昨日からの続きでPENTAX の Takumar 標準レンズのデスマーチが続きます。
話は変わりますが、というかたまにはカメラ以外の話題をと思うのですが、
お米ってなんで今あんなに高いんでしょうか?⤵⤵⤵
私の感覚では2年前の倍以上になっているように思えます。
というよりも安い品種のお米が無くなった?
昨日銀行に入金した後に食材を仕入れに行った際にお米も買って来たんですけど、判ってはいたんですが… 本当に高かった。
しかも一番安い品種はすでに売り切れ(13時頃)ていました。
結局\6,000-/10kgで購入しました⤵⤵⤵
それでその理由を軽くネットで調べてみたのですが
やれ天候不良だの
やれコロナ後がどーのこーのだの
政府の減反政策がどーだの
と色々書かれていますが、結局は
『みんながお米を食べなくなったからお百姓さんが作るのやめちゃったから』
みたいですね。
それなら私自身にも心当たりがありますから仕方ないとも云えますが…。
それで次に私が気になっているのが
値上がりした分の差額はちゃんと生産者(農家)さんに正しく還元されているの?
です。
百歩譲って値上がりを享受するとしてもそれによって生まれた利益が過去の歴史にあったような一部の人間に搾取される事無く正しく生産者様に還元されている事を願います。
閑話休題
用意したばかりの現金が木枯らしに吹き飛ばされたように無くなってしまいとても悲しい気持ちになりながらも今夜の晩ご飯にハンバーガーが食べたくなってマクドナルドで途中下車して買い物をしました。(ポテトはランチになりました)
その後にワットマンというリサイクルショップを訪問して何か掘り出し物のレンズでもないかとジャンクコーナーを覗いてみたのですが…。
『ワットマンお前もか…。』値段が数年前の軽く倍以上になっていました。
これでは送料がかかってもヤフオクで落札した方が安くなる場合がありますね。
結局購入はできませんでしたが、市井の昨今の相場を体感する良い機会となりました。
そして本日クリーニングするレンズが画像の Super Takumar 50mm F1.4 です。
昔から珍重されている初期型の8枚玉ではなく、後期の7枚玉のアトムレンズ入りです。
左が Super Takumar 右が SMC Takumar です。
コーティングの色の違いが良く判ります。(あと保管の扱いの違いも)
しかし…。
このレンズやたらとキレイです。
若干レンズの内側にチリ・ホコリが混入していますかねぇ。
前玉は分解してチリ・ホコリを除去しますか。
後玉はぁ…。
まぁこのままでも良いちゃぁ良いんですけど…。
やはりレンズの内側にチリ・ホコリが混入していますねぇ。
こちらもぶんかいしてチリ・ホコリを除去しましょう。
後玉を分解したのですが、先に前玉側からアクセスしたいので一旦元に戻します。
レンズの黄変については後ほど説明します。
前玉側の分解に入りしました。
このレンズもかなりキレイだったので私が過去に一度クリーニングしたのかもと思っていましたが、銘板がかなりきつく締まっていたので多分これが初めてじゃないかと思います。
二つのマイナスネジの右側の小さい方がレンズフード&フィルター取付リングの固定ネジなのですが、場所が悪くドライバーの軸をネジに対し垂直に出来ませんので作業の際には気を付けてください。
矢印の三本のネジを緩めれば前玉ASSYが取れるはずです。
Super takumar の時代では未だにマイナスネジなのですが、幸いな事に鉄製のようで磁力に反応するため
作業が大分捗ります。
前玉だけが取れると思ったのに絞り羽根ユニットと一体で外れてしまいました!!!
これはちょっとヤバいです絞り羽根ユニットの位置関係・組み合わせ関係が判らなくなってしまいそうです。
絞り羽根ユニットとレンズ鏡胴本体内部にご覧のような油が付着していました。
おそらくヘリコイドのグリスが経年で溶け出したのでしょう。
良く見たら前玉のコバ部に溝がありました。
固定台にセットしてカニ目スパナで前玉を取り外します。
外すとこんな感じです。
更に前玉レンズの内面を清掃するために一番上のリングナットを外します。
こんなところまで油が湿潤していました?
