Jリーグを観に行こう! -2ページ目

Jリーグアジア戦略の可能性(後編)

前回 の続きです。


東南アジア進出には大きく横たわる巨大な壁があります。

それは、欧州の世界トップリーグ・クラブです。東南アジア地域での人気は本当にすさまじいものがあります。

規模も違いますが、それでもJリーグだからこそできる突破口があります。


VS欧州戦略 Jリーグの強み

成長の歴史 

同じように弱かったからこそ、日本の成長というのは大いに参考になります。

たとえば欧州・南米の強豪国はかなり昔から強豪国になったので。

成長の仕方という点では日本のほうが、リアルに感じることになり参考になります。

各国テレビ局へ向けたJリーグの売り込みでも、プレミアリーグの人気が高いといわれるそうですが。
「あなたの国を強くしたい。体格も近い日本のサッカーを見せることでヒントがある」
というと自国のサッカーに貢献できるならば!と承諾してくれるそうです。
サッカー人気が高い国で、日本サッカーの成長が周知されてるからこそ理解してくれるのです。


レベル

東南アジアで人気の高いプレミアリーグと比較した場合

本来欠点であるはずのレベルが、逆に最大の武器となります!

自国選手がプレーする海外リーグは非常に注目を集めます。

日本ではカズ・中田でセリエAの人気が出たように、そのリーグの注目度は飛躍的に上がります。

「プレミアリーグには移籍できなくても、Jリーグなら移籍できる可能性がある」

と優位性を持つことができます。


アジアであること

アジアであることで、地理的に近く現地でのクリニックなど活動が行いやすくなります。

またACLなど日ごろからリーグ同士の接点があるため、現地での生の露出という点では

欧州よりはるかに回数が多くすることができ、愛着を持ちやすくなります。

なおかつアジアであるからこそ日本の成長を自国の国へ置き換えることが想像できやすくなります。

これは欧州にはないメリットです。

時差 

時差というのは大きく、放送時間にも大きくかかわってきます。

特にライブ中継の需要が高いスポーツだからこそ、この要素は非常に大きい。

東南アジア地域の視点で見れば、日本とは時差+2時間であり、欧州と-6・7時間で放送時間帯が違うことは差別化につながります。

欧州では試合をやらない時間帯に、日本は試合をしているわけですから。

欧州リーグ間でのアジア進出争いには、放送時間帯が被ることによる争いがありますが。

それとほとんど競合せずに争えるというのは魅力です。


まとめ

これが成功すれば、欧州に流れるアジアマネーをアジア内で還元することができ

アジアのプレミアリーグを目指すJリーグの価値向上に役立ち。

アジア外からの有望選手の獲得が可能となります。


J関係者は、最終的に欧州とは別のサッカービジネスの第2極を作りたいとしています。

このプロジェクトの行きつく目標は、単なるJリーグの収益アップということではなく

アジアを変え、世界のサッカー界の勢力図を変えてしまうようなことなのです。


もちろん成功への道のりは長いですし、世界の勢力図を変えるまで行くと非常に難しいでしょう。

ただ、Jリーグ20年目にして、いよいよVS世界を目指し始めたプロジェクトということに夢を感じます。

「日本のスポーツ文化を変える!」として始まったJリーグ。

J百年構想の20年目、今度は「リーグ経営としても世界を目指す」ことが始まりました。



参考資料

日本経済新聞 Jリーグ改革の道(1)

月刊事業構想 2012年12月号

buaiso.net http://www.buaiso.net/business/international/16975/?page=1

Jリーグアジア戦略の可能性(前編)

Jリーグは、近年アジア進出への動きを活発化させています。

東南アジア地域での地上波放送・アジア戦略室の設立・リーグ間提携・クラブ間提携と

かなり活性化しています。


Jリーグの過去にはなかった新しい動きです。

Jリーグ百年構想の20年目(昨年)という節目に動き出したこの「アジア戦略」


報道で提携のニュースなどを聞いて、「収入増へむけてアジアへ動き出してるのかな?」

と思ってる方も多いと思いますが。


実はこれは相当な一大プロジェクトで、「Jリーグの収入増のため」というだけでは括れない。

深い狙いのある、アジア巻き込んで世界の勢力図にも影響を与える可能性のあるプロジェクトで

20年目にたどり着いたからこそできる、Jリーグの今後10年・将来に関わる1大プロジェクトです!


