『悪魔と戦うキューバ人』(1971年)日本で初上映 | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

明けましておめでとうございます。
新年にふさわしく、おめでたいニュースで始めましょう!

革命が生んだキューバ映画。その最も重要な監督、トマス・グティエレス・アレアの『悪魔と戦うキューバ人(原題:Una pelea cubana contra los demonios)』(1971年)が、日本語字幕付きで今月末から3回上映されます!

アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション | 国立映画アーカイブ (nfaj.go.jp)

 

ポスター


11    悪魔と戦うキューバ人 (上のサイトより転載)
Una pelea cubana contra los demonios
(122分・DCP・白黒・日英字幕付 with English subtitles)

2023年1月29日(日) 1:00 PM@小ホール 

2023年1月31日(火) 7:00 PM@小ホール 

2023年2月3日(金) 3:00 PM@小ホール

1971(キューバ:ICAIC)(監・脚)トマス・グティエレス・アレア(原)フェルナンド・オルティス(脚)ホセ・トリアーナ、ビセンテ・リベルタ、ミゲル・バーネット(撮)マリオ・ガルシア・ホヤ(美)ヴィットリオ・ギャラッティ、ペドロ・ガルシア、エスピノサ、ロベルト・ララビュウ(音)レオ・ブローウェル(出)ホセ・アントニオ・ロドリゲス、ラウル・ポマレス、シルバノ・レイ

『苺とチョコレート』(1994)でアカデミー賞外国語映画賞(現在の国際長篇映画賞)にノミネートされたトマス・グティエレス・アレアは、革命後のキューバを代表する映画作家。本作では、17世紀のスペインによる占領や狂信的な神父に対して反感を抱く地主のフアンを、その後の300年にわたる独立闘争に連なる革命的人物として描き出した。シネマテカ・デ・クーバとAFAの友好関係を活かした共同作業により、2016年に復元された版での上映。

Marysolより
本作については、拙ブログでも紹介済みですが、キューバでダビングしてもらったビデオテープは画像も音声も悪く、セリフが聞き取れないシーンもあったので、クリアな映像と日本語字幕付きで見られるなんて夢のようです。
  


★ストーリー紹介と解説

『悪魔と戦うキューバ人』1971年 | MARYSOL のキューバ映画修行 (ameblo.jp)
 

解説『悪魔と戦うキューバ人』(マリオ・ピエドラ教授) | MARYSOL のキューバ映画修行 (ameblo.jp) ※ コメント欄もぜひご覧ください。

  

見どころ
①「海賊」というと海上での略奪行為が描かれがちですが、本作では〈ある日いきなり海から上がってきて略奪や乱暴の限りを尽くす無法者たちの恐ろしさ、野蛮さ〉が衝撃的。
 ※ バッカニア - Wikipedia → ブカネロ

② 歴史的事実と制作時のキューバ
マリオ先生やその他の研究家が「過去を舞台に今(1960年代末から1970年)を語っている」とか「イデオロギー利用を暴いている」と指摘していますが、私は国民を総動員した「グラン・サフラ(サトウキビ1千万トン収穫目標)」とその失敗(経済的破壊)を重ね合わせてしまいます。  ※ 参考映画:一千万の闘い

企画の趣旨やチケット購入など詳細はこちら:

アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション | 国立映画アーカイブ (nfaj.go.jp)


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