■書評 椎名誠『埠頭三角暗闇市場』 講談社2014/7/1
- 埠頭三角暗闇市場/椎名 誠

- ¥1,728
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椎名誠のSF。
椎名誠の小説は、日本SF大賞を受賞した『アド・バード』以来読んでない。
帯の惹句にアドバードを越える傑作とあるので釣られて、出張先の書店で夜長を過ごすために購入。
結果として、『アドバード』の方が面白かった。
どちらも異生態系SFに分類されるSFなのだが、『アド・バード』が文明崩壊後の地球を舞台にした旅行記で、人間だけではなくその生態系までをウィットとユーモアと交え、淡々と突き放して描き出したのが印象的だった。
対してこの作品は、まだ文明が残っていて、中国とインドとロシアが権力闘争をしたりしている。
滅亡後の東京を舞台にその権力闘争を描くのだが、どうもそのハードボイルドな世界と、椎名誠のちょっととぼけたでも破天荒な世界が合わない。
いや、椎名誠にスパイ小説やアクション小説の様なハードボイルドを求めてはいないのだが、もっとすっとぼけていても良かったのではなかろうか…と思う。
- アド・バード (集英社文庫)/椎名 誠

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■アニメ 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』 日本2014
- 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語【通常版】 [DVD]/悠木碧,斎藤千和

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- 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語【通常版】 [DVD]/悠木碧,斎藤千和

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- 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語(通常版) [Blu-ray]/悠木 碧,斎藤千和,水橋かおり

