ヤシカ Half14 のシャッターB(開放)機能不良対策のために黒鉛を使うとどうなるかという記事を書きたいのですが、発注した黒鉛がまだ届かなくて困っています。

 

という事で。。。。

到着を待っている間に前回見事に失敗してしまったキャノン Demi EE17 四台同時撮影のリターンマッチのテスト撮影を行おうかと思ったのですが、再び四台全てのテスト撮影を行うとするとそのフィルム代と現像代の費用が現在では¥10,000-を軽く超えてしまいます。

最近のお米とフィルムの価格の上昇はたまったもんではありませんねぇ。

 

 

そこで熟慮の結果一台だけリターンマッチのテスト撮影を行う事にしました。

では壱~四号機のどれを選ぶべきか…。悩みどころです。

最初はレンズのコンディションが一番良い参号機を選んで更なる参号機の品質の良さをアピールしようかと思ったのですが…。

それよりも写した写真にフレアやゴーストが広く出てしまいレンズの状態が一番悪いと判断された壱号機で再テスト撮影をする事にしました。

そうすればもし今回の壱号機のテスト撮影の結果が良好であれば他の三台も壱号機と同等又はそれ以上の能力・性能があるという判断が出来るようになります。

こうして再テスト撮影の任を壱号機が拝命したことで、今回は壱号機の逆襲となります。

 

今回使用したフィルムはKodak UltraMax ASA400

電池の電圧は1.545Vでした。

 

今回は前回の『手ブレ』によるピンボケを反省してASA400のフィルムを使いシャッタースピード1/250秒で撮影します。

同じくASA400のフィルムを使う事でF値を大きくできるようにして被写界深度を深く出来るようにすることとフレアやゴーストが出にくくなるように対処します。

また画角によってはシャッタースピード1/250秒だけでなく 1/125秒でも撮影して更にF値を大きくして撮影比較してみます。

 

 

更に更に今回はより精緻なピントの測距用としてレンジファインダーではなくアサヒペンタックス SPを随伴させます。

 

 

逆襲の一発目はいつもの窓からの撮影です。

見事な撮影結果となりました!

東京湾を進む船や千葉県側のビルのディティールも確認できます。

これは非常に幸先が良いです。

 

 

と思ったのも束の間次は見事にピンボケしました。

そしてここで過度の飲酒による『手の震え』(アル中)を自身でしっかりと認識できました。

『ブルブルと手が震えるといった感じではなく、ブーといいたスマホのバイブのような細かい震え』です。

皆さんもお酒の飲み過ぎには注意してくださいね。

なお、写真は自宅の駐車場なのですが日陰の暗い所だったので被写界深度を少しでも深くするためにとシャッタースピードを1/30秒にして撮影しました。そのため体を自宅の壁に預けて体を固定して撮影したのですが、それでも指の震えは止められずにブレてしまいました。

以後は細心の注意を払い、シャッターを切る時は息を吐きながら慎重にボタンを押すようにしました。

 

 

アサヒペンタックス SPグットジョブですグッド!

見事に手前の赤い小さな花に合っています。

 

 

緩やかに上下の起伏がある直接の一本道です。

距離での撮影ですが拡大すると奥の白と黒の自動車まで確認できます。

これで過去の他のDemi EE17と同様の性能である事が実証出来ました。

 

 

逆光気味でもほんの少しゴーストが出ている程度です。

これも良いですね。

 

 

松の葉っぱの描写がかなり向上しています。

そうです。これがDemi EE17の能力なんです。

 

 

発色も悪くありません。

 

 

シャッタスピードを1/250秒に設定した事と細心の注意を払ってシャッターを切っているので『手ブレ』は抑えられているようです。

 

 

ピントがジャック・オー・ランタンではなくその背後の木の幹に合ってしまいましたが、それ以外は良い感じです。

 

 

ピントの距離を3mにしてシャッタスピード1/250秒で絞りはほぼF16にしての撮影です。

被写界深度を確認するための写真ですが見事に手前から奥の電柱に貼られている看板の文字まで読めます。

露出も合っているようですね。

やはりゾーンフォーカス仕様のカメラはASA400のフィルムを使った方が良そうです。

 

 

