ebayに出品したら何故かあっという間に売れてしまったKONICA Eye 3

ということでもう一台を修理して三日前に完成させました。

こちらの方にはフィルターやケースも付属しています。

 

KONICA

 

ということで

OLYMPUS Pen D3と共にテスト撮影をしたのですが、これが見事に失敗してしまいました。

前回露出オーバー気味の感があったので電池をLR44 電圧1.54Vを使用して

フィルムはOLYMPUS Pen D3と同様のFUJICOLOR ASA100を使用したのですが、このフィルム選択が今回の失敗の要因となったみたいです。

全体的にピントが合っておらず微妙にピンボケしています。

 

画像1

お約束の風景はまぁまぁなんですが、

 

画像2

電池の選択が良かったらしくコントラストはとても良いのですが

このようにピントがあっていません。

 

画像3

 

画像4

ソフトな感じと良く解釈する事もできますが

何か今一つピリッとしません。

 

画像5

これはまぁまぁですね。文字がしっかりと写っています。

 

画像6

 

画像7

 

画像8

この三枚もなんだか今井一つな感じです。

 

画像9

 

画像10

これだけ何故かピントがバッチリ合っていました。

 

画像11

 

画像12

この辺はまぁまぁな感じですが

 

画像13

一昨日前のOLYMPUS Pen D3の画像と比較してみてください。

 

画像14

逆光に弱いというか、いかにも逆光らしい写りになりました。

 

画像15

 

画像16

 

画像17

 

画像18

色はよく出ているのですがやはりピントが今一つな感じです。

 

画像19

 

画像20

 

画像21

これらは全てピント無限遠で撮影したのですがこんな写りになりました。

 

実は昨日この画像達が自分の予測とかけ離れた写りだったのでボツにしようと思っていたのですが、これはこれで失敗例の見本になると判断して本日投稿する事にしました。

 

私が子供の頃にみたプリント写真はこんな仕上がりの感じだったので『レトロな写り』と賛辞する事もできますが、一昨日前のOLYMPUS Pen D3のすばらしい写りと比較してしまうとがっかり感が否めません。

 

今回の失敗というかPen D3との写りの違いの原因を私なりに考察した結果が

EYE 3にASA100のフィルムを使用した。という事かと思います。

 

両者ともゾーンフォーカスのため正確なピント調整はできません。

Pen D3はフルマニュアルカメラなので露光を計測してからシャッタースピードと絞り値を撮影者の好きなように組み合わせができるので露光が弱いところではシャッタースピードを遅くさせて絞り値を大きく取ることができます。

これにより被写界深度を大きく取ることができ、ピント調整の補正をかけられます。

しかしEye3はEEの全自動露出機構のためPen D3のような人為的補正ができません。撮影者はただシャッターボタンを押すだけです。

しかもシャッター羽根が絞り羽根を兼ねているため、シャッタースピードが速くなる程絞り値が大きくなり、シャッタースピードが遅くなる程絞り値が開放に近付きます。このため露光が弱くなると被写界深度でピントを補正することが出来なくなります。なのでフィルム感度の高いASA400のフィルムを使用して少しでも被写界深度を大きく取れるようにします。夏の陽射しを過信してASA100のフィルムを使用してみたのがダメだった要因の一つだと思います。

EE機構を持つカメラにはASA感度の高いフィルムを使った方が良さそうですね。

反対にマニュアルカメラならASA感度の低い粒子の細かいフィルムを使ってがっしり&どっしりた映り画像を取ることがかのうですね。ただし、三脚が必要になりますが。

それにしても OLYMPUS Pen D3 の持つポテンシャルは凄いですね。

当に小さな巨人です。

 

 

OLYMPUS Pen D3 です。

前回テスト撮影したのとは別の個体です。

それにしても暑いですね快晴の炎天下での撮影はかなりキツイですね。

 

D3

前回のテスト撮影では露出オーバー気味の感がありましたが今回はどうなるでしょうか。

電池は前回と同じ空気電池のPR44  1.4V ですが

フィルムをFUJICOLOR ASA100を使用しました。

これがどのような効果・結果となるのでしょか。

ASAの数値が小さくなるほどフィルムの粒子が細かくなって画質が向上します。

D3はマニュアルカメラなので敢えてASA100フィルムを使ってみた。という理由があります。

昔はASA感度が25のコダクローム25なんてポジ(リバーサル)フィルムありました。

日中の撮影でもしっかりした三脚が必須でした。重かったなぁ。

ローカル線の始発駅に停車中の電車なら絞り値を最大にしてレリーズをつかってシャッタースピードをバルブ開放にして数分かけて露光するなんて事をよくやったもんです。

 

