誕生日プレゼントに語彙力くれ
どうも、先日誕生日だった遊木です。
年齢のせいか性格のせいか、もうここ数年は友人や家族からの連絡で自分の誕生日に気付く日々です。
え、みんな自分の誕生日ってちゃんと覚えてる?
前回に引き続き、何故か口内事情の話から。
確か前回は口内炎で苦しんでいると書いた気がしますが、そちらは無事に治りました。唇に痺れまで出るひどいものでしたが、油断しなければ食事で苦労する位置ではなかったのが幸いでしたね。いや、めっちゃ痛かったけどね?
その話は置いておいて。
先日、偶然気付いたんですけど……もしかして知らない間に親知らず生えてた?え?この歳で??
と思って調べたら、まぁ私ぐらいの年齢でも生える人は生えるらしいです。ただ、親知らずって生えてきたらもっと主張するものだと思ってました。痛みも違和感も特になかったので、実際はいつ生えたのかわかりませんが……え…お、お前、親知らずだよな?
……まぁ私の口内事情は心底どうでも良いので、創作の話を。
みなさん、語彙力ってどう鍛えてますか。
私は、自分の創作に使えそうな言葉や、知っていても正確な情報がわからない言葉等をアナログでメモするようにしています。(デジタルメモは全然身につかなかった)
気付けばそれを始めてから2年近くが過ぎていました。
「一日に〇個書く」とかだと絶対続かないと思ったので、ノルマなどは決めていません。とにかく習慣化することに重きを置いています。
あと、「知らない言葉は全部メモる」というのもやらないようにしていますね。そんなん星の数ほどあるから現実的に無理だぜ。
とにかく“自分の創作に役立つ”に重きを置いて、中二心を擽るワード中心で構成しています。特に言い回しに癖がある作品をインプットしたときは、一気にメモが増えますね。BLACK LAGOONとか、幼女戦記とか。
最近だと陳情令を見たときにも増えました。時代・歴史ものは単純に知識が追いつかないので、思わず調べちゃうのだ。腰佩とかもの自体は知ってるし、キャラデザアイテムとして好きな部類だけど、名称は知らなかったよね。根付って呼んでた。
というわけで、今回はメモの中から個人的に好きだなーと思うワードをご紹介。
落花情あれども流水意無し
詳細は自分で調べて下さい、ざっくり言うと片想いのことですね。なんか美しい。
ルビコン川を渡る
「賽は投げられた」より一般化されていないので、ちょっとだけ中二心を擽る言い回し。
米塩の資
「生活費」っていうと野暮いけど、こういうとなんかカッコいい。
断金の交わり
「固い友情」というより、なんか説得力がありません?
上記に紹介したタイプ以外にも、経済、政治、哲学用語などもメモしていますが、この辺は好きな言葉というよりは、使い勝手が良さそうな言葉として記録しています。たまにありますよね。なんとなく意味は分かるけど、正確な説明は出来ないカタカナ用語とか。
まぁ頻繁に見直して、しっかり勉強しているわけではないので、語彙力が延びているかと言われると微妙ですか、ふとしたときの閃きのきっかけにはなっている気がします。
サークル10周年企画のタイトルを都都逸にするアイデアも、このメモから思いつきました。
現在進行形で漫画の作画をしていますがというか修羅場ですが仕上げの段階に入っても、フキダシを見ては「うわー……絶対もっと上手い言い回しあるだろうなぁ」と身体を捩ってしまいます。
どうしたら上手い言葉が思いつくのか、今後も悩んで研究していきたい所存。
語彙力くれーーー!!!