逆光気味で日陰の場所での写真です。

そのため確か露出を+1.0オーバーにして撮影したと思います。

 

 

こんな写真が撮れるのが本来のDemi EE17なんですよ。

一番下手前の黄色いミカンにピント合わせて撮影しましたが全体的にピントが合っています。

 

  

 

 

前回のテスト撮影で四台ともピンボケした滑り台ですが今回はとてもキレイに撮れています。上が1/250秒、下が1/125秒で撮影しています。

撮影時の下の1/125秒の方はファインダーなの露出計の指針が露出オーバーを示していましたが、写真も若干露出オーバー気味に見えます。

 

 

 

 

 

上が1/250秒、下が1/125秒左で撮影しています。

逆光の環境下で撮影した写真です。前回よりも逆光はきつくなっています。

前回はこの画角でかなりキツメのフレアが広範囲に出てしまった壱号機ですが今回はかなり抑えられています。

やはり絞り(F値)を大きくしたことが影響しているのでしょうか。

 

 

チョット『手ブレ』しているかもしれませんが物置の大きい文字まで何とか読めます。

 

 

 

 

 

ゾウさんですがこれまた綺麗に映っています。

右の奥の白クマさんまで綺麗に映っています。

 

 

 

 

 

上が1/250秒、下が1/125秒での撮影です。

拡大してよ~く見ると上の1/250秒の方が若干ボケているような…?

『手ブレ』かな。

 

 

 

 

 

上が1/250秒、下が1/125秒です。

殆ど違いが判りません。

 

 

見事な『手ブレ』による失敗です。

1/250秒でも失敗するとこうなりました。

 

 

上の写真とほぼ同じ位置で体を左に90度回転させてから『手ブレ』防止のために電柱に体を預けて固定して写した写真がコレです。

距離で光と影の明暗がある条件での撮影ですがコントラストも悪くありません。

 

 

 

 

上が1/250秒、下が1/125秒です。

右の1/125秒は『手ブレ』しているようですね。

 

  

 

二枚とも距離での撮影ですがとても良い感じです。

 

  

 

上が1/250秒、下が1/125秒です。

下の1/125秒は『手ブレ』しているようですね。

 

 

ブランコの鎖の部分にピントを合わせました。

確か5m位だったと思います。

拡大すると奥の東京湾を進む船まで判別できます。

 

 

1/250秒で撮影したのですが、若干『手ブレ』してるかな?

 

 

距離での撮影です。

 

  

 

上が1/250秒、下が1/125秒です。

一番手前から奥までピントが合うように撮影してみました。

 

  

 

上が1/250秒、下が1/125秒です。

下左の薄いピンクの花にピントを合わせています。

 

 

 

上が1/250秒、下が1/125秒です。

上の1/250秒が見事に手ブレしています。

 

 

やはりASA400のフィルムを使った方が明らかに被写界深度が深くなりますね。

 

 

 

上が1/250秒、下が1/125秒です。

左の方が地裁文字まで判読できます。

シャッタースピードによる『手ブレ』の影響だと思いますが、下は露出計もオーバーを示していました。

 

結果壱号機による再テスト撮影=逆襲は見事に成功しました!

正直まさかここまで良い結果になるとは思っていませんでした。なかったのでようやく溜飲を下げる事ができました。

四台のキャノン Demi EE17 の能力・性能は他の正常に撮影できる同機(キャノンDemi EE17)全く遜色がないという事に名なります。

そしてこの結果以下のような事を個人的に検証できました。

 

① これで前回の四台まとめてテスト撮影でピンボケで失敗した原因は『手ブレ』(アル中)だったと断定できそう。

② 今後は極力1/250秒以上で撮影しましょう。それがダメな時は壁や電柱等を利用して体を固定するようにします。

ASA400のフィルムを使う事でフレアやゴーストを抑制できるかもしれない。

ASA400のフィルムを使う事で被写界深度を深くできるので描写がシャープに映るようになる。

⑤ 上記③と④の結果からゾーンフォーカス搭載のカメラにはASA400のフィルムが適しているのかもしれない。

 

以上の様な結果となりようやく溜飲を下げる事ができました。

 

ただ…。

壱号機による再テスト撮影=逆襲が大成功してしまったことでアタな疑問が浮上してしまいました。

それは

結局青色LEDの光を透過することで視認できるレンズの薄クモリとは何なのでしょうか?実際の撮影に影響は無いのでしょうか?

