経済の好循環実現に向けた政労使会議での事例紹介~「国東時間」(週休三日制)について~ | ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと

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大手自動車会社での30年の人事総務経験を経て,2014年にIC・行政書士として独立しました。グローバル化進展の中、業務のアウトソーシング化など荒波にさらされつつある人事総務部ですが、企業活動を支える総務系業務の重要性・専門性など日頃思うところを語ります

独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。

2014年11月19日に行われた第3回「経済の好循環実現に向けた政労使会議」にて、週休三日制(国東時間)の紹介がされました。

「国東時間」とは、大分県国東半島にある廃校を拠点としてものづくり事業を行っている「アキ工作社」が提唱している働き方です。

その概要は以下の通りです。
 ・週休三日制(給料はそのまま)
 ・1日10時間、週40時間勤務(変形労働時間制)
 ・ボランティア活動の推奨(特別手当)
 ・定年制の廃止 等々

1週40時間勤務ですので通常の会社と同じ就業時間ですが、変形労働時間制を活用して週休三日を実現しています。

金曜日から日曜日は休日で社員それぞれが土地の時間を取り込んで、個々のスキルアップに時間を使うことを推奨しています。

国東では趣旨に賛同した複数の異業種企業が「国東時間」という”新しい働き方”を試みる動きが出てきているとのことです。

大分国東という地方だから出来ると思いがちですが、やる気になれば制度自体はどこでも導入可能です。

繰り返される”ノー残業Day”設定による一過性の尻つぼみのライフワークバランス向上の取組みよりも、あらかじめ組み込まれた週休三日という前提のもと、企業はビジネスを組み立て、個々人も地域活動や趣味をパラレルに楽しみながら仕事をするというやり方の方が結果としてのアウトプット(企業業績&個人の充実感)は高くなる場合も多いと思います(もちろん仕事にもよりますが)

先日夜遅く東京駅から中央線に乗りましたが、奥多摩行の最終電車は意外にも遅く、何と東京駅22時51分発です(立川乗り換えで奥多摩駅0時41分)

週休三日勤務で奥多摩界隈に住んで山と水の豊かさを満喫するのもいいな~などとその電車に乗りながら考えました。

「国東時間」 やる気になれば地方だけでなくどこでも可能な働き方だと思いますが、皆様いかがでしょうか!