なぜ、20年目だからできるのか?それはJリーグの歴史が意味を持つようになったからです。

アジアでの日本の立場

日本にいると、日本のサッカーの成長というのはあまりすごく感じないかもしれませんが。

Jリーグ誕生から20年で、W杯5大会連続出場。世界ベスト16・欧州ビッククラブでの日本人選手の活躍

というのは

実際漫画のような夢物語であり、他のアジア各国ではこの信じられない進歩に羨望の目を向けられています。


実感がないかもしれませんが、東南アジアでは日本代表の人気も高く。欧州サッカークラブのユニフォームと同じく日本代表のユニフォームもよく売れるそうです。

これほどの急成長をした国というのは、本当に世界中を探しても存在しないんです。

日本代表は、W杯出場することすらできないアジア中堅国だったわけですから。

いまや、名実ともにアジア最強のサッカー国と認められています。


日本が進出する際の最大のアピールポイントはこれです。

これほどの急成長を遂げた国のサッカーだから、関心がある・学びたいとなるわけです。

「かつて同じように弱かった日本だからこそ自分の国との近さを感じ学びたい!」とそうなるわけです。


Jリーグの経営もアジアではよく知られており。

特に収入の多さ(リーグ収入アジア1位で2位と2倍差)と、収入分野のバランスの良さが高く評価されています。

それはアジアの協会幹部では知らない人がいないというほどです。

その証拠に、Jリーグ・クラブの視察をするアジアの国々が後を絶ちません。→視察受け入れリスト


Jリーグは、「アジアのリーグ・クラブへの関係構築」「TV放送によるファン層の拡大」

という両面でアジア進出を進めています。


それに伴うメリットを見てみましょう。

まず狙うのは、身近な東アジア地域。それも東南アジア地域です。

サッカーはNo1スポーツで非常に人気があります。


国内スポンサー獲得

実は、これこそがアジア進出初期の最大のメリットです。

今のJリーグに興味がなくても、日本企業がこぞって進出する東南アジア市場で人気が出ることで。

「東南アジアで人気のあるJリーグを通して、東南アジアへ宣伝しませんか?」

という売り文句が誕生します。今大激戦区である東南アジアへJリーグが進出するからこそできるメリットです。

「サッカー中継の2時間枠で宣伝しませんか?」という売り文句もあるでしょう。

国内からさらなるスポンサーを獲得できれば、スター選手の獲得も可能になりアジアを狙ったことで国内での人気拡大にもつながります。


放映権料獲得

海外からの放映権料は重要で、欧州サッカーは年600億をアジアから吸い上げているそうです。

この一部分でもJリーグが奪ったならば?夢は広がります。


海外スポンサー獲得

他国からのスポンサー契約が取れれば、国内クラブの収入は大幅に上がります。

それも1か国限定ではないのですから大きな期待ができます。


アジアのレベルアップ

かつてのJリーグと同じようにリーグを活性化しレベルアップさせることで、アジア全体のレベルを押し上げます。

そうすることで、アジアのプレミアリーグを目指すJリーグに来る人材はハイレベルなものとなります。

またACLでも、アジア各国リーグが活性化することで、盛り上がりに繋がりそれも日本に還元してきます。

だからこそ、無料でリーグ運営ノウハウを提供し急速に広範囲に浸透させることにしています。

有料ならばその国だけ強化されて、アジア全体に情報は伝わらずレベルアップになりません。

無料でノウハウ提供だからこそ、その運営が各国で使われるようになります。



代表にとって(アジアのレベルアップ)