です。

一眼レフの35mmフルサイズカメラならばまだしも、ゾーンフォーカスのハーフサイズカメラではあまり気にしなくてよいのでしょうか?

 

 

 

 

 

キヤノンのDemi EE17 の四台同時テスト撮影の結果です。

 

 

今回は四台の撮影結果を同時に較べて行きます。

同じ画角(シーン)を撮影した写真を4枚並べて見ていきます。

壱号機から四号機までレンズのコンディションが違っているのでそのレンズの状態の違いによって撮影結果に影響するのかどうかを検証できればと思っています。

最終的なまとめになります。


 

 

最初に壱号機から四号機までの各レンズの状態を再確認します。

太陽光や蛍光灯の光では視認できない傷や薄クモリがあるので青色LEDの光で透過します。

上の画像は壱号機の前玉レンズです。太陽光下では傷もクモリも全く確認できず非常に美しい程度の良いレンズに見えたのですが青色LEDで透過すると小麦粉のように点状の細かい薄クモリがレンズ一面に存在します。

 

 

壱号機の後玉レンズです。

後玉には傷も薄クモも無いようです。

画像には前面に白いモヤのような薄クモリが視認できますがこれは前玉の例の小麦粉のような点状の薄クモリがピントが合っておらずにボケた結果です。

 

 

弐号機の前玉レンズです。

薄クモリはかなり少ないのですが残念な事に非常に微細な線傷が入ってしまっています。

 

 

後玉レンズには薄クモリはそれなりに視認できます。

 

 

参号機の前玉レンズです。

他とは一線を画すほど薄クモリがありません。

 

 

後玉レンズには若干の薄クモリが視認できますが他の三台より遥かに少ないです。

 

 

四号機の前玉レンズです薄クモリが少ないように見えますが青色LEDの光の当て方が悪かったようで実際にはもっと薄クモリは存在します。

 

 

後玉レンズです。こちらもそれなりに薄クモリが存在します。

 

青色LEDを使ってのレンズの撮影は青色LEDの光の当て方というか角度によって見え方が大幅に変わってくるので非常に難しく撮影した画像と実際に視認して確認した状態では微妙に齟齬が発生してしまいます。

 

私が青色LEDの光で視認した結果では薄クモリや傷の有無を考慮してコンデションの優劣を付けてみた結果

 

一番程度の良いのが 三号機

弐番目が      壱号機

参番目が      弐号機 (線傷ありのため)

四番目が      四号機

 

となりました。

では実際の撮影結果はどうなったのでしょうか?

はたして上記の評価と同じような結果の違いが写真に出てくるのでしょうか?

 

  

壱号機                          弐号機

 

  

参号機                          四号機

 

自宅窓からの距離で撮影した写真です。

雲の形から弐号機だけ別の日に撮影しているようです。

これらを比較した結果なんですが殆ど差は出なかったと思います。

唯一、参号機だけが拡大していくと東京湾を超えた千葉県側に立ち並ぶビル群のディティールが他の三台よりシャープに描写されている感があります。

しかし『手ブレ』等のレンズ以外の要因も考えられるので誤差の範囲程度でしかないかと思います。

この写真からは『四台とも描写力はほぼ同じ』という事になるかと思います。

 

  

壱号機                          弐号機

 

  

参号機                          四号機

 

次に一本松の写真です。

焦点距離は約10m程度でした。

これらの写真を比較した結果なんですがこちらもやはり殆ど差が出ていない感じです。

シビアに言えば参号機が良くて四号機がダメという感じがしたのですが、このピンボケのような症状は『手ブレ』ではないかと思います。

 

  

壱号機                          弐号機

 

  

参号機                          四号機

 

逆光気味での撮影だとどうなるかと思い団地を映してみました。

また絞りが開いてる方が逆光時のフレアやゴーストが出やすいのではないかと思いASA100のフィルムを使いました。

 

ここで違いが若干ですが出ました。

壱号機の写真に広範囲に触れが出ました。

弐号機と四号機にもフレアが少し出ました。

弐号機にはゴーストがハッキリと出ました。

三号機にはフレアがかすかに出ているかいないかといったところでしょうか。

 

