生命保険商品に起きた変化は、その販売手法に大きな影響を与え
それぞれの時代における、生命保険の常識にも大きな影響をもたらしました。
この四半世紀に、生命保険商品に、大変革をもたらした直接的な要因は、
以下の二点です。
■平均寿命が、この四半世紀で、約5年伸びた
■長期金利が、この四半世紀で、5%以上下がった
具体的に、某保険会社の死亡保障を例に、どのような変化が起きたかを検証してみます。
大きな変化は以下の通りです。
①保険期間が短い定期保険(掛け捨て)の保険料が安くなった
②保険期間が長い定期保険の保険料が高くなり、解約払戻率が若年層で大きく低下した。
③養老保険の保険料が高くなり、満期払戻率が大きく低下した
④終身保険の保険料が高くなり、解約払戻率が大きく低下した
本日は、
④終身保険の保険料が高くなり、解約払戻率が大きく低下した
まず、終身保険の仕組みがどのようになっているかです。
これは、ちょっと複雑ですので、興味のない方は、
飛ばしてください。
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終身保険は、概ね、
105歳ないし、108歳満期の定期保険です。
ただし、若干異なっているのは、
本来、定期保険は、満期時の受取額は、0円になるところ、
満期保険金を保険金の3割程度になるように
計算してできています。
下図の、保険期間:終身 払込期間:終身で見てみますと、
保険期間:105歳 払込期間:105歳 と仮定します。
30歳男性の保険料193,000円のうち、
約22,000円を105歳時に、1.5%複利で運用して、約300万円に
なるように設定し、
残りの約171,000円を105歳満期の定期保険(払込期間105歳)
厳密には、緩やかに低減する定期保険に充当します。
ちなみに、30歳男性、保険金額1000万円で、
100歳満期(払込期間100歳)の定期保険の保険料が、
163,290円です。
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終身保険は、保険期間が一番長いため、
複利の影響を最も受けます。
更に、一般的には、終身払いではなく、
60歳払 65歳払 70歳払
といった、短期で支払いを終わらせるため、
その影響は絶大です。

保険期間:終身 払込期間:終身の保険料が、
30歳男性が2倍強、40歳男性が8割増し、50歳男性が5割増しに
この四半世紀のうちに、値上げされたのに比べ、

保険期間:終身 払込期間:60歳払込の保険料は、
30歳男性が3倍弱、40歳男性が2.5倍強、50歳男性が2.5倍弱
にまで値上がり

保険期間:終身 払込期間:10年の保険料は、
30歳男性が4倍弱、40歳男性が3倍強
にまで値上がりしているのです。
これを、個々人の現実問題にした場合、
25年前、25歳の頃加入していた場合、
50歳になっている訳ですから
見直しをかけようとしたとき、
同じ商品とは思えないような
値上げ体験をすることになるのです。
この、終身保険の値上がりが、この四半世紀で
生命保険業界において、商品開発・商品提案に
最も大きな影響を与えたと言って過言ではありません。
次回から、いかにも論理的だと思われる話が、
結局のところ、これらの対処であったことを
書いてみます。
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