ご縁があって中央区の小学校にもいごいご!しに行くことになりました。
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いごいご! というのは、荒川区立小学校の放課後スクールでやっている
小さな碁盤と色のきれいな碁石を使った囲碁遊びのことです。
これまでの いごいご! の活動の様子は こちら からどうぞ
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夏にNHKの囲碁フォーカスでいごいご!の様子を取材→していただきましたが、その時に協力してくださった尾久第六小学校のにこにこすくーるを受託運営している会社の方が、中央区の小学校で囲碁を教える人を探している、と紹介してくださいました。
こうやっていごいご!の輪が広がっていくのは素晴らしいことです!
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もともとその小学校では、囲碁の先生が毎週いらしていて囲碁教室を何年もされていたそうです。
その先生がご都合で来ることが難しくなり、せっかく子どもたちが囲碁を楽しみにしているので代わりの人はいないか、と探していたのだそうです。
とはいえ、りくのらも今は荒川区の小学校を月に7校くらい回っておりますので、そこにだけ毎週伺うということは難しい。
なら、りくのらがうかがえない週は、そこの先生方に囲碁遊びをやっていただければ良いんじゃないか、と考えまして、この度のワークショップ、「子どもといごいごするための簡単囲碁ルール」をやらせていただけるよう提案したところ、快く時間を設けてくださったわけなんです。
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放課後スクール(この区では「プレディ」という愛称です。プレイとスタディを合わせた言葉だそうです。)に子どもたちがやってくるのは、学校の授業が終わった放課後です。
子どもたちが来る前の午前中、学校行事がない日にやりましょうとなりました。
なりましたのに!
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当日、行ってみましたら、なんと運動会の真っ最中でした!
小学校の校舎が見えてくるあたりから、もう、応援団の太鼓の音が聞こえてきた。
行事のない日、と選んだ日程のはずなのになんでだ?
と思ったら、週末関東地方を襲った台風19号のせいでした。
台風のせいで運動会が延期になっていたのでした。
放送委員の子どもたちの演目説明や、演技の音楽が、ワークショップをするプレディの部屋にも大きく聞こえてくることを、スタッフさんたちが申し訳ながってくださいましたが、大丈夫です、大きな声でお話しますから!
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子どもたちが遊んだり、本を読んだりする部屋を広々と使ってワークショップを致しました。
いごいご!で使っている色々な碁石や「ななろのご」、いごいごチャレンジ帖や、中に貼るシール台紙、シール箱やカラーペンの実物を見ていただきます。
10名の先生方が参加してくださいました。
これはすごいことだと思いました。
こういう機会がいただけなければ、特別に囲碁に関心を持っているわけでない、現役で働いていらっしゃる年代の方がたに10人も集まっていただいて、囲碁のお話をさせてもらえることはほとんど不可能だと思います。
この機会に、子どもたちの相手をするためばかりじゃなくて、ご自分でも囲碁ってなんだかおもしろそう、やってみようかな、と思ってくださったらなんとも嬉しいと思います。
7路盤を使って、囲碁のルールの解説をしました。、
1.黒と白が交互に、交点の上に置く。
2.縦横の線の上で並んだ石は仲間になる。(ナナメは仲間じゃない。)
3.出ている線がなくなった石は取られる。
4.線が出ていないところには置けない。(着手禁止)
5.線が出ていないところでも、相手の石を取れる場合には置ける。(着手禁止の例外)
6.すぐ取返し禁止(コウ)。
これだけ。
これだけわかれば、石取りゲームができます。
「ななろのご」に石を置きながらお話しました。
長く囲碁教室をやっている学校ですので、先生方は、子どもたちが対局している様子はよくご覧になっていたようです。
ただ、ルールをきちんと教わったことがなかったので、碁盤の上でなにが進行しているのかわからなかったのだそうです。
「ああ、そういうことだったのね!」
と納得されていました。
「思ってたよりも簡単ですね。」
と言われました。
おおう…
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先生同士で、「ひとつ先に取れたら勝ち」のゲームをやってみていただきました。
すっごい真剣に取り組まれています。
なるほど、子どもたちの対局をよくご覧になっているんだな、と思いましたのは、みなさん、自分で石を置いてみるのは初めて、とおっしゃっていたのに、盤に置く石の形が全然初心者じゃない。
取られそうになっている石にもちゃんと気が付くし、う、これは案外勝負がつかないかもな、と思いましたが、そこはそれ、そうは言っても初心者同士なので、先にうっかりした方が石を取られて決着しました。
30分程、お話したり、道具を見ていただいたりしてから中休みdす。
1年生の演技が始まるということで、先生方は応援に行かれました。
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その間に、子どもたちが遊ぶプレディのお部屋を見学させていただきました。
月間予定表が大きく掲示されています。
子どもたちといごいごする本番は来週です。
将棋教室もあります。
将棋は毎週やっているそうです。
10月からりくのらが伺えることになりましたので、お便りに載せられなかった囲碁教室の予定を掲示してくださっています。
将棋教室と囲碁教室の子どもたちのがんばりが表にして貼りだされています。
囲碁教室では、対局した数によって級が上がっていく仕組みを採っていて、100段まで昇り詰めている子もいます。
すごいですね!
