Super-Takumar 24mm F3.5 で異常事態が発生してしまいました。

詳しくは前回の

 

広角レンズ分解清掃デスマーチ Super-Takumar 24mm F3.5 治せるのかな? | recognizerのブログ

 

をご覧ください。

 

 

フォーカスリングの動作又は位置がおかしいため修正作業に入る前に無限遠のピントを確認してみたら

 

 

全く合っておらず、ならどこで合うんだと調整してみたら

 

 

こんなところで無限遠のピントが合ってしまいました!

イヤイヤオヤ!いくらなんでもそんな位置は無いだろう⤵⤵⤵

広角レンズとはいえそれはちょっと考えられません⤵⤵⤵

となれば今まで行ってきたデジカメを使った無限遠の再調整方法が間違っていたという事になります。

 

 

今まではハーフサイズのゾーンフォーカスカメラや一部レンジファインダーカメラの無限遠のピントの再調整しか行っていませんでした。

しかし今回は高性能高精度高級カメラである一眼レフカメラでの無限遠のピント調整です。

天下の一眼レフカメラが変な結果を出すはずがありません。

そうなればやはり『デジカメを使った無限遠のピント調整方法』がっまtがっていたのでしょう……。

 

閑話休題

 

ウン? ちょっと待てよ?

一眼レフカメラだって?

一眼レフカメラだったら、一眼レフカメラだからこそ『ファインダー側から覗いてもピントが合っているかどうか確認できるんじゃね?』ってはずですよね?

一眼レフカメラの特徴として『ミラーを介してレンズが捉えている画像と同一の画像をファインダーから視認でき、その途中にフォーカススクリーンを設置する事で厳密なピント合わせが可能である』というのがあります。

だったらファインダー側のピントの状態画像とデジカメを使った無限遠のピント確認の結果の画像の状態が一致若しくは同じような結果を示せば『デジカメを使った無限遠のピント調整方法』は間違っていないという証明になると思います。

 

 

それでは早速確認してみましょう。

まずは3m弱

 

 

デジカメの結果

 

 

ファインダーから見た光景

ボケています!

 

 

無限遠

 

 

デジカメ

更にボケてます!!

 

 

ファインダー側

こちらも更にボケています!!

 

 

そして問題の距離です。

 

 

デジカメではバッチリピントが合っています。

 

 

ファインダー側です。

こちらもかなりピントが合っています。

ピントの正確さについては言明できませんが、先の二つの距離3m弱と無限遠とは明らかに違う程ピントがクッキリしています。

 

と・い・う・こ・と・はぁ~?

 

 

『デジカメを使った無限遠のピント調整方法』は間違っていない ! 

という事が証明できたと思います。

絶対的に正確であるとまでは証明できなくとも、方向性は間違っていないという事の証明にはなるハズです。

 

無限遠のピント確認当初、『精確な一眼レフカメラなんだからこの数値はおかしい。デジカメを使った方法に問題があるのではないか』と思われたのですが、

発想の転換をする事により『一眼レフカメラだからこそファインダー側の画像と比較する事ができるんだから真実を確認できるのでは』となりその結果デジカメを使った方法が間違っていないという事が判明しました。

 

いやぁ~、

昨日しおれてしぼんでしまった私の心が

再び咲き誇りました!

今まで疑心暗鬼的な猜疑の心を抱きながらデジカメを使った方法で無限遠のピントの再調整を行っていましたが、これで堂々とこの作業を続けられるようになりました。

とても嬉しいです。

 

では次のステージに向かいましょう。

 

 

『デジカメを使った無限遠のピント調整方法』についての真偽についての答えはだせましたが、このレンズの抱える問題は何ら原因の解明も有利もできていません。

距離約0.5mが無限遠というのはどう考えてもおかしいというか異常ではないでしょうか。

これはメーカー側のミスなんでしょうか?

