<4年後―⑧>論破

 

<録音した会話を文字起こし>

 

(夫)何でも、ちゃんと理性的に行動することは必要だと思う。

 

(私)Junichiさんは全くもって理性的じゃありません。

 

(夫)そうですか。全く理性的です。

 

(私)感情的に理屈をこねてるだけです。

 

(夫)どの辺がそう感じるんでしょうね。

 

(私)結局自分の言う通りにしろ、っていうのを論破してるだけじゃん

 

(夫)論破してるね。確かに

 

(私)それはいじめです。DVです。

 

(夫)論破をいじめっていうふうには言いません。そこは反発します。明確に違います。

 

 

 

結局、私が何を言っても伝わらない。

会話が流れてうやむやになるだけ。

言葉遊び。

自分が言ったことを、こうして文字にして読み返すとよくわかる。

話しても無意味。無駄。

<4年後―⑦>叩き潰す

 

私の慢性的な中途覚醒や眠りの浅さは、アレルギーっ子長男出産後から十数年、

眠剤を飲み、耳栓も数々試し最強の物を使っている。

毎晩夫のいびきで起こされ、耳栓をつけて寝れれば良い。

しかし、耳栓をつけても寝れない夜中に、布団を引きずりリビングへ行く。

わざとでないのはわかっている。だが夫はいびきは自分のせいではないとわからない。

「(わざとでないけど)迷惑かけたならごめんね。」この一言が欲しいが絶対無理。

その上、リビングへ移動して寝ることに対し夫は攻撃してくる。

 

<録音した会話を文字起こし>

 

(私)Junichiさんにとっては何も困ることないじゃん。

夜中に私が向こうに行って寝てJunichiさんが起きた時には、ちゃんとこっちに戻ってきてる。

 

(夫)コソコソな

 

(私)コソコソって、(早朝に)音を立てていいの?

 

(夫)俺がトイレに行っている時にサササササッとね。それこそ黒いなんとかだよな。(→嫌味)

 

(私)そういう言葉の暴力でJunichiさんは本当に叩き潰すって感じだね。

叩き潰そうとして、私が叩き潰されたらどうなると思う?

 

(夫)今の状態はそうなんだと思うよ。また、別のところで膿が出てくると思う

 

(私)Junichiさんは叩き潰すという発想しかないの?

 

(夫)他に発想はあったけれども、あなたに限っては、それ以外に思いつかない。

もう一度言うけど、人格を叩き潰すとは言ってないからね。行動を叩き潰すと言っている。

 

(私)もしJunichiさんがそういう方法しか知らないというのがあれば、

あまりにも幼稚で、叩き潰すなんてされたら絶対に変えるもんかと思うからね。

 

(夫)じゃあ、これからも絶対にリビングで寝てやる。

 

(私)だからJunichiさんはやり方が本当に下手なんだよ。言い方が下手だし、

 

(夫)何もないということですね。すぐ逃げるじゃん

 

(私)逃げるじゃんって、心の平安を保っているだけだ。

 

(夫)それを逃げる

 

(私)Junichiさんは追い詰める。叩き潰すことしかしないでしょ。

そんな人といたら、もう散々壊れてきたからね。

 

(夫)また自分の事でしょ。自分。

 

(私)もうとにかく今はやめて、あっち行こうか。

私がちょっと寝ようかなと思ったんだけど。

 

(夫)寝るとは見えないみたいだね。

 

(私)とりあえず、今はこれで終わりです。

 

(夫)あれ寝るの?ぐっすり寝れたんじゃなかったの?もう9時間は寝てる。

<4年後―⑥>ぐっすり眠りたいだけなのだ!⑵

 

土日で学校や仕事がない朝はゆっくり眠りたい。しかし、寝ている私の所へ異議申し立てに来る。

 

<録音した会話を文字起こし>

 

(私)すごい嫌な夢見て、しんどいところにJunichiさんにそんな言われて体がしんどすぎ。

 

(夫)すごい嫌な夢を見たのは、今日だけの話だよね。

休みの日だからって朝飯作らなくていいわけじゃないよ。

結局いつも人にやらせてるけれども。

お勤めもしんどいかもしれませんけれども、いつも人にやらせていいことはないよ。

 

(私)そういうのを考えて昨日いっぱい作ったわけだから

 

(夫)量の話じゃないよ。後片付けとか

 

(私)もうとにかく寝せて

 

(夫)ごちそうさまでプイって行っちゃって、その後寝ちゃう。これは明らかにおかしいよ。

 