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巷で有名なアニメ。
年末にWowWowでまとめて放送していたので、録画してまとめて視聴。
劇場版は3作ある。
(1)[前編] 始まりの物語
(2)[後編]永遠の物語
(3)[新編]叛逆の物語
これの(1)、(2)は2011年に放映されたTV放送の再編集らしい。
東日本大震災が発生したせいで、このTV放送の10話以降が自主規制?されて打ち切りになったとかで、当時、知り合いのアニメ好きが話題にしていた。
今更、作品について詳しい説明は要らないだろうけれど、全く予備知識が無い人の為に、少しだけ説明。
この作品は題名から想像する様な「魔女ッ子」モノではない。
そういうのを期待すると全く裏切られる。
この作品世界には、魔女と魔法少女がいる。
魔女が悪モノで、魔法少女と言うのが良いモノ。
魔女は人の悪想念を増幅させ、人を死に追いやる。
これは切り絵アニメで表現されている怪物で、人としての姿形をしていないし、その思考も良く判らない。
魔法少女はその魔女を退治する役。
普通の少女がインキュベーターという猫みたいな使い魔と望みを叶えて貰う契約する事によって、ソウルジェム(間違えたグリフシードだった)と言うモノを受け取り魔法少女になる。
ところが、ここにカラクリがあって、実際は魔女は魔法少女が絶望する事で変質する姿。
要は、魔法少女達は自分達の未来の姿と戦っているわけだ。
インキュベーターは、少女の願いを叶え魔法少女にする代わりに、その精神エネルギを自分達の為に使っている。
そして、1ヶ月後にこの世を滅ぼす力をもった魔女「ワルプルギスの夜」がやって来て、これを倒さないと世界が終わってしまうというのが、お話の大前提。
主人公であるはずの要まどかは、なかなか魔法少女にならない。
実は、まどかは大きな魔力を持っていて、魔法少女になり「ワルプルギスの夜」を倒した後、仲間を失った絶望からもっと強力な魔女になって世界を滅ぼしてしまう。
魔法少女の中の一人 穂村あけみは時間を操る力、そして時間を遡る力さえ持っていて、大好きなまどかを魔法少女にせずに、魔女「ワルプルギスの夜」がもたらす災厄を避ける為、何度も時間を遡っている。
前編・後編で、まどかは、そうした魔法少女の業を断ち切る為に、自身が『連環の理』となり、世界の成り立ちそのものを造り替え、魔法少女が存在しない世界を作り出す。(囲碁でいう『連理の枝』を連想させる言葉だ…)
新編は、そうした連環の理=神となったまどかを、穂村あけみが自分の中に取り込み、悪魔として世界を再度造り替える話。
まぁ、ざっとこんなアニメだ。
基本的にお話というモノは、本来、『想い』と『現実』のギャップによって駆動される。
そのギャップを、乗り越えたり諦めて受け入れたりする事によって、お話はそれを疑似体験する僕らの精神世界に干渉する。
このアニメの特徴は、お話が持つ『想い』と『現実』のギャップを脱構築してしまった事。
『想い』と『現実』のギャップを作品中で否定してしまい、『想い』と作中の『現実』が一致するまで、作品を何度も構築し直すメタフィクションを展開する。
いやはや、ストレートな作品に飽きてしまったオタクが悦びそうな仕掛けだなぁ…と感心する。
ただ、オヤジは思う。
メタフィクションを展開するために、作品世界が現実に対して完全に閉じてしまっているのが、根本的な問題だなぁと
それって、現実世界に身をおく者からすれば、興味深くはあるけれど、ただの頭でっかちで全然面白くないからなぁ。
お話を楽しむ為の作品ではなくて、お話を消費するための作品と言えばいいのだろうか…押井守の作品をより先鋭化させたという印象。
オヤジとタブレットPC
だいたいスマホの人はゲームかSNS
タブレットの人はビデオかテレビ、電子書籍
ここのところキンドルとかの電子書籍リーダーも増えてきた。
僕はというと、読書。
ガラケーでテキストベースのブラウジングをすることも多い。
文書作成をする時にはポメラを使う。
でも、なんだか時代の波に残されている様な気分になる。
加えて趣味のプログラミングや、実験データ処理をしたい時にはどうしてもネットにつなげてそれなりの処理ができる環境が欲しい。
オールインワンのスマホは、どうもその名称に反しスマートではないし、データ処理という機能には向いていない。
あれを顔の横に当てて日常の電話をしたいとは思わない。ちょっと間抜けな画だと感じる。
そしてスマホはオールインワンなので、一昔前のテレビとビデオが一緒になったテレビデオの様で、機能モジュール毎に機種選択したり更新したりできないのが癪にさわる。
少し調べてみたら、最近は通常のWindowsが動くタブレット、所謂タブレットPCも安くなって、各社から出ている。
有名な所では台湾のASUSとかAcer、中国のlenovo、国産の場合には東芝のDyanbookとかOnkyoとかから、1~3万円くらいで出ている。
それなりに電池も持つようだ。
OSはWindows8.1 with Bing
どうもBIOSの設定を触れなくなっている様で、いずれlinuxにとかは出来ないのが少し不満だが、まぁ「いずれlinux」は今のところ想いだけで、それはまずデスクトップ、それからAndroidタブレットでやるべき事案という事で、目をつぶる。
大事なのは、WindowsでMS Office2013もついてくる。というところ。
こんな仕様で安いタブレットを出してしまったら、ノートPCが売れなくならないのだろうか…と余計な心配をしてしまう。
ただし、問題点が二つ
まず記憶媒体はeMMで容量が小さい。
もっとも、僕はテキストファイル主体に使うので問題にならないかも知れない。
ないしろデスクトップPCを7年前に自作して以来、未だにそのPCのハードディスクの512Gを30%くらいしか使えていないのだから。
次に通信環境
タブレットについている通信機能はwifiとBlue toothだけで、そこから先の環境は自分で用意しないといけない。
スマホのデザリング、ポケットwifi、もしくは、wifiスポットを使えという事だ。
自身のモバイル通信環境が貧弱なので少し悩んだのだが、年末の休暇を利用してアマゾンで購入してしまった。
タブレット本体だけだと文章の入力が辛そうなので、小型のBluetoothキーボードも合わせて購入。
届いてインストールして少し驚いたのだが、持っているデスクトップと遜色なく使える。
CPUが省電力のインテルAtomなのであまり期待していなかったのだが、全く問題ない。
こりゃ便利だ。
そういうわけで、この記事も新しいタブレットPCから投稿している。
<追記>
と言いながら、不便な部分もある。
まず家にはwifiがあるが、外出した時には通信を確保しないといけない。
家のwifiとの接続もなんとなく不安定。
Bluetoothキーボードも接続が安定しない。どうも距離を少し離すと接続が切れてしまう。
やれやれ
<追記2>
よく考えたら、ポメラDM100にはBuetoothの接続機能があって、ファイルを送ったり、キーボードとして使えたりするんだった。
というわけで、この追記はポメラをキーボードにして入力。
いやポメラの液晶面がタブレットのスタンドとして、ちょうど良い。
単体のBluetoothキーボードを買ったのが、どうも余計だったかも知れない…少し反省。
後で、ファイルの転送も確認してみよう。