  

壱号機                          弐号機

 

  

参号機                          四号機

 

更に厳し逆光下で撮影した滑り台の写真です。

壱号機の写真は『手ブレ』でピントがぼけていますが

壱号機と四号機には広範囲かつ濃いフレアが発生しています。ゴーストも出ていますね。

弐号機も先の二台ほどでは無いにしてもフレアとゴーストが出ています。

勿論参号機にもフレアとゴーストが出ていますが、私にはとてもクリアな感じがして好感が持てます。

このフレアとゴーストの出方の好き嫌いについては個人差によって分かれるかと思いますが、どうやら例のレンズの薄クモリがこのフレアとゴーストの出方の違いに影響しているのではないかと思います。

弐号機の写真からレンズの微細な線傷はフレアやゴーストにはあまり影響しないのかもしれません。

 

  

壱号機                          弐号機

 

  

参号機                          四号機

 

最後に順光下での公園の乗り物の撮影です。

ピントを手前の黄色い乗り物のしっぽの部分に合わせて撮影しています。

ピントが手前のどの辺から合うのか、奥のどの辺まで合うのか被写界深度の確認がしたかったのです。

若干『手ブレ』の影響を受けていると思われる写真や四号機の露出が若干オーバー気味?と感じる程度でした。

レンズのコンデション、薄クモリや傷による影響は私には殆ど感じられませんでした。

 

以上の結果から

 

① 青色LEDの光で視認できるようになる薄クモリや傷であれば順光下の通常レベルでの撮影であれば撮影結果に殆ど影響        は出ない。

② 青色LEDの光で視認できる薄クモリ逆光下でのフレアの発生に影響する。

③ 青色LEDの光で視認できるような微細な傷は殆ど撮影結果に影響しない。

 

といった事になるでしょうか。(あくまでも私の主観ですが)

それが今回の四台同時のテスト撮影のまとめとなります。

 

ですが、テスト撮影前の私が青色LEDの光で視認した結果では薄クモリや傷の有無を考慮してコンデションの優劣を付けてみた結果では

 

一番程度の良いのが 三号機

弐番目が      壱号機

参番目が      弐号機 (線傷ありのため)

四番目が      四号機

 

でしたが、実際に逆光下で撮影を行った結果では

 

一番程度の良いのが 三号機

弐番目が      弐号機 (線傷ありでも)

参番目が      四号機

四番目が      壱号機

 

となりますでしょうか。

以上はあくまで私の個人的な感想です。

 

今まで

レンズに青色LEDの光を透過する毎に視認される薄クモリに付いて私は非常にネガティブに印象を持っていました。

撮影結果にかなりの悪影響を及ぼすのではないか?と非常に懸念しておりました。

しかし今回の四台同時のテスト撮影を比較してみた結果が薄クモリの悪影響は殆ど無いだろうという結果になったことは

私自身にとっては非常に驚くべき事でした。

ネットオークションやネットフリマではレンズを青色LEDの光で透過した画像迄掲載される出品者は現在では殆どいらっしゃいません。(過去には掲載していた出品者がいらしゃったと記憶しています)

高級一眼レフカメラのレンズならまだしもこれら廉価版ともなるハーフサイズカメラのレンズでは薄クモリの全く発生していないレンズが付いた個体を発見するのは非常に難しいでしょう(製造元・機種にもよるでしょうが)。

そのため多少の薄クモリや線傷であれば撮影結果にほとんど影響が出ないというのであれば販売しやすくなるかと思われます。

ただ。。。

フィルムで撮影をするためにフィルムカメラを購入するのか

コレクションのためにフィルムカメラを購入するのか

コレクションのためにフィルムカメラを購入するのか

といった風に目的の違いによっては事情が違ってくるかと思います。

その辺を熟慮するとこのようにワザワザ青色LEDの光を使ってまでレンズのコンデションを確認してこのような記事にする事は後に販売をしようとしている自分にとっては墓穴であって自分で自分の首を絞めるような結果になってしまうのではないかと思っもいるのですが…。

でも今まで私が入手(購入)してきたカメラ達の多くが問題を抱えている個体なのに『同作人はしていません・ジャンク品です』という文言を付けて売られているというのは悲し思う部分が私にはあります。