(私)とにかく寝せてください。

 

(夫)今言ったのは理解しましたか?それで一家団欒もあるもんか。

あなたは昨日気がついたんだけど、息子の電話番号すら知らないでしょ。

こんな親子ってあるものか。

 

(私)知ってるよ。

 

(夫)じゃあ、なぜ家電にかけた?すっげえ迷惑だった。それで本棚は片付けてもらえますね。

 

(私)りんちゃん助けてよ。

 

(夫)エクセルだとかスマホだとかの本や、不要物を押し付ける場所じゃありませんからそこ。

前も同じことあったと思うんだけど、その点だけお願いいたします。

嫌な夢を見たのはあなた個人のこと。

本棚を汚して家中に迷惑を振りまき、悪い空気を振りまくるのは、

あなた自身が自発的にやっていること、みんなのために悪いことをしている。

 

(夫)いつもいつもそうやって、自分本位で、私がこうだから、

私がこうだからっていうのはもうちょっといくらなんでも冗談じゃないです。

子どもにそういう大人に【だけ】はなってほしくない。

あんたが目から水を流す時は自分のため【だけ】だろ。

最低な人間だからなそれ。ここで去ったら捨て台詞みたいなんだけどどうする?

 

(夫)今言ったのは本当の本当の本心だから。

勢いで任せて言ってるんじゃないから、それだけは覚えててください。

ここまで言って捨て台詞としてからいきます。どうぞ【好きなだけ】寝ててください。

 

(【】夫の言葉の強調→嫌味)

 

(私)結局Junichiさんの言う通りにしなくちゃいけなくなる。

 

(夫)それは違いますよ。俺の言う通りではないです。

家族の一番の幸せのために一番いい方法を考えているつもりです。

最大の幸福というものを求めております。俺の言いなりとかそういう話ではありません。

 

 

夫は在宅勤務でほとんど家にいる。

「暇なんだね」「私と話したいの?」

人間を蝕むのは暇と孤独。

<4年後―⑤>ぐっすり眠りたいだけなのだ!⑴

 

アレルギーっ子長男の夜泣き、深夜のアトピー掻き壊し、咳き込み、喘息発作、

夜中の0時50分前後にそれらが始まり、深夜に起こされ続けた。

長男が小学生になって症状が落ち着いた後も、中途覚醒に悩まされ、

寝れない時には深夜にお酒を飲んで何とか寝ていた。

 

それが、夫の転職問題にまつわるモラハラ発動で精神科受診し、

安定剤処方と共に、眠剤に頼るようになっていった。

 

借家の時は部屋数あり、私は一人で眠れて何とかなった。

しかし、中古マンションを購入し、子どもたちは一人部屋。

私と夫が同じ部屋。夫のいびきが凄く、眠剤を飲み、耳栓をし、何とか寝ていた。

 

だが夫がコロナで隔離時、私はリビングで寝た時よく眠れた。

それで、夜中に夫のいびきで起こされた時は、

リビングへ布団を運び、寝るようになった。

 

<録音した会話を文字起こし>

 

土日で学校や仕事がない朝はゆっくり眠りたい。

しかし、寝ている私の所へ異議申し立てに来る。

 

(夫)正直言いますけれども、俺のいびきが原因で

あなたがこんなになっちゃっているわけじゃないですから。

 

(私)だからぐっすり眠りたいだけなんだって。

 

(夫)寝てるんじゃん。十分寝てる。

 

(私)寝てないよ。だからJunichiさんが大丈夫って私の体のこと、

大丈夫なんて言えることではないでしょ?

 

(夫)それ以上寝るんだったらそれは病人だよ。

 

(私)人によるでしょ。睡眠時間は。

 

(夫)8時間以上って人は聞いたことない。

 

(私)そうやって一般論で話してもしょうがないわけだから。

 

(夫)分かった。あなたが眠りたいはわかった。それはあなたのために必要なことでしょう。

でも家族にとって有害です。

 

(私)私はただ(部屋で)寝てるだけじゃん

 

(夫)いや迷惑だって言ってるよ。

 

(私)夜中に(いびきで)叩き起こされて、向こう(リビング)に行かざるを得ない。私の方が迷惑だよ。

 

(夫)あなたも迷惑してるでしょ。俺も同じくらい少なくとも迷惑してます。

 

(私)Junichiさんは寝た時から起きる時までここでずっと寝てられるんだよ。

 

(夫)実験してみたんだけど、いびきかかないでうーって言っただけで、ガバッと起きてこっちに来る

 

(私)それが何?