1か国ではなくアジア全体がレベルアップすることによって、予選から世界レベルの強化が可能となり。

欧州のように、常にハイレベルの戦いができる。それによってそのトップである日本代表はより強くなります。

もちろん叩き落される危険性はありますが。そんな小さいことを言っても世界のトップにはなれません。

アジアのレベルアップ=日本のレベルアップとなることに意味があります。


マーケティング拡大

アジア市場が活性化することで、アジア中ではなく世界から有力選手呼びやすい状況になります。

これは、東南アジアが経済成長を期待される将来性に富む地域だからできることです。

世界中が今東南アジアを狙おうとしている中で、その経済成長の波に乗ろうということです。

そこで確固たる地位を築くJリーグがあれば、Jリーグは同じように成長していくでしょう。


デファクトスタンダードを握る 

アジアの中で、Jリーグのやり方を浸透すれば、自然にJのやり方がアジアのデファクトスタンダードとなります。

そうなれば、その仕組みを導入の先駆者であるJリーグは、選手獲得・育成・試合・スポンサー・経営など非常にやりやすくなり最も利益を受けられます。



前編はこれで終わります。
後編では、アジア進出の最大のライバルとなる欧州に対するJリーグの強みについて語ります。

後編→http://ameblo.jp/reiz100/entry-11496625037.html

サッカー界全体から見る女子サッカーの潜在価値は大きい

女子サッカーが注目されていますが、私の想像以上に女子サッカーの潜在価値は大きいと実感しています。

今いっても後付けみたいに聞こえるだけですが、私は2009年ごろから2011W杯&2012五輪の世界W制覇を期待していました。

世界MVPをとる選手が出たりとユース世代が相当良くなってきて、フル代表も北京ではベスト4。

女子は環境が悪いこともあって、男子と違い本気な親善試合でドイツと引き分けたりと。期待していました。

何よりその世代と沢が最初で最後に融合できる大会は大いに期待できると思ったからです。


ただ、女子サッカーが強くなってきても。人気がついてくるかは疑問でした。

だからこそ、W杯で優勝し五輪金メダル候補として注目して見事に結果を出して女子サッカーの人気が出る必要があると。

そして、なぜ女子サッカーの人気が上がることを願ったか。

北京五輪前の中国W杯のときまで、ほとんど関心がなかった女子サッカーですが。

女子サッカーが普及すれば、サッカー経験者が母親になったとき男子サッカーにとっても影響は絶大という話を聞き、国際大会では注目するようになりました。

他には、女子サッカーが普及すれば男子と合計したサッカー場などのハード面の環境の充実の根拠になると。


しかし、実際この予測はいい意味で完全に間違っていました。

女子サッカーは、W杯制覇単独で私が予想した五輪&W杯のW制覇時の人気予想のはるか上を行きました。

そして、女子サッカーの普及の効果はそんなものではありませんでした。


それは女子サッカーは男子サッカーとは違う層を開拓したことです。

なでしこは、高齢の男女や中高年の同性でも人気を獲得しました。

どれも、男子サッカーではなかなか開拓できていない一番苦手とする層でした。

そこの層を、サッカーに触れさせた効果は非常に大きいです。


女子サッカーが新規層を開拓した理由

なぜ女子サッカーはその層に支持されたのか。

黒柳徹子さんの番組では、「男子サッカーは早すぎてよくわからないけど女子はゆっくりだからなんとかわかる」と言ったそうです。

よく女子サッカーはレベルが落ちるのでどうのという話がありますが、逆に低いからこその効果があったわけです。

バレーボールでも、男子のほうがレベルが高いですが女子が人気の理由の一つとしてスパイクが早くない分ラリーが続くから面白いということがあります。

ならば、男子サッカーの女子サッカーと同レベルの試合を見せればいいのでは?と思うかもしれませんが。

話はそんな簡単なことではないのです。

この層は、普段サッカーを見ません。となると一般層が注目する代表戦それもW杯の時見るような感じです。

はたして、男子の女子サッカーと同レベルの試合をわざわざ見るでしょうか?