私が以前にクリーニングしていればこんな事になっているはずはありませんので明らかにこのレンズにとっては初めてのクリーニングですね。
問題の油を拭き取っておきます。
前玉のレンズを分解できました。
この状態で前玉は一旦保留放置しておいて
後玉に取り掛かります。
絞り羽根ユニットから後玉を外した状態です。
レンズの色を見るとどちらも黄色く変色している(黄変)ようです。
左側は明らかにアトムレンズ(トリウムレンズ)による黄変ですね。
右側も若干黄変しているようなんですがアトムレンズなのでしょうか?
まぁ、いずれにせよ黄変除去の施術が必要となるため2~3日の紫外線入浴のための入院が必要となります。
このため本日中に作業が完了する事はなくなりました。
ですがその他の部分のクリーニング&修理作業を進めるだけ進めて行きます。
前玉に戻ってレンズ内部のチリ・ホコリを除去します。
前玉下側のレンズの青色LEDの透過です。
前板を組上げてからの青色LEDの透過です。
とても良い結果を出せました。
次に絞り羽根のユニットのチェックです。
ここから破滅への道へ足を踏み入れて行きます。
レンズ本体鏡胴にある絞りリングと連携するピンはこれ、というか他にありません。
それなのにこのピンがビクとも動かないんです。
だから絞り羽根も全く開閉しない!
あれ?
分解したから動かなくなちゃったのかな?
なんか変な力を加えてしまって変形させちゃった?
絞り羽根が全く動かないよ!
あれやこれやと数時間かけて弄り尽くしているうちにようやく絞り羽根が全閉になりました。
すると…。
絞り羽根の一部にとてつもない赤錆が存在しているじゃぁありませんかぁ?
こ、これじゃぁ分解する前から動かなかったハズです!
分解前はうごいていたなんて私のとても眠たい妄想いだったのです⤵⤵⤵
出来る事ならこれ以上は分解せずにこの錆を除去しようと努力しました。
しかしドライバーで擦った痕が銀色に残ってしまいました⤵⤵⤵
これでは撮影時に変な光の反射が発生する可能性があります。
とうとう観念して絞り羽根を分解する事にしました。
側面の上側の三本のネジを外して絞り羽根の蓋を外します。
すると羽根6枚の内の二枚が外れません!
どうやら羽根の矢印の部分のボッチ(軸)が穴と錆び付いてしまっているようです。
絞り羽根のこのボッチが錆び付いてしまっているようです。
このボッチは絞り羽根にカシメられて固定されています。
本来であればこのボッチが軸となってガイドの穴の中を回転して絞り羽根が円弧運動をするのですが、現状はこのボッチが錆びて穴と固着してしまったためにカシメが緩んでしまって軸は回転せずに羽根だけが円弧運動をしてしまっています。
ですからこれ以上無リン分解するとこのボッチが羽根から脱落してしまい二度と組上げることは出来なくなるでしょう。
しかし軸となるはずのボッチが錆で固着しているために絞り羽根がスムースに動作できなくなっています。
つまりこのままでは正常に動作しません。
ドライバーで擦った銀色の跡は自動車用の錆取り液に漬けてドライヤーで加熱したらなんとか黒染めが出来たのですが、上記の動作不良では。。。。。
現状なんとか撮影可能かもしれないのですが、おそらくは...近い将来に破損すると思われます。
という事でこれ以上の修理はこの時点で断念ます。
そして取り敢えず欠品の無い様に元の状態に戻します。
絞り羽根を組み直して
これ以上錆びないように防錆剤を塗っておきます。
そしてこの絞り羽根ユニットに前玉を装着し
レンズ本体に挿入してフード&フィルター取付リングをセットして
銘板を取付けます。
後玉は現在紫外線入浴中のため数日後に退院させて組み戻します。
残念ながらこのレンズは再び眠りについてもらいます。
そしていつか修復不可能な程にレンズにダメージを受けた同レンズがヤフオクに出品される時を待つことにします。
本日はここで終了とします。
今日もレンズを一本しか、しかも不完成となってしまいました。
残念です。
黄変したアトムレンズの黄変がここまで抜けました。
一応組上げましたが、ドナー待ちの状態で保管します。



































