あけましたね!
ただいま電車で
いつものメンツに会いに移動中。
斜め前の泥酔若人が脱ぎ始めた!
ひとりっきりで!
キミキミ!
新年の幕開けが京王線車内で脱衣か!
それでいいのか!

みなさま、今年もよろしくお願いいたします。
たくさんたくさんいいことがありますように…。
寒い。生きた心地がしない。
この一年で体にたまった毒素を一掃すべく
ヨガやら半身浴やらに励んだり。
精神的には「たなあげ方程式」ばりに
自分の問題を棚にあげつつ
年の瀬らしく世界平和のことを真剣に考えたり。。。

本日は解毒プログラムの一環で
アユールヴェーダを初体験してきた。
チベットに行って以来「ヒマラヤ山脈」近辺の文化に傾向。
アユールヴェーダとはインドの古代医学です。

今日やってきたのは
アビヤンガと言う全身のトリートメントと
そしてシローダーラと言う脳みそトリートメント。

まず体質の診断から始まる。
わたしの体質は「ヴァータ」らしい。
まずオイルでヘッドマッサージ。すでに至極のリラックス。
温かいヴァータのオイルでマッサージしてもらったあとに
ホットブランケットに包まれて「蒸し焼き」にされる。
そして温かいハーブウォーターをおでこに垂らす
シローダーラ。前頭葉に直接しみこんでいくような
初めての快感。。。はまりそう。。。
トータルで5時間の至福のとき。

夢うつつで、体にいいものが食べたい一心でスーパーへ。

<今夜のお献立>
カキと長ネギのリゾット
ロングブロッコリーのソテー
イイダコのフレーゴリ風

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イイダコを見付けたので
兼ねてから作ってみたかったトマト煮込みを作ってみた。
フレーゴリで食べて以来ずっとチャレンジしたかった。
フレッシュハーブをたくさん入れて、相当実物に忠実。
たくさんできたから、明日はパスタにして食べよう。

リゾットは、長ネギをまるまる一本刻んでバターで炒め
無洗米を大さじ2杯入れて牛乳を加えカキを投入。
お米に火が通ったら岩塩と黒コショウで味付け。
最後におろしたてのパルミジャーノとアサツキ。

ロングブロッコリーは最近のお気に入りの野菜で
ササッとオリーブオイルで炒めて塩コショウするだけ。

ゆっくりゆっくり料理して
ゆっくりゆっくり片付けて
半身浴して寝ます。
ヨガをやってみました。
先入観として今まで足が遠のいていたのは
何やら「教祖的」なインストラクターのしゃべり方。
息を「吸って~」「吐いて~」とか言われると
きっと興ざめするだろうなと思ってたが
やっぱり予想通りの変なしゃべり方に多少引きつつも
一時間のセットが終わる頃には
何やらちょっとした幻覚が見えるぐらいきつい。
何が見えたかは。。。教えません。

わたしがやってみたのはホットヨガ。
じっとしているだけでも汗が出てくる暑い部屋で
水を1.5リットル飲みながら臨みます。

チベットの高山にいるように空気が薄いです。
息をしてもしても足りないような気がして辛い。。。
30分も経つと指先から、足先から汗がしたたってきます。
終わりのほうは手足がしびれ、頭がボーっとして
もうどうでもいい気分になります。

やっと終わってもしばらくは動けないぐらい。
どうにかシャワールームへ行って冷たいシャワーを浴びると
汗で流れた水と飲んだ水が入れ替わったみたいで
途端に体が軽くなりました。
チベットで乾燥しきってガサガサしてた腕や脚が ツルツルになって
冷えきっていた体がポカポカになりました。
PLACEBO とは
[医学]有効成分のない偽薬、心理効果薬。
[カトリック]死者のために唱える聖務の晩課。

辞書を引くとこんな感じ。
わたしが好きな言葉のひとつです。

ピーターパンは、自分を捨てたママがひとつだけ残した
「寝る前に必ず飲みなさい」という言いつけを守り
瓶に入ったお水を毎晩寝る前に必ず飲む。
ただのお水なのに、それを飲み続けることでピーターは
いつまでも子供のままでいられて、空だって飛べる。
フック船長に毒を入れられて
危うく飲みそうになったピーターを救うために
ティンカーベルが一気飲みして死にそうになるところ
好きだったな。。。
妖精は、この世にいるってこどもたちが信じて拍手すると
ティンカーは生き返るんだよね。

