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子宮体癌と診断されるまで・前回のお話










忙しく入院準備の荷造りをしていた時、

夫が仕事から帰って来ました。




「ただいま。

 …入院の準備をしてるの?」


「おかえり。

 持って行く物が多いからさ、

 早いとこ荷造り終わらせないとね。」



そして…


「何日も家を空ける事になってしまって

 本当にごめんね。

 私が癌になったせいで

 迷惑をかける事になってしまって…」



と、私が言うと、

夫は少し黙った後に

ぼろぼろと涙を流していました。


私は夫が泣いているところを見るのは

初めてでした。



普段は短気でワガママなあの夫が

こんなに泣くなんて…

と、驚いてしまい言葉が出ませんでした。




「…こんな格好悪いところ、

 見られたくなかったんだけどな。


 実はママが病院でがんだったっていう

 LINEを貰った時も車で泣いてしまったんだよ。

 

 …もう、泣かせる事言うなよ〜…


 家の事は◯◯(娘)と

 何とかやっていくから、

 気にせず治療に専念しろよ。」



そう言われて私も泣きそうになりましたが…

まだ手術も何も始まっていないのに

ここで泣いたら負けてしまうと思い、

泣くのは我慢しました。




…………






時を遡る事

今から約14年半程前…



私の妊娠が判明する少し前に、

私は父を胃がんで亡くしました。



父は胃がんが見つかった時も

私達には涙を一切見せず、

いつも笑顔で明るく振る舞っていました。



胃がんが発覚してから

とてつもないスピードで進行し、

胃を全摘した後も

腹膜播種に伴うさまざまな症状に苦しみ、

腸閉塞を何度も発症し、

最期にはひどく痩せ細り…



会社の健康診断で要精密検査となってから

わずか1年と数ヶ月でこの世を去りました。



しかしどんなに辛くても苦しくても、

最期まで涙を見せなかった父は

本当に強い人だったと思います。




だから私も人前では泣かない。

手術が成功して、

良い結果が出たら泣こう。




私のために泣いてくれた夫の為にも、

入院中、家の留守を守ってくれる娘のためにも、

大掛かりな手術を乗り越えてやる!



と、強い決意をし、

手術の日を待つのでした。








つづく…











最後まで読んでくださり

ありがとうございましƬʜᵃℕҡ ყօϋ୨୧ᐝ


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