本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒 -94ページ目

■書評 佐藤賢一『ヴァロア朝 フランス王朝史2』 講談社現代新書2014/9/20

ヴァロワ朝 フランス王朝史2 (講談社現代新書)/講談社
¥994
Amazon.co.jp

佐藤賢一によるフランス王朝史の第二弾。
積ん読状態だったものを、休みを利用してやっと読了。

第一弾で取り上げられたカペー朝が断絶した後、ヴァロア朝が成立し断絶するまで、1328~1589年の間、約260年。
おそらく次がブルボン朝で、これは有名なフランス革命で終わるから、このシリーズは3巻で終わり。

このフランス王朝史、とても面白いので、塩野七生の『ローマ人の物語』の様にもっと詳しく書いてくれたら面白かったろうにと思うのだが…
ここら辺がイタリアに移り住み20年をかけて大部をモノにした塩野七生と、フランスの歴史小説を書く傍ら、これを執筆した佐藤賢一の立ち位置の差か…

ついでにヴァロア朝最後の王達の母親、カトリーヌ・ドウ・メディチが主人公になっている佐藤賢一『黒王妃』とか、デュマ『王妃マルゴ』(これは絶版で中古しかないなぁ…)とかを読みたくなってしまったなぁ…
ヴァロア朝前期の100年戦争を題材にした『双頭の鷲』とか、ジャンヌ・ダルクを扱った『傭兵ピエール』とかもお奨め

カペー朝―フランス王朝史1 (講談社現代新書)/講談社
¥799
Amazon.co.jp

黒王妃/講談社
¥2,052
Amazon.co.jp
双頭の鷲〈上〉 (新潮文庫)/佐藤 賢一
¥853
Amazon.co.jp
双頭の鷲〈下〉 (新潮文庫)/佐藤 賢一
¥853
Amazon.co.jp
傭兵ピエール〈上〉 (集英社文庫)/佐藤 賢一
¥761
Amazon.co.jp
傭兵ピエール〈下〉 (集英社文庫)/佐藤 賢一
¥700
Amazon.co.jp
王妃マルゴ〈上〉 (河出文庫)/河出書房新社
¥788
Amazon.co.jp
王妃マルゴ〈下〉 (河出文庫)/河出書房新社
¥788
Amazon.co.jp

長期休みの秘かな楽しみ

年末年始の休みに入った。
まだ大掃除とか年賀状とかの仕事が残って居るのだが、仕事から一時的に解放された脱力感で、何もする気にならない。

ダラダラとネットをしてしまう。
ネットで何をするかと言うと、Google Mapとストリートビューを使って、自分が子供の頃住んでいた場所への仮想旅行。

転勤族の親を持ったせいで、子供の頃は2年程度の間隔で、全国を転々としていた。
一番短かった場所で8ヶ月、長かった場所で4年。

今年は記憶に残る限り一番古い3歳から4歳の頃に住んでいた東京の立川を訪れてみる。
もう半世紀近く前だ。
実は、大学に入った年に実地を訪れてみた事があるのだが、それから既に30年以上時間が経ってしまっている。
更に、15年ほど前に友人の結婚式で立川を訪れた事がある。
立川駅の周辺はモノレールが出来て、米軍の立川飛行基地だった辺りが公園として整備されていて、大きく様変わりしていて驚いた。
今回は自分の幼少時の記憶を、現在のGoogle Mapに当てはめながらかつて自分が住んでいた場所を探索する。


最初は、Google Mapを開いて途方にくれた。
僕が住んでいた頃は、米軍基地へ燃料や物資を運ぶための引き込み線が立川周辺から出ていて、子供の頃の僕自身はそれを頼りに家の周辺の地理を記憶していた。
しかし現在の地図上には殆どその痕跡が残っていない。

当時は毎日午後三時頃になるとSLやディーゼル機関車が延々と長い貨物列車を引っ張ってその引き込み線を通っていった。
その列車が住んでいる団地の脇を通っていくと、僕は家に帰り、NHKの『おかあさんといっしょ』で『ブーフーウー三匹の子豚』を観るのが日課だった。
母親に連れられて買い物に出かける時も、道路を通らずにその引き込み線の上を道代わりに歩いた。
引き込み線の線路は少し高くなっていて、その土手の両側は野原だった。
見晴らしが良かったので線路の上を歩くのは、とても気持ちよかった。
線路上を歩いても危険は全然なかった。
貨物列車はほぼ定刻通りに来たし、もし線路を歩いている時に列車が来たら、線路脇の土手の斜面へ下りて列車が通り過ぎるのを待てば良かった。
昨年公開された宮崎駿監督の『風立ちぬ』の中に列車が来た時に線路上を歩く人々が脇の土手を下りるシーンが出てくるが、そのままの光景だった。
あのシーンは昭和40年頃の時点、東京でもまだ日常だったのである。

さて目印としての引き込み線が見つからない為、途方にくれた僕は、その引き込み線をネットで探す。
調べると立川の辺りには多くの引き込み線があるのだが、僕の子供時代の記憶にある引き込み線は、立川飛行機引き込み線という引き込み線である事がわかる。
その引き込み線の経路は、現在は北緑地、西町緑地という名称の遊歩道になっている。
これを縦軸にして、その周りの情報を横軸に重ね合わせていく。

まず自身が通っていた幼稚園を検索する。
無くなっているかと思っていたが、Googleであっさりみつかった。
ストリートビューで見てみると、僕が通っていた時のままの建物が残っている…
正面左側に確認できるの体育館(と言うほどのものではないのだが)の小さなドームは、僕が通っていた時に新築で建てられたものだ。
記憶がどんどん蘇る。
この体育館でのお遊戯で、友達は皆スキップができるのに、早生まれの僕はスキップができなかったっけ。
赤は女の色で、青は男の色。なら黄色はどちらというしようのない議論で、僕は男の色。他の男は全員女の色。という見解の相違が発生して、大げんかになったのを思いだす。

住んでいた団地の横に、自動車検査所があって、広いコンクリートの広場になっていた。
休みの日に勝手に、侵入して補助輪付きの自転車を乗り回した。
一部、コンクリートが割れ、地下の暗渠に水が流れているのが見えていて、その暗渠は地の底にある恐ろしい世界に繋がっているのではないかと凄く怖かった…
でも、その周りで自転車に乗るのは何故か平気だった。
団地の北側には自衛隊の駐屯地があって、幼稚園にいつも一緒に通ったYくんは自衛隊員の子供だった。

記憶が蘇ってくると、自分が住んでいた場所はあっという間に特定できて、当時の記憶にある場所が現在どうなっているのか、探索の範囲はどんどん拡がって行く…

■書評 石井淳蔵『マーケティングを学ぶ』 ちくま新書2010/1/10

マーケティングを学ぶ (ちくま新書)/石井 淳蔵
¥1,015
Amazon.co.jp

マーケティング論の第一人者による平易な入門解説書。
半ば以降はブランディング中心に解説されている。

僕自身は顧客の要求を掘り起こす事には興味があるが、ブランディングにはあまり興味がない。
まぁ、ここら辺が僕の至らない部分。
けれど、広報戦略やブランディングとはあまり関係無い業種なのだから仕方ない。
面白かったけれど、身にはならなかったという結論。