日記「今日見た映画 2016」24『ディストラクション・ベイビーズ』 | やりすぎ限界映画入門

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■『ディストラクション・ベイビーズ』
☆☆☆☆★★[90]

2016年/日本映画/108分
監督:真利子哲也
出演:柳楽優弥/菅田将暉/小松菜奈/村上虹郎/池松壮亮/北村匠海/三浦誠己/でんでん

■2016年 劇場公開作品 24本目

「真利子哲也監督」の意図とは全く違うかもしれない僕の解釈で、『ディストラクション・ベイビーズ』の主人公が、「柳楽優弥」ではなく、「菅田将暉」に見えた。僕にとって『ディストラクション・ベイビーズ』は、「極限のくそリアリズム版『ドラゴンボール』の「魔人ブウ」と「魔導師バビディ」」。「もし人間が魔人ブウを手に入れたらどうなるか?」に見えた。

あまりの極限のくそリアリズムに「実話」に見えた。だが後から調べ、「実話を基にしてる」だと知り少し安心した。「柳楽優弥」の役には微塵の正しさもなく、「死にたいだけ」にしか見えなかったが、「芝居」の壮絶さは圧倒的で、「本当に実在する人間」に見えたのでおしっこを漏らしてしまった。この世には「良い人間」だけでなく「悪い人間」を見せる映画もあるので、「悪い人間」を見せた映画の最高領域だと思った。「こんな人に絶対なってはいけない」ということを見せたと僕は理解する。「柳楽優弥」の真似をしたら何年生きられるか? ということにしか見えなかった。

また『ディストラクション・ベイビーズ』は、「無敵の暴力」=「魔人ブウ」を手に入れた「菅田将暉」がどんな人生を生きるか? という話が、僕には一番大きな話に見え、僕は予備知識なしで映画を見るので、「逮捕」「裁判」のシーンをラストに予想してたのだが「大外れ」。「裁判」どころの「最期」ではなかった。「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」。「無敵の暴力」=「魔人ブウ」を手に入れた「人間」が迎えた「最期」があまりに壮絶すぎて、「絶句」する以外なす術を失った。


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画像 2019年 2月