結果は見ません。

この層にとっては、W杯の高レベルのサッカーがすべてで細かい戦術や醍醐味などを理解するのには時間がかかります。

そのため、代表戦でW杯だから辛うじてサッカーをみる層にとってなでしこジャパンは貴重な存在なわけです。


この層にとっては、代表戦で女子だからこそサッカーがよく理解できるわけです。

また女性がやっているからこそ見るというのもあるそうです。

実際テレビ番組でも、男子代表の時では「面白かった応援してました」で終わることの多い女性コメンテーターが試合のファールをとったシーンなどを具体的に熱く語る光景が見受けられました。


これこそがサッカー界全体にとって、サッカーを国民に普及させるというサッカー界最大の目標に大きな影響を及ぼしました。

男子でできないことを女子がやってくれたのです。


もともとFIFA女子サッカーをスタートさせたときに、「人類の半分は女性である。女子サッカーの将来性に目を向けるべき」という演説から女子サッカーの普及がスタートしました。

日本でも、この言葉の価値がよくわかったのではないでしょうか。


女子サッカー世界での潜在価値

世界でも、女子サッカーの発展は進んでおり次回W杯から出場枠は24に増加されます。

FIFAによれば、ドイツでは女子選手の登録が10%増加。フランスではリーグ戦の生中継も行われているようになったり。2006年では2600万人の世界競技人口が2900万人に増加しているそうです。

