■映画 『キングダム・オブ・ヘブン (ディレクターズ・カット)』 2005米国
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WowWowで放送されていたので視聴。
妙に長いし、観た事がないシーンが頻出するので確認したらディレクターズ・カット版だった。
ディレクターズ・カット版と言えば、劇場公開の制約からやむなく短縮した部分を編集しなおしたモノなのだが…
この作品に関しては50分も長くなっていて、劇場公開版で良く判らなかったシーンも良く判る。
全く別の映画と言っていい。(と、いうより劇場公開版は短縮し過ぎ。)
もしかしたら、これはリドリースコット監督の作品の中で最高傑作かもしれない。
それくらい良い出来になってる。
劇場公開版を観た人は、是非ともこのディレクターズ・カット版を観直すべきだなぁ…
だけどこの映画、3時間14分もあるのに休憩時間が無い。
劇場で公開したら、トイレを我慢するのに困りそう。
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■書評 キース・ロバーツ『パヴァーヌ』 ちくま文庫2012/10
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エリザベス1世が暗殺され、スペインの無敵艦隊が英国に侵攻し、ローマ法王庁が欧州に君臨した世界を描く仮想世界モノ。
40年以上前の作品。
2年ほど前に復刻出版された。
素晴らしい作品だと思う。
蒸気機関自動車、腕木信号通信…
かつて実際にヨーロッパに存在し、現在は失われたテクノロジーを鏤めて、ちょっと悲しい童話の様な叙情的な掌編を積み上げて、この仮想世界で宗教革命が起こる様を活き活きと描く。
この作品が40年近く絶版だったのが勿体なくて仕方ないね。
■映画 『ストックホルムでワルツを』 2013
スウェーデンのジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの伝記映画。
知っている人の伝記映画と言うのは苦手なのだが、この人の事は全く知らなかったので家人の奨めるまま鑑賞。
家人は事実に基づく伝記映画とは知らず、ジャズシンガーの愉快な成功物語と思っていたらしい。
お気楽な事だ。(もっとも、日本人の殆どがこのモニカ・ゼタールンドというジャズシンガーの事を知らなかったのだろうけれど…)
どれくらい史実に近いモノなのかはわからないが、この映画の中でモニカはジャズシンガーとしての名声と幸せを求めてもがく。
自分が求める「幸せ」というモノが何かわからないまま、成功さえすれば幸せになれるのではないかという、漠然とした、しかしながら定型的な期待を主人公は持っているらしい。
この手の映画のパターン。
だから、過剰に、名声と恋人と家庭とを過剰に求め続ける。
一般人から見たら十分に成功している様に見えても、本人はその成功で全く満たされていない。
逆に欲張りだとか言われてしまう。
ここら辺の飢餓感が実はスタアとしての成功に絶対に必要な因子ではないかと思うのだけど、残念な事にそれは本人の幸せには繋がらない。
本人は飢餓感を抱いたまま。
やがて、酒に溺れ、体調を崩し、娘を取り上げられ、自殺未遂を起こす。
なんだか既視感が漂う。
しかし、このヒロインは終盤に持ち直す。
ジャズの本場ニューヨークでの公演を成功させ、確執の深かった父親と理解しあい、そして愛する伴侶に恵まれる。
なるほど…
幸せになったスウェーデンの美空ひばり
最後に
この予告篇みたいな暖かい話では無いので、劇場に足を運ぶ時には注意。