過去に分解されているのだとしたら、ただ単にフォーカスリングの取付位置が大幅にズレているだけなら簡単なのですが、レンズの組付け等を間違っていたら迷宮パズルのようになってしまいかねません。

ただ、私の記憶ではレンズを裏表逆に組付けてしまったりするとファインダからの画像はあのようにまともに映る事はなかったと思います。

 

 

三本のネジを緩めてフィルターリングを外します。

 

 

するとフォーカスリングを固定する三本のネジが出てきますのでこれらを緩めてデジカメで見つけた無限遠の位置にフォーカスリングの∞に合わせます。

 

 

すると今度は基金距離の方が0.35mで止まってしまいます。

0.25mまで回転してくれません⤵⤵⤵

まぁ、そうなるだろうとは思っていましたが。

 

 

この位置0.6mでセットすると0.25m~∞迄の全域をカバーしてくれるのですが無限遠のピントはズレます。

ファインダーを覗くとボケてお話になりません。

 

 

この問題をどうにかできないかとフォーカスリングと絞りリングを外し絞り羽根ユニット迄外そうとしたのですが、どうにも原因が解らず絞り羽根ユニットは外すのを止めました。

 

 

ヘリコイドリングがもう少し赤矢印の方向に回転してくれればどうにかなるのですが…。

どうにもこれ以上は回転してくれるような調整代は無く、もうどうにもなりそうにありません。

ヘリコイドリングを抜き取って位置をずらす事ができれば何とかなるのかもしれないのですが...、今回はそこまでしません。

Surrender ここで降参します。

これ以上一本のレンズに時間をかけるのは得策ではありません。

 

 

ということで元の状態に組み戻して保管する事にしました。

しかし接着剤を使ってしまったのでもうしばらくこの状態で乾燥させ舞す。

 

今回は私の完敗です。

 

 

 

ペンタックスのAuto-Takumar 24mm F3.5 です。

かなり程度が良かったので清掃デスマーチで他のTAKUMAR広角レンズ達と一緒にチャチャッとクリーニング&拭き上げを行って終わりにしようと思っていたんですが、コイツ24mmだけがなんか変な症状を患っていたのでピンの記事に格上げしました。

 

 

後玉がちょっと汚れていたので分解してそちらは本当にチャチャッとクリーニング&拭き上げを行って終わりにしたんですけど…。

 

 

フォーカスリングが無限遠迄回転しないんです。

最初は3mでピタリと止まるように何か手を加えたのかと思ったりもしたのですが、よく見たら3mにも達していないじゃないですか。

 

それとフォーカスリングの3mと絞りリングのF8の文字が何故か赤くなっていてこの意味が解らなくて混乱していました。

そうしましたら、いつも私のブログを見ていただいている「いか太郎」さんより『』貴重なコメントをいただきました。

それによりますと距離と絞りをこの組み合わせにするとパンフォーカスになるという意味なんだそうです。

おかげさまで赤い文字の意味が解り解明のために費やす時間を節約することが出来て大変助かりました。

「いか太郎」さん、本当にありがとうございました。

 

ところでパンフォーカスって何でしょうか?

要は『被写界深度』のことです。絞りのF値を大きくして撮影するほどフォーカスでピントが合った距離の前後まで同じようにピントが合って写る現象を利用して撮影する映画業界での撮影用語だそうで和製英語なんだそうです。

英語では『ディープフォーカス』というらしいです。そりゃそうですよね、被写界深度なんだから。

だそうです。

私はパンフォーカスという言葉は知っていましたがその意味までは理解していませんでした。私と同じ方もいらっしゃるかと思いまして少し詳しく書いてみました。

 

 

いか太郎さんからアドバイスをいただいたことで改めてTakumar の広角レンズ達を見てみますと…。

24mm レンズは距離が3m, 絞りがF8 で赤くなっていて 1.3m~∞ までがピントが合うと表示されています。

 

 

28mm レンズも距離が3m, 絞りがF8 で赤くなってますが、こちらは 1.5m~∞ までがピントが合うと表示されています。

 

 

35mm レンズになると距離が5m, 絞りがF8 で赤くなってます。そして 2.2m~∞ までがピントが合うと表示されています。

 

なるほど!

レンズの長さが違ってくれば被写界深度も変わってきますからそれに比例して数値も変わっていますね。

こういったメーカーが意図する細かい部分の意味が判ってくるとレンズの使い方(テクニック)の向上に繋がるのではないでしょうか。

そう考えるとこの赤い表示は素晴らしいアイデアだと思います。

 

 

という事で私の一つ目の疑問は私の記事の読者様からのアドバイスで解決というよりも学ばせていただきました。

問題は次のトラブルです。

フォーカスリングが無限遠迄回転しない、できない件です。

過去に何かトラブルがあって一度分解されていて、その時の組上げ時にミスを冒したのでしょうか?