また、女子サッカーは伝統的にアメリカ・ブラジル・ドイツの3強といった構図だったのですが。

日本がその3強体制を崩壊させて4強にしましたが、他国も発展しており。

特に、五輪4強のカナダ・フランスの成長は著しく。4強どころか6強になろうかといった感じです。

そのほかもともと強い北欧勢(ノルウェー・スウェーデン)やイングランドが存在します。


特に北米のカナダ・アメリカは、男子サッカーでも人気をうまく獲得的てない地域ですのでまさに女子サッカーの潜在価値の大きさがわかります。

アメリカでは、五輪女子サッカーも相当注目されていました。

アメリカは、プロリーグ休止となっていますが。そもそもアメリカは完全プロリーグ体制を目指していたのでそこが難しかったと思います。

アメリカ型スポーツリーグシステムの欠点といいますか。全体を重視するため1つがダメになると他への影響絶大という。

欧州のように、一部はプロチームで他はプロアマ混合もしくはアマチームすべてを同一リーグで構成する欧州型のスポーツリーグシステムにすればいいかと。

入れ替え制度のあるこのリーグならば、リーグ先導でなくニーズによってリーグ内のプロチーム増加という自然な形を図れるので。


そうすれば、女子版クラブワールドカップの可能性が開けより一層発展すると思われます。




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日本サッカーの補欠環境は、大幅に改善されつつある

1年に数回しか更新しないブログですが、それでも記事更新するたびに見てくれてる方がいてうれしい限りです。

当ブログは、更新ペースはない分検索ワードでのヒットがメインでありそれを心がけています。

その甲斐あってか、月約600件(全体の約20%)は何らかの検索ワードで流入します。

ちなみに一番多いのは身長関連です。

ただ、特性上引っかかり難い記事もあります。それが補欠問題の記事なんですが。

それでも、ページ参照記事で見れば毎月上位にくるのでおそらく検索で流入した方がその記事もみてるものと思われます。


さて、その 日本サッカー"だけ"が抱える致命的な欠点が存在する《1/3》 《2/3》 《3/3》 で、取り上げた補欠問題。


最近では、状況が大幅に改善されつつあります。その代表例が高円宮杯U18サッカーリーグです。

高円宮杯は、Jユースと部活・街クラブが戦うことのできる唯一の大会です。


2011年からその高円宮杯およびプリンスリーグが、大きく変革されました。

既存のU18プリンスリーグ(9地域別リーグ)とその上位チームが出場する高円宮杯の構図から。

高円宮杯という全国トーナメント大会は廃止し、東日本と西日本にわけたリーグ戦を行う方式になりました。

既存のプリンスは維持し、都道府県別のリーグも高円宮サッカーリーグの一部として組み込まれました。


その構図は以下のようになります。


1部 プレミアリーグ 

(イーストとウエストの王者同士で対戦し、日本王者を決定)
 イースト ウエスト



2部 プリンスリーグ 

(東海・四国・北海道以外は2部制)
北海道 東北 関東 北信越 東海 関西 中国 四国 九州 



3部 都道府県リーグ

(地区リーグが存在するところもあり)



Jリーグも入る社会人1種リーグのピラミッドの構図とよく似ています。


1部のプレミアへの変化が、本来注目すべき点ですが。

補欠問題にとって、重要なのはむしろ3部となる都道府県リーグです。

このリーグ戦は、部活補欠の環境改善という面で大幅な変化をもたらしました。

既存のプリンスリーグは、「相当な実力者のためのリーグ戦」という形でしたが。


今回は、都道府県リーグがU18サッカーリーグの一部に組み込まれたことにより。

補欠環境に大きな変化が起きようとしています。


プレミアがありプリンスがあり、都道府県があることで。

プレミアの1軍、プリンスに2軍、都道府県に3軍ということが可能になりました。

現在は、発足2年目の段階ですから。そのようなチームはありませんが。

日本の部活補欠問題にとって、とても大きな変化と言っていいでしょう。


現在2年目で、2部となるプリンスリーグに2軍・Bチームが参加してるチームは

青森山田 作陽高校 米子北高校

の3つです。

各都道府県リーグをBチームが突破しました。

Aチームは青森山田と作陽はプレミアに。米子北は、Aはプリンス中国1部でBが中国2部です。

同じように、名門のBチームが県の1部にあるとこは多くあります。


各都度府県ごとに、リーグ戦が整備され複数チームが参加を許されていますので。

大幅な環境の変化が期待されます。

詳細は、各都道府県サッカー協会サイトでチェックしてもらうしかないんですが。

多くの高校が、それぞれのレベルにあったリーグ戦に参加してる模様です。


補欠問題の記事で例として、取り上げた東京都のユースリーグですが。

現在は地区トップリーグとなり、その下にDUOリーグのような地区リーグが8つがあります。

東京都では、前からTリーグ(都道府県リーグ相当)という東京の1軍選手用のリーグ戦がありましたが。

来年度から、複数チームのTリーグ以上参戦がついに可能になったそうです。

(地区トップの上位はTリーグに昇格します)


最大の課題として、U18サッカーリーグの部活勢です。

高校サッカー選手権では、プレミアに在籍する部活勢は県予選または全国大会で早々と敗退しました。

プレミアでない分、他校はより選手権にターゲットを絞ってぶつかってきます。

それはいいのですが、プレミア勢が強さを見せつけないと大会の権威にも影響していきます。


他の育成年代に目を向ければ、中学年代でも昔のプリンスリーグのような物が行われています。

U15・U14・U13リーグと検索すれば、全国の都道府県協会では中学年代でも同じ動きが行われている模様です。

小学年代は元々、こういう控え選手用のイベント的大会が多い印象でしたが。

最近では8人制へ移行したため、出場機会減少という本末転倒の事態を避けるため複数チーム参加がOKになっています。


もちろん、この段階でも出らない人はまだいるわけで課題はありますが

「補欠がいるのは当たり前」という日本スポーツ界の環境からみれば

この変化は、大変歓迎すべきことだと思います。


ただ、控え選手が試合出場できるという環境は世界では当たり前ですから。

これから、育成環境をどう良くするか、模索するのが本題で一番大変ですね。


追記(2014/4/10)更なる続報記事です↓

小学年代も通年リーグ導入!更なる改善が進む、日本サッカーの補欠環境!

