昨晩のクリスマスのミサであります。
風邪をひいていて体調がすぐれない中、まずは武蔵関で
途中下車。
小学生の頃からずっとケーキを買っている洋菓子のポアールへ。
一番小さなクリスマスケーキ(2250円)を買った。
スポンジケーキにチョコレートのバタークリームを織り込んだ
シンプルなチョコレートケーキ。
さて、僕が席を置いている文京区のカトリック関口教会は
普段のミサは500人程度なのにクリスマスのミサには
数万人が訪れるのである。
ほとんどが一般の方方だ。
17時、19時、21時、0時と
4回に分散してミサがある。
もともと17時のミサはなかったのだがあまりに
多くの方方が来られるので新たに加わったのである。
僕と父とこれまで30年近く17時のミサにあずかってきた。
昨日ははやめに行ったのだがアウトだった。
もう座る席はなくこの状態である。
まだしかしここならば祭壇が見えるのである。
しかし僕よりも後から来た人たちは人の頭でなにも見えないし、
ただ来てあきらめて帰っていく人もいた。
風邪をひいて体調がすぐれない状態で2時間ちかく立ちっぱなしで
ほんと辛かった。
またお年寄も辛そうだった。
僕が辛い以上につらかったに違いない。
関口教会は司教座教会であり東京でもかなり大きな教会である。
それでも2000人しか入れないのである。
今しがたテレビでバチカンでのクリスマスの映像が流れた。
バチカンは1万人の信者が全員座れるようである。
風邪の中、ずっと立ちっぱなしで膝も痛いし脂汗のようなものも
でてくるしで辛かったけれど、今年はテロや戦争、また自然災害
で多くのキリスト教徒が亡くなり、また難民となっている。
クリスマスに教会に行くことができない人がどれほどいることで
あろうか。
ミサにあずかることができるのはたいへん恵まれていることである。
ミサが終わり少しはやめに出ると、次のミサにあずかる方方の
行列に驚いた。
まだ1時間近く前なのに長い行列ができていた。
敷地内には信徒会館があり会館の一室でお茶とお菓子のサービスが
あった。僕ははやめに出てきたのでまだほとんど誰もいなかった。
白いお砂糖がシュトレンのようなバウムクーヘンとホットコーヒーを
いただいた。やっと座ることができた。
ほっとした。
すぐに帰りたかったが、自分は父のことをずっと思っていた。
30年近くいつも一緒にミサにあずかってきた父であるが、
3年前に帰天した。
バスで目白駅へと行きいつも「西海」(さいかい)という
中華料理屋に行ってビールを注文しクリスマスを祝っていた。
注文するものも決まっていた。
カニ玉、カニチャーハン、餃子、春巻きである。
ここはボリュームがあるので二人で食べても食べきれないので
いつも残して店を出ていた。
父が亡くなってからはクリスマスのミサにあずかっても、
西海には行くことはできなかった。
父のことを思い出してしまうからであった。
3年がたち僕の心の整理もついたので、3年ぶりに
西海に行くことができた。
いつも父と座っていた二人がけのテーブル席に座った。
最後に父と祝った席であった。
風邪で食欲もないので餃子半ライス(450円)にビール(500円)。
ジャンボ餃子は3つで充分一人前である。
半ライスも普通盛りである。
ここは盛りがよい中華料理屋なのである。
(野菜類は包丁で丁寧にみじん切りにしているのでしゃきしゃきしている。にんにくもきいている。)
父と一緒に味わった思い出の味である。
父はこの世界にはいない。
しかしミサの最中にもきっと僕の隣に立って一緒に祈ってくれていた。
また西海でも僕の前に座り主イエズス・キリストの生誕を一緒に
祝ってくれていたはずだ。