だから『ジャンク品でもここまで写るようになるんだよ』とありのままを正直に伝えたいんです。

 

 

 

 

 

 

キヤノンのDemi EE17 参号機です。

今回はこちらの個体のテスト撮影結果の紹介です。

いよいよ真打の登場です。

 

 

シリアル番号は 619505 です。

 

この個体の分解&修理の記事は以下の通りとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

今回使用したフィルムはFUJICOLOR ASA100

挿入時の電池の電圧は1.551Vでした。

参号機のレンズのコンディションは四台の中で最高、否私が現在までに入手した個体で最高のコンディションかもしれません。

そんな事を頭の片隅に入れておいてから見ていただけると幸いです。

 

 

まずはお約束の自宅の窓からの撮影です。

パッと見他の三台と殆ど変わらないように見えますが、拡大して見ますと東京湾を超えた千葉県側に建ち並ぶビルのディテールが判別できます。

他の三台ではここまで表現されていません。

ものすごいです。

 

 

さてここからは綺麗に撮れた写真です。

逆光気味にもかかわらずフレアもゴーストも出ていないようです。

 

 

拡大すると葉っぱのディテールまで判別できます。

 

 

手前の黄色い乗り物から奥の白クマ君さらに奥の物置の文字までしっかりとピントが合っています。

 

 

若干ブレている感じがありますがシャープに写っています。

 

 

ゴーストがしっかりと出ていてフレアも多少出ているかも知れませんが他の三台とはハッキリと一線を画しています。

フレアやゴーストに嫌味がありません!

 

 

シッカリピントが合っています。

露出も合っています。

 

 

黄色いミカンにピント合わせたつもりだったのですが幹にピントが合ってしまいミカンがボケてしまっています。

しかしブレは全く無さそうなので合格としました。

 

 

 

 

文句なしです。

 

 

拡大すると黒い値札の文字が判別できます。

 

 

これまた文句なしですね。

 

 

 

 

ここからは失敗作です。

この画角は四台全て距離の測定ミスです。

 

 

微妙にブレています。

 

 

これまた距離の測定ミスです。

ですが写りは非常にシャープです。

 

 

距離無限∞で撮影してこの画角でこの写りは『手ブレ』していると思います。

 

 

これも微妙にブレています。

 

 

物置の文字が判読できないのでお話になりません。

 

 

これも微妙にブレています。

 

    

 

どちらも距離を3mにセットして被写界深度と明暗のコントラストを確認したくて撮ったのですが、適当な感じで撮影したためにこのようにブレてしまいました。

 

 

これは少し暗かったのでシャッタースピードを1/30秒にして撮りました。

1/125秒で手ブレするのであれば1/30秒でブレない訳ないですよね。

写りのボケ方がその他の失敗写真よりも酷いです。

でもこれで今回のテスト撮影の失敗の原因は『手ブレ』(一部距離の測定ミス)と断定しても良さそうです。

 

 

こちらは黒い値札の判読が不可能です。

 

 

これも微妙にブレています。

 

いやぁ~、さすがは歴代随一の透過性を持っているとも云える最高のコンディションを維持している前&後玉レンズを搭載する参号機です。

特に一枚目の写真の東京湾を超えた千葉県側の建造物迄もが判別できるとは素晴らしいの一言に尽きます。

 

今回の四台同時のテスト撮影の結果は残念を通り超えて悲劇とも呼べるものでしたが同じ機種のカメラ四台を同時にテスト撮影をして個体ごとの撮影結果を比較してみるなんて事はこれがおそらく最初で最後だと思います。

そういう意味ではとても貴重な経験が出来たと思います。

四台同時のテスト撮影となると長丁場となるため時間節約のためにと電動アシスト自転車を使ったり一回毎の撮影時間を短縮するためにさっさとぞんざいにシャッターを押していたために『手ブレ』が発生してしまったと反省しています。

今回はまず四号機 & 参号機の二台でテスト撮影をして自宅に戻ってから弐号機 & 壱号機という二回戦方式でテスト撮影を行いました。このため太陽の角度が若干違ってしまっているとは思いますが誤差の範囲としています。

