キヤノンのDemi EE17 の四台同時テスト撮影の結果です。
今回は四台の撮影結果を同時に較べて行きます。
同じ画角(シーン)を撮影した写真を4枚並べて見ていきます。
壱号機から四号機までレンズのコンディションが違っているのでそのレンズの状態の違いによって撮影結果に影響するのかどうかを検証できればと思っています。
最終的なまとめになります。
最初に壱号機から四号機までの各レンズの状態を再確認します。
太陽光や蛍光灯の光では視認できない傷や薄クモリがあるので青色LEDの光で透過します。
上の画像は壱号機の前玉レンズです。太陽光下では傷もクモリも全く確認できず非常に美しい程度の良いレンズに見えたのですが青色LEDで透過すると小麦粉のように点状の細かい薄クモリがレンズ一面に存在します。
壱号機の後玉レンズです。
後玉には傷も薄クモも無いようです。
画像には前面に白いモヤのような薄クモリが視認できますがこれは前玉の例の小麦粉のような点状の薄クモリがピントが合っておらずにボケた結果です。
弐号機の前玉レンズです。
薄クモリはかなり少ないのですが残念な事に非常に微細な線傷が入ってしまっています。
後玉レンズには薄クモリはそれなりに視認できます。
参号機の前玉レンズです。
他とは一線を画すほど薄クモリがありません。
後玉レンズには若干の薄クモリが視認できますが他の三台より遥かに少ないです。
四号機の前玉レンズです薄クモリが少ないように見えますが青色LEDの光の当て方が悪かったようで実際にはもっと薄クモリは存在します。
後玉レンズです。こちらもそれなりに薄クモリが存在します。
青色LEDを使ってのレンズの撮影は青色LEDの光の当て方というか角度によって見え方が大幅に変わってくるので非常に難しく撮影した画像と実際に視認して確認した状態では微妙に齟齬が発生してしまいます。
私が青色LEDの光で視認した結果では薄クモリや傷の有無を考慮してコンデションの優劣を付けてみた結果
一番程度の良いのが 三号機
弐番目が 壱号機
参番目が 弐号機 (線傷ありのため)
四番目が 四号機
となりました。
では実際の撮影結果はどうなったのでしょうか?
はたして上記の評価と同じような結果の違いが写真に出てくるのでしょうか?
壱号機 弐号機
参号機 四号機
自宅窓からの距離∞で撮影した写真です。
雲の形から弐号機だけ別の日に撮影しているようです。
これらを比較した結果なんですが殆ど差は出なかったと思います。
唯一、参号機だけが拡大していくと東京湾を超えた千葉県側に立ち並ぶビル群のディティールが他の三台よりシャープに描写されている感があります。
しかし『手ブレ』等のレンズ以外の要因も考えられるので誤差の範囲程度でしかないかと思います。
この写真からは『四台とも描写力はほぼ同じ』という事になるかと思います。
壱号機 弐号機
参号機 四号機
次に一本松の写真です。
焦点距離は約10m程度でした。
これらの写真を比較した結果なんですがこちらもやはり殆ど差が出ていない感じです。
シビアに言えば参号機が良くて四号機がダメという感じがしたのですが、このピンボケのような症状は『手ブレ』ではないかと思います。
壱号機 弐号機
参号機 四号機
逆光気味での撮影だとどうなるかと思い団地を映してみました。
また絞りが開いてる方が逆光時のフレアやゴーストが出やすいのではないかと思いASA100のフィルムを使いました。
ここで違いが若干ですが出ました。
壱号機の写真に広範囲に触れが出ました。
弐号機と四号機にもフレアが少し出ました。
弐号機にはゴーストがハッキリと出ました。
三号機にはフレアがかすかに出ているかいないかといったところでしょうか。
壱号機 弐号機
参号機 四号機
更に厳し逆光下で撮影した滑り台の写真です。
壱号機の写真は『手ブレ』でピントがぼけていますが
壱号機と四号機には広範囲かつ濃いフレアが発生しています。ゴーストも出ていますね。
