昨日からの続きでPENTAX の Takumar 標準レンズのデスマーチが続きます。

 

 

話は変わりますが、というかたまにはカメラ以外の話題をと思うのですが、

 

お米ってなんで今あんなに高いんでしょうか?⤵⤵⤵

私の感覚では2年前の倍以上になっているように思えます。

というよりも安い品種のお米が無くなった?

 

昨日銀行に入金した後に食材を仕入れに行った際にお米も買って来たんですけど、判ってはいたんですが… 本当に高かった。

しかも一番安い品種はすでに売り切れ(13時頃)ていました。

結局\6,000-/10kgで購入しました⤵⤵⤵

それでその理由を軽くネットで調べてみたのですが

やれ天候不良だの

やれコロナ後がどーのこーのだの

政府の減反政策がどーだの

と色々書かれていますが、結局は

『みんながお米を食べなくなったからお百姓さんが作るのやめちゃったから』

みたいですね。

それなら私自身にも心当たりがありますから仕方ないとも云えますが…。

それで次に私が気になっているのが

値上がりした分の差額はちゃんと生産者(農家)さんに正しく還元されているの?

です。

百歩譲って値上がりを享受するとしてもそれによって生まれた利益が過去の歴史にあったような一部の人間に搾取される事無く正しく生産者様に還元されている事を願います。

 

閑話休題

 

 

用意したばかりの現金が木枯らしに吹き飛ばされたように無くなってしまいとても悲しい気持ちになりながらも今夜の晩ご飯にハンバーガーが食べたくなってマクドナルドで途中下車して買い物をしました。(ポテトはランチになりました)

その後にワットマンというリサイクルショップを訪問して何か掘り出し物のレンズでもないかとジャンクコーナーを覗いてみたのですが…。

『ワットマンお前もか…。』値段が数年前の軽く倍以上になっていました。

これでは送料がかかってもヤフオクで落札した方が安くなる場合がありますね。

結局購入はできませんでしたが、市井の昨今の相場を体感する良い機会となりました。

 

そして本日クリーニングするレンズが画像の Super Takumar 50mm F1.4 です。 

昔から珍重されている初期型の8枚玉ではなく、後期の7枚玉のアトムレンズ入りです。

 

 

左が Super Takumar 右が SMC Takumar です。

コーティングの色の違いが良く判ります。(あと保管の扱いの違いも)

 

 

しかし…。

このレンズやたらとキレイです。

若干レンズの内側にチリ・ホコリが混入していますかねぇ。

前玉は分解してチリ・ホコリを除去しますか。

 

 

後玉はぁ…。

まぁこのままでも良いちゃぁ良いんですけど…。

やはりレンズの内側にチリ・ホコリが混入していますねぇ。

こちらもぶんかいしてチリ・ホコリを除去しましょう。

 

 

後玉を分解したのですが、先に前玉側からアクセスしたいので一旦元に戻します。

レンズの黄変については後ほど説明します。

 

 

前玉側の分解に入りしました。

このレンズもかなりキレイだったので私が過去に一度クリーニングしたのかもと思っていましたが、銘板がかなりきつく締まっていたので多分これが初めてじゃないかと思います。

二つのマイナスネジの右側の小さい方がレンズフード&フィルター取付リングの固定ネジなのですが、場所が悪くドライバーの軸をネジに対し垂直に出来ませんので作業の際には気を付けてください。

 

 

矢印の三本のネジを緩めれば前玉ASSYが取れるはずです。

 

 

Super takumar の時代では未だにマイナスネジなのですが、幸いな事に鉄製のようで磁力に反応するため

作業が大分捗ります。

 

 

前玉だけが取れると思ったのに絞り羽根ユニットと一体で外れてしまいました!!!

これはちょっとヤバいです絞り羽根ユニットの位置関係・組み合わせ関係が判らなくなってしまいそうです。

 

 

絞り羽根ユニットとレンズ鏡胴本体内部にご覧のような油が付着していました。

おそらくヘリコイドのグリスが経年で溶け出したのでしょう。

 

 

良く見たら前玉のコバ部に溝がありました。

 

 

固定台にセットしてカニ目スパナで前玉を取り外します。

 

 

外すとこんな感じです。

 

 

更に前玉レンズの内面を清掃するために一番上のリングナットを外します。

 

 

こんなところまで油が湿潤していました?