更に今回ASA100のフィルムを使ってF値を下げて撮影をすればフレアやゴーストが出やすくなるのではないかと思いましたがそれは正解だったようです。

またピントの距離の測定はそれぞれ四号機と弐号機にレンジファインダー(測距儀)を装着して測定し、その数値をもう一台と共有しました。ですがこのレンジファインダーでの私の測定方法というか使い方にも問題があったようですのでこれも再検討の必要があります。

 

懸念問題となっていました青色LEDの透過で視認できるレンズの薄クモリの件なのですが、逆光下のような状況での撮影ですとフレアやゴーストが出やすくなるようですが、通常の撮影ではそれほどというか殆ど影響が無いみたいです。

 

という事で次回は今回の四台同時のテスト撮影の総まとめとして同じ画角で撮影した四台の写真を並べて比較していろいろと考察していきたいと思います。

 

 

 

 

 

キヤノンのDemi EE17 弐号機です。

今回はこちらの個体のテスト撮影結果の紹介です。

 

 

シリアル番号は 468507 です。

 

この個体の分解&修理の記事は以下の通りとなります。

 

 

 

 

 

 

今回使用したフィルムはFUJICOLOR ASA100

挿入時の電池の電圧は1.511Vでした。

 

弐号機のレンズのコンデションは青色LEDの光でやっと視認できるような微細な線傷が前玉レンズにあります。

このため前述の壱号機より程度が良いとは言い難い部分もあるのですが、ある条件下での撮影では予想外の結果となりました。

その辺を頭の片隅に入れておいてから見ていただけると幸いです。

 

 

ではお約束の窓からの写真です。

前述の壱号機との差は殆ど無いか気持ちこちらが良いかな?といった感じです。

 

 

ここからは綺麗に写った写真となります。

毎度の逆光気味の写真です。

この写真なんですが、ゴーストは出ていますがフレアは出ていないようです。

 

 

かなりシャープな描写で写っています。

拡大してみても針葉樹の葉の形が感じられます。

 

 

まぁ~だ距離の測定を少し間違っていますがこれならイイ感じです。

 

 

この画角は四台ともにフォーカスのピントを3mに設定して撮影してるんです。

ですからこの写真のように手前がボケて奥に行くほどピントが合うような感じで写ってくれれば正解なんです。

とてもイイ感じです。

 

 

これは注目に値するというか参考になる写真です。

逆光気味で撮影しているのでゴーストが出ていますがフレアは殆ど出ていないと言えるレベルです。

前述の壱号機と較べると写り・映りの印象がかなり違って見えます。

壱号機の前玉レンズには傷が有りませんでしたが、ベビーパウダーのような粉のような点の薄クモリが多数(無数)存在していました。それがフレアを発生させる原因になったのではないかと思われます。

対してこちら弐号機は前玉のレンズに微細な線傷がありますので外観の見た目としては弐号機は壱号機に劣ってしまいますが、撮影の状況次第では弐号機が勝ると判断できるかと思います。

それと青色LEDの透過で確認できる薄クモリはこのフレアの発生に影響があるのではないでしょうか。

 

 

コレも大分良い感じでシャープに写っています。

 

  

 

これなら合格レベルです。

 

 

若干『手ブレ』している感があります。

 

 

拡大すると奥の東京湾も認識できるレベルです。

 

 

壱号機で撮った同じ画角ですがタイヤの写りが全く違います。

 

 

文字をしっかり読み取れます。

 

 

手前から奥までしっかりピントが合っています。

 

 

シャープな感じが出ています。

 

 

無限∞での撮影です。

 

 

かなり小さな文字まで認識できますが願わくばもう少しシャープにクッキリと写ってほしいですね。

 

 

 

ここからは失敗作となります。

距離測定ミスです。

 

 

全体がブレています。

 

 

これ実はヤマハのパスという電動アシスト自転車にまたがった状態で撮影していました。

そのせいでブレてしまったのでしょう。

 

 

これも微妙にブレてるようですね。

 

 

物置に書かれた文字が読めません。

 

 

微妙なんですが奥のほうのピントが微妙です。

 

 

合格にしても良さそうですけどこれも微妙にブレている気がします。

 