 

(夫)そのぐらい過敏になっているって事は、むしろ音量の問題ではない思ってる。

正確に言いましょう。原因は他にあるのよ。夫婦仲の悪さ。

 

(私)だから断続的にJunichiさんのいびきは続くから、

 

(夫)それが我慢できる人とできない人がいる。

あなたが我慢できないのは、こんだけ仲が悪いからです。

 

(私)いびきが我慢できる人っているのかね。

 

(夫)いびきがじゃなくて、俺のいびきが我慢できないのだと思う。

それがもうちょっとマシな人のいびきだったら、あなたは全然大丈夫でしょう。

俺が世界最悪の人間だからなのでしょう。

 

(私)Junichiさんのそういう言い方が追い詰めているのがわかんない?

もうちょっと同じことを話すのでも…

 

 

夫のいびきで夜中に起こされることに対し、

①→わざとでなくても、夫のいびきが原因で起こされるので、少しは悪かったねと思ってほしい。

 

②→夜中に起こされリビングへ布団を運ぶことは大変であるが、朝4時5時に起きた夫が食器などガタガタ音を立ててうるさくする。静かに寝かせてくれ。

<4年後―④>ヤルヤル詐欺?

 

夫の言動に一貫性がない。

掃除機で掃除をしていたら、ルンバがやるから掃除はしなくて良いと言った。

だがその後、掃除をしてないと責める。

 

土日は朝食作らなくて良いと言った。

しかしその後、土日だからって作らなくて良いのではないと責める。

子どもは高校生と中学生、パンやシリアルもある。

乳幼児ではない。土日の朝食、あるもので食べれば良い。

 

子どもの学校関係も「俺がやる」と言うので、私は手を引いた。

しかし、娘のサポートルームについては娘の希望もあり私が対応していた。

以下はサポートルームについての会話である。

 

<録音した会話を文字起こし>

 

(私)(娘の学校関係について)やってますよ。

 

(夫)もういいです。やらなくていい。俺がやるから。

実際問題あなたができると思えないもん。任せられない。

 

(私)そうやって一方的に俺がやりますって言っておいて、

結局お前は何もやらないって言うわけでしょ?

 

(夫)逆だよ。あんたが何もできないから俺がやってる。原因と結果を逆にするな。

 

(私)もう散々、何にもやらなくていいと言うけど

 

(夫)できないが正しい。

 

(私)俺がやるって言っておいて、何にもやらないって変じゃない?

 

(夫)何にもできないが正しい

 

(私)俺がやるって言ったんだから、じゃあやればで終わりじゃん。

 

(夫)それは随分認識に歪みがある。息子との関係もうまくいかなかったでしょ?

中学生活がズブズブでした。

 

(私)私と息子の関係は、Junichiさんが判断することではないよね?

Junichiさんの目線がただ厳しいって事だよね?

 

(夫)うんいや、あの俺の目線とかじゃなくて、事実として大変困った事態になりました。

 

(私)散々うるせぇ黙れって言って黙らせてきといて、結局何もやらないっておかしい。

 

(夫)黙らせたのは原因ではない結果だ。何故ならばあなたに任せられなかったから。

ここのところをちゃんと何度も反芻して頭に染み込ませてもらいますか。

任せられないなと思いましたので、全権離任していただきました。

 

(私)それでJunichiさんがやっているのなら、それでいいじゃないの? 

なのに、そこで何もやらないとか、そう言ってくるから。

自分がやるって言ったのだから、やればいいじゃん、それでいいじゃん?

 

 

「うるせえ」「黙れ」「俺がやる」何度聞いた事か。じゃあ、やれば。

なのに、「お前は何もやらない」「お前に任せられなかったから」

本当に、これ、何なんですか?

<4年後―③>生活費⑵遡求?

 

夫は「話し合いが必要だ」と言い、

私がどんなに疲れていて無理だと言っても止めない。拷問だ。

 

4月から常勤で働き始め、能力体力知力、仕事を続けていけるか不安であり、

収入が続くかわからないと訴えても、夫は鉄の壁。何を言っても絶対に伝わらない。

夫は生活費がフェアではないと言いうので、私はその妥協を図ろうとした。

しかし、こうして文章にして良く分かるのだが、夫のこだわりの強さ、私は理解不能。

全くもって会話になっていない。

 

背景として、夫の年収は1000万円以上で貯金もあり、私の3倍。

お金がない中での会話ではなく、私は常勤で働いて1か月、4月29日の会話。

 

<録音した会話を文字起こし>

 

(夫)そこであなたはただ乗りですか?

