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鑑定士・幸粋(コウスイ)です。

息抜き記事です♪


ドラマ「私を離さないで」見ています。

ずーっとずいぶん暗いドラマだと思ってみてました。

それが、前回の話から、なるほどと思うストーリー展開に。

最近のドラマの傾向ってこういうの多いですね。

だいぶ最後のほうまで見ないと、

何がいいたいか、意図がなかなか見えてこない。

気が短かったら途中で見なくなるよこれじゃ(笑)

このドラマ画像がずっと青いんですよね。

あとで知ったけどどうやら原作は海外の作品のよう。

そういうイメージで作ったからなのか。

たぶんこのドラマのテーマは、

「人間の尊厳」なんですね。

クローン人間が主人公(綾瀬はるかちゃん)で、

そのクローンたちは大人になると

病気の人たちに臓器提供することが決まっている、

というストーリー。

でも(ドラマの中の)世間は、

あくまでもクローンを、心ある人間として扱うのではなく、

心がないモノとして扱っている(扱われている)

という(ドラマ上の)現実を描いている。

でもドラマの中のクローンたちは、

ちゃんと感じる心があって、

感受性があって、性格や個性がある。

自分たちの受け入れがたい運命を受け入れられないまま、

臓器提供の紙がきたら、タンカで運ばれて、

1つまた1つと臓器がもぎとられていき、

最後はすべての臓器を提供して死んでしまう。

それがクローン人間の一生なんです。

一緒に時を過ごしたクローンの友や愛する人たちが、

一人、また一人と臓器提供されていくのを

引き裂かれるような思いで見送っていく主人公。

今の現実から見るとありえない話に思えるけど、

もしかしたら100年後とか何百年後とかには、

ありえるかもしれないなって思えてきます。

主人公演じる綾瀬はるかちゃんがいた

クローンを育てる学校(陽光学園)では、

なぜだか絵を描くことを熱心に教えていた。

子どもから大人になるまで、

なんのために絵を描くのか

ずっとわからないままだった。

どこからか、それは、愛し合う二人だと証明できれば

猶予(といって提供を先の延ばすことができる期間)を

もらえるという噂を耳にして、

一生懸命絵を描いていたのだけれど・・・・

(どうやらそれを絵で判定するのではないか?という推測で)

その真相を確認しに行くと、

それはタダのうわさにすぎず、

猶予などというものは存在しなかった。。。

でもなぜ、絵を描くことをおしすすめていたか

というのには深い事情があって、

たとえ短い間でも、豊な人生を送ってもらいたい

という校長の考えがあったこと。

クローンであっても、ちゃんと教育を受けさせれば、

優秀な人間が育つということを証明し、

いつかは臓器提供をしなくて良いクローンを

学校から輩出したいと考えていた。

具体的な策として、

もしも芸術や学問で成果が出れば、

もしかしたら優秀なクローンは、

臓器提供を免れる未来が作れるかもしれないと、

考えに考えた結果、

そういう未来を描いて進めてきた

という校長の計画があったこと。

また、絵を描かせることで、

クローンに感性(感じる心)が存在することを証明するためにも、

絵を描くことに力をいれていた。

しかし・・・・人間たち(臓器提供を受ける側の)

には、本来あると思っているものがないということは

受け入れがたいことであった。

臓器提供がある前提の世の中において、

それがなくなることは、

自分たちの(クローンからもらった臓器で)

治るはずの病気が治らないということになる。

それは大変不都合だから、

結局クローンには心がない、

ということにしてしまうほうが都合が良くて、

すなわち、クローンがどのような策を講じようとも

臓器提供を免れる術はなかったのだ・・・・という結末なんです。

これ、かなり深いテーマを扱ってるドラマだったんだ。。。。

最後から2話目でやっとわかった。
(途中だれてみてない回もあったから
わからなかったのかもしれませんが)

他にもクローンを育てる学校はあったけど、

主人公の出身の学校の陽光学園だけが、

クローンたちに教育を熱心にしていたんです。

クローンが大人になって、別の学校の子どもを見たとき、

自分たちとの教育の違いを始めて知ることになります。

普通のクローンは、まともな教育は受けておらず、

学んでいないので言葉すらまともに話せず、

食事も粗末な最小限のものを与えられた状態で、

ただ、体が大人になるのを待つように育てられていたんです。
(要するに家畜と同じですね。)

自分たちは、どうせ臓器提供して死んでいくのに、

普通の人間と同じように、教育を受けてきた。

また陽光学園のクローンだけが、

あなたたちは、病気の人を救うための

天使としての使命を持って生まれてきたのだ、

と教えられて育ってきたんです。

その意味は・・・・そう思うことでしか、

その理屈でしか、自分の命の意味を

尊厳に誇りを持てる生き方がないから・・・・という

校長が考えて考えた末に出した

唯一の(心が)救われるための道理だった・・・

それ以外の理屈でもって、

自分や、同じくクローンの仲間や愛する人たちを

生きる意味を感じることや、

励ます術が無かったんですね。。。。。

深いです。。。。

人間ってなんなんだろう・・・

尊厳って何だろう・・・

豊かさとはなんであるか・・・・

人生ってなんなのか。

命とは・・・

このドラマは、

このように一言で言い表せない壮大なテーマを

迫るように突きつけてきます。

生きるってどういうことなのか言ってみろ、

といわれてるような感じがしました。

とくに最後から2話目は圧巻でした。

今シーズンのドラマは不作だと思いましたが、

これは、重いテーマではあるけれど、

なかなか良いドラマでした。

次回が最終回のようです。

これ、映画のほうが向くようなテーマじゃないかと思うくらい、

重厚感のある内容でした。

再放送や、オンデマンドでも課金すれば見られるので、
(どこかに動画落ちてるかもしれない)

機会があったらみてみると良いとおもいます。


あなたが弥栄でありますように。


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