あのサッカー不人気国でもサッカー人気の上昇!FIFAの世界戦略は成功しつつある

FIFAの前会長アベランジェが、ワールドカップおよびフットボールの世界進出を狙ったが1970年代。

当時は欧州全域と南米で爆発的人気だったスポーツを全世界へ広めようとしました。

その戦略は、五輪の商業化・拡大と同じように大成功し。全世界へと広まりました。

テレビ放送はもちろん。出場枠はそのいい例で、あえてレベルの低い地域の枠を確保することで全世界へサッカーの普及を実現しました。

結果。アフリカとアジアでサッカーは大人気となりました。

しかし、まだまだサッカーが一番人気でない国も多くあります。

FIFAの野望は尽きません。全く満足せずさらなる全世界への普及を目指しました。

そこで「サッカー不毛の地」と言われるアメリカ1994開催に踏み切り、開催決定時にはW杯未出場国である日本での開催。そして史上初のアフリカ開催となる南アフリカ2010の開催へとつながっていきます。


そして現在。1990年代よりもサッカーはより全世界に普及しました。

この効果が表れている、有名なサッカー不人気国(サッカー2番人気以下)は日本アメリカオーストラリア(日米豪)です。

この日米豪は、長らくサッカー不人気国でした。

しかし、今この3カ国ですら。サッカーは着実に人気が上昇しています。


日本

長らく、野球が人気ナンバーワンスポーツとして君臨し。その他に相撲やゴルフが人気でしたが。

サッカーはそれよりも数段落ちる一般のマイナースポーツでした。

しかし、1993年のJリーグ開幕からサッカー人気が爆発。一気にメジャースポーツへ。

それからおよそ10年後のワールドカップ開催では、TV史上3位の視聴率を取るほど爆発的人気となりました。

国内リーグは、爆発力はなくても地道に確実に根差し。毎年必ず世界ベスト10に入る平均観客動員です。

サッカー不人気国らしい特徴として代表人気が先行していますが。

2006年~2010年の間は、人気になって初めての低迷期を迎えました。

2010W杯の成績次第で、再び不人気国に落ちる懸念もありましたが好成績で一気にV字回復。

4年に1度のたった1度のW杯でその後の4年間のサッカー人気が左右されるという、危うい普及度ではありますが。

裏を返せば次のW杯までは維持されるともいえ。2014年までは高い人気を維持すると思われます。

1993年~2014年と20年間もメジャースポーツを維持するスポーツが、果たしてそう簡単に消えるとも考えられず。

かつてのサッカー不人気国日本にしっかりサッカーが根付いたといえます。

今では、野球と並ぶ2大スポーツとも呼ばれるほどになりました。


アメリカ

アメリカのサッカー事情を説明するのに「4大スポーツ」が欠かせないので、先にその点を以下に。

アメリカスポーツは4大スポーツを中心というのはよく知られていますが。

これは経済規模の高い4大プロスポーツということで、必ずしも人気が4大というわけでもありません。

この国のスポーツ人気をいえば、「圧倒的なアメフト1強状態」と言えるでしょう。

多チャンネル化の進むアメリカ(高視聴率に限度がある)で、アメフト最高峰の舞台NFL・スーパーボール決勝では40%以上の数字を維持しています。

これは、それに次ぐ人気と言われるNBAのFINALやMLBのワールドシリーズの約4倍の数字です。

更に、大学アメフトもすさまじい人気です。

その様な状況で、バスケット・野球・アイスホッケーと続きます。(これら3つの詳細は脱線するのでページ最後に記述)