 

(私)ただ乗りですかって、何それ?

 

(夫)生活費を7万円出すだけで、それでのうのうと生きていけると思っちゃう。

 

(私)給料がいくらになるかわからないけど、7万円は半分くらい出すことだよ。

 

(夫)俺は分からない。トータルがわからない。あのね、あなたは、私のお金にしたいのかもしれない…。

 

 

話し合いを止めてくれと言っても止めない。

常勤職の試用期間は3か月。苦し紛れに、話すなら3か月後にしてくれと言った。

その時夫から10万円の食費など生活費を銀行口座から引き出しており、

その費用についての言及となった。

 

(私)今決着つけたいと思ってるようなことに関しては、3ヶ月後にしてください。

 

(夫)遡求していいね。

 

(私)遡求?

 

(夫)当然だよね。

 

(私)じゃあ、逆に私の方が多く払いすぎてたら返金があるわけ?

 

(夫)もちろん、還付だよ。もちろんその辺はきっちりと、当然だよ。

話し合いの結果を反映させるために4・5・6月の分は

ちゃんと清算をして頂くことを約束してくださるならば

7月以降に話し合いを持つということで了解いたします。

 

(私)じゃあもうやめよう。

 

(夫)約束していただけますね。

 

(私)考える余地はある。でも、そういう風に約束していただけますねってそんな言い方…。

 

(夫)そういうのはおかしい。

 

 

とにかく会話を終わらせたい。

でも、止めない。拷問。

生活費について「遡求」と言われ、何が何だかわからない。

「返金」と言ったら「還付」と言われ、わからない。

夫には独自の基準があって、私にはわからない。

わかろうとして聞いたら、もっとややこしくなる。聞くだけ無駄。

 

息子や娘に「助けて」と夫から離れて止むこともあるが、その後また続く。

夫が何らかの納得するまで続く拷問。

でも、夫は正しい事をしていると思っているだけ…。

<4年後―②>生活費⑴フェア?

 

長男が高校1年生、長女が中学1年生の4月、私は常勤で働くことになった。

これまで主婦期間が長く、数年パートで働いたが、「ただ乗り」と嫌味を言われ、

私自身、自分の人生を考えての事だったが…。

 

20年前に社会福祉士で数年働いた経験で、何とか雇ってもらえた常勤。

体力続かず、休みの午前中は寝るしかない。

知識も経験も能力も全く自信がなく、でもやるしかない。

仕事が始まってからは、20年前に学んだ福祉の知識を何とか上書きし、

学ばねばならない事を家に帰ってから検索し、

家事も洗濯や食事作りに必死だった。

とにかく日々を送るだけで精一杯だった。

しかし、働き始めて1か月。

夫は容赦なく、生活費の分担についてまた“話し合い”が始まった…。

 

<録音した会話を文字起こし>

 

4月29日、

(私)今月から常勤で働いて、能力的にも続けていけるかわからないし、

それなのにお給料を頂いて申し訳ないと思うくらいに働けてない。

そういう人に対して毎月いくらのお金が入るだろうから、

それに対してどうのこうのなんて考えられません。

そんな状況でお金のことを話すっていうのは、本当に絵に描いた餅。

 

(夫)受け入れられません。

6年前に俺が入社したときに全く同じ状況でしたけど、

家賃は払い続けましたし、食費も出し続けましたし、

あなたはびた一文も出してませんし、同じ状況をお考えください。

そうすれば、あなたがいかに不当なことを言ってるかが、

ちょっとは想像もつくでしょう。単なる甘えです。フェアじゃない

 

(私)フェア?

 

(夫)あなたはフェアじゃない。そうやってただ乗りし続けるの、

それは俺が許せばそれでいいのかもしれない。でも俺は許さない。

 

(私)フェアじゃない…。許さないって、本当に上から目線だね。許せないって何様なの?

 

(夫)何様じゃないよ。実際、フェアで言ってますよ。それがフェアじゃない。

 

(私)こっちからしたら、言葉の暴力に耐え続けてきて、全くフェアじゃないけどね。

 

(夫)それは原因ではない結果だ。

 

(私)どんな状況があったとしても言葉の暴力をするっていうのは、

それはDVだし、いじめだし、やってはいけないことだよ。

 

(夫)そういうふうな劣等感を持ってこじらせたのは、

他ならぬあなたが自発的にしていることです。

 

(私)自分の言い方が悪かった、自分のやり方が悪かった、とは思わないの?

