pp<ff?
なんで酒を飲んだ夜に来るの?
そして抱くの
化粧を落とし普段着のあたしを軽々抱き上げ
長い永い口づけ
飲めないあたしはそれだけで二日酔いなのに
勝手気ままにあたしを探る
あなたにとってのあたしは何?
そしてあたしは誰?
疑問符がエチュードになりワルツになる
pp<ff?
朝日の頃にはやっぱり独りで梅干とお味噌汁
赤いハイビスカスをいっつも二人で見たいなんて遠い想いなの?
今日は飲まないでって密かに祈る(けど)
ヒマ忙し
毎日 忙し過ぎるのも どうかと 思うが
毎日 ヒマ過ぎるのも どうかと 思う
忙しとヒマの 真ん中に いて
毎日 一日 生きていけると 良い
ヒマ忙しが 丁度 良い
お日さんは ほぼ 順番に 四季を 巡り
ほぼ 必ず やってくる
きっと 大丈夫 なんだ
ボク等は きっと 大丈夫
たまに 確認しなくちゃね
「あ~ ヒマ忙し」
なんにもいわないあなた
なんにもいわないあなたは
ただそこにいつもすわっているだけ
ときおりめにはいるしげきに
かすかにゆっくりうごいてゆく
なんにもいわないあなたの
しあわせをなんどもかんがえるの
だけれども
きそくてきにながれてゆくじかんの
ふとくてはかなくかえってこない
そのなかで
なんにもいわないあなたの
えがおがただみたいだけ
すべてをゆるしてもらえそうな
そのえがおがみたいだけ
この道
慌しく家を出ると、いつもの渋滞に巻き込まれ、イライラしながら煙草に火をつける
一方通行のこの道の、左から2番目に陣取り変わらぬ町並みを眺める
大きな曲がり道を、左に走らせるとそこは、豊平川
左には大きなホテル、右には豊平川を庭にしているマンションが立ち並ぶ
ジョギングする初老の男性、若いカップル、車椅子を押す介護員
白と青と紺碧の風景に、時間が経つと緑の山々が右に顔を出す
いくつかの信号を超えると、左にはクッキーとチョコレートの工場
思わず窓を全開に大きく深呼吸してみる
アップダウンのこの道を今日も変わらず走っていく
やがて、行き止まりボクは左に曲がっていく
大きな森への入り口はいつもボクを悩ませる
変わらないボクを悩ませる
山と森と川とがボクを悩ませる
アラカルト
黒髪に 手を差し伸べて 朧月
ビール持つ手が 震えだす
紅色の 頬がますます 濃ゆる夜
浴衣の裾も 乱れて消ゆる
過ちを ぜんぶ聞いてと 居酒屋で
ポツポツ語る 憂いし唇
夢一夜 織りなす今宵 豆電球
涙が止まらず 重なる月光
言葉では 伝わぬ想い 胸に秘め
「今日も逢えた」と 指絡め
gene
土を喰らい 日を追い 地に住み
わしらは生きてきた
己の感覚で 種を蒔き 育て 刈り取り
わしらは生きてきた
しかし、
おまえらの甘い言葉に騙され
わしらは
土を棄て 日を嫌い 地を離れた
それが歴史なら それが輪廻なら それが自然なら
わしらは何も言うまい
だが
土が枯れ 日が薄く 地が割れるのなら
わしらは おまえらを許すことが出来ない
おまえらの子供たちさえ 許すことは出来ない
覚えておけ
弱きものが淘汰され強きものが生き残る方程式には
弱きものの限りない魂が勘定されていないことを
よく覚えておけ
三千年もの濁流のごとく流れた生命の尊さを
忘れるな
遺書
おそらく僕は、もう駄目だと思います。
まだ、正常な意識のある内に、遺書を残します。
勝手なことばかりですが、許してください。
母へ
一人息子を片親で育ててくれて、ありがとう。
あなたを憎んだことも正直あったけど、やっぱり
あなたの息子でよかった。
僕の部屋のパソコンの横に、通帳と印鑑があります。
借金やローンはないので、解約して貯金を使って下さい。
宝くじのハズレ券もあるで、宝くじの日を楽しみに・・・
僕の本やCDは、すべて市に寄付してください。
僕の服や靴・雑貨は、すべて燃やしてください。
僕の写真やアルバムは、すべて棺の中に入れてください。
泣かないで。最後まで僕を見つめて眼に焼き付けてください。
僕の記憶は紙や文字に残さないで、綺麗に記憶に残してください。
まだ見ぬ妻へ
この世では巡り会わなかったね。
でも、きっと繋がっていたんだなって感じています。
ありがとう。
愛しています。
***君へ
ケンカばっかりしたけど、最期には何だか君の顔が浮かんだ。
僕の頼みを聞いてくれ。
僕の携帯とPCの中のメールアドレスを全部消去してくれ。
間違っても、僕がいなくなることを教えないで欲しい。
もし誰かが何か聞いてきたら、
「あいつは頑張っているよ。また、アフリカに写真を撮りに行ったんじゃないか」と
告げてください。
そして、僕と君が初めて会った喫茶店のマスターに頼んで、あの写真を飾ってくれるように頼んでください。
ごめんな。
最期まで迷惑かけて。
初めて言うけど、ありがとうございました。
僕の葬儀は、近くの教会にお願いしてください。
神父には、その旨連絡してあります。
何だかあっけないけど、これで終わります。
僕は、きっと生きつづけています。
あなたたちの記憶の中に・・・
忘れないでね。
僕が、生きてたこと。
みんな頑張れよ。
ありがと
忘れないで・・・
海のように深く 山のように大きく
空と大地のように果てしなく
雪のように白く 太陽のように暖かく
あなたが今まで出会ってきた人以上に
あなたが今まで犯した罪以上に
あなたが今まで感じたことがない、それ以上に
ぼくは今あなたの前に立っている
ぼくは今あなたの前に存在している
見てごらん。
足元に佇む小さな花たち
自由に駆け抜ける小鳥たち
風にたゆられ小枝をふるわす木々たち
すべてがあなたを祝福している
あか あお きいろ
あか あお きいろの 花の種もって あなたにあいにきた
ずっーと秘めてるおもいをたくし あなたの花壇に植えてきた
時間も距離も空間も よじれてもつれてこんがらがって
秘めたおもいも言葉にできず やっとのおもいで植えてきた
いつ 咲くのかわからないけど 咲かないのかもしれないけれど
あなたが 今 存在している事実は 間違いなく
この時代を生きる 生きている 生かされている 証
発する言葉や 文字の言葉 ありがとう やら さようなら
あか あお きいろが 咲いたなら
迷うことなく感じるおもい
簡単に伝わる感じるおもい
あなたに やっぱり あっていたい
お月様
泣きながら 歩いた小道 跪き
お空を 仰ぐと まんまる お月様
ボクの顔まで まんまるに
泣いた 烏が 鳴いた ナイタ
しみだらけの半天 引き摺り また 泣いた
後ずさり かあちゃんの 背中 とおくなり
とぼけて 笑う 兄の顔 に
泣いた 鳴いた ナイタ?
今日も やっぱり お月様
しみだらけの かあちゃんの お顔に
泣いた 泣けた 泣けてきた