりそうです。

 

次にフィンガーランプを作ります。

今回はエボニーやローズウッドではなくて、ホームセンターで格安の木材でトライ。

 

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これでランプが5つくらいは作れそうですね。

木材は500円くらいだと思います。

 

僕はフィンガーランプを作り始めて23年くらい立つので、結構製作ネタありますよ。

ちなみにmixiでフィンガーランプのコミュニティを立ち上げたのは僕です。現在管理者は変わりましたけど。

 

ネットで検索すると一杯僕のフィンガーランプネタ出てきますよ。

Click!!!

 

 

続く