私が以前にクリーニングしていればこんな事になっているはずはありませんので明らかにこのレンズにとっては初めてのクリーニングですね。

問題の油を拭き取っておきます。

 

 

前玉のレンズを分解できました。

この状態で前玉は一旦保留放置しておいて

後玉に取り掛かります。

 

 

絞り羽根ユニットから後玉を外した状態です。

レンズの色を見るとどちらも黄色く変色している(黄変)ようです。

左側は明らかにアトムレンズ(トリウムレンズ)による黄変ですね。

右側も若干黄変しているようなんですがアトムレンズなのでしょうか?

まぁ、いずれにせよ黄変除去の施術が必要となるため2~3日の紫外線入浴のための入院が必要となります。

このため本日中に作業が完了する事はなくなりました。

ですがその他の部分のクリーニング&修理作業を進めるだけ進めて行きます。

 

 

前玉に戻ってレンズ内部のチリ・ホコリを除去します。

 

 

前玉下側のレンズの青色LEDの透過です。

 

 

前板を組上げてからの青色LEDの透過です。

とても良い結果を出せました。

 

 

次に絞り羽根のユニットのチェックです。

ここから破滅への道へ足を踏み入れて行きます。

 

 

レンズ本体鏡胴にある絞りリングと連携するピンはこれ、というか他にありません。

それなのにこのピンがビクとも動かないんです。

だから絞り羽根も全く開閉しない!

あれ?

分解したから動かなくなちゃったのかな?

なんか変な力を加えてしまって変形させちゃった?
絞り羽根が全く動かないよ!

 

 

あれやこれやと数時間かけて弄り尽くしているうちにようやく絞り羽根が全閉になりました。

すると…。

絞り羽根の一部にとてつもない赤錆が存在しているじゃぁありませんかぁ?

こ、これじゃぁ分解する前から動かなかったハズです!

分解前はうごいていたなんて私のとても眠たい妄想いだったのです⤵⤵⤵

 

 

出来る事ならこれ以上は分解せずにこの錆を除去しようと努力しました。

しかしドライバーで擦った痕が銀色に残ってしまいました⤵⤵⤵

これでは撮影時に変な光の反射が発生する可能性があります。

 

 

とうとう観念して絞り羽根を分解する事にしました。

側面の上側の三本のネジを外して絞り羽根の蓋を外します。

 

 

すると羽根6枚の内の二枚が外れません!

 

 

どうやら羽根の矢印の部分のボッチ(軸)が穴と錆び付いてしまっているようです。

 

 

絞り羽根のこのボッチが錆び付いてしまっているようです。

このボッチは絞り羽根にカシメられて固定されています。

本来であればこのボッチが軸となってガイドの穴の中を回転して絞り羽根が円弧運動をするのですが、現状はこのボッチが錆びて穴と固着してしまったためにカシメが緩んでしまって軸は回転せずに羽根だけが円弧運動をしてしまっています。

ですからこれ以上無リン分解するとこのボッチが羽根から脱落してしまい二度と組上げることは出来なくなるでしょう。

しかし軸となるはずのボッチが錆で固着しているために絞り羽根がスムースに動作できなくなっています。

つまりこのままでは正常に動作しません。

 

 

ドライバーで擦った銀色の跡は自動車用の錆取り液に漬けてドライヤーで加熱したらなんとか黒染めが出来たのですが、上記の動作不良では。。。。。

現状なんとか撮影可能かもしれないのですが、おそらくは...近い将来に破損すると思われます。

という事でこれ以上の修理はこの時点で断念ます。

そして取り敢えず欠品の無い様に元の状態に戻します。

 

 

絞り羽根を組み直して

 

 

これ以上錆びないように防錆剤を塗っておきます。

 

 

そしてこの絞り羽根ユニットに前玉を装着し

 

 

レンズ本体に挿入してフード&フィルター取付リングをセットして

銘板を取付けます。

 

後玉は現在紫外線入浴中のため数日後に退院させて組み戻します。

 

残念ながらこのレンズは再び眠りについてもらいます。

そしていつか修復不可能な程にレンズにダメージを受けた同レンズがヤフオクに出品される時を待つことにします。

本日はここで終了とします。

今日もレンズを一本しか、しかも不完成となってしまいました。

残念です。

 

 

黄変したアトムレンズの黄変がここまで抜けました。

 

 

一応組上げましたが、ドナー待ちの状態で保管します。

 

 

レンズの分解&清掃のデスマーチはまだまだこの先も続きます。

 

 

昨夜、次は何にしようかな?と考えてみまして、MINOLTA(ミノルタ)やろうかなぁと

ミノルタのレンズの一部をゾロゾロと集めてみたのですが…。

やっぱりどうせならペンタックスのTakumarシリーズを続けた方が良いかとの判断からもう数本Takumarを分解&清掃していく事にしました。

Takumarシリーズの場合基本的な構造が同じなので、、、、、

おやぁ、スマホからなにやら受信音が…。

うげぇっ!?

