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W杯出場枠を、大陸連盟再編まで突っ込んで考える

今回は、W杯の出場枠を大陸連盟の再編まで突っ込んで検証したいと思います。


現在のW杯の大陸連盟別出場枠は↓のようになっています。

 4.5 アジアサッカー連盟(AFC)
  5 アフリカサッカー連盟(CAF)
 13 欧州サッカー連盟(UEFA)
 0.5 オセアニアサッカー連盟(OFC)
 3.5 北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)
 4.5 南米サッカー連盟(CONMEBOL)
  1 開催国枠


これは、よく議論されるんですが実際「妥当」ですね。

まず、増やす枠として上がるのが「欧州」と「南米」ですが。

「ワールドカップ」なのに、欧州が過半数を超えていいのかというのが根強く、これ以上は増やせないのが現状です。

そして、肝心のUEFAも「EURO」との違いを明確にし価値向上を測りたいという思惑があり、これ以上のW杯出場枠増に極めて消極的です。

また、欧州勢は欧州外での開催では非常に弱いのが特徴です。

南アフリカでも、13チーム中たった6チームしかGLを突破できず。全大陸連盟ワーストタイのGL4位を3カ国も出してしまいました。

むしろ枠を減らされても文句は言えないほどの惨状でした。

一方、すべて突破した南米勢ですが、加盟国が10カ国しかないので過半数以上の枠獲得はできません。

ブラジル大会は南米開催なので特例で5.5にはなるかもしれませんが。

そこで残るのは、「アジア」「アフリカ」「北中米」「オセアニア」です。

アフリカ勢は実績不足ですし、北中米とアジアも北中米4位とアジア5位に実力で大差なく変えられません。

オセアニアは、豪州がいない今NZと他の差があまりにもありすぎますからね。


それでは各大陸連盟の編成マップをみてみましょう。↓


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wikipediaで「パブリックメイン」だったので貼っているんですが

こうみると、アジアがあまりにも広大ですね。

ロシアを入れた欧州と比べても、海を挟んでるのであまりにも大きい印象です。

この広大さを解決するために、アジア東西分割ということがAFC内でも議論になっているそうです。


次に、各大陸連盟をさらに細かく分けた地域別勢力を表すと↓のような感じですかね。

《A》南欧・南米・西欧
《B》東欧・北欧・北米・東アジア・西アフリカ
《C》北アフリカ・中米・西アジア
《D》中央アジア・中央アフリカ・南アフリカ
《E》東南アジア・東アフリカ
《F》南アジア・オセアニア(NZ抜き)


アフリカはよくひとまとめにされるんですが、実は地域によって結構実力差があります。

アジアを東西分割した場合、西アジアは中央・南アジアさらに北アフリカが候補に挙がります。

W杯予選・アジアカップで東アジア勢に圧倒的差を見せつけられた西アジアですが、

これならば東アジア抜きでも強化は十分可能でしょう。

ただ、これは東西ともにですがインドを東西どちらにするかが問題です。

中国に匹敵する人口と経済成長。将来性を考えても入れておきたいところですね。


東アジアは、オーストラリアも入れてます。

W杯ベスト16が2つあり・W杯アジア枠では東アジア勢がアジア枠完全独占しました。

分割の場合オセアニアを吸収することになりますが、小さな島国が多いので遠征が大変という問題があるそうです。

ただ、これは小さな島国同士では今でも同じことですし

強豪シード国が戦う3次予選や最終予選の時は、厳選されてるので心配はいらないでしょう。


南米ですが、南米下位でも結構強いんですよね。

南米は北中米と統合したほうが、可能性が格段に増えると思います。

まず、加盟国という縛りがなくなるので南米下位でもW杯出場できる絶好のチャンスです。

北中米にとっても、南米とやることで強化への影響は絶大でしょう。

問題は広大さですが、メキシコ以南をみればそれほど広大ではなくアメリカとカナダのたった2国だけで広く感じるだけですので

これはロシアのある欧州と同じと考えればいいと思います。

ロシア=アメリカ・カナダ。

この広さでも2カ国しかないならば、遠征数は全く違いますからね。


参考までにWHOの編成マップ を見ても、南米と北中米カリブ海は「アメリカ大陸」として統合されてます。

また西アジアと北アフリカも同じになっています。


それでは、もし大陸連盟を再編したらどうなるか。

↓新大陸編成マップを見てみましょう。


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は東アジア・オセアニアサッカー連盟
はアラブ・西アジアサッカー連盟
は再編後の新アフリカサッカー連盟
はアメリカ大陸サッカー連盟
は欧州サッカー連盟