さて、

以下は実写です。

 

試写1

露出オーバー気味というよりも夏の昼下がりの灼熱の炎天下って感じでしょうか。

 

試写2

おっ、今回は影だちゃんとありますね。

 

試写3

まだちょっとオーバー気味かもしれませんが、真夏の昼の炎天下なのでこんなもんなのかもしれません。

 

試写4

こちらはしっかりと写っていますね。影の部分の発色も良いです。

 

試写5

ピント調整による写りの違いです。

こちらピントを3mに設定したものです。

 

試写6

こちらはピントを一番手前のプランター合わせて1mで撮影

 

試写7

こちらは文字がどれだけ綺麗に映るかをテストしたのですが

なんと看板の材質である樹脂の粒々ようなものまで写り込んでいます。

 

試写8

 

試写8

この二枚は逆光気味での撮影です。

 

試写9

シャープな感じですね。

 

試写10

夏の海特有のガスった感じが出てしまっていますが遠くを走る二隻の船を確認できます。

 

試写11

とてもイイ感じです。

 

試写12

右は逆光です。

 

試写13

左も逆光です。

 

 

試写15

 

試写16

 

試写17

 

試写18

 

試写19

 

試写20

灼熱の太陽に炙られる車の反射光や裏の細道や神社の影の部分とかもく黒く潰れることなくしっかりと描写されています。

 

この素晴らしい映り,映りはASA100のフィルムが影響しているとは考えられますが

今回のD3は前回撮影したD3とは別の個体ですのでそれによる違いの可能性もあります。

 

コスト削減のため同じ機種なら一度撮影した画像を使い回そうと当初は思っていたのですが同じ機種でも個々によって写りが微妙に違う場合があるので画像の使い回しはできないですね。

それとフィルムを装填して撮影する事がカメラがちゃんと動くかどうかの最終確認にもなるんです。

いざフィルムを装填して撮影しようとしてみたら電源が入らない!とか露出計が動かない!とかシャッターが切れない!なんてことがたまにあります。

また撮影中になってからフィルムカウンターが動いていない!なんてこともありました。これは見落としやすいミスですね。

 

以上の理由から今後もテスト撮影は続けていきます。

 

 

 

昨日天気予報とは裏腹に午後は晴れたので

PETRI Color 35 Delux のテスト撮影に行ってきました。

 

今回使用したフィルムはKodack ULTRAMAX AS400

電池はLR44 挿入時の電圧は1.54V

フィルターは無しの素レンズ状態です。

 

以下画像を一気にご覧ください。

 

試写1

 

試写2

 

試写3

 

試写4

 

試写5

 

試写6

 

試写7

 

試写8

 

試写10

 

試写11

 

試写12

 

試写13

 

試写14

 

試写15

 

試写16

 

試写17

 

試写18

 

試写19

 

試写20

 

試写21

 

試写22

 

試写23

 

試写24

 

 

前回PETRI Color 35 で撮影した時に露出がオーバー気味でコントラストが弱くなった感がしたので電池をPR44の1.4VからLR44の1.54Vを使用して10%程度電圧を上げれば、露出計の計測値が一目盛り程度アンダー(F値が一段階程度高)になるように表示されるようになるのではないかと思いわざとLR44を使用して撮影してみました。

結果は予想通り前回よりも遥かに見事な映りになったと思います。。

今回も換装したcdsセルGL5528はオリジナルのcdsセルよりも反応が速く、暗い場所の測光に強いのかオリジナルのcdsセルでは黒色に潰れてしまうような影の部分でもしっかりと映し出すような傾向にあるようです。

その事を想定して電池の電圧を変えて撮影しました。

製造が60年近く経過した旧いフィルムカメラでは同じ機種でも個体ごとに露出計のコンディションが違ってしまっています。

個体によってはカメラ内の電線や接点等の長年の経年劣化で抵抗値が増えてしまい1.55Vの電池を使用しても電圧がドロップ(降下)してしまう場合もあります。ですから当時1.35V電池の仕様であっても現行の1.55V電池の方が露出計が正しく動く場合もあります。

また現行の電池についてもLR44の場合だと最初は電圧が1.55Vであっても使用していくごとに徐々に電圧が下がっていってしまいます(SR44はその傾向が少ないのでカメラ向きと云われています)。そうなると電圧が1.55Vの時と1.3Vの時と1.1Vの時では露出計の計測値が同じF5.6だったとしても実際の露出はズレています。電圧が下がるほど露出はオーバーの方に触れていきます。