銀行の残高がゼロになっていてメルカリの支払いが引き落とし出来ないって⤵⤵⤵

コリャ駄目だ!すぐさま対応しなきゃなりません!

 

閑話休題

 

件の理由から11時過ぎに急遽外出するる事になってしまって

銀行に行って入金して

横須賀中央にある岡田屋モアーズの中にあるZoffに新たに眼鏡を作りに行って

aveyにお米と晩飯の食材を買いに行って

帰ってきたらもう15時前ですよぉ。

これじゃぁ本日予定していた作業は半分もできそうにありません⤵⤵⤵

何本できるやら…。

 

あッ!

そうそう、本日のTakumarのクリーニング作業なんですけど、Takumarシリーズは基本的な構造が殆ど同じなので詳細は前回のSuper Takumar 55mm F1.8 を見てもらうとして、こちらでは要点というか特記事項だけ記事にさせて頂きます。

 

 

まず一本目は例の二つ名持ち『ハネウェル ハイランド ペンタックス』Auto Takumar 55mm F1.8です。

メルカリで衝動買しちゃった奴ですね。

二つ名持ちと云ってもレンズの外観は国内仕様と全く違わないのでこんなの誰も買ってくれないと思います。(レンズキャップだけなら売れるかも。でも引き離したくないので)

なので今回このレンズを販売するつもりはありません。

 

 

全体の外観は異常に綺麗でレンズも程度が良いのですが画像のレンズの写側に二カ所カビが現認できるのでこれを除去します。

その後丁寧に保管します。

 

 

まず銘板を外したら

あれれれ? こんな風に外れちゃうの?

 

 

あぁ、やっぱり三分割になるのね。

 

 

でもSMC Takumar (Super Talumar) はこんな風になっています。

何かしらかが合理化されているような気がします。

 

 

二つある溝の内側をカニ目スパナで緩めれば一番手前のレンズだけが外れると思ったのですが、前玉がアッセンブリーでゴソッと抜けてきました。

この前玉を緩めているとSuper Takumarよりも指先にやたらと高いネジ山の質感を感じるのですが…。

 

 

このネジ山の部分の精度がなぜだかやはりSuper Takumarよりも精度がやたらと高そう見えてしまうのですが…。

銀色だからでしょうか?

 

 

一番手前のレンズを留めているリングナットをカニ目スパナで緩めると『キュッ!』という優しい響きと共に緩みました⤴⤴⤴

とてもイイ感じです。

 

 

一番手前のレンズを外して裏返すとカビが三カ所確認できました。

クリーニングして除去します。

 

 

青色LEDの灯火でこれだけ透明なのは素晴らしい。

 

 

前玉を装着

 

 

フード&フィルター取付リングを装着

 

 

銘板を装着して完成です。

何度も書いてしまいますが、このレンズが届き手にした時に『これは程度が良い!』と惚れ惚れしてしまいました。

このように元の状態がとても良いと修理というか分解清掃クリーニングも短時間で簡単に且つとても美しく仕上がります。

元(オリジナル)の状態のコンディションってのはヤッパリとても重要ですね。

 

 

最後に、Auto Takumar と Super Takumar のレンズについてなのですが…。

 

 

私が見た感じでは両者共に同じレンズ・同じコーティングのように見えるのですが…。

やはり後でテスト撮影をして比較してみましょうか。

しかし…。

Auto Takumar の方が Super Takumar よりも品質や材質が上級に感じたのはプラシーボ効果なのでしょうか。

 

註) 上の二枚の画像で写っている Supeer Takumar 55mm F1.8 レンズは前回クリーニング&清掃したレンズとは別物です。

 

次に行きます。

 

 