<4年後―①>出ていけ

 

これまで夫に、「出ていけ」と何度言われたことか。

夫の言葉の暴力に耐えかね、夜に外へ出ることは度々あった。

コンビニでビールを買い、泣きながら歩き続けた。

母や兄に電話やラインし、泣きながら訴えた。

 

一時の感情で行動してはいけない、

せめて子どもたちが大人になるまでは耐えよう、

我が身の経済力の無さを痛感し、耐えてきた。

 

実際、私が家を出たのは3回。

1回目は転職・引っ越し後の1週間。

2回目は1晩。

そして、今回の3回目。夫が恐怖。

 

家を出て、こうしてブログを書きながら振り返る。

子どもが高校3年生と中学3年生、もう、大丈夫かなというのと、

家を出た時、転職して2か月だったが、

常勤で働いて2年、今後も常勤で働いていけるかなという思いもあった。

 

 

<録音した会話を文字起こし>

 

(私)Junichiさんに出てけって言われた時に(貯金が)20万じゃ、出てけないからね。

 

(夫)出てけって言われたら出てくるわけだ。最終的に決めるのはあなたであって、俺じゃないよね。

 

(私)出てけって散々言われたよ。

 

(夫)出ててってほしいと思ったもん

 

(私)で、弁護士にも相談したよ。そうしたら(財産の)半分はもらえるんだって。

 

(夫)そう知ってる。

 

(私)あの時は100万やるから出てけって言われた。

(貯金が)20万しかなくて、出てけって言われたのは本当にひどかった。

 

(夫)あのね、あなたの貯金がいくらか知った上で喋ったわけじゃないです。知ってるよね。

 

(私)少なくとも、パートや無職の時にも言ったよ。

 

(夫)無職になったのは誰が悪い?

 

(私)誰が悪いって、誰かが悪いの? 

無職の人に対して出てけって、それはさ、人間じゃないよ。人じゃないよ。

 

(夫)ほぼ無職

<4年後―はじめに②>これまでー⑵

 

夫の転職に伴い、私の実家近くへ引っ越し落ち着いた数週間後、

夫の言葉の暴力に耐えかね家を飛び出した。

双方の母親と夫と私が話し合い、私は家へ戻った。

でも私は泣き暮らし、カウンセリングへ通い、本を読んだりブログを書き、

不安定さから精神科へ通い、何とか心を落ち着かせようとしてきた。

 

夫もアドラー心理学の研修へ通うなど、何とか小康状態を保ってきた。

定期借家だったこともあり、中古マンションを購入した。

しかし夫がまた変になってきたのは長男の高校受験がきっかけだった。

 

長男が中学1年の冬からコロナが始まり、

中学2年の時、私は長男が通う中学校の本部役員書記をしていた。

長男の成績は芳しくなく、塾へ通わせるなどしていた。

そんな中、中学校でのテストの採点方法がおかしいなど、

中学校へ抗議の電話をし、夫がモンスターペアレント化していった。

夫は正義心で言っていて、相手がどう受け取るかは全く無視。

本部役員で担任に会う機会がどうしてもあり、

嫌な思いをさせただろうと、謝り続けた。

 

子どもが長時間過ごす学校へ攻撃してはいけない。

良い関係を築く事が大事であると言い続けたが、

夫の正義の鉄槌は止まらず、教育委員会へも抗議のメール。

塾も止め、夫が息子に受験勉強を教え始めた。

私にできることは何もない。

そこから、耐えることになった。

 

結果として、息子は志望校に受かり良かった。

夫は私を「邪魔しただけだ」と言う。

息子は「お母さんは何もしてくれなかった」

と言い、そう言われてしまうと、何も言えない。

息子に謝るしかなかった。

 

また、私は心を閉ざした。

何を言っても無駄。何を言われても反応しない。

そうした中、限られた生活費を補う為にパートで働いていたが、

「ただ乗りしている」と暴言があり、

常勤職の就職活動を始めた。

<4年後―はじめに②>これまでー⑴

 

(2024年時点で)夫と学生時代に知り合ってから、32年。

夫と結婚してから、23年。

その後、夫の転職問題からモラハラが始まり11年。

 

夫と知り合いモラハラ状態になるまでの21年は、

男性だから

理系だから

AB型だから

私の理解を超える言動は一般的な相違の範疇で何とか収まっていた。

 