新大陸連盟別出場枠は↓のような感じにすると面白いと思います。

 3.5 東アジア・オセアニアサッカー連盟
 1.5 アラブ・西アジアサッカー連盟
 3.5 再編後の新アフリカサッカー連盟
 9.5 アメリカ大陸サッカー連盟
 13 欧州サッカー連盟
  1  開催国枠



あとはクラブ国際大会ですね。

アラブ・西アジアは、アラブチャンピオンズリーグの発展版として盛り上がるでしょう。

しかし、肝心の日本が入る東アジアオセアニアは現状の方がメリットがありますね・・。

ここは、インドや東南アジアの発展待ちと言ったところでしょうか。




※仮に2010大会に、予選・本大会の成績を考慮しこの大陸連盟別にすると出場国は大体↓なります。
東アジア・オセアニアサッカー連盟
オーストラリア・日本・韓国・ニュージーランド
アラブ・西アジアサッカー連盟
アルジェリア
アフリカサッカー連盟
ガーナ・コートジボワール・カメルーン
アメリカ大陸サッカー連盟
ブラジル・チリ・パラグアイ・アルゼンチン・ウルグアイ・アメリカ・メキシコ・エクアドル・コロンビア・ホンジュラス
欧州サッカー連盟
デンマーク・スイス・スロバキア・ドイツ・スペイン・イングランド・セルビア
イタリア・オランダ・フランス・ポルトガル・スロベニア・ギリシャ

開催国
南アフリカ

「Jリーグはチーム数が多すぎ!」は、Jリーグ理念と180度反対の意見である

よくJリーグを知らない人の話題で、出る言葉が「Jリーグはチーム数が多すぎる、もっと少なくすべき」とよく聞かれます。

主に叫ばれる根拠は↓でしょう。


・チーム数が多過ぎて覚えらえない(満遍なくで特定のクラブにスポットが当たり難いという側面も)

・チーム数が増え過ぎて、儲からない(少ないチーム数の方が利益を多く分配できるという意味)

・チーム数が多いと、レベルが下がる

・そのレベルが下がったサッカーに、金を払わせてまで見せて、無理やりプロにしている。果たしてこれをプロと言えるか?


とまあこんなところですかね。

なぜサッカーは、チーム数を増やすのか?

簡潔に理由を言えば、これこそが日本サッカーの最大の悲願だからです。

これをやらなければ、Jリーグの存在意義も怪しいかもしれません。

つまり、「チーム数を減らせ!多過ぎる」という意見はJリーグやJFAの理念の180度反対を行きます。


なぜチーム数を増やすのか、それは日本にサッカーを普及・浸透させるためです。

そして、そのクラブが地元を活性化すれば尚いいでしょう。


今Jリーグは38クラブあります。J1=18クラブ、J2=20クラブ

Jリーグの観客動員は、J1で平均18428人。J2で平均6696人。です

チーム数は増えてますが、その影響のあるJ2平均動員がここ数年あまり変わっていません。

これがどういうことか、わかるでしょうか?

その分だけ、サッカーを観た人が増加しているのです。

J2はちょっと前まで14クラブだったりしてましたが、ここ数年で一気に増加しました。

つまり6クラブ×6696人分、増加したのです。

過去プロスポーツ文化がなかった場所ばかりです。

そこに、サポーターができることはそれだけサッカーが普及したということになります。

増えた分だけ、サッカー文化ができているのです。


逆に考えてみましょう。

それをいまさら減らせますか?サッカー文化ができたのにつぶしますか?

「チーム数を減らせ」ということは、「その地域のサッカー文化を消せ」と言ってるのと同じな訳です。

生観戦とテレビ観戦の差は、言うまでもありません。

目の前で選手が地元の名をつけて試合をする。そのことに意味があるのです。


岡山は、2009年J2に参入しました。そのときサポーターの方は↓のように言ったそうです。

「岡山に、やっとプロスポーツができた。 このときを待っていたんです。 ぼくらが、必ず成功させます」

(ソースはこちら

地元にプロスポーツができるということ、このことに大きな意味があるわけです。

これこそ、Jリーグ百年構想 です。


それでは、最初に取り上げた「チーム数が多過ぎるという根拠」について回答したいと思います。

・チーム数が多過ぎて覚えらえない(満遍なくで特定のクラブにスポットが当たり難いという側面も)

覚える必要はありません。贔屓チームだけ覚えていればいいです。

あるいは上位チームだけだったり、贔屓チームと順位が近いクラブやJ1だけJ2だけ覚えようと思えばいいのではないでしょうか?