逆に電圧が上がると露出がアンダーに振れます。←今回はこれを応用しました。

更々には撮影者個々によっても好みが違ってくるでしょうから、全てをカメラ任せにして撮影するのではなく,ある程度は所有者(撮影者)がカメラに寄り添ってあげて独自のより些細なチューニング(調整)を施してあげてください。

今回の撮影結果は「修理人としての私」ではなく「撮影者の私」として対応した結果です。

撮影者といっても私には芸術的センスがないのでただ対象物を撮影するだけですが、その結果・経験を活かして修理する事ができるようになればより一層『使う人の立場になって修理する事ができるのではなか』と勉強になった今回の撮影結果でした。

 

 

 

昨日の続きです。

 

その前に一点補足説明があります。

先日この個体はもう一台といくつか違う部分があって特にシャッタースピードが1/250秒から1/300秒になっていると書きました。

実はこの個体、PETRI Color 35 の上位機種で PETRI Color 35 Delux という名なのだそうです。

ですから軍艦のファインダー右の黒い部分にDelux の ”D” の刻印が入っているそうです。

デラックスの軍艦

本当だ,しっかり ”D” の刻印があります。

だからシャッタースピードが1/300秒になっていて黄色の印字がされていたんですね。

それ以外は普通の Color 35 とは何も違わないそうです。

 

さらにこの個体は想像以上に程度が良く、ファインダーもとても綺麗なため分解・清掃といった手を加えません。

また電線も腐食がとても少なくハンダもまだピカピカに光っているのでこちらもそのまま再使用します。

悩んでいたcdsセルは今までの実績と撮影してみて以前のような大失敗だったらフィルム&現像代が無駄になってしまうことを憂慮して交換する事にしました。

 

自作cdsセル

自作cdsセル2

上が今回製作した物で下がオリジナルです。

製作過程でスリーブのカットで失敗しまして長さ(高さ)が短くなってしまいました。

対策としてエポキシ接着剤を肉盛りして嵩を増やします。

換装後に成形・微調整を行います。

 

前板装着

前板を取付ました。

 

成形作業

エポキシが完全に乾く前に成形した方がやりやすいですね。

ホボほぼ同じさいずになりました。

 

自作cdsセル装着

キレイに嵌りました。

KONICA Eye 3 ほど寸法公差が厳しくないので多少雑な仕上げでも

問題ありません。

自作cdsセル固定

前面の固定プレートを取付けて完了です。

話は変わりますが60年代後半のカメラは+ネジと-ネジが混同しています。

右奥の前板を締め付けるネジは+です。

混同していると結構煩わしいです。

 

スチールボール

ASA設定ダイアルのクリック感を出すためにこの位置に1.2mmのスチールボールが入っていますので紛失に注意してください。

モリブデングリスを塗布してるのは潤滑のためというよりもスチールボールの脱落防止のためです。

因みに…。

私は作業時にスチールボールを発見すると直径を調べて一覧表に記入しておきます。

そうすれば紛失しても容易に代替品で対応できます。

というか私はそれほど良く紛失するという事です。

きょうどうかんせい

ASAリングをセットして銘板を締め付けリングで固定すれば鏡胴の完成です。

 

カウンター目盛り

軍艦組付け時は特にこのフィルムカウンターの目盛りプレートに注意してください。

軍艦組付時に無理をすると軍艦と接触して折り曲げてしまいます。

アルミ製なのでとても脆弱です。

と、ここでトラブルが発生!?

軍艦を載せて露出計をチェックしたらなんと動きませんおーっ!あせる

分解前はキチンと動いていたのに。

アレヤコレヤとイジッていたら今度はバッテリーチェック迄動かなくなってしまいました。

結局原因は分解して色々な場所をイジッたため配線のハンダ付けが数か所外れてしまっていたことでした。強化対策を施して再ハンダ付けをして修復を完了しました。

ヤッパリこうなるんですね。配線は血管のようであり神経のようなものでもあります。

という事で再度軍艦を載せます。

 

軍艦装着

PETRI Color 35 は軍艦搭載時に注意点というかクセがあります。

右のシャッタースピードダイアルと絞り設定ダイアルが正しい位置にあって爪が中のダイアル本体の穴にキチンと嵌らないと動きません。

シャッター部

シャッターピン

さらにこのピンがシャッターボタンの中心の穴にキチンと嵌らないとシャッターが切れなくなります。

これらがすべて合致していなくても少し無理をすれば軍艦が取り付いてしまうのでさらさらに厄介なんです。

 

