ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと -4ページ目

ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと

大手自動車会社での30年の人事総務経験を経て,2014年にIC・行政書士として独立しました。グローバル化進展の中、業務のアウトソーシング化など荒波にさらされつつある人事総務部ですが、企業活動を支える総務系業務の重要性・専門性など日頃思うところを語ります

独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。

先週は、世の中も忘年会がピーク週でしたが、当方も同様でした。

独立して会社という組織を離れましたので、一人で過ごす12月になるかと思っていましたが、開けてみたらサラリーマン時代を超える忘年会出陣頻度となりました。

先週でいうと、月曜から土曜日まで6連続となりましたが、
 ①独立前からの関係者との忘年会 ⇒  3回
 ②独立後の関係者との忘年会    ⇒     3回 
となかなかバランスのとれたお付き合いとなっていました。

当方、以前大病経験があることもあり、次のようなことを行動基準としています。
「人生有限! 新たな出会いがある可能性のある方向にコマを振ってまずは動いてみる」

東日本大震災の復興ソング「花は咲く」(作詞:岩井俊二、作曲:菅野よう子)の最後の歌詞に

 『わたしは何を残しただろう』

というフレーズがあります。

形ある立派な業績も作品も残せない当方にとって、唯一残せるのは、縁あって知り合えた方々への自分に関する思い出、記憶くらいかな~?と思い、上記のような行動基準をぼんやり考えながら毎日過ごしております。

独立して良かったと思うことは、深い浅いはもちろんありますが、絶対数ではサラリーマン時代とは比較にならない大勢の方々と会うことができたことです。

サラリーマン生活10年間で知り合う人数の新たな出会いがこの10カ月間でありました。

こうした出会いの中から、新たなビジネスも生まれ、結果として一社依存のサラリーマン生活から複数の方々とお仕事も共にしていく「雇われない・雇わない」インディペンデント・コントラクター(IC)的に働き方で徐々に実現できていくものと考えています。

来年も今までの出会いに更に新たな出会いを積み重ねて今年のような12月を迎えられればと思います。

忘年会ピーク週を終えての雑感でした。
独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。

当方今年の2月末で30年間のサラリーマン生活を卒業し、IC&行政書士として独立致しました。
それまで自らの意思での転職経験はありませんでしたので、人生初めての転職が独立ということになります。

今日は、会員となっているインディペンデント・コントラクター協会(IC協会)の忘年会が青山であります。
仕事の関係で、その前に開催される定例のセミナーには参加できないのですが、忘年会には参加の予定です。

1年前というと退職は既に会社に申し出て、2月末退職という日程で引継ぎ準備をしようとしている時期でした(実際には後任が決まっておらず、業務をそのままこなしていましたが)

昨年の同じ時期にもIC協会の忘年会があり、当方はその時期には会員ではありませんでしたが、ずうずうしくもIC協会忘年会に参加したことを思い出します。

昨年忘年会では、出席者全員が来年に向けての抱負を込めた漢字1文字を示して自己紹介を兼ねた短いスピーチをしました。

当方もこの忘年会の席で、”会社を退職すること”をご報告させて頂き、来年に向けた抱負を語りました。

サラリーマン仲間に対して”会社を辞めることを決めた”と話すと、
 ”何かあったのか?”
  ”どうやって生計を立てるんだ?”

といった”驚き”と”どちらかというと早まるなよく考えた方がいい”という忠告的な反応がほとんどでしたが、この忘年会だけは、”退職することを決めたこと”に対して”よく決断した!、頑張れ~!”と先輩会員の皆様に歓迎と励ましの言葉を頂きました。

やはり、サラリーマンと独立自営業主は考え方が根本的に違うんだなとの思いを強くするとともに、退職することに対して一抹の不安と後悔の念を生じていた時期だっただけに、その後サラリーマン卒業に向けての励みになったことを思い出します。

このIC協会が主催するほとんどのセミナーには、会員以外でも参加できまずので、将来”雇われない雇わない”という独立業務請負人的な働き方を考えている方は、ぜひ会社員時代から参加されることおススメ致します。

