つれつれ散文 -2ページ目

続く・・・

年末年始って何か嫌

誰もが何だかお祭りさわぎ

たかだか年が変わるだけで飛んでみたり呑んでみたり


大事なことは一つ歳を重ねる事なんじゃないの


また一歩 歩むことじゃないのかな

責任がまた一つ増えることじゃないかな

また、老いぼれてゆく確信じゃないかな


そんなこと考えても・・・

去年の過ちは決してリセットされないからね


生きる

生きるって考え出すと絶対に難しいよ

だって

何も考えなくても生きてるし

心臓や肺、血液って

勝手に動いてるから


でも

今を生き抜く智慧は

自分で考えなくっちゃ

他人のせいにして生きるほど

愚かで野蛮なことはないよ


生きるって一体なんだろうね

夜とあなたとベットとあたし

夜はやっぱり苦手で

暖かな囲炉裏端が懐かしくて

墨の香りと息苦しい二酸化炭素が

いっそこのまま目覚めてくれるなと

言ってるような気がして


夜はやっぱり苦手で

床に入っても頭だけ起きてて

身体は死んだ猫のように丸まってる

いっそこのまま朝まで起きてようかと思うとき

夜とシンクロし始める


夜ってやっぱり苦手で

あなたを想いださない日はない

って言ったって・・・

あなたには届かないんだけど


夜とあなたとベットとあたし


冷たいベットはいつまでも温まらない

何かが欠けてる



アラカルトⅢ

桃源郷 の 昼下がり

ぶらり と くびれた 酒筒 ゆらり


しんしん と 真白き 凍て つく

夜は 

やっぱり あなた のが 良くて


ストーヴ の 二酸化炭素 を 感じ

ばくった 手袋 しもやけの 手指

(注 ばくった=北海道弁で交換の意)


こんな 夜 は

熱い あなたの 間にね

お顔を うずめて みたい かな 

DEAR・・・

辛いなんて 言ってられないよね

今しか 生きられないから

この 瞬間でしょ あんたの人生ってやつは

もっと ピッっとしてよ

帰ってこない時間に ダラダラ能書きたれてさ


辛いなんて 言ってる場合じゃないでしょ

過去には 生きられないんだから

生きてるんでしょ   今を

楽しめよ 今を


辛いって言ってる自分を とことん 楽しめよ

言い訳してる自分を ちゃんと 認めろよ


愛してるの? 自分を

愛とは「ありのまま全てを認める」ことだよ

認めることは 全てのことに YESじゃないんだよ

そのまんま みて とめる ことだよ

そこから 初まるんだよ


愛してやれよ


おそらく日本で一番早く感じた今日の昼下がり

雪虫 飛んだ

もうすぐ 雪が降る


雪虫 増えた

もうすぐ 雪が降る


雪虫 死んだ

・・・・ ・・・・・



雪虫 飛んだ

あなたのまわりに


雪虫 跳ねた

あなたのまわりを


雪虫 雪虫

冬が来る 

かわ

晩夏の豊平川の路端に 鳴り終ったチャイムと共に いつも集まってた

僕たち4人は ただふざけあい じゃれあい 夕日が沈むまで戯れていた

川の流れに 視線を流してみたり 逆らったり 

ペンペン草を いきおいよく 引っこ抜いたりして 

                             理由なんて ない

今の 時間を みなと共有したくて

嬉しく哀しく満たされてく不安に感じる全てを 4人で共有したくて ただ

                                           そこにいた

白いワイシャツや紺のスカートに 緑や土色がついたって構わない

小さい虫や空き缶を いぢっては飽きて また飽きて

いつかは 別離てしまうんだって コト みてる夢が違うんだって コト

きっと意識してるから 余計に 一緒に いたいん


誰ともなく 立ち上がると 別れのサイン

4人が四方に綺麗に別れる

背中越しに 右手だけあげて 暗闇に消えてく


ボクの前には 梟 

帰り路の創成川で ボクを待ってた

往来の激しい 小さな川沿いの 標識に止まって 梟

ネオンに消える ボクの背中越しに 右手はあがるのだろうか




 