完成

そんなこんなでようやく完成です。

本来の予定では夕方にテスト撮影をするつもりだったのですが露出計が動かないという想定外のトラブルシューティングのため三時間程度ロスをしてしまいました。

明日の天気は雨だそうなのでテスト撮影は晴れるまでお手上げです。

 

 

 

 

 

 

 

さて、出品の作業が一段落ついたので

PETRI Color 35 の分解&修理の続きです。

まずはシャッタースピード "B" でシャッターが閉じない件です。

 

シャッターリング

この黒い変形した輪っかのような部分がシャッタースピード調整ダイアルとリンクしている部品です。これを取り外します。

 

シャッターリング2

するとこうなります。

右側のプレートの下の約13時から15時30分の辺りにスローガバナがあります。

この辺りにベンジンを適量流し込みます。

そして巻き上げ&シャッターを切るを何回も繰り返します。

しばらくしてベンジンが乾くとシャッターがキチンと閉じるようになりました。

羽根に油じみが無いのでこれでO.K.でしょう。

 

ベンジン

ちなみにベンジンですが私は試薬の特級を使っています。

不純物を極力含んでなくて蒸発の速い物の方が良かろうという考えからです。

 

そしてシャッターダイアルとリンクする部品を取り付けます。

しかしこれが少々癖がありまして、例えば1/300秒の位置でもこれだけ差があります。

ガタ

ガタ2

これだけ位置のズレがあります。

これがいわゆるガタです。とても大きいガタですね。

だから歯車の位置を一山分間違えてしまうんです。

 

次に前板を外します。

軍艦から順次外していきますが其の分解方法は他の諸先輩方が紹介されておりますので当方は割愛させていただきます。

ただ一点

シャッター

シャッター部の中心にあるこのピンの紛失にはご注意です。

ピン

これです。

 

モダンな結線

おや、なんかモダンな部品で電線が結束されていますね。

ということは電池室に繋がる電線の延長は製造時にされたものですね。

とか考えながら弄っていたら取れちゃったので

チューブ

収縮チューブ使って

絶縁

このように絶縁します。

 

そして前板を取り外しました。

前板撤去

すると.....。

そびえ立つ

そびえ立つ2

レンズ&シャッターユニットが4本の柱(シャフト)に支えられて天上にせり上がっています。あまり見ることのない異様な光景ですね。

まるでエヴァンゲリオンの第三新東京市(使徒迎撃専用要塞都市)みたいです。

 

沈胴

沈胴させるとこのようになります。

付随する4本の電線も見事に収納されています。

 

更に凄いのが

回転

この2本のシャフトがな、なんと回転するんです!

伝達ギヤ

伝達ギヤ2

このように歯車がが嵌合されています。

右のシャフトがシャッタースピードを

左のシャフトが絞り値を

それぞれ天上にあるユニットに伝達しているんです!

一体どうやってどのように考えたらこの様な発想に辿り着くんですかねぇ

これだけのギミックをあの小さなボディに内包しているんですから

実にあっぱれです。

シャッターロック

更にレンズが沈胴している時はシャッターロックが掛かるようになっていたり

スイッチ

電池の寿命を気にしてかシャッタチャージされた時しか露出計が動かないよになっていたりと、

王様のアイデアがてんこ盛り状態です。

 

さて、

ハイライトはここまででして以降は地味な作業に戻ります。

 

ハンダ付け1

黒い電線をハンダ付けするために電池室の穴に電線を通したいのですがこのままでは通りません。

そこで

ハンダ付け2

呼び水ならぬ呼び電線です。

白い電線を電池室の穴から通して外に引き出して

ハンダ付け3

黒い電線とハンダ付けで接続します。

そして白い線を引き戻して黒い電線を呼び込みます。

ハンダ付け4

ハイ、黒い電線が穴から出てきました。

ハンダ付け5

次に電極のハンダ付けする端子部分をヤスリで削って腐食を取り除き

ハンダ付け6

端子をハンダメッキしてハンダを乗せて

ハンダ付け7

電線をハンダ付けします。

老眼のため小さ過ぎて上手にハンダ付けできませんでした。

ハンダ付け8

最後に電極を接着剤で固定して完成です。

 

今日はここまでです。

この個体は非常に程度が良いので電線は全て当時のオリジナルを再利用しました。

cdsセルは安全を取って新品に交換予定ですが一晩寝ながら考えます。