Super-Multi-Coated (以下SMC) Takumar 55mm F1.8 です。

なのですが…。

私はSMCの55mm F1.8 は一度も購入していません。

このレンズは47年前の私が中学一年生の時に飯田線を撮影しに行った時に撮影に使ったペンタックス SPに付いていたレンズだと思うのですが…。。。

当時中学一年生の小僧だった私はこのレンズの上位互換となるSMC Takumar 50mm F1.4 に対するコンプレックスが異常に強かったため

後年に一眼レフカメラを集めた時は極力標準の50mm は F1.4ばかり集めていました。

だからSMC 55mm F1.8 は子供の時に使ったレンズ一本だけのはずなんです。

でもおかしいんですよねぇ…。

あのレンズは確か..... 40数年以上放置していたためにかなりカビが生えていたはずなんです。

でもコレカビが全く生えていないんですよねぇ。

う~ん。 判らん⤵⤵⤵

 

 

まぁ、そんな思い出話はさて置いてクリーニングしますか!と思いつつ銘板を外したら…。

あ~全て思い出しました!

画像の赤色矢印の部分が銀色になってます!

コレで思い出しました!

私2年位前にこのレンズを分解&清掃していました!

矢印の部分はその時にカニ目スパナで引っ搔いちゃって銀色にしちゃったんですよ。

当時私は上位互換のSMC 50mm F1.4売るほどたくさん在庫していたので子供の頃からの憧れで私のSPをSMC 50mm F1.4に換装したんです。

それでその時に今までのねぎらいの気持ちを込めてこのSMC 55mm F1.5を分解&清掃したんです。そして眠りについてもらったんだったわ。

 

 

だからレンズがそれなりにキレイだったんだ。

でもチリやホコリがレンズ内部に混入しているので今回それを除去するために再び分解します。

ついでに再クリーニングして仕上げにマイクロファイバークロスで拭き上げました。

すると上の画像のようにメチャクチャ綺麗になrました!

 

 

後玉の反対側も同じように分解して内部のチリ&ホコリを除去してマイクロファイバークロスで拭き上げました。

画像はレンズの一番手前の表面を仕上げていないので汚らしく見えますが…。

 

 

仕上げれば青色LEDの灯火がこのように見事に問うかしました。

 

 

最後に外観を少し綺麗にします。

フォーカスの数字の部分をIPAでクリーニングします。

 

 

まぁそれなりにキレイなりました。

 

このレンズも上の二つ名持ち同様非売品扱いにします。

私のために47年前の時間を切り抜いてくれた功労者ですからこのレンズに対して最大の敬意を払う意味で。

昔のクレジットカード会社のTVコマーシャルの名言通り『PRICE LESS』です。

私の心の銘玉です。

 

 

 

 

 

 

ひたすら続きますレンズクリーニング&清掃デスマーチ

 

 

最初は標準&広角レンズで20本程度だったのですが、

その後部品取りになってくれるようなレンズを探していたらアチコチからわらわらと復活・復元可能なレンズが出てきまして…。

その数50本程度までは数えたんですがそれ以上は気が滅入るので止めました。

この内の40本程度は仕上げるつもりですが。。。

 

 

今回は前回予告した通りキャノンの FD 55mm F1.2 の軽クリーニング&軽修理を行います。 

シリアルナンバーは 105279 です。

 

 

このレンズは数年前に分解&清掃した際に画像の小さなピンとスプリングを紛失してしまったんです。

以来欠品のため販売することが出来ずにとても高価な机上のオブジェとなっていました。

 

 

このピンは絞りリングが『(〇)』の位置に安易に飛び込まないように保護するためのピンなのでしょうか?

当時このピンを紛失してしまった時に同じシリーズの50mm F1.4からこの部品を移植できないかと考えたのですが、FD55mm F1.2のレンズがあまりに規格外の大口径だたためにこのピンはF1.2専用部品なのではないかと思い込んでしまい作業を止めてしまいました。

しかし今回 FD 50mm F1.4 を清掃しようとしてマウント部を分解したところ、どうやらこのピンは共通部品のようではないかと思うようになり、別の場所に野晒しになっていたレンズが白濁してしまった FD 135mm F2.5から同じピンを抜き取り出して較べたところ共通部品である事が確認できました。

そこで今回再びこの FD 55mm F1.2 に食指を伸ばすことにしました。

 

 

まずマウントの取り外しなのですが、レンズの肥大化に伴い外径が巨大化してしまったため 50mm F1.4 と同じ方法にはできず、銀色の輪を回転させて三つの丸穴をネジの位置に合わせてネジを緩めます。

 

 

そして50mm F1.4 だとこのようにレンズの鏡胴本体にピンが入る穴が有ります。

 

 

矢印の位置の穴がピンの穴です。

 

 

ところが55mm F1.2 レンズが肥大化してしまったため穴が有りません!