私にはそれくらいしか原因を予測する事ができないんですが…。

 

 

悩んでいても何も始まらないし解決もしないので

取り敢えず銘板を外してみました。

画像のようにこの状態で見た限りでは過去に分解された形跡は無さそうなんですが…。

 

 

ちょっと考える方向を変えてレンズをみていましたら、

どうやらレンズフィルター取付リングがフォーカスリングと接触してしまい(赤矢印)フォーカスリングが∞に向けて回転したくても(黄色矢印)これ以上回転できないように見えます。

 

 

そこで試しにレンズフィルター取付リングを取付けている三本のネジをゆるめてみました。

 

 

すると…。

あっさりと∞まで回転するようになってしまいました。

これって…。

ひょっとしたら…、本来ならレンズフィルター取付リングとレンズ本体の接合面の間にシムのようなスペーサーが入っているのではないでしょうか?

そのスペーサーを工場で製造時に挿入するのを忘れたのかもしれえません。

そうなると『最初からこうだった』とも言えそうですが…。

 

 

しかも皮肉な事に冒頭で学んだ『パンフォーカス』の範囲にギリギリ入っていそうなので、このような状態でも一応普通に撮影できてしまいそうですよねぇ。

それで現在までそのままこの状態で放置されたんでしょうか…。

 

 

さて、これからどのようにこのレンズの修復を進めて行きましょうか…。

。。。。。..... 

悩み、迷い、そしてメーカーへの猜疑を抱きながら深慮した結果…。

まずは『現状の状態で無限遠のピントが合っているかどうか』調べてみます。

分解された形跡を感じない事からメーカー製造時に問題があったのではないかと推測してみました。

ですのでその推測が正しければ無限遠のピントは合っているのではないかと推測します。

であれば現在の焦点距離約3mでは無限遠のピントは合っていないはずです。

その後に赤矢印のネジを緩めてフォーカスリングを∞まで回転させて再びピントの確認を行ってみます。

そのピントが合っていればフィルター取付リングの取付をどうにかして対処しますし、ピントが合っていない時には次の段階に進むことにします。

 

 

では無限遠のピントの確認のためカメラ本体のSP F君に登場してもらいます。

 

 

え~、ただ今無限遠のピントを確認したのですが…。

あまりにも異常な結果が出てしまいまして…。

私の頭脳の演算能力を遥かに超える結果が出てしまいまして

正直いまとても混乱しています。

今までの測定結果は何だったのだろう?

今まで行ってきたデジカメを使った無限の調整方法って根本的に間違っていたの?

と、全てを否定されるような結果が出てしまいました。

今まではレンジファインダーカメラを対象として無限遠のピントの調整を行ってきましたが、

今回は一眼レフカメラを使って調整をしたのでコチラの結果の方が信憑性があると言わざるを得ません。

。。。。。ムムムムム、困ったというかどう解釈するべきか…。

 

取り敢えず結果を皆さんに見てもらうのが、見ながら一緒に考えていただければ幸いですのでご覧ください。

 

 

 

こちらが上のの画像の位置である現状の3m辺りのピントです。

ヤッパリピントは合っていませんね。

 

 

 

こちらが本来あるべき位置の∞なんですが、3mの時よりも更に、大幅にピントがズレてしまっています。

私の予測とは真逆の結果となってしまいました⤵⤵⤵

 

だったらどの位置で無限遠のピントが合っているんじゃい!!!

 

と怒鳴りたくなりますよね。はい、全くその通りなのでピントの合致する位置を探しました。

すると…。

 

 

この様にピントがバッチリ合う場所が見つかりました!

ただ..........。その場所が…。

 

 

ここでした⤵⤵⤵

こんなのあり得ないですよね 無限遠が0.5mなんて!

すみません。

すみません。

でもこれ事実なんです!

信じられないので三度やり直したのですが結果は同じでした。

 

この結果はいったいどういう事なんでしょうか???