それに無理に覚えなくても、試合を追っていれば勝手に覚えます。


・チーム数が増え過ぎて、儲からない(少ないチーム数の方が利益を多く分配できるという意味)

分配金は、当然弱いチームになるほど減ります。

露出効果という意味でも結局は強豪クラブに露出は集中します。

むしろ強くなれば露出が増えるということで、どのクラブもがんばります。

それでもチーム数が増えると、分配金は減るという問題が少なからずあります。

これは私の案ですが、例えばリーグ戦を活性化する意味でもJ2で16位以下は分配金なしにすれば

特に増えることで問題は言われないかと思います。


・チーム数が多いと、レベルが下がる

チーム数が増えるのは「J2」だけなので、「J1」はレベルが下がりません。

J2も22クラブで固定されるので、もうすぐその心配はなくなります。

それに、レベルが下がるよりサッカーの輪が広がる方が大事かなと思います。

それにプロのレベルとはアマ時代を継続するのとは絶大な差ができるほど、そのうち上がるものでして

例としてJ発足当時は、形はプロでしたがそれこそアマチュアレベルだったと言われています。

(当然ですが、半年前までアマだったのでいきなりプロレベルになるわけありません)


・そのレベルが下がったサッカーに、金を払わせてまで見せて、無理やりプロにしている。果たしてこれをプロと言えるか?

まず、プロの定義を勘違いされている方がいると思います。

プロとは、それでお金をもらっている・生活をしている人のことで。

エキスパートという意味でもなく、マジシャンのように客からお金をもらうからプロというわけではありません。

例えば中東では、観客動員がかなり少なくむしろ観戦のバイトというものがあるぐらいですが、彼らは何億ももらっているプロです。

それに、アマチュアのJFLや高校サッカー・高校野球でも観戦チケット代として取ることがあります。

彼らはプロではありませんよね?

スポンサーや放映権料など他の収入の要素の上で選手に給料が出ているのを分かった上でならいいのですが、

チケット代を取る=プロということではないのです。


最後に、これからのチーム数増加の話を

現在J1で18、J2で20の38クラブです。

今後、J2は22クラブになり次第。翌年からJ2の下のアマチュア最高峰リーグ「JFL」と、昇格降格制度が導入されます。

これ以上が、増やすとなるとJ3とかJ4とかって話になりますが

現状JFLの企業チームを、追い出せるほど「J3予備軍」のクラブは強くありません。

そのため、JFLはプロアマ混合リーグとなると考えられます。

JFL内で実質プロの環境のクラブと企業チーム等が今後共存していくことになります。

無理に「プロリーグ」を増やす必要はなく、「プロクラブ」を地域のニーズに合わせて増やしていくことになります。


実はこれは世界では普通のことでして、3部リーグ以下になるとプロとアマの境が曖昧です。

日本の観点から言うと、プロ・アマは明確に分かれるので違和感はあるかもしれませんが

例えば、ブラジルではプロクラブが600あるといいますが、選手がサッカーだけで生活していると言えるクラブは

その10分の1ぐらいでしょうか。

それ以外は、サッカーで少しの額と他の仕事を掛け持ちしたりしてます。

ブラジルでのプロは、契約がすべてで。このクラブで○○期間サッカーをして金をもらう契約=プロなのです。

額の少なさは関係ありません。少しでも貰えばプロ。だから600あるといわれているのです。

また、日本の企業チーム・実業団も海外から見るとそれはプロでは?とも取れる環境で日本も実はアマプロが曖昧です。

日本は、「サッカー」という呼称を変えるべきなのか?