矢印の位置、ここのプレートの上にピンが来るのですが…。

穴が無いのでピンをセットする事ができません⤵⤵⤵

 

 

『え~、穴が無かったらどうやってセットしたらいいのさ?』と困りながらマウントに目をやると…。

 

 

マウントにピンの入る穴のような物があります!

 

 

どうやらココにセットしてからマウントをレンズ本体に取り付けるみたいですね。

ですがこの場合だとマウントは180度ひっくり返してからレンズに取り付けるため下手するとピン自身の重みで自由落下してしまう可能性があります。

そこでモリブデングリスを適量塗布して落下防止を計ります。

 

 

そしてキチンとマウントを取付けることに成功すると画像のように絞りリングが

(〇)』位置の時に画像のようにピンが出てきます。

これでこのレンズは復活できることが確約されました!!!

 

 

数年前にクリーニングはしてあるのですが、ピンを紛失してしまった悲しさで集中力がプチンと切れてしまっていたためレンズ内部にチリやホコリが混入していたので、再び分解して軽くクリーニング&清掃を行いました。

 

 

タイミングよく本日届いたコイツが大変活躍してくたたため作業が捗りました⤴⤴⤴

 

 

なかなかきれいに仕上がりました。

 

 

同じ様に前玉の中に混入したチリやホコリを除去します。

 

 

改めてもう一度クリーニング&拭き取りを行います。

その後マイクロファイバークロスで拭き上げます。

 

 

後玉のこちら側にもチリ&ホコリが有ったのでエアーでブローします。

 

 

前玉を組上げます。

 

 

レンズ本体に装着。

 

 

フード&フィルター取付リング(クロームリング)を組付けます。

 

 

レンズ表面を最終的に丁寧にクリーニング&拭き上げを行いました。

青色LEDの透過でもこんなに綺麗ですね。

 

 

これで完了です!

 

 

当初は欠品があるため、ジャンク品扱いの1円スタートで出品するつもりだったので大赤字にならずに本当に助かりました。

このレンズの復活の成功に歓喜しつつ、その悦びをモチベーションにして今後も続くレンズ清掃デスマーチに挑み続けていきたいと思います。

 

(Super Takumar 55mm F1.8 の銘板の墨入れ作業に伴う乾燥待ちの時間の合間に本記事を作成したため、両記事の作成時間が非常に近接しています。)

 

 

 

 

 

 

 

 

今までずーっと同じキャノンのFD系レンズをクリーニング&清掃拭き上げ作業してきましたが流石に飽きてきました。

 

 

このブログの筆者が飽きてきたという事は、その筆者の記事を読んでくださってくださっている方々もやはり同じように飽きてしまわれているのではないでしょうか?

 

 

という事で今回はアサヒペンタックスのスーパータクマー55mm F1.8をクリーニングしていきます。

シリアルナンバーは 1814341 です。

御値段もお手頃(最近はどうなんでしょう?)で最近はかなり人気があるみたいです。

またレンズの構造・構成も非常に単純なため(素直な造りという表現の方相応しい)にフィルムカメラの分解&修理を学ぶ人にとっての入門用に適したレンズの感があります。

そう意味ではキャノンのやり過ぎでいささか食傷気味の私にはデザート気分で作業ができそうです。

 

 

次回作業予定のキヤノンの『目玉のおやじ』ことFD 55mm F1.2 と並べてみました。

まるで金剛級超ド級戦艦(左)と軽巡洋艦『夕張』(右)が並んだような迫力、大きさ、格の違いを感じらせられてしまいます。(解り難い例えですみません。筆者の好みです)

 

 

 

乾拭きでチリやホコリを取り除いてみたらレンズには大きなキズも無くとても綺麗でした。

後玉の方にゴミが混入していますね。

 

 

青色LEDの灯火でもこの状態なので件の薄クモリも何とかなりそうです。

 

 

絞り羽根の動きというか反応・レスポンスが悪いですね。

洗浄が必要です。

 

 

レンズ分解の第一歩は銘板外しからですね。

 

 

前玉を外しました。

 

 

後玉を外して前玉を並べてみましした。

Super Takumar 55mm F1.8にはアトムレンズが一部使われていたんですね。

左の後玉が若干黄色いような気がします。

絞り羽根の作業をしてる間に黄変除去をしておきましょう。

 

 

レンズフード&フィルター取付リングを外します。

 

 

絞り羽根ユニットを取付けている三本のネジを緩めて外します。

 

 

このネジにはワッシャーが付いていました。

珍しいですね。

紛失してしまわないように注意しましょう。

 

 

絞り羽根ユニットは左方向に回転させて取り外す様なので、年のため位置合わせのための印を付けておきます。

 

 

絞り羽根ユニットのスリーブを取り外しました。

スリーブ側面に大量のスピンドル油のような物が付着していました。

ヘリコイドのグリスが溶け出して来たのでしょうか?