現状、この結果を受け止めると私には『デジカメを使った無限遠のピントの調整方法』は間違っていたのではないかと判断するしかありません。

今まであれだけ苦労して沢山のカメラの無限遠のピントの再調整をドヤ顔して行っていたのにそれが間違っていたなんて…。

認めるべきなんでしょうか。

 

全く予期、予測をしてなかった結果に私の頭がフリーズしてしまい、現在何も考える事が出来ません。

 

すみませんが本日はここまでとさせてください。

全てを一旦止めて冷静になって考えたいです。

 

 

ペトリ Color 35 です。

外観はかなり小さめの聞いたこともないメーカーのカメラといった感じのちょっとさえないカメラです。

しかし、

軍艦や前板を外してその小柄なボディの内部構造に触れてしまうと昭和生まれのメカオタク小僧ならばアニメ『ナイツ&マジック』の主人公エルネスティ君のようになってしまうはずです。

それ程独創的な内部構造をしています。

『このメカを持ち歩きながら撮影することのできる悦び♡』とキャッチフレーズを付けてしまいたいくらい私はこのカメラが大好きです⤴⤴⤴

 

 

時間が差し迫るも大事を取って一晩現状放置をして様子を見てみました。

結果は問題無く、動作は極めて良好です。

ベンジンを垂らした際にファインダーの各レンズ類に付着した可能性があるため改めてファインダー内を清掃します。

 

 

しかし今回は先に革を貼ります。

この後に出荷が待っているために梱包しなければなりません。

有機溶剤を含む接着剤を使った後は充分乾燥させて有機溶剤を蒸発させずに密閉された小さな箱の中のような中に入れてしまうと箱の中で気化した有機溶剤がカメラ本体に何らかの悪影響を及ぼしてしまう事が心配されますので乾燥時間を少しでも長くさせるためにこちらの作業を優先します。

 

 

革を貼り、ASAリング兼銘板も取り付けました。

 

 

下側の蓋も閉じます。

 

 

ファインダー内を再度クリーニングしてから蓋をします。

ここでも大量に有機溶剤を含んだ接着剤を使用したので乾燥に数時間は放置しておきたいです。

例え時間が無くとも。。。

急がば周れ

急がば周れ です。

乾燥を待つ間にTakumarの続きの記事でも書いて時間をつぶしますか。

 

 

あれから4時間近く経過しました。

そろそろ軍艦を載せても良いでしょう。

それではまずフィルムカウンターのインジケーターから取り付けていこうかと思ったらフィルムカウンターの動きというか状態が何かおかしい?

良~く見たらスプリングが外れています。

スプリングを一回転させて所定の位置に引っ掛けます。

 

 

インジケーターの位置を微調整しながら取り付けます。

軍艦を載せる時はこのインジケーターを噛み込んでしまわないように細心の注意が必要です。

 

 

次にシャッターボタンに入るピンです。

これはおそらくレリーズを接続した時のためのものだと思います。

 

 

シャッターのこの部分に入ります。

 

 

ピンが入るとこうなります。

 

 

軍艦が載りました。

 

 

因みに、軍艦を取り外す前にはこの様にテープでシャッタスピードと絞りのダイヤルの位置を固定すると共にバッテリーチェックボタンの脱落を防止しておきます。

 

 

フィルム巻き戻しハンドルの下にあるリングナットを締め付けてからハンドルを取付け。

ストロボ台も取り付けて軍艦右側のネジを締めたら完成です。

 

 

最後にフォーカスダイアルを取付けます。

この個体にはシムワッシャーが一枚挿入されていました。

 

 

ふぉかすダイアルの取り付けネジは順ネジです。

 

 

これで完成です。

再最終チェックの動作確認では問題は無く機能してくれました!

 

この後梱包をして無事運送会社に引き渡しができましたので落札者様へは予定通りの到着予定です。

 

このように修理が完了していると言っても月日が経過すると思いがけない様なトラブルが発生して動作不良となってしまいます。

ですから『販売(受領)後○○日までは修理保証します』といったような杓子定規的なアフターサービスだけではカバーしきれないような気がします。

とはいっても商売をされている側のの事情もありますから非常に難しい部分ではありますが…。

私の場合は最近よく耳にする『ワンオペ』なのでその辺は臨機応変に融通を効かせた対応ができるのがアピールポイントになりますかね。

 

運送会社に荷物を引き渡して帰宅したら、先程紛失した電池室の電極の端子が見つかりました!

