山口の神社仏閣★椙杜八幡宮 神馬編 | もしかして山口県在住? こじらせ ( 中年 ) 女のアイタタタ…な ブログ ☆

もしかして山口県在住? こじらせ ( 中年 ) 女のアイタタタ…な ブログ ☆

山口県民になって数年…
日々のエピソードや感じたコトをこじらせながら綴っていきたいと思います。



もう3月の後半にもなってくると、今年の干支は何じゃったかいね?と忘れかけてしまうRieruです★

神社等で絵馬を見て、ああ、子年だったね☆と確認出来ますが。(←もしや認知症?)


白ネズミさん︰「チューチュー、しかも筆頭よ!てか、『痛絵馬(いたえま)』っていうのがあるの知ってる?」

痛絵馬?痛車(いたしゃ)的な?

白ネズミさん︰「そうそう、推し作品に出てきた(モデルになった)神社等に参拝者が描いて奉納してるのだとか。」

へ、へぇ〜・・・ちょっと見てみたいかも。

白ネズミさん︰「中国地方だと、お隣 広島県尾道市にある御袖(みそで)天満宮に行ってみたら?『かみちゅ!(※神様で中学生!)』に出てきた来福神社がこの天満宮をモデルにしていたらしいから。今も痛絵馬があるかどうかは分からないけど。」

はは、機会があれば。
絵馬といえば、ご存知 身分の高い者が生きている馬を奉納していましたが、それが出来ない者は板に馬を描いて奉納したのがはじまりだったんですよね。
先月訪ねた岩国市周東町にある椙杜(すぎのもり)八幡宮には、過去に立派な銅製の神馬があったような痕跡が残されていました。


どこに〜?


ここに〜!


拝殿の上から見たら、まるで棺桶のように見えて、何だろうアレ?と首を傾げて近付いてみると、どうも、“台座”っぽい。


近くには石鳥居や記念碑らしきものが建っていました。

上には『青銅神馬寄附録』と刻まれています。


その下には、多くの寄進者の名前が。大正14(1925)年3月に建立されたことや、発起人の名前もありました。
でも台座には大正13(1924)年3月と刻まれていましたが?
肝心の台座ですが、2枚の石板を合わせて乗せてありました。


上にある穴は、神馬を支えていた棒が刺さっていたのでしょうか?
建立の案が出た頃は、例の岩徳鉄道予算案が通った頃と重なり、かなり勢いがあったのだと思われます。
神馬が奉納された時は除幕式をされたりと、きっと盛り上がったのでしょうが、戦況悪化により神馬を供出された時は口には出さなかったかもしれませんが、相当悔しくて辛かったのではないかとお察しします。


調べたら健在当時の写真がありそうですが、手元に無いので、想像画をば。


こんな感じ?
同じ岩徳線沿いの周防花岡駅(下松市)近くにある花岡八幡宮の神馬は同じ運命に遭うところ、花岡駅で終戦を迎えて助かったという話を聞いたことがあります。
少しタイミングが違うだけで明暗が分かれるなんて・・・台座を見ると、こちらまで胸が痛くなる想いがします。
ある意味戦争の悲惨さを後世に伝える役目を、この台座が不本意ながら担っているのかもしれませんね。

さて。例の107段ある階段を、ゆっくり下りましょうかね。


・・・怖い。衛星面のことなんか考えずに、備え付けられている手摺りをしっかり握って下りた方が安全です。
こんな場所で救急車を呼ぶ事になったら、近くにある小学校の授業の邪魔にしかなりませんし。

階段下に木製の神馬がいるので、下りきる前に参拝させていただきましょう。


ご機嫌はいかがですか?


神馬さん︰「うん、まぁ、雨風は凌げるし、子どもたちの賑やかな声もするし、居心地いいよ〜♪」


まぁ、凛々しいお顔☆それにまつ毛長っ!
近くには説明板もあり・・・どれどれ?

    馬は農作業を手伝うかけがえのない伴侶 そして秋の収穫祭には流鏑馬(やぶさめ)で参道を走った神社には五穀豊穣を祈って神のお乗りになる馬、神馬が奉納され奉納は最初のうち活きた馬だったがやがて木馬になり絵馬になりそのための神馬舎や絵馬殿が建てられた。
     いま、木馬が現存するところは少なく完全な姿で残るこの白馬は貴重な存在である。
     ここは島田川流域の穀倉地帯、馬の飼育も盛んなところであった。
     氏子の人達は今でも「お馬さま」とよんでこの神馬を大切に守り畏敬親和の倉を持つのみか脚や腰の痛患や病気で悩む人達が「氏神様の大御恵の一部を分担され脚腰の悩みをお救い下さる」との信仰を持って治癒を願っている。

おお、なるほど。生(活)きた馬→絵馬ではなく、間に、生きた馬→木馬→絵馬でしたね。
そして島田川流域の穀倉地帯では馬の飼育も盛んだったんですね。
私も今度から『お馬さん』と呼ばせていただきます。


そして平仮名で『さいせん』と書かれたお賽銭箱に、気持ちを入れました。

神馬さん︰「気持ち、大事。」


銅製の神馬さんの分も、永く居てください。


階段を下りきって参道を歩いていると、山の方から下の方へ、水が流れていました。


「春の小川は さらさらいくよ♪」

・・・これ、側溝だよね?


アイタタタ


(来月は小学校の音楽の授業で歌ってもらえることを願って)