日本では、サッカーについて「サッカー」とよばれています。

しかし、少しサッカーに詳しい人ならだれもが聞いたことがあると思いますが


世界では、基本サッカーのことを「フットボール」と呼んでおり

「サッカー」というのはアメリカやオーストラリアだけで、他の国は、普通は「フットボール」と呼ぶ。


そして、世界基準に合わせ日本もサッカーと呼ばずフットボールと呼ぼうとよく言われています。

最近では、実際フットボールと呼ぶ人も増えてきましたし、私もよく併用しています。


ところが実際のところ、世界では「フットボール」と呼ぶのは

英語・フランス語圏だけで、呼称は国によって様々です。


予め言っておきますが

フットボールをそのまま訳した言葉で、呼称だけ違い中身は同じなので

「フットボール」と呼んでいるという話は、厳密に言うと間違いではないです。


一例を挙げますと中国では、フットボール=足球です。

つまりフットボールなんですが、呼称が現地語訳になります。


このように世界各国で、呼称は変化しています。

以下↓wikipedia を参考に

(正確な読みはgoogle翻訳の音声などで参考にしてください)

英語=football

フランス語=football

米語=soccer
スペイン語=fútbolもしくはbalompie
ポルトガル語=futebol

中国語=足球
ロシア語=Футбол
イタリア語=calcio
ドイツ語=Fußball
フィンランド語=jalkapallo


この中でイタリア語のcalcioと米語のsoccerだけが、意味合いとしては全く別です。

まあこの説明は、ここで言うよりもwikipediaを見てもらった方がはやいですかね。

ちなみに、footballは英語ではなくフランス語です。

サッカーの正式名称は「Football Association」といいます。意味は「協会式サッカー(フットボール)」です。

英語の場合は「Association Football」で先に言う言葉が違います。


カルチョはイタリア独自の呼称で有名ですが

ここでは「soccer」という言葉に注目しましょう。

「soccer」という言葉は、正式名称のAssociationのssocがなまってsoccerになったという説が有力です。

当時は、何でもerをつけるのが流行っていたとか。当時ラグビーもラガーと呼ばれたりしたそうです。


その後、soocerはアメリカや豪州のみで使用されるようになりました。日本では、蹴球ともいわれていましたが、次第にsoccerをカタカナで呼んでサッカーになりました。



しかし、呼称は似ていても隠れた意味としてアメリカと日本では大きな違いがあります。

欧州では、アメリカのsoccerという言葉は馴染みのない言葉であり、

「sucker」=おしゃぶりと言い方が似ているので、

欧州では使わないもしくは嫌われている傾向があります。

また、アメリカでは今も少し残っていますが昔はサッカー=子供のスポーツと言われており、少なからずリンクしています。


日本の「サッカー」と大きく違うのはこの点です。

日本では、そのような意味は全くなく、単に一スポーツ競技である「サッカー」として呼ばれています。

使われ方としては、他の国と同じようにただ日本語訳されただけです。

サッカーという独自の日本語なのです。


英語に訳す時は、サッカーファンの方ならsoccerではなくfootballという方の方が多いですし

野球=baseballと同じようにサッカー=footballとなっています。

メディアでは、URLを見てもいまだにsoccerとして使うところもありますが

完全にサッカーはアメリカ式のsoocerという意味から切り離された

イタリアのcaltioと同じ日本独自の呼び方と言っていいと思います。


結論として、soccerと訳すのはやめるべきですが、「サッカー」という言葉は相当浸透していますので特に変える必要はないと思います。

それでも海外の人は、soccerとして誤解すると思いますが

その場合は「sakka-」として紹介すればいいのではないでしょうか・・・(笑)

ワールドカップ出場32カ国の平均身長ランキング

日本サッカー"だけ"が抱える致命的な欠点が存在する《1/3》 《2/3》 《3/3》 続報

あのサッカー不人気国でもサッカー人気の上昇!FIFAの世界戦略は成功しつつある

「Jリーグはチーム数が多すぎ!」は、Jリーグ理念と180度反対の意見である



ワールドカップに出場する世界各国の、平均身長をランキングにしてまとめました。

ついでに平均体重も、やってみましたがとっても意外なランキングとなっています!


ワールドカップ出場32カ国の平均身長ランキング+平均体重データ

(W杯結果を追記しました)

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日本は全体で26番目に背が高く、28番目に体重が重い。

ということになります。

※計算方法は、エクセルを使いました。

※選手個人の身長データソースは「SANSPO」 です。

◎このエントリーに関する検索回数が、連日非常に多いので、追加情報です↓

選手個人身長データソースは、サイトによって微妙に食い違いあり、

他サイト・類似エントリーと微妙にデータが違うのはそのためです。



意外なのはオランダです。オランダは世界一身長が高い国として有名です。

男性平均182~185といわれています。

しかしそのオランダが、ワールドカップ出場国中24番目に背が高い国となっています。

代表選手平均180,4cmです。

お分かりだと思いますが、国民の平均よりも背が小さいのがオランダサッカー代表なんです。

他の国は、日本も含め国民平均より高いのが普通です。5~15cmほど高い国が多い。

このオランダのサッカー代表の平均身長を日本代表で例えるならば

166~168cmが、日本代表の平均身長だということになります。

たまたま今回のオランダはそうだと思う方がいても、

日本代表に置き換えれば「たまたま」で疑問が解決することはないのがお分かり頂けるでしょう。

これには、何らかの原因があると考えるべきでしょう。(良い悪いの話ではなく)