 

 

早速詳細をチェックしてみたのですが、驚いたことに電池と接触する円い金属部とそれと一体のように繋がっている配線をハンダ付けする端子部の間で絶縁していました!こんな短距離でで絶縁してるなんて信じられません。ホボゼロ距離ですよ!

こんなんは流石に対処できません⤵⤵⤵

というか修理直後は正常に動作していてテスト撮影までできていたのですから…。

 

当方ではこういった摩訶不思議な症状であっても可能な限りアフターサービスの一環として対応いていくつもりです。

 

 

 

 

 

緊急修理中のペトリ Color 35が接着剤の乾燥待ちのためデスマーチの続きを敢行します。

 

 

次から次へと襲い来るトラブルの連続で作業速度が脳内予定から大幅に遅れています。

 

 

前回の Super Takumar 50mm F1.4 の絞り羽根の錆による動作不良⇒動作不能にはしてやられてしまいました。

これはもう部品取りのドナーになってくれるレンズを探すしかありません。

レンズのカビやクモリが酷すぎて救済不能なレべルのジャンク品が安く出品されないでしょうか。。。。

 

 

さて…。。。

気を取り直して次のTAKUMARです。

SMC TAKUMAR 50mm F1.4 です。 私の中学小僧時代の憧れを超えて怨嗟に近い憧憬を抱いたレンズです。

その割には扱いがぞんざいでレンズがホコリだらけですが…。

まぁ、それはそれだけ大量に在庫してたので…。

しかし素材としては大変程度が良くて意外と簡単にあっさりとクリーニングが完了しそうです。

シリアルナンバーは 4788728 です。

 

 

銘板を外すと早速二枚のリングナットとご対面です。

どうやら外側のリングナットをカニ目スパナで緩めることで前玉ユニットが外れるみたいです。以前のTakumar達に較べ作業の簡略化が図られているようですね。

 

 

本体から前玉ユニットを取り外してしまう前に内側のリングナットを緩めておくと後で前玉ユニットを分解する時に楽になります。

そしてその際に二枚のリングナットのカニ目スパナが掛かる溝を一直線にします。

そうするとカニ目スパナをよりしっかりとリングナットに掛けることが出来るようになって滑って余計な部分を傷つける心配が少なくなります。

 

 

このレンズからプラスネジが使われているようです。

これにより、より一層の作業効率の効率化に寄与されていると思われます。

『初めて分解に挑戦するレンズ』として選ぶならこのレンズが最適かもしれません。

 

 

前玉&後玉のレンズを外して各表面をクリーニング&拭取りをしただけでこんなに綺麗になってしまいました。

前玉の分解は中止としました。

やはり元が良ければすべてよし! ですね。

手間も少ししかからずに綺麗に復活してくれました。

 

 

という事で

あっという間にご覧のようになりました。

今回のデスマーチの中で一番短い時間で仕上がりました!

それにしてもSMC TAKUMAR のコーティングは(個人的に)いつ見ても美しく思います。

 

 

という事で次のレンズにいきたいと思います。

SMC TAKUMAR 35mm F3.5 です。

シリアルナンバーは 5157404 です。

5年くらい前はこれらのTAKUMARの広角レンズ達は人気があまりというか殆ど人気がなかったように思います。個人的にはF3.5という暗さが原因なのかなぁ、と思っていました。

当時は私の部屋にゴロゴロしていたのですが最近はほとんど見かけなくなってしまいました。売れたわけではないので部屋の何処かにあるとは思うんですが…。

そのためTAKUMARの広角レンズは今回のデスマーチの記事の推敲にあたって部屋中のあちこちを探し回ってようやく見つけた物達です。

 

 

人気がなかったせいなんでしょうか、標準レンズとは違って『極上品』とも云えるほどの綺麗な個体が多い感じがします。

 

 

正直な感じ『これってこのままで手を付けなくても良くね?』と思う程の程度の良さだったのですが、レンズ内部に小さなゴミが混入しています。

これを除去しましょう。

最近のTakumarデスマーチの経験から今回は前玉側からのアクセスに挑戦してみます。

 

 

やはり若干標準レンズとは構造が違うようです。

 

 

レンズフード&フィルター取付リングを外すとスピンドル油のような油がベットリ…。

これはヘリコイドのグリスではありませんねぇ。

組立時に塗布されたものでしょうか。

 