メーカー問わずよくある現象です。

 

 

フォーカスリングの内側がやたら汚れていたので分解して清掃します。

 

 

こんな風にフォーカスリングは外れます。

 

 

実はここで一般的にはかなり深刻なミスを冒してしまいました。

赤色矢印が指し示す真鍮色の部分がヘリコイドリングなのですが、私はてっきり無限遠の位置で『カチッ』と止まると思っていたのですが止まりませんでした?

その結果無限遠を通り越して水色矢印が指し示す左方向へ過回転させてしまいました!

これで正確な無限遠の位置が判らなく解らなくなってしまいました⤵⤵⤵

この無限遠の正しいピント調整は後ほどの組上げ時に行います。

 

 

と思ったのですが、

ひょっとしたら黄色矢印のケガキ線の位置に赤色矢印のネジ穴が来た場所が無限のピント位置なのかもしれません。

取り敢えずこの位置で仮組をしておいて後ほどにいつもの要領で無限遠のピント調整を行ってみます。

 

 

まず油分を除去するために綿棒にIPAを浸して拭き取ります。

 

 

フォーカスリングもIPAで.....と、凹んでる!いや、今しがた凹ましたのかな?
 

 

凹みを修正して

 

 

 

仕上げに激落ちくんの電解液で清掃すると

数字の文字がとても綺麗になりました。

 

 

まず絞り羽根ユニットにある知り羽根を操作する爪をテープで羽根が一番閉じる位置で固定します。

 

 

こんな感じです。

 

 

そこへベンジンを注ぎ込みその後絞り羽根を何度も開閉させます。

この動作を何回か繰り返した後に絞り羽根を綿棒で乾拭きします。

その後ベンジンを浸み込ませた新しい綿棒で絞り羽根の表裏両面を丁寧に拭き取っていきます。

 

 

清掃が成功していれば絞り羽根は画像のように開放状態になります。

 

 

次に絞り羽根ユニットにある黄色矢印の突起を

 

 

鏡胴側にあるこの溝に嵌め込みます。

溝と突起の位置が合わない時は左右に回転させて位置を合わせてください。

 

 

絞りリングをF1.8の位置にしておいて

 

 

絞り羽根のユニットを目一杯左に回してっ絞りが開放になるようにします。

この時にあまりにも目一杯左に回転させてしまうと組上げ後に絞りリングを回転させようとしても動かなくなる場合があるようです。

 

 

そして三本のネジで締め付けます。

この時絞りユニットのスリーブの外周端部の銀色の部分をよ~く見ると、今までネジが締まっていた痕が残っているのでそれに合わせるのが一番良いと思います。

 

 

続いてフォーカスリングを三本のネジで締め付けて取り付けます。

しかしマイナスネジはどうにも狭くて奥にあるネジ穴にネジをセットするのが難しい場合は画像のように接着剤でネジとドライバーを仮接着してしまうと案外作業が捗ります。そして今回ボンドGクリアーを使用したのですが、これがなかなか良かったですよ。

 

 

フォーカスリングを取付けました。

しかし件の理由で無限遠のピントの再調整を後で行うので仮組の状態です。

それとレンズフード&フィルター取付リングはここでは組付けません。

 

 

レンズの黄変除去にはもう半日くらい時間を変えたのですがデスマーチの進軍中ですからなんとも…。

取り敢えず前玉は黄変が抜けた(というよりも前玉にはアトムレンズはつかわれていないような気がします)のでコチラだけ先にクリーニングを行います。

 

 

う~ん⤵⤵⤵やっぱり急がば周れという自身に決めたルールに従い黄変除去に一晩費やします。

 

前玉はIPAを使って取り敢えず仕上げたのですが、ちょっと気に入らな部分があるので明日もう一度分解してクリーニングいたします。

 

もう少しだけ続きます。

 

 

『急がば周れ』と後玉の黄変対策のために一晩経過させたのですが、

実は前玉にも気になる事が…。

赤丸の中の2つの白い点がホコリ(チリ)または傷?のようでもう一段下の層に存在しているみたいなんです。

 

 

とうことでレンズをもう一枚

外してみました。

 

 

やはり一番奥のレンズにありましたね!