わたしのプラシーボ。
お水。
アールグレイ。
コーヒー。
ウイスキー。

チベットにいたときにものすごく感じたのは
お水って究極のプラシーボ。
何か頭痛がしたり、鼓動が早くなったり
おかしいなと思ったときにお水を飲むと治る。

もっと即効性があったのはバター茶。。。
あのまずくてまずくて仕方のない飲み物が
今となっては懐かしくてまた飲みたくなってきた。

信じて飲むと効くもんだ。
それがただのお水でもお茶でもコーヒーでも
一本のタバコでも
これで、パワーが出る、って信じると
結構いい感じにことが進んだりする。
いい気持ちで次に行けたりする。

プラシーボのもうひとつの意味である「聖務の晩課」。
詳しいことは知らないけどチベットの「死者の書」を
読んでみようと思ってアマゾンでオーダーした。
人が死んで魂が転生されるまでの49日間の過ごし方を
死に行く人の耳元で唱えるチベットの経典。コワイ。
けど、おもしろそう。

そして来週月曜日に初めてヨガをやってみようと思ってます。
チャクラが開いてしまうかもです。

チャクラと言えば。。。
神聖な瞑想ルームに入れてくれた名も無き寺のお坊さんが
わたしの眉間を指して「第三の目が開いてます」って言った。
確かに、3歳の時にすべりだいからおっこって
怪我したあとがくっきり残ってるけどさー。
傷跡ですよ、き・ず・あ・と!

何だかきもちわるいけど、おもしろい。
チベットから帰ってきてから
やっぱりわたしは少しおかしいみたいです。
あんまり遠くに行かないように見張っててください。
結局昨日は成都から上海のフライトも遅れ
挙げ句の果てにわたしの荷物が行方不明に…。
でも上海での一泊分の用意はハンドキャリーしていたので
捜索願いを済ませて上海市内へ。
社長陣と来るときはホテルの車を手配してしまうが
ひとりだとバスと地下鉄を駆使して気ままに動ける。
ラサ帰りの身には上海がすごくきれいで便利に見える…。

外灘地区をぶらぶらして上海を満喫。

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そして今日は出発まで上海の事務所と電話で連絡を済ませ
少し早めに空港に行き
無事発見された荷物をピックアップして出発。
バッグ見つかって良かった…。
もう会えないかと思ったよ。我が旅の友よ。

やっと、うちに帰ってきました。
コテツ。元気そうね。
バッグ、おもしろいにおいがするでしょ?

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ラサ空港に着いたら10時半に出発のフライトが
12時に遅れていた。
なぜか成都行きのフライトはわたし以外ほぼ全員が
中国の軍隊らしき若者だ。
待ち時間に飽きているのか軍歌を合唱している。

バター茶といい、ヤク肉といい
口にした途端黙り込んでしまうようなチベットごはんだったけど
これはおいしい!と思った3つ。

モモ。チベット語だとモンモと発音する。
細かくミンチした羊の肉を厚めの皮にくるんで蒸してある。
辛いタレをつけて食べる。

ヤムドク湖の帰り道にあまりにお腹がすいて
タキチとゲリラ的に押しかけた農村のお家でいただいた
ヤクの骨からとったスープのチベットうどん。
その信じがたいホスピタリティとあいまって
とってもおいしかった。
(日本で食べたら「なんだこりゃ!」と思うと思うけど。。。)

そしてヤムドク湖畔でいただいた甘いチャイ。
チャイはその後ラサでもトライしたけど
テントの中で飲んだチャイが一番おいしかった。

やはりここはパワースポットの宝庫。
昨日行ったジョカンもセラ寺も
ヤムドク湖の帰り道にふらりと立ち寄った名もなき寺も
静かで薄暗い洞窟のような瞑想の部屋には
ゾワゾワするようなパワーが溢れていた。

いろんな人にお世話になった。
病欠で会えなかったチベット大学の教授も
土曜日に連絡をくれて
チベットの歌手が複数出るコンサートに招待してくれた。

お寺の僧侶のなかには
日本から来たというと、遠方からよく来たと歓迎して
普段開けない部屋の中を見せてくれたり
頭を触ってお経を唱えてくれた。
サンというお香を香炉にくべ、バターを供え、お布施を仏像の足元に置いて唱える。

オムマニペメフム…。
チベット語で南無阿弥陀仏という意味。
大学で少し仏教は勉強したけどやはり面白い。
調子に乗って曼陀羅のタンガを買った。
SARSが猛威を振るった時も
チベットに住む中国人はバタバタと倒れたが
タンガの飾られているチベット人の家ではSARSの影響がなかったらしいけど。。。
ほんと?

