ペトリの Color 35 です。
今後の展開を考えてヤフオクにも修理したカメラを出品してみようと思い試験的に5機種出品してみたのですが、このペトリ Color 35が最初に売れてくれました。
その結果、私自身の事について解ったことがあります。
私はカメラの中ではこの ペトリ Color 35 が一番大好きなのです!
今まではそれを認めていませんでしたがこのカメラを出品するために商品説明を推敲している時に自らその文章を読んでみて『私はペトリ Color 35が本当に好きなんだなぁ』と実感しました。
その可愛い可愛いペトリ Color 35をお買い上げいただいたのですから土日であっても一日でも早く落札者様にお届けしたい!
という気持ちでいっぱいでした。
しかし残念ながら昨日は Return Of Takumar (タクマーの復讐)とでも云わんばかりにTakumaraからの猛攻を受けトラブルに追い詰められてしまい、出荷の準備に入れませんでした。
ということで本日日曜日の午前中よりペトリ Color 35の出荷前の最終動作確認(Final Inspection)を行いましたすると…。
① 露出計が動かない (バッテリーチェックも反応しない)
② ファインダー内のフォーカスインジケーターが動かない
以上の問題が発生していました⤵⤵⤵
これってそれなりに重傷だよね。。。
これは最悪の場合は落札者様に連絡してキャンセルさせていただき全額返金しなければなりません。
という状況下ですが、まずは分解して原因を究明しつつ修理をしていきたいと思います。
まずは軍艦を外します。
両方のトラブル共に軍艦を外さない事には修理が出来ません。
軍艦取り外し後の要注意部分その1
フィルムカウンタのインジケータープレートは軍艦を取り外した直後すぐに取り外してピルケース等の中に入れて保管してください。
非常に薄いアルミプレートでできているため非常に折損しやすいです。
軍艦取り外し後の要注意部分その2
シャッタボタン部の拡大図なのです。
矢印の部分には極小のピンが入っています。
コレも抜き取って作業前に保管してください。
そうでないと作業中に脱落して紛失してしまいます。
フォーカスダイヤルを仮付けしておきます
後でフォーカスインジケーターの修理・調整に必要となります。
フォーカスインジケーターのトラブルは矢印辺りの部品が原因と思われます。
ひょっとすると露出計のトラブルよりもこちらの方が深刻なトラブルになるかもしれません。
ちょっと怖いですね。
更なる確認のために右側の前板だけを外そうとしたのですが…。
外れません。
という事で露出計の方から先に対処していきます。
画像の青色の電線は電池の-極からの直接の電気が流れています。
コレはバッテリーチェックボタンに繋がる電線です。
緑色の電線は電池の-極から露出計の光センサであるcds素子を経由してきた電機が流れていて黄色の電線に繋がって露出計本体に繋がっていきます。
黄色の電線は通常緑色の電線と繋がっていて露出計本体との橋渡しをしているのですが、バッテリーチェックボタンが押されると青色の電線と短絡して電池の残量を露出計のインジケーターにて知らせます。
カメラを倒立させて電池室側を見てみますと赤色矢印の所にスイッチがあります。
これはフィルムチャージされた時だけこのスイッチの接点が閉じて電気が流れるようになっています。
これはオリンパスのペンD2, D3も同様なんですが、カメラの構造上一度フィルムを装填してしまうとフィルムを使いきるまで電池の交換が出来なくなるために電池の寿命対策だと思います。
そして電池の電気はこのスイッチを介して緑色の電線経由でcds素子にながれて…
行きません!
実は青色の電線に流れる電気は電池からこの軍艦内にある小さな基板?に上って来てここから別の青い電線でまた下に下って行きスイッチに繋がっているのです。
ですから矢印の部分の端子に青色の電線が二本ハンダ付けされています。
もう一本は先程のバッテリーチェックに行っています。
ですからテスターの端子をこのようにスイッチの青い電線側に接続してから
上部の小さな基板の青色電線が二本ハンダ付けされている端子間の導通をチェックすると『ピーッ』と導通を示す音がします。
電気(電線)が上に上がって行ってからまた下に下がるってってちょっと変わった配線構造をしています。
それでは次に電池のマイナス側電極から赤色スイッチの青色電線の端子部分までの導通をチェックしてみます。『ピーッ』という音がしないので導通していません。
という事は電池室から上の小さい基板までの配線で電気が流れていない事になります。
が、しかし。。。。
上部基板の端子から電池室の電極にハンダ付けされている青色電線の端部の導通をチェックすると『ピーッ』という音がしました。
ということは。つまりぃ~…。
念のため青色電線の端子とハンダ付けされている電池室の端子の導通をチェックすると『ピーッ』という音がしました。
ではお次に青色電線の端部と電池室の電極の電池側の導通をチェックすると…。
鳴りません。音がしません。
という事はこの間で絶縁しているの???
