みなさまこんにちは!
今年も残すところわずかとなりました。
2023年のアニメライフはいかがでしたか?
今年もたくさんの作品が放映されました。
素晴らしい作品が多く豊作の一年だったと思います。
アニメ制作に携わる、すべてのみなさまに感謝申し上げたいと思います。
さて、今回から大賞の審査を中編部門(1クール程度)と長編部門(2クール以上)に分けることにしました。
同列に審査するのはやはり、1クール作品に不利だと思うからです。
もくじ
大賞候補作品
大賞候補にピックアップされた7作品を紹介していきましょう。
どの作品もとても面白いのでぜひご覧ください。
これらの候補作品はいずれも超おススメ作品です。
記事へのリンクから作品の内容をぜひご覧ください。
エントリー№1
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇(冬)(長)
【一言コメント】ファンタジーバトルにおける金字塔的な作品。
観ておいて損はないと思います
エントリー№2
【一言コメント】異世界とグルメの両方を楽しめる作品。
笑いどころも多く、観ると元気になれますよ
エントリー№3
トモちゃんは女の子!(冬)(中)
【一言コメント】ラブコメならこの作品、今年の一押しですね!
登場人物の感情の揺れ動きがとても熱く、みずみずしいです
エントリー№4
天国大魔境(春)(中)
【一言コメント】近未来のポストアポカリプスを描いて秀逸。
強く明るくしぶとく生きる主人公コンビがナイスです
エントリー№5
機動戦士ガンダム 水星の魔女(春)(長)
【一言コメント】伝統あるガンダム作品ですが、本作は新しい可能性を感じさせてくれます。
ロボの描写もたっぷり、宇宙での戦いも迫力満点です
エントリー№6
贄姫と獣の王(夏)(長)
【一言コメント】ダークファンタジーとみせて骨太の正統派シンデレラストーリー。
名シーンの数々が心を打ち、とても大切な作品となるでしょう
エントリー№7
魔法使いの嫁 SEASON2(秋)(長)
【一言コメント】たいへん見どころの多い魔法をテーマとした作品。
ストーリーや表現にコクと深みがあり、男女問わずどなたにもおすすめです。
では、準大賞の発表から行ってみましょう!
準大賞作品
魔法使いの嫁 SEASON2(秋)(長)
作品の背景、奥行き、ストーリーのおもしろさ、どこをとってもすごい作品です。
魔法・魔術の暗黒面をも描いているところから、ダークファンタジーに分類する人もいるかもしれません。
しかし、本作のテーマは「救済」と「共生」にあると思いますし、このシリーズでは特にそれを感じました。
中身のつまった本格派の作品をじっくり観てみたいなら、本作を選んでおいて、まず間違いないと思います。
本作の作画・アニメーションはどのシーンも手抜きなく、動かす部分は激しく、抒情的な部分はゆったりと一枚絵を見せるなど、満足できる仕上がりです。
落ち着いた色づかいがとてもいいと思います。
単に動きが速いだけでなく、アクセントの効いた一味違うアニメーションが楽しめると思います。
登場人物が多いバトルシーンなど、作画班のパワーが要求されるシーンもひるむことなく、むしろ熱量を上げた作画を見せてくれます。
絵の巧さはもちろん、シーンの意味を過不足なく表現しておりひじょうにレベルの高い作画をご鑑賞ください。
大賞作品との選考では、作画等の技術ポイントで互角、物語の深さや芸術性でも互角でしたが、シナリオの展開力と重層的な厚みで僅差という結果。
大賞作品と本作が2強状態であり、3位以下を引き離しました。
選者としては、両作品とも大賞に値する作品だったなと思います。
大賞作品(中編部門)
とんでもスキルで異世界放浪メシ(冬)
本作は、異世界・旅行・グルメの組み合わせで絶妙のおもしろさをかもし出しています。
ほんとうに、おもしろい作品です!