まずシュポシュポでエアブローしてみました。取れませんでした。

次に綿棒でつついてみました。 取れませんでした。

フム。

 

 

前玉後ろにリングネジがあります。

もう一枚レンズがある?

そうは思えないけど…。

 

 

オープナーで咥え込むようにしてリングネジを外します。

 

 

取れました。

 

 

レンズはヤッパリ一枚のみのようです。

バルサムで貼り付けられているのか?と思いレンズ構成を調べたらやはりこれ一枚でした。

 

 

実はこの商品の到着を待っていました。

商品名やメーカー名が違いますが、東レのトレシーのOEM商品です。

マイクロファイバークロスです。

これでレンズを拭くとしつこい油脂に起因する薄クモリがとれるとか。

 

 

たしかにきれいになりましたね。

今まで何回もクリーニング&拭き取りを繰り返していたのでその分の時間短縮が期待できます。

傷までは修復できませんからねぇ⤵⤵⤵

 

 

さてさて

若干黄変していた後玉ですが

ここまで黄変が抜ければ良いでしょう。

 

 

青色LEDの透過もこんな感じです。

 

 

これでほぼ組み上がりました。

後玉は殆ど問題ありません。

 

 

前玉はちょっと傷が気にならなくもないですが…。

 

 

さて、最後に無限遠のピントを調整してみましょうか。

 

 

こちらが仮組の状態です。

 

 

それでこちらが左右に回転させながら導き出したポイントです。

ちょっと斜めっていますがこれで良いでしょう。

 

あの~、

これはペンタックスの工場出荷時から無限遠のピントがズレていたという意味ではありませんから。

私が分解清掃中に誤ってヘリコイドを回転差させてしまったためにピントが狂ってしまったので再調整を行ったまでです。

 

 

銘板の文字部の白色が抜けてきているので墨入れもしておきましょうか。

 

 

烏口でこんな風に塗料を差してから。

 

 

画像には綺麗に映ってしまいましたが肉眼では『Super』の色が若干薄いのでその他も含め薄い部分を再び墨入れします。

 

 

少し濃い目に差し込んだので乾燥に時間をかけましょう。

この時間を利用してお米を研いで炊いてきます。

 

 

なんとか文字に色が入りましたが塗料の密着性が悪いので遅かれ早かれは剥がれてしまうでしょう。

 

 

という事で完成しました。

相変わらずペンタックスのタクマーシリーズは分解&組立て作業が大変やり易かったです。

タクマーの標準レンズの構成・構造はとても素直というか直球勝負みたいなシンプルな感じに出来ているんです。

ですからレンズに化かされて『惑わされる』るような事が殆ど起きないんです。

なのでレンズの構造の基礎を学ぶのには最適ではないかと私は思います。

私が苦手とするキャノンのFDシリーズの分解&組立作業は毎回爪やレバーの位置合わせ、嚙み合わせ、組み合わせが毎回途中から解らなくなってしまい何回も分解&組立を繰り返しレンズに振り回される羽目になります。

まるでとんち対決で一休さんの独自理論で打ち負かされような感じですかね。

 

キャノンのニューキャノネット QL17やデミEE17、オリンパスのTRIP35やペンEES2のようにとても使い易く銘機とも云えるユーザーから高い評価を得ている機種は、分解&組立作業時にもその整備性の高さ・優秀さを体感させてくれます。

タクマーシリーズも同様に最近非常に人気が高いですよね。このレンズも同様に整備性の良さが光るとても良いレンズです。

 

P.S.

 

このレンズのクリーニング中にメルカリでこんなレンズを見つけました。

 

 

Auto Takumar 55mm F1.8 レンズです。

この画像からも判るとおり外周端部にカビがほんのちょっと見受けられますがそれ以外の外観は非常にきれいだったので値段的にはちょっと高かったんですが、分解&清掃して再出品すれば最悪でも同じ値段でなら買ってもらえるだろうと思い買ってしまいました。

 

 

実はこのレンズを購入した理由はこのレンズキャップだったんです!

