米国=キューバ、ネガフィルム修復プロジェクト | MARYSOL のキューバ映画修行

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【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
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ハリウッド映画芸術科学アカデミーのアーカイブは、キューバのシネマテークと話し合い、同国を代表する監督、トマス・グティエレス=アレア の2作品、 『悪魔とキューバの闘い(Una pelea cubana contra los demonios』 (1971年)と『天国の晩餐(Los sobrevivientes)』(1979年)のネガフィルムを修復することを明らかにした。

「修復が完成した暁には、再公開も予定されているが、それが年末のハバナ映画祭になるかどうかは誰にも分からない」とシネマテーク館長のルシアノ・カスティーリョ氏は付け加えた。

また、同氏は「ロサンゼルス大学映画学科との協議の結果、ゲッティ財団の協力を得て、1932年から1960年にかけキューバ、メキシコ、アルゼンチンで製作された古典的映画の修復プロジェクトが始動した」と述べた。

「キューバについては5本を選考中で、すでに『Casta de Roble』(マノーロ・アロンソ監督/1954年)と『Cuba baila』 (フリオ・ガルシア=エスピノサ監督/1960年)は決定している。後者は、革命後に最初に撮られた映画フィルムで、コピーは失われてしまっていた」。

経済的理由で貴重なフィルムの保存が困難であるとして、キューバのシネマテークが国際的協力を要請したのは今から数年前のこと。
その甲斐あって、ICAICニュース映画フィルムは、フランスの視聴覚協会が修復した。

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そのフランスとの最初の合作映画、『もう一人のクリストバル(El otro Cristóbal)』(アーマン・ガティ監督/1963年)も修復される見込みだ。