2024/03/06(父の病院 35.・無条件の愛 9.・雲の上 15.) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.
















父は
2月20日にコロナと診断され
22日に軽い肺炎を起こし
救急車で病院に運んでもらい










今は
コロナも肺炎も治っているが
まだ入院している






































そして 

一週間に一度

透析液を持って行ったりしながら

主治医や看護師さんから

父の様子を聞いたりしていて











父は今すぐ

命がどうこうではないが

ご飯も食べるときもあれば

全く食べないときもあるようで

ずっと点滴をしていて












完全な寝たきりではないが

もうあまり動けない状態で












意識はあるし

呼びかけたら反応はするし

話す瞬間もあるが

ほとんど話すこともなくなり











あるとき

「ああ、もう、父は

入院とか透析に限界なのではなく

もう生きることに限界なのかもしれない…」

とハッとした



























そして

昨夜22時頃

ベッドで横になっていたら










ふと

「愛子、有難うな…」

と父が言っているような

感じがした











そしてわたしも

「有難うね…

怒ってごめんね 

と言うと









父が頷き

微笑んでいるようで

凄く嬉しくて

それがたまらなく良かった















そして今日

透析液を持って行く日で

入院して二週間近く経ったので

面会もできるということで

ほんの僅かだが

父に会いに行ってきた










そして

先に母が会い

その後わたしが会ったのだが












母を待っている間

父のこともあるが

父のことは関係なく

もう喜びが爆発していた











そして

会った瞬間は目をつぶり

眠っているような状態だったが












「じいちゃん、愛子よ…」

と言うと

父はパッと目を開けた














そして

「よく頑張ったね…

もう、いいからね…

楽になっていいからね…」

と言うと










父は

大きく深く

静かに頷き









物凄く穏やかな顔で

軽くイビキをかいて

また眠った状態になり










わたしは

「ああ、伝わった…

やっぱり父とはいつだって繋がっていたんだ…」

と、もう、もう

喜びや安心が爆発し











そしてそれは

自分への言葉だ…

とも思った
























そして
しばらく父の顔を見ていると
髭は伸びた状態だったが
それも凄く良くて










痩せているのかと思ったが
そうでもなかったし
呼吸や身体も
苦しそうな感じもなく
凄く穏やかで











もう
美しくて美しくて
父はこんなに美しかったのか…
と思った











だからしばらく
父の手を握りながら
そんな父を
もう、うっとりと見つめていて













それはもう
これまでの父との
喜怒哀楽全ての時間や
共に味わってきた苦労などが
一瞬でぶっ飛んだ時間で…










そしてその後も
誰にも全てにも
無条件の愛が爆発し
それは雲の上で











今もずっと
発狂している



















今日の病院も、このときのように
驚くほど思い通りの扉がどんどん開いていき
それは本当に本当に有り得ないくらいだった…