独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。
2014年11月28日から愛知県で開催されていました第52回技能五輪全国大会が昨日閉幕しました。
技能五輪に先立ち、11月21日~23日には満15歳以上の障害をもつ方々の技能競技大会である第35回全国アビリンピックも行われました。
技能五輪といってもご存じの方は少ないかもしれません。
技能というとベテラン職人の大会のように思えますが、原則23歳未満の若手技能者による技能レベル日本一を決める大会です。
かって技能五輪大会が大きく報道された年があります。
2007年にユニバーサル技能五輪国際大会が静岡県が開催された時です。
世界大会が日本で行われましたので、この大会期間中は大々的にニュースで報道されましたし、終了後はNHKで優勝者を集めての特集番組が組まれたりしました。
当方もこの時は静岡沼津まで国際大会を観戦に行きましたが、なかなか盛大な大会だったこと思い出します。
さて今年の結果を見ると国体同様?やはり地元愛知県勢の活躍が目立った大会でした。
トヨタ自動車は、出場した10種目のうち、5種目で金メダルを受賞しています。
愛知県は、もともと技能五輪参加に熱心な企業(トヨタ、デンソー、豊田自動織機など)が多い県ですが、今回はそれに加えて①愛知県主催の地元開催であったこと&②来年ブラジルで行われる国際大会への出場権がかかった年ということで愛知県内の会社としても気合が入っていたものと思われます。
<補足説明>
技能五輪国際大会は、2年に1度国際大会が行われますが、前年の全国大会優勝者が出場権を得ることができます。
次回の国際大会は2015年ブラジル開催ですので、今回の優勝者が日本代表として国際大会に出場することになります。
この大会で上位入賞するためには、単なる技能だけではダメで日頃の実力を本番で発揮するためのメンタルの強さも要求されます。
会社によっては、メンタル面での強さを養成するために、禅寺で修行体験をしたりするケースもあるやに聞きます。
なかなか関係者以外で大会観戦の機会は少ないかと思いますが、目の前で”衆人環視”の中で日頃鍛えた技能を若手技能者がぞんぶんに発揮する姿はそれは感動ものです。
グローバル競争の中、日本が継続的に発展していくためにはものづくりだけではなくブレークスルーを起こすようなイノベィテイブな発想・発明が必要だといわれます。
そうした革新的な技術を実際に現実のものとして実現していくには、やはりこうした技能が必要です。
目の前で繰り広げられる若手技能者の技能レベルは驚異的です。
フライス盤、板金などといった機械、金属系競技のみならず洋菓子製造、レストランサービスといったサービス系職種もあり、観戦に厭きることはないと思います。
お近くで開催の年などぜひ一度技能五輪大会観戦に足を運ばれてはいかがでしょうか!