弐号機も先の二台ほどでは無いにしてもフレアとゴーストが出ています。
勿論参号機にもフレアとゴーストが出ていますが、私にはとてもクリアな感じがして好感が持てます。
このフレアとゴーストの出方の好き嫌いについては個人差によって分かれるかと思いますが、どうやら例のレンズの薄クモリがこのフレアとゴーストの出方の違いに影響しているのではないかと思います。
弐号機の写真からレンズの微細な線傷はフレアやゴーストにはあまり影響しないのかもしれません。
壱号機 弐号機
参号機 四号機
最後に順光下での公園の乗り物の撮影です。
ピントを手前の黄色い乗り物のしっぽの部分に合わせて撮影しています。
ピントが手前のどの辺から合うのか、奥のどの辺まで合うのか被写界深度の確認がしたかったのです。
若干『手ブレ』の影響を受けていると思われる写真や四号機の露出が若干オーバー気味?と感じる程度でした。
レンズのコンデション、薄クモリや傷による影響は私には殆ど感じられませんでした。
以上の結果から
① 青色LEDの光で視認できるようになる薄クモリや傷であれば順光下の通常レベルでの撮影であれば撮影結果に殆ど影響 は出ない。
② 青色LEDの光で視認できる薄クモリ逆光下でのフレアの発生に影響する。
③ 青色LEDの光で視認できるような微細な傷は殆ど撮影結果に影響しない。
といった事になるでしょうか。(あくまでも私の主観ですが)
それが今回の四台同時のテスト撮影のまとめとなります。
ですが、テスト撮影前の私が青色LEDの光で視認した結果では薄クモリや傷の有無を考慮してコンデションの優劣を付けてみた結果では
一番程度の良いのが 三号機
弐番目が 壱号機
参番目が 弐号機 (線傷ありのため)
四番目が 四号機
でしたが、実際に逆光下で撮影を行った結果では
一番程度の良いのが 三号機
弐番目が 弐号機 (線傷ありでも)
参番目が 四号機
四番目が 壱号機
となりますでしょうか。
以上はあくまで私の個人的な感想です。
今まで
レンズに青色LEDの光を透過する毎に視認される薄クモリに付いて私は非常にネガティブに印象を持っていました。
撮影結果にかなりの悪影響を及ぼすのではないか?と非常に懸念しておりました。
しかし今回の四台同時のテスト撮影を比較してみた結果が薄クモリの悪影響は殆ど無いだろうという結果になったことは
私自身にとっては非常に驚くべき事でした。
ネットオークションやネットフリマではレンズを青色LEDの光で透過した画像迄掲載される出品者は現在では殆どいらっしゃいません。(過去には掲載していた出品者がいらしゃったと記憶しています)
高級一眼レフカメラのレンズならまだしもこれら廉価版ともなるハーフサイズカメラのレンズでは薄クモリの全く発生していないレンズが付いた個体を発見するのは非常に難しいでしょう(製造元・機種にもよるでしょうが)。
そのため多少の薄クモリや線傷であれば撮影結果にほとんど影響が出ないというのであれば販売しやすくなるかと思われます。
ただ。。。
フィルムで撮影をするためにフィルムカメラを購入するのか
コレクションのためにフィルムカメラを購入するのか
コレクションのためにフィルムカメラを購入するのか
といった風に目的の違いによっては事情が違ってくるかと思います。
その辺を熟慮するとこのようにワザワザ青色LEDの光を使ってまでレンズのコンデションを確認してこのような記事にする事は後に販売をしようとしている自分にとっては墓穴であって自分で自分の首を絞めるような結果になってしまうのではないかと思っもいるのですが…。
でも今まで私が入手(購入)してきたカメラ達の多くが問題を抱えている個体なのに『同作人はしていません・ジャンク品です』という文言を付けて売られているというのは悲し思う部分が私にはあります。
だから『ジャンク品でもここまで写るようになるんだよ』とありのままを正直に伝えたいんです。




