最後に一番お世話になったタキチ。
いつか本当に東京に来れるといいね。
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湖の脇でテントを張って暮らす人びとに
甘いお茶をいただいた。

車を降りた途端に、写真は一枚5元だのトイレは一回5元だの
追いやるのに苦心したが
わたしがケチンボだと知ると諦めてお茶をくれた。

お茶のお礼に日本のタバコとチョコレートとフリスクを振る舞う。
するとお礼にみんなで歌を歌ってくれた。

いかないで…いかないで…。
このつぎ来るときは連れてって…。
…って内容らしい。

中国政府による開発がどんどん進んでいる。
成都からラサまでの鉄道も今年開通した。
政府は新しい家をたくさん建てている。
普通のチベットの住居には屋根にタルチョが掲げてあるが
新しい住居には愛国心を示す中国の旗が掲げてある。
ラサや道中の農村にも赤い文字で政府のスローガンが塗られている。
中国民族団結。
富民富国幸福。

上海にいると中国は資本主義国かと勘違いするが
ここまで来るとまだまだ社会主義国の色が非常に強い。
これまで一体何万人のチベット人が殺され
今でも何千人のチベット人が政治犯として拘束されている。

連れてって…。
それは争いのない、古き良きチベットへの願いなのかな。
今日はランクルでタキチとドライブ。
ラサから2時間のヤムドク湖へ。
ヤムドクとはターコイズのこと。
その名の通りターコイズブルーの美しい湖だ。

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標高およそ5000メートル
ラサよりもずっと空気が薄い。
でもタバコをバンバン吸っても何ともない!
タキチに呆れられる。

ヤクや羊がたくさんいる。
ヤクに乗せてもらった。かわいい。

高台にはタルチョがたくさんかけてある。
わたしもひとつ買って願い事を書いて結びつけた。

ここからなら、とどくかな。
この山と湖がある限り
わたしはその願いが叶うまでがんばれるかな。

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まずい!
そのひとことに尽きる。
しょっぱいし、ぬるいし、くさいし。。。
でもチベット生活には欠かせないというのはわかる。
ポタラ宮で再発した頭痛が消えた。

ドルチのお墨付きをもらい
ビールとタバコを解禁。

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ドルチはチベット大学を卒業したばかりのチベットのエリートくんだ。
名前を漢字で書くと多吉なのでタキチと呼んでいる。

タキチー!と呼んだら急にコテツを思い出してしまい
何やらメランコリックな気分に…。

タキチの母校のチベット大学に連れて行ってもらい
音楽科の教授にごあいさつ。
学生のチベット楽器の練習を見学。
神がかってる。。。すごい!
本命だった歌の先生が病欠で学生もいなくて残念。。。
歌も聴きたかったなあ!!
起きたら軽い頭痛。高山病の症状だけど大したことはないらしい。
ゆっくりホテルの庭を散歩したら治った。

張り切って朝10時からポタラ宮へ。
凄まじく急な道を30分ほどかけて登る。
現地っ子のドルチですら息切れする道のり。
登り切ったら宮殿が目の前にそびえ立っ。
白い壁と青い空の対比で眼球がズキズキする。

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中が撮影禁止で本当に残念だけど、何だかもうとにかく仏像だらけ。
1300年の歴史と、お香と、供え物のバターの焼ける匂い。
巡礼者が五体倒地する音。
お経を唱える低い響き。
いくつ見たかわかんなくなるほどたくさんある部屋は
ほとんどすべて壁画とタンガと経典で埋め尽くされている。

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ダライ・ラマの住居であるはずのポタラ宮には
彼の写真はおろか、彼の弟子である僧侶もひとりもいない。
彼の玉座には彼の袈裟が置いてあるだけ。
袈裟と一緒に観音菩薩像が置いてある。
ダライ・ラマは、この世に存在する観音菩薩なのだ。

ポタラ広場では中国政府の兵隊が陣取ってお茶を飲んでいる。
この大きなお家に主人が戻る日は来るのだろうか?
チベットと、世界のすべての未来の予言が
黄金のインクで記されているという経典が納められている棚の下を
身を屈めてくぐり抜けながら考えた。

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