サッカーはこの次に位置します。

そして今アメリカで着実にサッカー人気は高まっており。

南アフリカW杯では、GLの段階で同時期に開催されていたNBA・FINALの視聴率を上回りました。

つまり4大スポーツ中の3つには、4年に1度ではありますが上回れる人気スポーツになったわけです。

また、北中米カリブ海の大陸選手権ゴールドカップは今年アメリカ開催でしたが。

平均で4万人の動員を数え。決勝の対メキシコ戦では9万3千人が集まりました。

そして今年の女子ワールドカップです。主要各紙で1面で取り上げました。

あのアメリカで、着実にサッカー人気は上昇しています。今のサッカー人気はアメリカ史上最大といっていいでしょう。

要因としてヒスパニック系アメリカ人をターゲットにしたこと。またW杯開催当時子供だった子が親になッた事があげられるそうです。



オーストラリア

スポーツ大国と知られるこの国ですが。

サッカー人気は日米豪の中で、一番低いといえるでしょう。

オーストラリアは、クリケットとフットボール系3競技が人気です。その次にバスケやテニスなどが人気があります。

オーストラリアの人気のフットボールは3つあり。どれも凄まじい人気を誇ります。

まずラグビーユニオン。これは日本で知られているラグビーです。

国際試合が多いので、注目度は集まりやすいです。

そしてラグビーリーグという競技。これは13人制のラグビーというと簡単ですが。ルールも少し違います。

ユニオンと違い国際試合はそれほど盛んではありませんが。1番人気が高いともいわれます。

さらに、オーストラリア式フットボール・オージーボール。

詳しく説明しにくいので、クリケット場でやるラグビー系スポーツとだけ理解してください。

主にアデレードなどで爆発的人気を誇り、とても人気があります。

サッカーも、フットボールですから4番目のフットボールと言われます。

サッカーは人気で言うと6~10番目ぐらいです。

しかし、2006年のW杯出場・国内リーグであるAリーグ発足を機に徐々に人気が上がっており。

国ぐるみで、国際的人気の高いサッカーを重視しています。

14歳以下の年齢ではサッカーが一番人気という情報もあります。

アジアでは、強豪としての地位を確立しており。今後もW杯に連続出場することでしょう。

代表人気はそれほどでもありませんが、W杯に関しては非常に注目度が高いのでこのままの状況が続けば

着実に人気は上がることでしょう。

もともと、オーストラリア人はスポーツが全般的にものすごい好きですから。

今の状態でも他国の同じくらいの人気度のスポーツと比べれば、かなり恵まれてると言えます。


日米豪まとめ
この3カ国に共通するのは、代表人気先行・W杯頼みというところです。

不人気国ではどうしてもサッカーの国際戦の面白さが入り口になるので仕方ないんですが。

それがなければ、不人気から脱却することは不可能な訳ですから。それに過度に依存せずすぐに浸透させるかが重要ですね。

その点で日本は一番うまく行きました。

ただ国民のサッカーへの理解という点では、この3カ国で一番低いでしょう。

サッカー専用スタジアムはそれが一番よく出やすく。アメリカやオーストラリアはラグビーやアメフトと兼用できるのはありますが

よく建設されており。日本ほど反対はおきません。またアメリカではアメフト兼用ですらないサッカー専用スタジアムが最近よく建設されており。

同じ不人気国同士でも事情が違うなと感じます。


FIFAの戦略はまさに大成功しました。この日米豪を動かしたのは素晴らしいです。

しかし、それもW杯の比重が大きいので。その後の日常の国内環境をどうするか。

それはその国のサッカー協会次第ですね。

これはアフリカ諸国や西アジアでも言えることですね。

FIFAはまだまだ満足していないでしょう。

世界的に重要度も高いこれら3国をある程度攻略し

今後は、インドやカナダと国際的影響度の高い国に目線を向けているかもしれません。



※4大スポーツのバスケ・野球・アイスホッケーについて

この中でどれが2番目なんだと思う方もいると思いますが。

これは非常に難しく、バスケットは、大学スポーツでも人気がありFINALの視聴率でみても野球より高いです。

野球は、大学スポーツはアメフトやバスケと違い人気がありませんが。ファンの数では野球の方が多く、親しまれてるのは野球の方だと思われます。

さらに、アイスホッケーは全国的な人気ではこの2つに劣りますが。5大湖周辺の北部と東部にかけての局地的超人気スポーツです。