であれば
念には念を入れ画像のように電池室の電極にテスターの両方の端子を少しだけ距離を話して接続してみたら『ピーッ』という音がしました。
という事で疑うべき場所が確定しました。
しかしぃ…
こんな事って、こんな現象ってあり得るんでしょうかねぇ?
この今まで経験した事の無い絶縁パターンの原因を解明しようと楽しみにしていたのですが、ピンセットで摘まんでいたら電極がどこかへ飛んで行ってしまいましたぁ⤵⤵⤵
まぁこの部屋の何処かにあるでしょうから…。
後で探すというかいつかでてくるでしょうから…。ということにして、今は時間に追われているので部品取りの方から拝借します。
マイナスネジが使われている初期型っぽいのがこのタイプの電極の端子を使っているのですが、
プラスネジが使われているタイプになりますとこうなります。
コストダウンじゃないかと思われますね。
このオリジナルの電極は取り外しが非常に難しくこのようにベークライトが割れてしまいます。
しかも取り外す時に溶剤を使ってしまったため痩せてしまって肉厚が薄くなってしまっています。
このまま使うのはハッキリ言って良くありません。
ベークライトを使っているという事は『絶縁』の目的もあるはずです。
ですからこのまま使うとここの電極部分で短絡してしまう可能性が大です。
裏側の電線をハンダ付けする部分はこんな感じです。
さて、問題というか懸念事である短絡防止対策にはこの樹脂(ポリカーボネイトだったと思う)のワッシャーを使います。
このように電池室の底に挿入します。
前回はこのワッシャーをボンドG103で接着したのですが強力過ぎました。
ですので今回はGクリヤーで接着します。
電極を電線にハンダ付けします。
更に前回は痩せてしまったベークライトを全て剝がして樹脂ワッシャーに接着しtあのですが、あのようなトラブルになったため、今回は見た目が悪くなってもそのまま接着します。
すると電池を挿入して蓋をすると、下のオリジナルに較べ蓋が約1.0mm弱ほど飛び出してしまいます。
しかし全く問題なくフィルム室の蓋が出来ましたのでこの状態で出荷します。
次にスイッチ部の接触不良対策です。
接点を磨き直してから接点の形状・曲がり具合を変えてシッカリと電気の断続を出来るようにしました。
画像はスイッチOFFの接点が開いている状態です。
以上の改変・修正の結果の結果
露出計が動かない ⇒ 動作・導通 バッチリO.K. !
バッテリーチェックが全く反応しない ⇒ 動作・導通 バリO.K. !
と見事に復活しました!!!
次はフォーカスインジケーターです。
こんな症状は今まで経験した事がないので嫌な予感がするのですが…。
当初右側の前板だけ外そうとしたのですがダメでした。
どうやら鏡胴と一体のようで左側も革を剥がしてネジを緩める必要があるようです。
前板が外れました。
前板の中のカメラと向かい合って右側に沈胴式レンズと連動するレバーがあります。
このレバーがファインダー内のフォーカスインジケーターに連動もしています。
両者の仲介をしているようなもんですね。
という事でこのレバーの軸である赤色矢印の位置にベンジンを少し垂らします。
ファインダーの蓋の紙を剥がします。
すると赤色矢印の位置のファインダー下にフォーカスインジケーターの動作機構があります。
どうやら油が固まったかなんかで固着してしまってインジケーターが全く動かなくなっていたようなので軸となるシャフトが有ると思われる赤色矢印の位置にベンジンを垂らします。
そしたらあっさりと復活しました!
深刻なトラブルではなく、思ったよりも遥かにマイナーなトラブルで良かったです。
ただ、
ベンジンを垂らしただけなのでベンジンが完全に乾いてしまうと再びフォーカスインジケーターが固着して動かなくなってしまう可能性が考えられるのでこのままの状態で一晩放置して様子を見ます。
明日の夕方までに完成すれば良いので時間は何とか間に合いそうです。
という事でこの記事は現時点でアップしますが明日に続きます。
やはりいくら修理したからといっても一年近くも置きっぱなしにしていれば何らかのトラブルが発生しても致し方がありません。
だからといってやっつけ仕事でとりま動作するようにして落札者様に発送するようなことはしたくありません。
ですから明日の様子をみて問題が解決しないようであれば落札者様にキャンセルの了解を得て全額返金させていただきます。
今回のようなトラブルが発生する事から、古いフィルムカメラは修理して販売したらそれで終わりというわけにはいかないと思います。
販売後もカメラとそのオーナー様にそれなりの距離を保ちつつ寄り添うようにしてアフターサービスのサポートをしつつ、いざという時はお抱え医師のように対応するべきではないかと思っております。





























