旅の反動の記録のこと
やはりひとりで異国に行って日本に帰ってくるとさまざまな反動がある。
で、その反動を記録してみようと思った。
①食の記録
前にも書いたけれど、ハプニングにより貧乏旅行を強いられたので食にはかなり困った。
最後のほうは、ホテルの朝食(ホテルには絶対朝食がついている)と昼夜兼用のサンドイッチのみの食事だった。
チュニジアのフランスパンはかなりおいしい。
ヨーロッパの観光客もお土産に買っていくほどのクオリティ。
朝食は絶対にフランスパンとイチジクかナツメヤシのジャム、バターそれにたっぷりのホットミルクとコーヒー。
これがかなりおいしかった。
で、日本に帰ってきて病気でものがたべられない生活して、
そして現在は食欲がこれでもかというぐらいでてきている。
昨日はGFと大阪へ行って、昼前に豚まんを食し、昼はパスタとパンを食べる。
昼から友達の家へいってお菓子を山のように食べ、
夜はお好み焼きもんじゃ焼きたこ焼きを食べた。
それでもまだ胃は食べ物を欲している。
チュニジアではハリッサというミクスドスパイスをほとんどの料理に使っていて、
こいつをお土産に買ってきたけれど、ハリッサはもうしばらくはいっぱいいっぱいだ。
日本の食べ物はおいしい。
昨日食べたお好み焼きがもう一度食べたい、おいしい焼肉がたべたい、パエリヤ食べたい、
おそば食べたい・・・・
ラムのグリル。右上にはチュニジアの炭酸ジュース「BOGA」で左上がハリッサ。
200円ぐらい。最後はこれくらいの食事さえ食べられなかった・・・
②人の記録
英語がほとんど通じなかったからディープな会話に飢えた。
でも、少しのフランス語と5つぐらいのアラビア語が憶えられたけど。
とにかくフランス語での値段交渉だけはマスターしたと言っても過言ではない。
ディープな会話ができないとここまで人に飢えるんだなあ、と思うぐらい飢えた。
最近たくさんの人と会っている。
この1週間でいったい何人の人とあったのだろうっていうぐらいたくさんの人と会った。
会えなかった人もいたけれど、電話で話したり、
さらにその反動でひとりで過ごせない症候群みたいになった。
旅が終わるとすごく悲しいけど、大好きな人々に会えるっていう喜びがある。
はやく音楽したいなあ。
週末のライブが明日だったらなあ、と思う。
毎週ライブでもいいくらい。
遊びで音をならすよりも、ステージで音をならすのはまったく違う。
魂からの音を出せる。
創作ってもの。
何が書いてあるかわかりません。
③本の記録
一番持っていった本でのヒットは大槻ケンヂの「のほほん雑記帖」。
このくだらないおもしろい本がなぜか一番旅にはまった。
失敗はレイチェル・カーソンの「沈黙の春」。
最後までバックパックの底に眠っていて、関空でゴミ箱行き。
ヘミングウェイの「日はまた昇る」を向こうで蚊にさされながら眠れぬ夜に読んだ。
これがまた脳内に変な作用を起こして気持ち悪くなった。
だから、楽しく読める本を最近は読んでいる。
大山倍達の「風と拳」。
今日は中島らもを6冊も買ってしまった。
- のほほん雑記帳(のおと) (角川文庫)/大槻 ケンヂ
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④音楽の記録
向こうでの音は、モスクからひびきわたるコーランの音。
ipodを持っていったけれど、あの国にぴったりとはまる音楽は少なかった。
クラッシュとストーン・ローゼスとペンギン・カフェ・オーケストラだけ。
アート・ブレイキーの「チュニジアの夜」は見事にミスマッチ。
夜のカフェなんかで聴いたらはまったかもしれないなあ。
帰ってきたらまた聴きたい音楽は変わるもので、最近はサンタナとマイルス・デイビスがいい感じ。
サンタナが一番かなあ。
あとデ・ラ・ソウル。
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月面から帰還のこと
病気もすっかり治って、完全復活。
ようやく人間達に会えた。っておもえるほど最近は人に飢えていた。
外国行って帰ってきたのに、ぶっ倒れて隔離。
それでどうにも孤独にたえられなくなって、毎日誰かとあっている。
おおげさすぎるけれど、宇宙から帰還した人の気分。
この連休に至っては、いったいどれだけの人と会っているのだろうという感じ。
人間っていいなあ、と今まであたりまえだったことに新鮮な喜びを感じてしまう自分の脳に喜び。
やっぱりひとりで外国を歩くというのは、
いままで知らない日常とかを再認識したり発見したりするのにすごくいい。
すごく世界は広いなあ、ってやっぱり思う。
単純にそれが一番すごい。
世界は広い。
ハプニングがあったおかげで、
アラビアの商人より交渉上手になった。
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隔離と笑いのこと
病気になってから、誰とも会っていなくて、まじで気が狂いそうだ。
人間は孤独な存在なのだろうか?