サラリーマンと独立自営業主の皆さんの発想、行動様式の違いなど肌身で感じることができるかと思います。

今年も漢字1文字での来年の抱負を話す企画があるようです。


間もなく独立して1年、同じ志を持った仲間との忘年会、楽しんできたいと思います。


独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。

2014年11月28日から愛知県で開催されていました第52回技能五輪全国大会が昨日閉幕しました。
技能五輪に先立ち、11月21日~23日には満15歳以上の障害をもつ方々の技能競技大会である第35回全国アビリンピックも行われました。

技能五輪といってもご存じの方は少ないかもしれません。
技能というとベテラン職人の大会のように思えますが、原則23歳未満の若手技能者による技能レベル日本一を決める大会です。

かって技能五輪大会が大きく報道された年があります。
2007年にユニバーサル技能五輪国際大会が静岡県が開催された時です。

世界大会が日本で行われましたので、この大会期間中は大々的にニュースで報道されましたし、終了後はNHKで優勝者を集めての特集番組が組まれたりしました。

当方もこの時は静岡沼津まで国際大会を観戦に行きましたが、なかなか盛大な大会だったこと思い出します。

さて今年の結果を見ると国体同様?やはり地元愛知県勢の活躍が目立った大会でした。
トヨタ自動車は、出場した10種目のうち、5種目で金メダルを受賞しています。

愛知県は、もともと技能五輪参加に熱心な企業(トヨタ、デンソー、豊田自動織機など)が多い県ですが、今回はそれに加えて①愛知県主催の地元開催であったこと&②来年ブラジルで行われる国際大会への出場権がかかった年ということで愛知県内の会社としても気合が入っていたものと思われます。

<補足説明>
技能五輪国際大会は、2年に1度国際大会が行われますが、前年の全国大会優勝者が出場権を得ることができます。
次回の国際大会は2015年ブラジル開催ですので、今回の優勝者が日本代表として国際大会に出場することになります。

この大会で上位入賞するためには、単なる技能だけではダメで日頃の実力を本番で発揮するためのメンタルの強さも要求されます。

会社によっては、メンタル面での強さを養成するために、禅寺で修行体験をしたりするケースもあるやに聞きます。

なかなか関係者以外で大会観戦の機会は少ないかと思いますが、目の前で”衆人環視”の中で日頃鍛えた技能を若手技能者がぞんぶんに発揮する姿はそれは感動ものです。

グローバル競争の中、日本が継続的に発展していくためにはものづくりだけではなくブレークスルーを起こすようなイノベィテイブな発想・発明が必要だといわれます。

そうした革新的な技術を実際に現実のものとして実現していくには、やはりこうした技能が必要です。
目の前で繰り広げられる若手技能者の技能レベルは驚異的です。

フライス盤、板金などといった機械、金属系競技のみならず洋菓子製造、レストランサービスといったサービス系職種もあり、観戦に厭きることはないと思います。

お近くで開催の年などぜひ一度技能五輪大会観戦に足を運ばれてはいかがでしょうか!
独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。

2014年11月19日に行われた第3回「経済の好循環実現に向けた政労使会議」にて、週休三日制(国東時間)の紹介がされました。

「国東時間」とは、大分県国東半島にある廃校を拠点としてものづくり事業を行っている「アキ工作社」が提唱している働き方です。

その概要は以下の通りです。
 ・週休三日制(給料はそのまま)
 ・1日10時間、週40時間勤務(変形労働時間制)
 ・ボランティア活動の推奨(特別手当)
 ・定年制の廃止 等々

