加賀美アッコの練習画

アッコちゃんは赤塚不二夫先生の漫画『ひみつのアッコちゃん』に登場する女の子で、鏡の国の女王様からもらった「テクマクマヤコン」という呪文を唱えれば何にでも変身できる魔法の鏡を持っています。今回のイラストは、アッコちゃんが魔法の鏡の力でロボットに変身して元の姿に戻れなくなったという設定のアナザーストーリーです。

改造絵日記(11月10日)「機械人形化ひみつのアッコちゃん」
改造絵日記(11月13日)「機械人形化ひみつのアッコちゃんⅡ」
改造絵日記(11月14日)「機械人形化ひみつのアッコちゃんⅢ」
改造絵日記(11月15日)「機械人形化ひみつのアッコちゃんⅣ」
改造絵日記(11月16日)「機械人形化ひみつのアッコちゃんⅤ」
改造絵日記(11月17日)「機械人形化ひみつのアッコちゃんⅥ」
改造絵日記(11月18日)「機械人形化ひみつのアッコちゃんⅦ」
改造絵日記(11月21日)「機械人形化ひみつのアッコちゃんⅧ」
改造絵日記(11月23日)「機械人形化ひみつのアッコちゃんⅨ」
改造絵日記(11月24日)「機械人形化ひみつのアッコちゃんⅩ」
改造絵日記(12月1日)「機械人形化ひみつのアッコちゃん11」
改造絵日記(12月5日)「機械人形化ひみつのアッコちゃん12」

☆pixiv
ひみつのアッコちゃんロボットハート(その1)
ひみつのアッコちゃんロボットハート(その2)
ひみつのアッコちゃんロボットハート(その3)

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「ピポポポポッ!ソレニシテモ美シイ景色ネエ…ピキュ~ン!」
気持ちが落ち着いたところでまわりを見回したところ、アッコはあまりの景観の美しさにうっとりしました。
「ピーッ!世界中ノ名高イ景観ヲ参考ニシテ作リアゲタ人工景観デスカラ…AKKO132NOサンノ気ノスムマデ・眺メテイタダイテ結構デスヨ」
「ピポポポポッ!マア・景色バッカリ眺メテイルワケニモイカナイシ…他ニモ楽シイトコロガイッパイアルナラ・ソコニ行キマショウ…トコロデコノ塔ノテッペンカラ・ドウヤッテ降リタライイノ?…ピキュ~ン!」
「ピーッ!ソウデスネ・歩イテオリマショウカ」
「ピポポポポッ!塔ノ中ニ階段デモアルノ?…ピキュ~ン!
「ピーッ!イヤ・塔ノ壁面ヲソノママ歩イテ降リレバ・下マデスグデスヨ」
「……………………ヒョットシタラ・ピースケクンハ知ラナイカモシレナイケレド…地球ニハ引力トイウモノガアッテネ…ガリレオガピサノ斜塔カラ大小二ツノ鉛ノ球…ジャナクテ…ニュートンガ木カラリンゴガ落チルノヲ見テ発見シタノヨ…ダカラ・塔ノ壁ナンカヲ歩コウトシタラネ…早イ話下ニ真ッ逆サマニ落ッコチルノヨ!…ピポポポポッ!ピキュ~ン!」
「ピーッ!大丈夫デスヨ・ココハサッキモ説明シタヨウニ・仮想現実空間デスカラ…塔ノ壁ヲ歩イテ降リラレルヨウニチャント設定サレテイルンデス…行キマショウ」
「ピポポポポッ!エッ?エッ?エッ?本当ニ大丈夫ナノ?…ピキュ~ン!」
「ピーッ!サッキ信用シテイルッテ・言ッタバカリジャナイデスカ」
「ピポポポポッ!マアソレモソウネ…ジャア・行キマショウカ…ピキュ~ン!」
塔の外に足を踏みだし、体を傾けて塔の外壁を床のように踏んで歩きだすのは、最初は勇気がいリましたが、全く何の困難もなく地面を歩くように上手くいきましたので、アッコははしゃいでしまいました。
「ピポポポポッ!スゴイワネ!コンナニ造作モナク・壁ヲ地面ノヨウニ歩ケルナンテ…マルデ前ニヤモリニ変身シタ時ミタイダワ!…ピキュ~ン!」
「ピーッ!エッ?ヤモリニ変身シタ?」
「ピポポポポッ!イヤ・前ニモシヤモリニ変身シタラ・コンナ感ジカナッテ想像シタノト・同ジッテコトヨ…ピキュ~ン!」
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(アッコちゃん、大丈夫かしら…)
大事なコンパクトをしっかり抱いたままうとうとと昼寝をしていたシッポナは、ふと目をさましてピースケとデートしているアッコのことを案じていました。
(今まで変身の秘密がバレそうになったことは数知れず…コンパクトをなくしかけたのも1度や2度じゃないしねえ…前に猫に変身して私と一緒に猫の集会に出かけてコンパクトをなくしかけたときは『もうアッコの姿でママやパパに会えないなら死んだほうがマシ!』とか『このまま将来雄のイケメン猫と結婚して子供を産むなんて嫌!』とか、泣きながら大騒ぎしていたけれど、コンパクトが見つかったらすぐにケロッとして『今度は猫の集会はいつなの?また行きたいわ』と言い出す始末。あの喉元過ぎれば熱さを忘れまくる楽天主義はまあ長所といえば長所だけれど、でもいつまでも幸運が続くとは限らないしねえ…)
などと心配性の姉のような物思いにふけっていたシッポナの耳に、玄関に近い1階の部屋で何か物音がするのが聞こえました。
(あれっ?アッコちゃんかママ…じゃないわねえ。一体誰かしら?ちょっと様子を見に行く…前にこのコンパクトをどうにかしておかないと…私にもし万が一のことがあっても…アッコちゃんがちゃんと見つけられるような場所に…そうだわ。あそこならどうかしら?)

『ひみつのアッコちゃん(Wikipedia)』

【今回描いた絵】