そして、これに関連するのか、優勝経験国は平均身長181cm~183cmの間に集中しています。

また強豪国に範囲を広げても、180~183cmの間にドイツ以外すべて収まってしまいます。

唯一の例外は、ドイツですね。ドイツは国民平均身長でも世界トップクラスです。


ドイツの例もありますが、世界一身長が高い国オランダと強豪国をみるに、

サッカー選手の理想身長は、180~183cmぐらいってことなんでしょうか??

まあよく、身長が高ければいいわけではないというのはプラティニさんを始め、色々聞きますが。

実際のところどうなんでしょうか・・・。


まあ、今世界最高の選手を争う2人「169cmのメッシ・185cmのC・ロナウド」という例もあるわけですし

身長に関係なくいい選手は生まれるということにしときましょう。(笑)


追記です

面白いことに178~181.8cmの間18位~28位の10カ国は全て決勝Tに進出。

一方平均182cm以上の上位16ヶ国では、12カ国がGL敗退わずか4ヶ国しか決勝Tにいけず。

結構驚きの結果ですね。日本と同程度の身長は、W杯ベスト4のうち3ヶ国..も!

実は日本はサッカーに非常に向いている身長なんでしょうか?

では、改めて日本は体格において世界と比べてどうなのか。

見ていきましょう。この分野はよく短所だ長所だ、欠点だといわれますが。

このデータを見ると実際、日本は短所にも長所にもならない中途半端な位置にいるような気がしているんですが・・・。



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ちょっと体重を見てみると、日本ってかなり軽い方なんですね。全体で4番目に軽い。

筋肉量その他が影響するので、このデータは結構意味がありそうです。

ボディバランスに問題があるのにも関係があるのかもしれません。身長よりも体重に問題がある!?


メキシコは日本よりも身長が小さく体重も軽いんですね。

参考にすべきというのがよくわかるデータです。

他にも韓国は出場国中13番目に背が高いのは意外でした。


GL別に見ると、Aグループは背の小さい国が多いです。

対して、体格が大きく体重も重いヘビー級のGLは、Dグループ!

ドイツ・セルビア・オーストラリアと背が高く体重も重く、どのようになるのか注目です。

その中で、日本より体重は重いが、身長は日本より低いガーナが、いかにこのGLを攻略するのか

日本のサッカーファンは注目すべきでしょう。


全体を見ますと、身長は低いが強豪国の例でよく出されるアルゼンチンやスペインは、結構普通でした。

むしろ、国民平均身長世界一のオランダよりアルゼンチンの方が大きいんですよね・・

体重トップはNZ。身長トップはセルビアと。いやなんともでかいこと・・。


国民平均身長のデータは↓が参考になります。

http://en.wikipedia.org/wiki/Human_height



日本サッカー"だけ"が抱える致命的な欠点が存在する《3/3》

1/3と2/3では、補欠に関する日本だけの実態とそれに伴う世界との差について語りましたが
3つに分けた記事の最後となるこの記事では
補欠解消への動きと今後どうするかについて考えます。


この記事は1/3と2/3の記事の続きですので、見ておられない方は先に↓をご覧ください。

日本サッカー"だけ"が抱える致命的な欠点が存在する《1/3》

日本サッカー"だけ"が抱える致命的な欠点が存在する《2/3》


この補欠問題に関して、日本で解消の動きが全くないわけではありません。


【補欠問題解消の動き】

具体例には大学年代でのIリーグの整備や、JのU12・13・14リーグ

リバーサイドユースリーグ・DUOリーグとその上部リーグEリーグなどです。
先駆例としてはDUOリーグとなりますかね。
主に東京の高校生を対象とした控えの為のサテライトリーグです。
リバーサイドを東京第一地区としてDUOを東京第二地区として、その上部リーグがEリーグです。
JリーグのU○○リーグは、基本Jのクラブの下部組織の年齢別対象のリーグ戦です。
Jの下部組織は年齢ごとにほぼ上限人数が決まっているので、