あの人の電話もあいつの電話もあのこの電話もBLABLABLA・・・・
って生身の人間に会いたい。
触れたい。愛が欲しい。笑いたい泣きたい。
僕は非常に欲深いのでおおよそ我慢というものが好きではない。
結局はどんなに苦しくても自分の力でたたなければならない。
その力は僕にはあると信じているけれど。
今あるもので幸せであるという認識をできるようになりたい。
欲深いというか業が深いというか向上心が強いというか、
仏教で言うところの煩悩のかたまりだ。
あまりにくだらないことばかりでドツボに入ってしまったので、
友達のブラジル人に電話してようやく元気になってきた。
こういうときはそういう陽のオーラの人間と話をするにかぎるなあ。
いつも下ネタとかスケベな話とかしないけど、
電話口でそいつの高笑いを聞いていると、
すべてがどうでも良くなってすごく楽しい気分になってくる。
ちょうど向こうも同棲してた友達から追い出されて、
車で半月寝泊りして、ようやくアパートに落ち着いたけれど、
ひとりぼっちだったみたいで、
さみしかったみたい。
最近は電話口でどうも泣きそうになってマズい。
胃から臓物のこと
木曜日にチュニジアから日本へ帰ってきたのだけれど、
帰国早々に病におかされ病床に臥せっている。
極限の疲労からか、
何時間も内臓が出そうなぐらいに吐き続け、
便は水。
病院に駆けつけた。
病院でも体がガタガタふるえて、5分おきぐらいにトイレへ吐きに行くありさま。
医者によると、
感染症ではなく、疲労から悪い菌に犯されたかもとのこと。
ひと安心。
2日間なにもたべられず、ようやくおかゆを口にしたのみ。
今日は朝ごはんにパンを食べたら、また吐きそうになって、フラフラで、
鏡を見たら顔面蒼白、頬がこけてるし、
こりゃあマズイと思って入院志願しようと再度病院へ。
そうしたら、
「とりあえずね、薬のんで寝てたら治りますよ。」
っていわれてプラシーボ効果か、今日の昼はうどんを食べることができた。
どうしてもきつねうどんがたべたくなった。
うどんという食べ物は神様が与えてくれた贈り物。
死の淵から復活する足がかりの食べ物。
うどんのあまりの偉大さ、優しさに胃袋がだんだんと元気になっていくのがわかる。
今日は僕のバンドがライブだった。
でも僕は出演することができなくて、なんだか非常にみじめな気持ちになった。
できるなら、何回でもそういう場にいたい。
遠くにいっていると短い時間でも、すごく長く濃厚な日々になる。
だから、すごくみんなと離れていた気がする。
サハラ砂漠の夕方前、ラクダ曳きの男はメッカに向かって祈っていた。
トゥーニスのこと
明日の今頃はおそらくはヨーロッパ大陸の上空10000メートルを時速600キロぐらいでぶっとばしているんだろう。
つーことで、いよいよチュニジアの旅にでかけるので、ドキドキしている。
今日は諸事情があってバスと電車に乗ったのだけど、
バスは平日の昼、春の陽気とあいまってまたりまたりのらりくらりとした雰囲気。
電車にのろうとおもったら、おっさんのクレーマーが駅員に文句をたれていた。
あんた醜いよ。
別のおっさんは、自分の電車の待ち時間が40分もあったので、
大声で
「40分もある!40分てどういうこっちゃ!40分もどうしよう!!」
とひとり空に向かってがなっていた。
イタリアではサハラからの暖かい風、「シロッコ」が吹くと自殺者が急増するというし、
春の陽気でおっさんたちも狂ってたのかな。
つーことで、楽しんできます。