 

よく見るとレンズの外周部にカニ目スパナを掛けられる溝がります。

これで前玉がユニットで外せそうです。

 

 

 

前玉が外れました。

案の定、こちら側から後玉にアクセスできました。

ブロアーでゴミを吹き飛ばしました。

この後前玉を取付けました。

 

 

レンズフード&フィルター取付リングのネジ部に緩み止めの接着剤が残っています。

 

 

ラッカーシンナーで除去しました。

 

 

改めて接着剤を使って緩み止めを行いましたので、マイルールにより乾燥するまでこれ以上の作業を数時間進められません。

 

 

ピントがボケてしまっていますが

レンズ内にあったホコリはもう存在しておりません。

 

 

青色LEDの透過もこのように素晴らしい状態です。

 

 

充分な時間を使って乾燥できましたので銘板を取付けました。

これにて完了です。

 

 

続いてSMC TAKUMAR 28mm F3.5 です。

シリアルナンバーは 5700993 です。

 

 

こちらも極上品と呼んでも差し支えの無いレベルです。

 

 

と思ったのですが、

後玉を見てみたら汚れというかカビの赤ちゃんみたいのが生えていそうです。

ただ、内側ではなくこちら側なのでサラッとクリーニングして拭き上げてみましょう。

 

 

あらっ、

見事にさっぱりしてしまいました!

 

 

青色LEDの透過もこのように素晴らしい状態で全く問題ありません。

という事でこのレンズはこれで完了します。

デスマーチの最多記録達成です。

 

 

更に続きまして

Super Takumar 24mm F3.5 です。

このレンズというか24mmというサイズは全体的に存在数が少ないような気がします。

こちらも前玉はかなりというか極上に近いコンディションです。

シリアルナンバーは 3286646 です。

 

 

ボディも準極上品といったかんじでしょうか

 

 

後玉の赤色矢印の位置にくすみのような物があります。

どうやらレンズの内側にあるようです。

 

 

まず後玉の外周を外してからメインとなる後玉を固定しているリングを外します。

 

 

レンズを取り外して内側をクリーニングして拭き上げます。

 

 

セットし直してから

 

 

リングで固定した後に改めてクリーニング&拭き上げをあうると

クスミが無くなりました。

マイクロファイバークロスは実にヨロシ。

 

 

コレで完了かと思ったのですが、実はフォーカスリングが3mで止まってしまい、

無限遠まで回転しません?

単純にフォーカスリングの取付位置を間違えたのでしょうか?

という事は過去に誰かが分解したのでしょうか?

どうやら一度分解して現状を確認しつつ無限遠のピントが合っているのかどうかも確認する必要がありそうです。

 

 

それと…。

距離計の3mの数字と絞りのF8.0の数字が『赤』くなっているのは何故なんでしょうか?

 

これらの問題は次回の記事にてより詳細に触れて行きたいと思います。

本日・今回はここまでとさせていただきます。

 

 

 

ペトリの Color 35 です。

今後の展開を考えてヤフオクにも修理したカメラを出品してみようと思い試験的に5機種出品してみたのですが、このペトリ Color 35が最初に売れてくれました。

その結果、私自身の事について解ったことがあります。

私はカメラの中ではこの ペトリ Color 35 が一番大好きなのです!

今まではそれを認めていませんでしたがこのカメラを出品するために商品説明を推敲している時に自らその文章を読んでみて『私はペトリ Color 35が本当に好きなんだなぁ』と実感しました。

 

 

その可愛い可愛いペトリ Color 35をお買い上げいただいたのですから土日であっても一日でも早く落札者様にお届けしたい!

という気持ちでいっぱいでした。

しかし残念ながら昨日は Return Of Takumar (タクマーの復讐)とでも云わんばかりにTakumaraからの猛攻を受けトラブルに追い詰められてしまい、出荷の準備に入れませんでした。

ということで本日日曜日の午前中よりペトリ Color 35の出荷前の最終動作確認(Final Inspection)を行いましたすると…。

① 露出計が動かない (バッテリーチェックも反応しない)

② ファインダー内のフォーカスインジケーターが動かない

以上の問題が発生していました⤵⤵⤵

 

これってそれなりに重傷だよね。。。

 

これは最悪の場合は落札者様に連絡してキャンセルさせていただき全額返金しなければなりません。

 