弐号機は失敗した写真が比較的に少なかったです。

また、レンズの傷が撮影結果に深刻なダメエージを与えるようなレベルでなかった事が判明してとても嬉しいです。

 

 

 


 

 

キヤノンのDemi EE17 壱号機です。

今回はこちらの個体のテスト撮影結果の紹介です。

 

 

 

シリアル番号は 277762 です。

 

この個体の分解&修理の記事は以下の通りとなります。

 

 

 

 

 

分解&修理時について以下の補足説明を追記します。

記事中に『前玉のレンズの程度が非常に良い』と記載しましたが、青色LEDの光を透過しながらよぉ~く、よぉ~く覗き込んでみるとホコリのような点が多数(無数)ありました。

しかし傷が全く無いため普通の光の下ではまず判別できないでしょう。

 

今回使用したフィルムはFUJICOLOR ASA100

挿入時の電池の電圧は1.541Vでした。

壱号機のレンズのコンディションは前玉のレンズに傷が殆ど無いため四台の中では二番目のコンディションでした。

ただ、意外な事にレンズのコンデションの優劣とテスト撮影の結果は状況によっては比例しないようです。

そんな事を頭の片隅に入れておいてから見ていただけると幸いです。

 

 

まずは自宅窓からの遠景です。

かなり良い感じです。

過去に修理した後にテスト撮影したDemi EE17達と遜色ありません。

こちらも拡大すると判るのですが、東京湾を超えて千葉県側の陸地まで写っています。

 

 

そして次は綺麗に写っている写真からです。

わざと逆光気味に撮影してみたのですがフレアが薄っすらとですが上半分全体に出ているようです。

あとゴーストも出ているように見えます。同じ画角の前回の四号機より広範囲に出ているような気がします。

(撮影日と時間が違うために正確な比較にはなりませんが...)

 

 

今回FUJICOLORのASA100のフィルムを使って撮影しました。

以前使ったKodak Ultramax ASA400 の方がもっとシャープに写っています。

フィルムメーカーやASA感度でこのような違いが出てくるのでしょうか?

 

 

ジャングルジムの細かい格子構造が良く描写されています。

 

 

手前のゾウさんにピントを合わせましたが奥までピントが合っています。

 

 

こちらは距離∞で撮影していますがピントは合っていますね。

 

 

少し『手ブレ』しているような気がします。

 

 

ピントをブランコの後ろの柵に合わせて撮影してみました。

そうしたら手前のブランコからおくの海面の方までなんとか見れますね。

 

 

ほんの少し手ブレしているようです。

 

 

コレも手前から奥までピントが合っています。

 

 

紫の花にピントを合わせて撮影しました。

 

 

無限∞で撮影しました。

ピントはあっているようですが…、なんかシャープさに欠けているような気がします。

 

 

ある程度の小さい文字までなら読めますね。

 

 

 

 

さてここらはピントが合わなかった失敗例になります。

これは距離の測定を間違っています、

 

 

無限∞での撮影ですが全体的にぼや~とした感じなっています。

『手ブレ』でしょうか

 

 

 

こちらも距離の測定間違いですね。

手前のジャックオーランタンみたいな飾り物にピントを合わせたつもりがその奥の扉辺りにピントが合ってしまっています。

それでも被写界深度で少しはカバーされているようです。

 

 

これも手前から奥まで全体的にぼやぁ~っとしてしまっています。

 

  

 

 

 

  

 

 

 

  

 

これも全て手前から奥まで全体的にぼやぁ~っとしてしまっています。

ヤッパリ『手ブレ』なんでしょうか。

 

 

 

 

最後にこの写真だけ別扱いにさせて説明させてください。

あきらかに『手ブレ』によるピンボケではないかと思われる写真なのですが問題はそこではありません。

問題は『フレア』なんです。

フレアやゴーストが出るようにわざと逆光気味で撮影していますから当然なのですが

それにしてもこの壱号機のフレアはかなり広範囲に出ています。

次回紹介する弐号機よりはるかに広範囲にフレアがでています。

レンズのコンデション(見た目)としては弐号機よりもこの壱号機の方が綺麗なのですから不思議なものです。

次回の弐号機のテスト撮影の結果と較べてもらえるとお判りいただけると思います。

いずれこの辺の問題について四台全ての写真を使って比較する記事を書きます。