荒川区立第三峡田小学校にいごいご!に行って参りました。
三峡小はりくのら宅から歩いてすぐの小学校です。
荒川区囲碁同好会の教室や対局で、週に最低3日はお世話になっている峡田ふれあい館に行く道沿いにあり、校庭で体育の授業を受けたり、遊んだりしている子どもたちの様子を眺めたり、安全指導員さんに安全旗を立ててもらって横断歩道を渡ったり、と、何かと身近に感じられる小学校です。
校庭脇の道からちょうど鳥小屋が覗けて、長い間太った白いアヒルがいたんだけど、最近見かけなくなっちゃった。
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いごいご! というのは、荒川区立小学校の放課後スクールでやっている
小さな碁盤と色のきれいな碁石を使った囲碁遊びのことです。
これまでの いごいご! の活動の様子は こちら からどうぞ
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子どもたちにマイデザイン碁石を作ってもらう手順は、こちらの記事→ に詳しめに書きましたので、よろしければご参照ください。
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座卓を3つの島に分けて座ってもらいました。
材料を配って、早速マイ碁石作りを始めてもらいます。
「名前はどこに書くの?」
「漢字で書くの?」
「何色で書くの?」
「黒と白はどっちからやるの?」
という質問が出ることが(割とよく)あります。
失敗しないように用心深い子どもなのかな、と思います。
教室では、ここにこうやって、これこのようにやりましょう、と、やり方を詳しく説明(指示)される機会が多いのかな、とも思います。
小学生が算数の計算問題のドリルをやるのを手伝っていた時に、ノートの余白に筆算するのに、横線を毎回必ず定規できっちりと書いているのを見ました。
それはメモだからちゃっと手描きで線引いちゃってもいいんじゃない?と口を出したら、線は定規を使う決まりなの、と答えました。
ここはこれくらい適当でも大丈夫、ここはきっちり丁寧に、という判断基準は、色々経験してできあがりの予測がつくオトナだからできるのであって、小学生はその「適当」を掴むために、まずは手を抜かないところから教えるんだなあと思いました。
段々、経験を積んでいくうちに、やっていることの最終目的が見えるようになって、ここは手を抜いても良い、ここは自由にやって良い、と自分で決められるようになっていくんだと思います。
ほぼ制限なく、自分が思ったようにやってよいマイデザイン碁石作りの体験が、そのステップになると良いなあと思います。
「名前はどこに書くの?」
「空いてるとこに書いてね」
「漢字で書くの?」
「漢字でも、ひら仮名でも、英語でも、フランス語でも、絵文字でもいいよ!」
と言うと、たいてい、ええ~っと笑われる。
「何色で書くの?」
「一番気に入った色で書いてね」
「黒と白はどっちからやるの?」
「黒からでも、白からでも、好きな方からやってね」
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で、黒からでも、白からでも、好きな方から始めるわけですが、マイデザイン碁石作りには子どもたちの性格と、もしかすると多分、能力がわかりやすく表れるような気がしています。
こういう模様を作りたい! と最初にアイデアを決めて、効率よく作っていく子もいます。
使いたいシールは最初に厳選して、手元に確保しています。
こんな感じにイメージの統一性があるきれいなマイデザイン碁石ができあがります。
これはかわいいですね。
碁盤に並べてみたくなります。
いろんなシールを使ってみたい、いろんな模様に挑戦してみたい、友だちが描いているのを見たらちょっと真似してやってみたい、と、意欲もりもりの子もいます。
イメージの統一性...は、はっきり言ってないですが、作っていく楽しさはいっぱいです。
ひとつひとつにあんまり凝って、丁寧に時間をかけて作っている子には、あとここまであるんだよ、と完成までの道のりを示してみます。
あ、この調子でやっていると終わらないぞ、と軌道修正する子もいるし、でもこうやって作りたいの、とがんばる子もいます。
絵を描くのはあんまり好きじゃない子だっています。
子どもの頃は図工の時間が苦痛だった、という思い出話を聞かせてもらったこともあります。
そういう子はシールを選んで貼るだけでも完成させられるのは、気持ちが楽かなと思います。
りくのらは体育全般が苦手だったので、何かクラスで良いことがあった時に、ご褒美のつもりで先生が、「じゃあ今日は図書の時間はやめて、校庭でみんなでドッジボールやろう!」とか言い出して、教室中が「わあい!やったあ!」みたいになると、独り(と感じていた)、(ドッジボールとかマジ勘弁。図書にしといてください。)と、強く思っていたものでした。
丸いシールに花びらを描いたお花デザインは人気がありました。
自分が考えたデザインを仲良しが真似してくれたら嬉しいよね。
文字や記号をデザインする手法は男の子が考えだすことが多いようです。
碁石に名前をデザインするのは女の子に多いようです。
アオイちゃん、というんだと思います。
ひとつひとつ異なるデザインでやり通すと、こんなに素晴らしい作品が出来上がります。
一列ごとにちがうデザインにする子もいます。
いろいろ試せる & 統一性が出せる の一石二鳥です。
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全部の碁石に絵付けが終わったら、指先で突っついて台紙から外します。
最初にできた子にやり方を教えて、次の子ができてきたら、先の子にやり方を教える役になってもらいます。
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ふたり出来上がったら、作ったばかりの碁石を使って対局します。
自分の碁石を使わせてあげても良いし、自分が作った碁石を使っても良し。
石を置くたびに、描かれたデザインにも目が行って、着手が丁寧になりますね。
気に入っているデザインの石が取れたら喜びが一層です。
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いごいごの時間が終わって、子どもたちは校庭に遊びに行きました。
何人か残って、道具をいごいごトランクにパッキングするお手伝いをしてくれました。
りくのら朝学習プリント
今までのりくのら朝学習プリントをダウンロードできます。
No.140 長さを測ろう ( ものさし、帳面、えもんかけ )
No.143 動作の言葉 ( ヴィトゲンシュタインの言葉 )
No.144 定規を使わずに ( しっぽの赤リボン、たてがみの三つ編み )
No.145 いろんな食べ方 ( ハインラインは猫が好き )
No.146 数のイメージ ( 数には色がついている? )
No.147 手を描こう ( 恐怖を知らない人たちが発見された )
No.148 ご飯とパン ( ベジマイトとヌッテラ )
No.150 遊び方を教えて ( 家庭学習はのんびりやろう )
No.151 何をしまっておこうか ( 小学生の机の中には )
No,152 おいしそうなパフェ ( HTML文字数制限との戦い )