先日、中国の直近のマクロ経済指標が相次いで発表されたので、頭の整理も兼ねて纏めてみました。
昨年来の景気刺激策によって内需は何とか成長軌道が保たれている様相ですが、外需は引き続き厳しく、金融緩和政策(特に銀行への融資拡大圧力)により溢れたマネーが資産(不動産及び株式)に向かっている状況は引き続き継続しているように思えます。
実際、不動産価格も北京、上海等の都市部ではかなり急激に上昇している話をよく聞きます。
実需の回復傾向がある程度見えてくると、これまでの金融緩和策が引き締めモードに転換することは容易に予想されますので、近いタイミングで一度資産価格に大きな調整が入る可能性が高まってきたように感じます。
鉱工業生産(7月):前年同期比 +10.8%
小売業売上高(7月):前年同期比 +15.2%
電力生産量(7月):前年同期比 +4.8%
消費者物価指数(CPI、7月):前年同期比 -1.6%
生産者物価指数(PPI、7月):前年同期比 -8.2%
輸入量(7月):前年同期比 -14.9%
輸出量(7月):前年同期比 -23.0%
マネーサプライ(M2、7月末):前年同期比 +28.4%
新規銀行融資残高(1月~7月):7.7兆元(2009年通年計画:5兆元)
都市部固定資産投資(1月~7月):前年同期比 +32.9%