しかし、モラハラが始まったこの11年は、

モラハラ=言葉の暴力

アスペルガー、発達障害ベース

一般的な相違を超えるものだった。

 

しかし、この11年間ずっとモラハラだった訳ではない。転機は2回。

まず初めに、一番大きく、きっかけとなったのが夫の転職問題。

 

当時、重い食物アレルギーやアトピー、喘息がある幼稚園児の長男と2歳児の長女、

そして、夫は理論物理のポスドク

(大学院卒業後、任期のある職で繋ぎながら、

研究所や大学の常勤職の学者を目指す)だった。

経済面は夫が管理し、私が口座から引き落とす生活費は10万円で、

インフルエンザの予防接種代や帰省時の交通費、電化製品が壊れた時の修理代など、

臨時出費は生活費と別に出ていた。

 

長男のアレルギーは重く、公立幼稚園や私立の幼稚園へ入園の相談をしたが断られ、

受け入れると言ってくれたのはプロテスタントのキリスト教系

とお寺系の幼稚園だけだった。

保育時間やおやつ、いろいろ考え、

プロテスタントキリスト系の幼稚園へ長男は3年保育で通った。

 

しかし、長女の幼稚園をどうするか、

それぐらいから夫は変わっていったと私は思っている。

 

アレルギーっ子長男の育児と長女の育児で私は疲れ果てていた。

後に落ち着いてから、お腹の底から「サバイバー」、

という思いが湧き上がった実感が今でも蘇る。

 

これまでの状況がわかっている夫に、

長女も3年保育で私立幼稚園へ通わせたいと言った。

しかし、私は専業主婦で長女にはアレルギーなど問題なく、

公立の2年保育の幼稚園だと言って譲らなかった。

長男を断った公立幼稚園は論外で、私は心身共に疲れ果て限界だった。

 

何の迷いもなく私立の3年幼稚園を選ぶママ友が多い中、

夫は何故2年の公立幼稚園に拘るのか。

その時の夫の年収は私が新卒時の年収の2倍。

貯金もありお金には困っていない。

私は心身共に限界で、

長女を3年保育の幼稚園へ通わせたいと夫に言っても、絶対に駄目。論破。

 

そんな心身共に限界な時に、

以前長男を受け入れると言ってくれたお寺系の幼稚園に長女を一時保育で時々預けていた。

その幼稚園はすごく人気があり、通常の入園申込時は電話が殺到。

必死だったから記憶がないのだが、4月前後の一時保育の時に、

空きができたら入園可能か職員さんに話したのだと思う。

4月の入園日直前だったが、子どもは途中入園より最初からの入園の方が良いと、

無理を承知で受け入れると言ってくれた。

 

夫へは、私が働くから3年保育のお寺系の幼稚園へ通わせてくれと言い、

何とか幼稚園代を払ってくれることになった。

 

この頃からだと思う。それまで生活費以外で出ていた臨時出費の話の度に、

「生活費の中でやり繰りできないお前が悪い」

「必要だとわかっていたのに節約できないお前が悪い」

 

夏や冬休み、先に私と子ども達だけで私の実家へ滞在し、

その後夫の実家で夫と合流することが多かった。

それまでは新幹線や特急で行っていたが、旅費を生活費から出せと言われた。

幼稚園児の長男とべビーカーの子どもと何時間もかけて在来線で行ったことがある。

出張先から合流した夫は寝転がって本を読んでいて、

横腹を蹴ろうと瞬間湧いた思いを忘れない。

 

インフルエンザの予防接種代を出さないと言い、

子どもは摂取させたが私は摂取するお金の余裕がなかった。

私はその時に、インフルエンザになってやると心底誓い、

実際その年の1月に家族みんながインフルエンザイに罹患した。

 

長男にいろいろアレルギーがあり、添加物のない、農薬をあまり使っていない、

子どもの体に良いものを食べさせたいと言っても、無駄だった。

国産である必要はない、高い、無駄遣い。

 

長女が幼稚園2年目、夫には公立の幼稚園にするか、

「お前が働いて幼稚園代を出すと言った」と責められたが、

心身共に働ける状態ではなかった。

こんな状況では働けないと泣いて訴えたが無駄だった。

幼稚園3年目はドミノピザや郵便局のパート、

日雇いの仕事で何とか稼ぎ幼稚園代を出した。

 

夫はお金がないから言っているのではない。

夫のこだわり。

私が何を訴えても鉄の壁。絶対に伝わらない。わからない。言っても無駄。