という状況下ですが、まずは分解して原因を究明しつつ修理をしていきたいと思います。


 

まずは軍艦を外します。

両方のトラブル共に軍艦を外さない事には修理が出来ません。

 

 

軍艦取り外し後の要注意部分その1

フィルムカウンタのインジケータープレートは軍艦を取り外した直後すぐに取り外してピルケース等の中に入れて保管してください。

非常に薄いアルミプレートでできているため非常に折損しやすいです。

 

 

軍艦取り外し後の要注意部分その2 

シャッタボタン部の拡大図なのです。

矢印の部分には極小のピンが入っています。

コレも抜き取って作業前に保管してください。

そうでないと作業中に脱落して紛失してしまいます。

 

 

フォーカスダイヤルを仮付けしておきます

後でフォーカスインジケーターの修理・調整に必要となります。

 

 

フォーカスインジケーターのトラブルは矢印辺りの部品が原因と思われます。

ひょっとすると露出計のトラブルよりもこちらの方が深刻なトラブルになるかもしれません。

ちょっと怖いですね。

 

 

更なる確認のために右側の前板だけを外そうとしたのですが…。

外れません。

 

 

という事で露出計の方から先に対処していきます。

画像の青色の電線は電池の-極からの直接の電気が流れています。

コレはバッテリーチェックボタンに繋がる電線です。

緑色の電線は電池の-極から露出計の光センサであるcds素子を経由してきた電機が流れていて黄色の電線に繋がって露出計本体に繋がっていきます。

黄色の電線は通常緑色の電線と繋がっていて露出計本体との橋渡しをしているのですが、バッテリーチェックボタンが押されると青色の電線と短絡して電池の残量を露出計のインジケーターにて知らせます。

 

 

カメラを倒立させて電池室側を見てみますと赤色矢印の所にスイッチがあります。

これはフィルムチャージされた時だけこのスイッチの接点が閉じて電気が流れるようになっています。

これはオリンパスのペンD2, D3も同様なんですが、カメラの構造上一度フィルムを装填してしまうとフィルムを使いきるまで電池の交換が出来なくなるために電池の寿命対策だと思います。

そして電池の電気はこのスイッチを介して緑色の電線経由でcds素子にながれて…

行きません!

 

 

実は青色の電線に流れる電気は電池からこの軍艦内にある小さな基板?に上って来てここから別の青い電線でまた下に下って行きスイッチに繋がっているのです。

ですから矢印の部分の端子に青色の電線が二本ハンダ付けされています。

もう一本は先程のバッテリーチェックに行っています。

 

 

ですからテスターの端子をこのようにスイッチの青い電線側に接続してから

 

 

上部の小さな基板の青色電線が二本ハンダ付けされている端子間の導通をチェックすると『ピーッ』と導通を示す音がします。

電気(電線)が上に上がって行ってからまた下に下がるってってちょっと変わった配線構造をしています。

 

 

それでは次に電池のマイナス側電極から赤色スイッチの青色電線の端子部分までの導通をチェックしてみます。『ピーッ』という音がしないので導通していません。

という事は電池室から上の小さい基板までの配線で電気が流れていない事になります。

が、しかし。。。。

上部基板の端子から電池室の電極にハンダ付けされている青色電線の端部の導通をチェックすると『ピーッ』という音がしました。

ということは。つまりぃ~…。

 

 

念のため青色電線の端子とハンダ付けされている電池室の端子の導通をチェックすると『ピーッ』という音がしました。

 

 

ではお次に青色電線の端部と電池室の電極の電池側の導通をチェックすると…。

鳴りません。音がしません。

という事はこの間で絶縁しているの???

 

 

であれば

念には念を入れ画像のように電池室の電極にテスターの両方の端子を少しだけ距離を話して接続してみたら『ピーッ』という音がしました。

 

という事で疑うべき場所が確定しました。

しかしぃ…

こんな事って、こんな現象ってあり得るんでしょうかねぇ?

