「火の鳥ヤマト編」の古代クマソのお姫さま | 運の良い座敷童子的な生き方

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こんにちは😃

小学校低学年だったわたしにはバイブルがありまして、それが手塚治虫先生の「火の鳥ヤマト編」でございます✨✨




詳しく書くと、アニメ映画のほうだったのですが😅

今のわたしを作り上げ、のちに長男の名前にもなったくらい、心が震えるような内容だったのです。



※火の鳥ヤマト編より



出ました、クマソの国のお姫さま、カジカ✨✨





この火の鳥ヤマト編は、第12代景行天皇の古墳時代に、皇子ヤマトタケルと九州のクマソの姫カジカが恋に落ちるという、ロマンあふれるにもほどがある内容なのです😅





クマソというのは熊襲と書いて、ヤマト朝廷になかなか従わなかった九州の豪族であり、ヤマトタケルがクマソ討伐に行ったことが、古事記や日本書紀に書かれています。





先月の終わりに九州旅行にいったとき、「クマソの国に行くぞー✨」と思っていたら、

なんとこのクマソの国が、






日向





にあったことがわかったのです😅

これは現在の宮崎県日南市の海岸沿いなのですが、もともと古代では、このあたりは「豊の国」でもあったのです。

最近地震があったところでもありますね😅💦



※鵜戸神宮



さて、古事記や日本書紀にはニニギノミコトによる天孫降臨には、このような記述があります。

「天津彦ホノニニギノミコト、日向の襲の高千穂の峰に天降りて」




日向の襲(ソ)の高千穂





そう、なんとこのクマソの国というのは…





阿蘇(アソ)





つまり、日向族のニニギノミコトは、「襲の高千穂」に降臨したのですね😅

確かに、阿蘇山の周辺は、ソがつく地名が多いのです😅




ソとは山の背という意味の古語でもあります。

なお、このソから派生した言葉が、なんとなんと




祖母、祖父




なんですよ😅

ソってそのソなのおー❗️



※高千穂峡



この日向とは、古代ではヒムカと呼ばれていて、日に向かう太陽神を信仰していたのです。

これが天皇の皇祖神であり、この日向族が近畿地方に東征して、初代天皇として即位したのですね。



※火の鳥ヤマト編より



「ヤマトの王さまはかってにデタラメな歴史をでっちあげて」

と火の鳥ヤマト編では描かれていますが😅💦





大分県にも阿蘇野があり、宮崎県都城市も荒襲があり、鹿児島県国分市にも襲山村がありますので、

阿蘇山周辺〜鹿児島までがクマソの国だったようですね。




古事記では、古代の九州は四つに分割されているとされています。




北九州…筑紫国

西九州…肥国

南九州…熊襲




そして、東九州はすべて豊の国だったのです😅

つまり、神話でもあるように、ここにニニギノミコトが降臨して来たからこそ、豊の国は一部、日向の国に変わったのですね。





古代の天皇陛下に、「ワケ」という名前が多いのも、国を分けた称号でもあったのです。

ヤマトタケルには80人の兄弟がいたのですが、このうちの「豊国別王」が日向国造の祖となったので、日向の国が誕生したのですが、

第十五代応神天皇もホムダワケ、ですね😅




つまり、クマソとはもともとは豊の国でもあり、そこにいらっしゃるのは…





月の神であった、ということですね。

奇しくも今日は満月ですね🌕





クマソのお姫さまであるカジカは、豊玉姫やコノハナサクヤヒメの子孫だったのかもしれないですね😅





ヤマト朝廷に従わない野蛮な豪族をクマソと呼んでいたのですが、

ここは隼人族の居住地でもあり、いまだに神社の祭祀で使われている「隼人の遠吠え」は…




ニホンオオカミの遠吠え




なんです。

あれは、縄文時代からの祭祀の名残なのですね。

今は絶滅した日本オオカミは、古代クマソの叫び声、だったのかもしれません。




ということで、そんなクマソの沿岸部で地震が起きているので気をつけたいですね😅