1週40時間勤務ですので通常の会社と同じ就業時間ですが、変形労働時間制を活用して週休三日を実現しています。

金曜日から日曜日は休日で社員それぞれが土地の時間を取り込んで、個々のスキルアップに時間を使うことを推奨しています。

国東では趣旨に賛同した複数の異業種企業が「国東時間」という”新しい働き方”を試みる動きが出てきているとのことです。

大分国東という地方だから出来ると思いがちですが、やる気になれば制度自体はどこでも導入可能です。

繰り返される”ノー残業Day”設定による一過性の尻つぼみのライフワークバランス向上の取組みよりも、あらかじめ組み込まれた週休三日という前提のもと、企業はビジネスを組み立て、個々人も地域活動や趣味をパラレルに楽しみながら仕事をするというやり方の方が結果としてのアウトプット(企業業績&個人の充実感)は高くなる場合も多いと思います(もちろん仕事にもよりますが)

先日夜遅く東京駅から中央線に乗りましたが、奥多摩行の最終電車は意外にも遅く、何と東京駅22時51分発です(立川乗り換えで奥多摩駅0時41分)

週休三日勤務で奥多摩界隈に住んで山と水の豊かさを満喫するのもいいな~などとその電車に乗りながら考えました。

「国東時間」 やる気になれば地方だけでなくどこでも可能な働き方だと思いますが、皆様いかがでしょうか!

独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。

先日(10/2)にビューティフrエイジング協会(BAA)の分科会で訪問したダイヤ高齢社会研究財団と明治安田生活福祉研究所による介護離職に関する調査結果が2014年11月23日日経朝刊に掲載されていました。

調査は8~9月、親の介護を経験し離職し、介護開始時に正社員だった全国の40歳以上の男女(男性1545人、女性723人 計2268人)を対象に調査を行なったものです。

主な結果を記すと
①介護を始めてから以前の会社を辞めるまでの期間
   ・1年以内の人が男性52%、女性56%
      ⇒長年の介護の結果やむなく離職というイメージを持っていましたが、意外に早くから介護対応のため退職を余儀なくされているケースが多いようです

②転職先でも正社員として働いている人は、男性で3人に1人、女性で5人に1人
    ⇒転勤前提のフルタイムでの勤務では介護できずということで離職された方が多いと想像できますので、やはりアルバイト・パートで勤務されている方が多いようです
  
③転職前後の年収 男性556万→341万円(約4割減)、女性で350万→175万円(半減)
     ⇒やはり40歳以降での予定外のキャリアチェンジは厳しいようです。

また、興味深いのは
④仕事を辞めて介護に専念している人のうち、介護を始めたときに親と同居していた割合は男性55%、女性51%、同じ仕事を継続しながら介護をしている人より10ポイント以上高い
     ⇒親との同居が既に生活にビルトインされているためか介護発生→完全離職につながりやすいようです。

⑤介護に専念している人に、以前の職場で介護休暇などの制度の利用の有無を確認した結果は、男性65%と女性の63%が「特に利用していない」と回答
    ⇒制度の周知が足りない or 実際に使いにくい制度になっている&周知されていない可能性があります。

研究所では、「介護離職を防ぐため、企業は介護と仕事を両立できる制度を整えるとともに、利用につながるように従業員への周知を徹底する必要がある」と指摘しています。

各社とも介護休業法施行に伴い制度は導入していますが、取得の条件としては公的介護保険の「要介護状態にあること」を取得の条件にしているところが多いかと思います。

要介護になる前の段階から休みが取れ、関連施設など事前の打ち合わせなども初期段階から関与できればいいのですが、いよいよ要介護という状態になってにっちもさっちもいかずに介護離職・転職ということになっている事例も多いと思います。

親世帯との同居・非同居、兄弟サポートの有無、要介護の状態など育児以上に家庭毎の事情が異なることもあり、なかなか勤め人の介護対応の問題は根が深いです。

難しい問題ですが、親の介護も自分のキャリアプランに組み込み、介護と仕事の両立方策を考えておく必要あるかと思います。

サラリーマンに比較すると当方は自営業ということで若干の自由度はありますが、いざ発生というときには当方も策なしの状態です。

在留資格「技能実習」拡大による100万人不足といわれる介護要員の確保の検討も進められていますが、元気なうちに家族内で話あっておくことがまず第一歩でしょうか。

悩ましい限りです。