アラカルトⅡ

交じりえぬ とうてい ゆるされぬ想ゐ

溜息吐息 カノン 流るる 


白檀の 香る 真夏の 昼下がり

喉元 熱く 秘めたる 言葉


何度でも 帰る あなたの 肩越しに

「帰らないで」と 震える 唇


偽りの 自分 演じて 笑う 今

ただ ハグして 欲しい 嘘ぶる 瞳


願わくば このまま が いい 距離 探し

永久に 来世で 祈る 恋

夏休みのつづき

あの頃の ボク達はそれぞれ別の道を見据えていた

同じ家にいて生活を共にしている「カゾク」だった

それなりの一体感はあったのだが

ベクトルが交じり合わない油と水のように

ただ浮かんで消えてた


そんな三人の前に四人目が現れた

髭のおじちゃんは 後から解った事だけどパパの好い人だった

パパと呑んだくれてよくお家に泊まりに来るようになった

二日酔いの二人にママは「なんだか兄弟みたいね」って

髭のおじちゃんに笑っていった


パパのスエットを着る二人は暫く居間にて酔いをさまし

いつも出かけていった

ママはベランダのユリの花に水をやり小さく小さくなっていた

細い肩ごしに見る二人の佇まいにボクも違和感を感じていた



「今日はパパの手料理だな」

足が地面につき自分の目線に戻った

パパは二つの提灯を手に大きな湖を後にした

ゆっくりと湖底に沈んでゆく麦わら帽子

まるでボク達みたいだなって客観的に思った


望んでもいないことが現実に起こり

考えもしない間に時間が過ぎてゆく

ボク達はこうして歳を重ねてゆくのか

それぞれの瞬間的な幸せはあるけれど

それで良いんだろうか?


疑問はあるけど 

こうしてまたパパに抱かれている時間も

ボクのかえってこない夏休み

お香の匂いと汗の匂いとユリの匂いとボク達の匂い








夏休み

白い運動靴と真っ青な麦わら帽子をママに買ってもらって

パパの故郷に遊びに行った

ボク一人の旅行にママは心配してたけど

ボクのいない3日間はママの自由な時間だから

あのヒゲのおじちゃんとゆっくり逢ったりできるんだろうな


渋滞してる人や物を一直線にくぐり抜け

緑の山や透明な田んぼが見えてきた

蝉や蛙が住人のパパの故郷

真っ黒になったパパが虫取り網と竹でできた虫篭を持って

誰もいない駅で大きく手を振った


パパ一人には大きすぎるお家には沢山のユリの花とゾウのお面

お香の匂いと汗の匂い

一切の俗物から離脱したようなパパの暮らしには

心を亡くしていたあの頃の三人の生活を微塵も感じさせなかった


パパのお家の裏山には大きな森への入り口があり

お昼間でも暗くパパと小さい提灯を二つ手に持ち歩いて行った

時折何かの鳴き声や羽音が聞こえる大きな森

森自体が生き物みたいにかすかに動いているようだ


青や緑 黄色に赤が複雑に混ざりあい

肺が森と同化した頃 紺碧の大きな湖と出会った

水面はすべて見渡せず感覚で大きいなと感じた不思議な湖

吸い込まれそうに足がすくんだ


その時 疾風が舞い上がりボクの麦わら帽子が大きく輪をかいて

大きな湖に落ちていった

波紋がどんどん広がり何かの合図のように奥へ奥へと広がってゆく

パパは提灯を足元に置き ボクを抱き上げた


運動靴の白とパパの黒が紺碧の前でコントラストを描き

まるで水墨画のように一つにまとまった

お香の匂いと汗の匂いが媚薬のようにボクを包んだ

「・・・」


パパが何かを呟いたのだが ボクにはやっぱり

真っ青な麦わら帽子が気になり

やがて大きな湖と一緒になるような気がして

行灯の小さな明かりに視線をやっていた