 

 

この今まで経験した事の無い絶縁パターンの原因を解明しようと楽しみにしていたのですが、ピンセットで摘まんでいたら電極がどこかへ飛んで行ってしまいましたぁ⤵⤵⤵

まぁこの部屋の何処かにあるでしょうから…。

後で探すというかいつかでてくるでしょうから…。ということにして、今は時間に追われているので部品取りの方から拝借します。

マイナスネジが使われている初期型っぽいのがこのタイプの電極の端子を使っているのですが、

 

 

プラスネジが使われているタイプになりますとこうなります。

コストダウンじゃないかと思われますね。

 

 

このオリジナルの電極は取り外しが非常に難しくこのようにベークライトが割れてしまいます。

しかも取り外す時に溶剤を使ってしまったため痩せてしまって肉厚が薄くなってしまっています。

このまま使うのはハッキリ言って良くありません。

ベークライトを使っているという事は『絶縁』の目的もあるはずです。

ですからこのまま使うとここの電極部分で短絡してしまう可能性が大です。

 

 

裏側の電線をハンダ付けする部分はこんな感じです。

 

 

さて、問題というか懸念事である短絡防止対策にはこの樹脂(ポリカーボネイトだったと思う)のワッシャーを使います。

 

 

このように電池室の底に挿入します。

前回はこのワッシャーをボンドG103で接着したのですが強力過ぎました。

ですので今回はGクリヤーで接着します。

 

 

電極を電線にハンダ付けします。

 

更に前回は痩せてしまったベークライトを全て剝がして樹脂ワッシャーに接着しtあのですが、あのようなトラブルになったため、今回は見た目が悪くなってもそのまま接着します。

 

 

すると電池を挿入して蓋をすると、下のオリジナルに較べ蓋が約1.0mm弱ほど飛び出してしまいます。

しかし全く問題なくフィルム室の蓋が出来ましたのでこの状態で出荷します。

 

 

次にスイッチ部の接触不良対策です。

接点を磨き直してから接点の形状・曲がり具合を変えてシッカリと電気の断続を出来るようにしました。

画像はスイッチOFFの接点が開いている状態です。

 

 

以上の改変・修正の結果の結果

 

露出計が動かない ⇒ 動作・導通 バッチリO.K. !

バッテリーチェックが全く反応しない ⇒ 動作・導通 バリO.K. !

 

と見事に復活しました!!!

 

 

次はフォーカスインジケーターです。

こんな症状は今まで経験した事がないので嫌な予感がするのですが…。

当初右側の前板だけ外そうとしたのですがダメでした。

どうやら鏡胴と一体のようで左側も革を剥がしてネジを緩める必要があるようです。


 

前板が外れました。

 

 

前板の中のカメラと向かい合って右側に沈胴式レンズと連動するレバーがあります。

このレバーがファインダー内のフォーカスインジケーターに連動もしています。

両者の仲介をしているようなもんですね。

という事でこのレバーの軸である赤色矢印の位置にベンジンを少し垂らします。

 

 

ファインダーの蓋の紙を剥がします。

すると赤色矢印の位置のファインダー下にフォーカスインジケーターの動作機構があります。

 

 

どうやら油が固まったかなんかで固着してしまってインジケーターが全く動かなくなっていたようなので軸となるシャフトが有ると思われる赤色矢印の位置にベンジンを垂らします。

 

 

そしたらあっさりと復活しました!

深刻なトラブルではなく、思ったよりも遥かにマイナーなトラブルで良かったです。

ただ、

ベンジンを垂らしただけなのでベンジンが完全に乾いてしまうと再びフォーカスインジケーターが固着して動かなくなってしまう可能性が考えられるのでこのままの状態で一晩放置して様子を見ます。

 

明日の夕方までに完成すれば良いので時間は何とか間に合いそうです。

 

という事でこの記事は現時点でアップしますが明日に続きます。

 

 

やはりいくら修理したからといっても一年近くも置きっぱなしにしていれば何らかのトラブルが発生しても致し方がありません。

だからといってやっつけ仕事でとりま動作するようにして落札者様に発送するようなことはしたくありません。

ですから明日の様子をみて問題が解決しないようであれば落札者様にキャンセルの了解を得て全額返金させていただきます。

 

今回のようなトラブルが発生する事から、古いフィルムカメラは修理して販売したらそれで終わりというわけにはいかないと思います。

販売後もカメラとそのオーナー様にそれなりの距離を保ちつつ寄り添うようにしてアフターサービスのサポートをしつつ、いざという時はお抱え医師のように対応するべきではないかと思っております。