内容を知って印象が変わった曲、ホセ・メルセの「Al alba(夜明けに)」 |  今日の1曲

 今日の1曲

 スペインのアーティストが歌う曲を紹介していきます。
フラメンコを中心軸とし、多少かする程度、すれ違う程度の曲まで紹介いたします!
 お好みのものをチョイスして聴いてくださいね!

おはようございます。

 

フラメンコの曲を聴き始めた頃に何度も聴いたアルバムのひとつにJosé Merce(ホセ・メルセ)のアルバム"Aire"があります。かなりヒットしたようです。

 

 

この曲自体はフラメンコの曲ではないですが、今日はこのアルバムのラストの曲を紹介します。

 

"Al Alba"(夜明けに)

 

ギターはMoraíto(モライート)、この組み合わせはやっぱり安心感があります。

 

 

この曲ずっとホセ・メルセのオリジナルだと思っていたのですが、実はカヴァーだったんですね。

 

こちらは40年ぐらいまえの映像ですが、最初にリリースされたのは1975年、Rosa Leon(ローザ・レオン)という歌手であり政治家でもあるアーティストがリリースされています。

 

 

この曲はスペインのポップ歌手、Luis Eduardo Aute(ルイス・エドゥアルド・アウテ)というアーティストの作曲で、ローザ・レオンのバージョンがリリースされたあとセルフカヴァーされたようです。

 

なんともいえずせつない歌ですね。

 

 

同じ曲であってもそれぞれ、趣が違いますね。

 

政治的な意味が強く、Wikipediaによると、死刑に反対する歌を作りたいという気持ちはありつつも納得する曲ができず、この曲自体は関係のないラブソングとして作られたのですが、ローザ・レオンに提供したときに、夜明けの処刑の物語のようだと捉えられ、そのように歌われたようです。

 

まったく何も考えずにメロディーが歌えるほど聞いていましたが、内容を知るとまた違った印象で聴けるものですね。

 

(歌詞を見ると、ラブソングには見えない気が・・・)

 

 

 

「夜明けに」

愛しい人よ、もし君に言ったら
夜明けを恐れていることを
この星たちが何なのか分からないけれど
脅威のように刺さるんだ
そして月がその鎌の刃で
血を流していることも知っている

夜の後には
もっと長い夜が来る予感がする
だから僕を置いて行かないで
ああ、愛しい人、夜明けに
夜明けに、夜明けに、夜明けに

僕たちが持たなかった子供たちは
下水道に隠れている
最後の花を食べている
予感がするんだ
近づく日が
ああ、飢えた状態でやってくるのが

夜の後には
もっと長い夜が来る予感がする
だから僕を置いて行かないで
ああ、愛しい人、夜明けに
夜明けに、夜明けに、夜明けに、夜明けに

無数の静かなハゲタカたちが
翼を広げ始める
愛しい人、君を壊さないで
そしてこの沈黙が進む
呪われた死者の舞い
ああ、朝の火薬

夜の後には
もっと長い夜が来る予感がする
だから僕を置いて行かないで
愛しい人、夜明けに
夜明けに、夜明けに、夜明けに、夜明けに

僕を置いて行かないでほしい
ああ、愛しい人、夜明けに…

ああ、予感がするんだ
ああ、愛しい人、夜明けに…

ああ、この沈黙が進む
ああ、愛しい人、夜明けに…

ああ、僕を置いて行かないでほしい
ああ、愛しい人、夜明けに

そして、夜明けに…

 

(※Ai翻訳です)

 

 

では今日も素敵な一日を✋

 

 

 


 

◼︎このブログで紹介したホセ・メルセが歌う別の曲
Volver(郷愁)
Mediterráneo(地中海)
La Puerta De Un Rico(金持ちの扉)
こちらでもちょっとだけ、"Sale te di"というアレグリアスを紹介しています。
Péiname Juana(髪をとかして、フアナ)