実質J下部組織中学年代用の2軍・3軍リーグです。


そして、この最大の功績であるのが、大学年代のインディペンデンス・リーグ(略称Iリーグ)です。
これは、いわば大学のサテライトリーグです。全国各地で行われている活動で認知度もあります。
もちろん、でるのは主力ではない2軍以下の選手です。
今や、日本最大のプロ養成所となっている流通経済大学も

このIリーグによって大人数の部員にも実戦の機会を与えています。
近年、天皇杯や大卒選手のJでの活躍など大学年代の環境の充実が話題になりますが
その背景の一つとしてこのIリーグがあるわけです。
くしくも、いかに控えの為のリーグが強化に直結するか近年の大卒選手の活躍が証明しています。


他の主な動きとしてJFAユースダイレクター兼U-19日本代表監督である、布啓一郎さんが
補欠解消の動きのため尽力しています。
元市立船橋高校の監督さんです。その時も控え解消のため動いていたようです。
これこそが非常に大きな問題だととらえているようで、

今後の問題解決のカギを握ってるのは布さんかもしれませんね。

とこのように、補欠解消の動きはあります。
しかし、やはりなかなか進展していないと言うのが印象です。


【進まない要因と解決の模索】

要因としては、場所と審判などの人数の確保が難しいそうです。
大学年代では、Iリーグが定着しましたが
それは一部の大学はJクラブよりもいい練習場を持ってるところがあるように
資金の面でそれほど問題とならないですが、小学・中学・高校年代では難しいです、
場所の確保もグラウンドが足りず、子供の場合は引率者が必要でならびに審判も試合数の増加に伴い
人数が足りないと言うことが挙げられます。


この問題の解決策として、審判に毎試合タダで来てもらうわけにはいかないので
先駆例であるEリーグなどでは、参加者から参加費・登録費をもらい
それを、会場使用料や審判にあてているそうです。
会場に関しては、土日で練習している時間に、そこで試合を組むようにすれば
同時刻に、1軍VS1軍・2軍VS2軍の試合を双方で一気に行なうことも可能です。
また、サッカー専用スタジアムの建設に関して試合数の少なさを指摘する声がありますが
これにより試合数が増え、その地域の全年代の憧れの場所としてスタジアム建設の根拠になりえます。
引率者に関しては、関係者や保護者・OBで解決できるかもしれません。

とにかく、どんな問題があっても知恵を出しあって解決すべき問題です。
サッカーの強化や普及というような観点でなくても
シンプルに、すべての選手がサッカーの試合を楽しむ環境を作るという事でも十分な動機となります。


【まとめ】

また、布さんは別としてJFAが、この問題に本気で取り組んでいないが問題でしょう。
JFAは、選手登録費をもらっています。
海外ならば、その選手を試合に参加させるための費用だと当然考えます。
試合ができるような、仕組みや根回しを当然する必要があります。
それで、何もしないのは大きな問題であると思います。
また、高校サッカー選手権に代表される大きな大会で、1校から複数チームの参加を認めることを
早急に承認すべきです。
他に最近は増えてきましたが全地区予選や選手権では1次リーグ義務化をすべきです。
これは、帝京の古沼さんが前から仰ってることですが、1日日程を追加するだけで、
選手権での1次リーグ導入は可能だそうです。


日本は競技人口は多いと言っても、中身がまるで世界と違います。
しかしその中身を世界と同じにするならば、大きな可能性が開けます。


逆に、この問題を解決しないならば世界との差は開いていくでしょう。
世界は、これを当然としてやっています。
この状態から、更に育成システムを発展させており、
例えば強豪国では、全世界からサッカー留学で人材(後にその国に帰化の可能性も)が来ています。
より一層ユース年代から、競争はあがり更に質を向上させています。

世界はこの補欠問題の先をさらに進んでいるわけです。
この補欠問題でもたもたしてる暇はないのです。


補欠問題解決こそが、最大の強化策&普及策であるという認識の下

JFAは本気で取り組むべきです。


実力に関係なく誰もが試合に参加できる制度の充実こそが、

日本サッカーの緊急のテーマです。



追記(2012/4/16) 続報記事
日本サッカーの補欠環境は、大幅に改善されつつある

追記(2014/4/10)更なる続報記事です↓

小学年代も通年リーグ導入!更なる改善が進む、日本サッカーの補欠環境!