起きたら軽い頭痛。高山病の症状だけど大したことはないらしい。
ゆっくりホテルの庭を散歩したら治った。

張り切って朝10時からポタラ宮へ。
凄まじく急な道を30分ほどかけて登る。
現地っ子のドルチですら息切れする道のり。
登り切ったら宮殿が目の前にそびえ立っ。
白い壁と青い空の対比で眼球がズキズキする。

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中が撮影禁止で本当に残念だけど、何だかもうとにかく仏像だらけ。
1300年の歴史と、お香と、供え物のバターの焼ける匂い。
巡礼者が五体倒地する音。
お経を唱える低い響き。
いくつ見たかわかんなくなるほどたくさんある部屋は
ほとんどすべて壁画とタンガと経典で埋め尽くされている。

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ダライ・ラマの住居であるはずのポタラ宮には
彼の写真はおろか、彼の弟子である僧侶もひとりもいない。
彼の玉座には彼の袈裟が置いてあるだけ。
袈裟と一緒に観音菩薩像が置いてある。
ダライ・ラマは、この世に存在する観音菩薩なのだ。

ポタラ広場では中国政府の兵隊が陣取ってお茶を飲んでいる。
この大きなお家に主人が戻る日は来るのだろうか?
チベットと、世界のすべての未来の予言が
黄金のインクで記されているという経典が納められている棚の下を
身を屈めてくぐり抜けながら考えた。

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