子どもたちは、これまで長くやってきた囲碁教室とやり方が変わるので、最初はとまどうかもしれません。
これまでに習ったことや、積み重ねてきた頑張りをリセットしてしまわないように、いごいご!でも楽しんでもらえるように工夫したいと思います。
この表の上の方に名前が貼りだされている上手な子たちには、ぜひいっぱい助けてもらいたいと思います。
いや、もしかしたらりくのらより強い子いるんじゃないか...?
運動会の見学から先生方が戻られて、ワークショップの後半をやりました。
後半は陣地戦のやり方、終局の仕方(ふたりともパスしたら終わり)、得点の数え方をやりました。
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りくのらは荒川区内の小学校、そしてこの度のご縁で中央区にも進出して、子どもたちといごいご!しているわけですが、いくら楽しくてもひとりで何十もの学校に行けるはずがない。
それにもしもりくのらが具合が悪くなったりしたら、代わりにいごいご!してくれる人が今はおりません。
いごいご!の活動を広げていこうと思ったら、一緒にいごいご!する仲間を増やさないといけないぞ、と思っています。
今回、プレディの先生方にいごいご!のやり方を聞いていただけたのは本当にありがたいことでした。
子どもたちと毎日接する先生方が、囲碁の基本の遊び方をわかってくだされば、りくのらが伺わない日にも囲碁遊びをしてもらえます。
先生方は、囲碁が強くなくても、実は全然かまいません。
子どもたちが囲碁遊びしていて、しょっちゅう出てくる、
「ここに置いてもいいの?」
「この石は取ってもいいの?」
「これどっちが勝ち?」
の質問に、答えてあげられさえすればいいわけです。
ニガンないからシニです、とか、カケメとか、ナカデとか、ジジンニウッテルからムダとか、ソンナトコニウッテモテニナラナイデショとか、そういうことは言ってあげなくてもよろしいわけです。
で、時には子どもと対局してあげられる。
で、本気でやって、子どもが勝ったら一番いいかも。
で、そのうちに自分でも囲碁がおもしろくなって、囲碁で遊び始めてくれたらもっといいかも。
ということで、今回のことに味をしめまして、荒川区で伺っている小学校でも順番に、先生方にいごいごワークショップをやってみてくださいと提案してみようと思っております。
りくのら朝学習プリント
今までのりくのら朝学習プリントをダウンロードできます。
No.140 長さを測ろう ( ものさし、帳面、えもんかけ )
No.143 動作の言葉 ( ヴィトゲンシュタインの言葉 )
No.144 定規を使わずに ( しっぽの赤リボン、たてがみの三つ編み )
No.145 いろんな食べ方 ( ハインラインは猫が好き )
No.146 数のイメージ ( 数には色がついている? )
No.147 手を描こう ( 恐怖を知らない人たちが発見された )
No.148 ご飯とパン ( ベジマイトとヌッテラ )
No.150 遊び方を教えて ( 家庭学習はのんびりやろう )
No.151 何をしまっておこうか ( 小学生の机の中には )
No,152 おいしそうなパフェ ( HTML文字数制限との戦い )