前回記事の続きです。
新鮮胚移植よりも凍結胚移植のほうが妊娠率が高いという情報を見てしまい、不安になっていました。
ところが、よくよくちゃんと調べてみると、そうでもないやん!?と思える情報を見つけたのでここに書きます。
京野アートクリニック高輪さんのホームページより。希望をもてる情報をありがとうございます😭
「薄い子宮内膜が新鮮胚移植、融解胚移植に与える影響:4万周期以上の胚移植の分析」という論文を紹介されていました。
大切な数字部分に脱字があったため、画像を載せます。画像をお借りしました🙇♀️
🔻新鮮胚移植での臨床成績
👆子宮内膜が8mm以上ある場合
妊娠率43.2%、誕生率33.7%
👆子宮内膜が7.0〜7.9mmの場合
妊娠率34.6%、誕生率25.5%
👆子宮内膜が6.0〜6.9mmの場合
妊娠率33.7%、誕生率24.6%
👆子宮内膜が5.0〜5.6mmの場合
妊娠率25.8%、誕生率18.1%
👆子宮内膜が4.0〜4.9mmの場合
妊娠率20.7%、誕生率はデータなし
🔻凍結胚移植での臨床成績
👆子宮内膜が8mm以上ある場合
妊娠率38.4%、誕生率28.4%
👆子宮内膜が7.0〜7.9mmの場合
妊娠率38.3%、誕生率27.4%
👆子宮内膜が6.0〜6.9mmの場合
妊娠率31.7%、誕生率23.7%
👆子宮内膜が5.0〜5.6mmの場合
妊娠率28.8%、誕生率15.0%
👆子宮内膜が4.0〜4.9mmの場合
妊娠率27.3%、誕生率21.2%
分かりやすいように、以下に、上で書き出した新鮮胚移植と凍結胚移植のデータを並べて書いてみます。
子宮内膜が8mm以上ある場合
妊娠率43.2% 妊娠率38.4%
誕生率33.7% 誕生率28.4%
子宮内膜が7.0〜7.9mmの場合
妊娠率34.6% 妊娠率38.3%
誕生率25.5% 誕生率27.4%
子宮内膜が6.0〜6.9mmの場合
妊娠率33.7% 妊娠率31.7%
誕生率24.6% 誕生率23.7%
子宮内膜が5.0〜5.9mmの場合
妊娠率25.8% 妊娠率28.8%
誕生率18.1% 誕生率は15.0%
子宮内膜が4.0〜4.9mmの場合
妊娠率20.7% 妊娠率27.3%
誕生率データ無 誕生率21.2%
新鮮胚移植と凍結胚移植を比べて、確率が高いほうを太字にしました。
こう見てみると……
あれ…?
妊娠率、誕生率ともに最も高いのは、新鮮胚移植の子宮内膜8mm以上の群です。
また、子宮内膜6.0〜6.9mmの場合も、妊娠率、誕生率ともに新鮮胚移植のほうが高いみたいです。
ですので「新鮮胚移植よりも凍結胚移植のほうが妊娠率が高い」は語弊があり、言葉が一人歩きしている感じがあります。
全体の平均は確かに凍結胚移植のほうが成績がよさそうです。
しかし、子宮内膜の厚さごとにデータを見ると、必ずしも凍結胚移植が有利ではないということ。
私は移植当日、子宮内膜12.5mmでした。
良い感じですねと医師に褒められました。
論文データの最も妊娠率誕生率が高い群にいます。よかった。
よく分からない情報に翻弄されて損した。
でもさ「新鮮胚移植の成績がよくない」情報、加藤クリニックさん公式の書籍にも書いてあったんだよ。。。
病院が出している本に書かれていたらそりゃ信じちゃうよー😭
京野アートクリニックさん、すばらしい情報をありがとうございました。
![流れ星](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/114.gif)