 

レンズキャップに HILAND PENTAX と刻印されているんです。

これ、たしかアメリカでハネウェル ハイランド ペンタックスのダブルネームで販売されていた輸出モデルだと思うんです。

現在で言う『二つ名持ち』ですね。

それでこのレンズを出品している方のその他の商品をチェックしたら案の定ボディの方も売っていたので間違いないと判断して買っちゃいました。

でも…。

レンズ本体は通常のレンズと何も違いがありません。

ネームもペンタックスのみです。

レンズキャップがダブルネームになっているだけですね。

でもこのレンズ、やたらと外観の程度が良いです。

塗装の剝がれが殆どなくミント(Mint)コンディションですね。

もし歴代のタクマー55mmが揃っているようだったらテスト撮影を行ってみようかと考えています。

 

 

 

 

 

 

さぁ始まりました心身耐久ひたすらレンズクリーニングのデスマーチです。

2本目はキャノン NEW FD 50mm F1.4 です。

シリアル番号:507880です。

 

 

コレは引き出しの中に入っていたので非常に綺麗なんですけど…。

確か5年くらい前に横浜は大口の『ペンギンカメラ』さんで買ったやつの様な気がします。

 

 

これだけ綺麗ならこのまま現状でスルー出来るかと思ったのですが…。

よぉ~く見ると絞り羽根にわずかに油染みがあります。

 

 

そして後玉の中のレンズに小さなカビが生まれています。

やはり5年も放置するとこうなってしまうんですねぇ…。

しゃぁーないので分解してクリーニングしますぅ⤵⤵⤵

 

 

NEW FD レンズの銘板はねじ込み式ではなくはめ込み式です。

それに気づくまでそれなりに時間を浪費しました。

その後3本のネジを緩めてフィルター&フード取付リングを外します。

 

 

リングを外すだけで前玉がスポッと外れます。

 

 

実は私.....

キヤノンのNEW FDシリーズレンズと

ミノルタのNEW MDシリーズレンズが大嫌いなんです。

理由は余りにも樹脂(プラスチック)を多用しているからです。

軽量化の為でなくコストダウンの為なのが見え見えです。

画像の前玉を構成するというか定位置にはめ込むための枠が樹脂製でして無理をしてコジって嵌め込もうとすると折れてしまったりレンズがガタガタとしてしまったりします。

ミノルタのNEW MDシリーズの標準レンズの前玉に至ってはレンズ以外はすべて樹脂製で非分解式になっています。

そのくせ前玉の内側が異常にカビ易いのですからたまったもんじゃぁありません。

 

 

絞り羽根の変色は油染みではなかったようです。

取り敢えずベンジンで羽根全体を拭いておきました。

そして元に戻しました。

 

 

次は後玉の中のレンズのカビ取りです。

 

 

正規の順序では裏側にあるステンレスのプレートを外してから

マウント部を外すのですが…。

このレンズの後玉外周にはなぜか溝が掘ってあります。

 

 

カニ目スパナを掛けられない程の薄い溝なので小型のケガキコンパスを使ってこのまの状態で後玉を緩めてみます。

 

 

上手く外れてくれました。

これで作業工程をショートカットする事ができました。

 

 

青色LEDでカビの位置を探しますが見当たりません。

なぜでしょう?

 

 

この様に確かにカビはあるのですが…。

 

 

まさか!と思いレンズをひっくり返して再び前玉を外して絞り羽根を拡げてこちら側から青色LEDを使って覗くと… 見えました!

つまりカビは前玉側にあったのです。

後玉を開ける必要はなかったのです。

後玉を開けてしまった事が後にとてつもない時間の浪費を強いられることになってしまいます。

 

 

NEW FD レンズには後玉の中にOリングの様なパッキンが入っています。

これが劣化したのかクリーナー液の影響でふやけて肥大化してしまったのかよくわからないのですが、穴の中にキッチリと嵌らなくなってしまいました⤵⤵⤵

このパッキンにダメージを与えぬように後玉を捻じ込むのはかなり難しいです。

 

それと、

レンズの分解&組立自体はそれほど難しくはないのですが…。

レンズを完璧に汚れやクスミやホコリを残すことなくクリーニングして拭き上げる事が意外に面倒でして、一度沼に嵌ると何度も何度も果てしなくやり直すことになってしまう事があるのです。

今回がまさにその最悪のパターンでした。

納得のできる仕上がりになるまで90分以上もかかってしまいました⤵⤵⤵

 

 

クリーニングの拭き取りさえ成功すればこのレンズは完成です。

このレンズは元の状態が良かったので極上品のように仕上がりました。

クリーニングの拭き上げで意外な時間のロスをしたのでサッサと次にかかりましょう。