笑いどころもけっこうありましたね。
フェルという従魔が無双しすぎる部分もありましたが、さほど嫌味ではありません。
やはり、食いしん坊で憎めないキャラだからかなと思います。
また、悲しいものやダークなもの、つらいものは見たくない人にもおすすめ。
ほとんどのエピソードが笑いやハッピーで終わりますので。
主人公は固有スキル「ネットスーパー」を使用し食材やコンロなどを取り寄せ調理。
現地で調達した動物や魔獣を解体して調理することも可能。
「ネットスーパー」は、何度となく出てきますが、あんまりといえばあんまりなスキルであって、呆れてしまい観るのを止めてしまう人もいるかもしれませんね。
でも、ボコンっと宅配ボックスが到着した時、思わず笑ってしまって、気にならなくなりました。
それに、主人公ムコーダは料理が趣味といいますが、腕前は玄人はだしですね。
しかも、サービス精神旺盛で人柄がいいので調理シーンも食事シーンも楽しいですし、観ているとお腹が空きます。
制作はMAPPA。
さすがに見せ方、見せ場を心得ています。
異世界転生・召喚系で楽しい雰囲気の作品が好きな人ならおススメできる作品です。
作画・アニメーションともとても良くできていると思いますので、作画・アニメーションの鑑賞を目的にご覧になるのも良いでしょう。
中編部門の次点は「天国大魔境」
大賞作品との選考では、ストーリーの独創性で大きく加点しました。
作画・アニメーションでは互角。
しかし、謎が謎のまま終了(二期に続く)してしまったこと、ショッキングなシーン多めであったことで評価を難しくしたといえます。
大賞作品(長編部門)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇(冬)(長)
22年夏クールで前半11話までが放送され23年冬クールで後半の11話、合計22話の構成です。
本作の印象は、月並みではありますが、素晴らしい!の一言です。
すばらしい作画とアニメーションをご鑑賞ください。
最高級の仕上がりで文句のつけようがありませんので!
アニメーションもダイナミックかつスピーディーであり、見事な出来栄えですね。
制作J.C.STAFFの実力をいかんなく発揮した名作といえますね。
本作のストーリーは、リリルカたち救援チームの戦い、主人公ベルとヒロインのリューが落下した深層の立体的な2つの舞台、そしてリューの(アストレア・ファミリアでの)回想シーンの3部構成となっています。
重層的なシナリオの組み立てが見事でした。
緊張感のある引き締まったストーリーですので最終話まで一気にご覧ください。
リリルカたち救援チームの戦いでは、パーティーで冒険する集団戦のおもしろさや意外性が随所に発揮され、ファンタジーバトルの新たな扉を開くエピソードの数々だったと思います。
本作のハイライトとなる、リューとベルの深層脱出。
今までに、これほど困難なストーリーを観たことがありません。
リュー役のはやみんとベル役の松岡君の2人だけで、緊迫感と絶望感の漂う戦いを不屈の精神で演じています。
これは稀有な力のある声優でなければ務まらない舞台設定で、本作はほんとうの名演でした。
死地からの生還、過去の呪縛からの解放、異常な強敵へのリベンジが緻密なシナリオで紡がれ見事です。
視聴後はさわやかな感動と開放感を覚えました。
言葉が足らなくて申し訳ありませんが、本作はなんというか、金字塔的な作品だと思います。
いや、すごかった!
ファンタジー・バトル、ダンジョン攻略、アドベンチャーがお好きな人ならぜひ!
結び
2024年にはどんな作品が観られるのか今からとても楽しみです。
選者から一言だけ要望を申せば、昨今のアニメ作品の作画等で作品の質の向上は感じられますが、おもしろさが感じられなかったり、今一つの作品が多いと思います。
原作の力、シナリオの力が求められているわけですね。
具体的には、ストーリーやエピソードのおもしろさが問われているのではないでしょうか。
また毎クール、放映・配信される数多くの作品群がどういうものなのか、速報できるサイトやブログがほしいという実感。
おもしろいのはどれなのかを早く知りたいのがホンネ。
一覧性や新作の大部分を網羅していることも重要でしょう。
個人では、とても無理な分量となっていますので。
複数のブロガーが集まればできるのかもしれませんね。
これからもご一緒にアニメ作品を楽しんでいきましょう。
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