aki
細田作品6作品の所感、および細田作品におけるショタとケモノに関する考察。
須々木です。
結果、最新作はちょっとおいといて、それまでのところで「細田作品におけるショタとケモノ」というタイトルで論文を書けそうなくらいの理解度に至った。しっかり見るまで単なる監督の萌えなのかと思ってましたスミマセン。
— 須々木正(Random Walk) (@rw_suzusho) August 11, 2021
というわけで、論文を書くのは面倒なのでブログを書きましょう。
もちろん人それぞれの解釈があると思いますし、そもそも何かを読み取らなきゃいけないわけでもないので、そのあたりは緩く構えてご覧ください。
なお、「時をかける少女」から「竜とそばかすの姫」まで6作品鑑賞(東映退社後制作)を前提としています。
6作品に関してガッツリネタバレがあるのでご注意ください。
1. 6作品についての所感
ショタとケモノについて語る前に、6作品を俯瞰しましょう。
なお、細田作品は、見る人による差はもちろんのこと、何を物差しとして語るかによってもかなり大きく差が出る気がします。
以下の所感でも「良いと思う」「面白いと思う」「好きだ」は微妙に違います。
「良いと思うけれど別に好きではない」とかもあるのでご注意。
1.1 時をかける少女(2006年)
筒井康隆の小説「時をかける少女」の約20年後を舞台に、原作主人公の姪である紺野真琴が主人公として繰り広げる青春ストーリー。
ワンアイデアで一切ぶれずに繰り広げられるエンタメ作品。
時間遡行により時系列の把握が少々厄介なので、他要素は極めてシンプルにしているのでしょうか。
主人公の真琴のキャラが圧倒的に強く、視点者としてぶれない印象。
そのため、時間軸ではなく、真琴の成長軸を基準にして迷子にならず見られる。
「SF」や「恋愛」ではなく「青春」に特化して描いている点も特徴的。
良い意味で割り切っているので、SFや恋愛要素における不完全さは気にならない。
1.2 サマーウォーズ(2009年)
細田守の初の長編オリジナル作品であり、分かりやすい王道エンタメ作品。
個人的には「ラピュタ」っぽさを感じる部分があった。
最年長の女性を精神的支柱とする大家族と、そこでのドタバタ劇。
ただし、一つの統一された目的を持ったとき、歯車がかみ合って一気に事が運ぶワクワク感と頼もしさ。
そして、そこに外部の人間として混入し、戸惑いつつも立ち位置を見つけていく主人公。
キャラは全体的に好感が持てるし、キャラがたっている。
はじめとおわりの対応が非常に明確で、迷う余地がない。
見終わった後、非常にスッキリ良い気分になる。
ネット上のつながり、リアルのつながりなど、「つながり」というテーマが非常に分かりやすい。
リアルのつながりを重視しているようにも見えるが、一方でネットのつながりも肯定的に描いている(ネットでつながった世界中の人々が応援している)。
1.3 おおかみこどもの雨と雪(2012年)
非常に好みが分かれそうな一作。
個人的には、細田作品6作品の中では、かなり抜けた一番の良作と感じる。
前作が分かりやすいエンタメだったが、本作ではいきなり別方向に振りきった。
ストーリーが展開するわりに答えが提示されないので、人によっては「で、何が言いたいの?」とはなりそう。
「絶望」を感じる人と「希望」を感じる人の両方がいそう(個人的に、そういうタイプの作品は嫌いではない)。
「花」に感情移入し、母性に対する過度な期待と要求を敏感に感じる場合、かなり絶望的な気持ちになるかもしれない。
「ここまで自己犠牲を強いられなくてはいけないのか」と思うだろう。
(しかし、本作は非常に私的な作品であり、一般化してとらえるのは適切ではないと感じる。また、花への感情移入を回避するため、雪視点の回想モノローグを適宜入れていると思われる)
また、序盤の花の行動は、分別ある大人の行動とは言えない面が強く、このパートをどれだけスルーできるかでも印象は大きく変わるだろう。
(個人的には、序盤の流れで「えー・・・これは・・・」と思ったのが、最終的に評価180度反転というイメージ。序盤の流れに引っかかる人は多いと思うが、それで切り捨てるのは勿体ないと感じる)
「雨」や「雪」に感情移入する場合、いつも無償の母性を注いでくれる母の偉大さ、自分を強く求めつつも最終的には手放してくれることのありがたみ、人生の選択権を委ねてくれる信頼感を肯定的に感じるだろう。
「サマーウォーズ」のように世界を広げすぎなかったことで、エンタメ性は下がったが、人物の描写は丁寧になったと感じる。
ただし、花に「リアリティー」を求める見方はしない方が良いだろう。
「花」は宮崎アニメにおける女性キャラと同様、概念的存在であり超越者。
メイン3人でもっとも人間だが、もっとも人間ではない存在と感じる。
見ていて強く感じたのが、「風立ちぬ」のような自伝的要素。
(なお、公開は「風立ちぬ」が一年遅い)
細田守は自分を「雨」に重ねているのだろう。
自らの半生に後ろめたさを感じつつも、それを必死に肯定的に捉えようとしていると感じる。
語り手である雪について、大人になるまで描いて終わったら、鑑賞後の印象が大きく変わり、エンタメに寄ってより万人受けする作品になる可能性があったと思う。
ただ、そこを描かなかったことは個人的に良かったと思う。
途中まで見ていて「細田さんはお母さんを亡くしたのかな」と感じたが、本作はそもそも「母への弔い」の色が非常に濃い。
最後のシーンの花(二人の子が離れて一人で暮らす花が、おおかみの遠吠えを聞く)は、作中の設定を無視すれば、むしろ「母の晩年」の描写と言った方がしっくりくる。
であるならば、それ以降を描かないのは、ある意味で自然なことと感じる。
母に対する思い出に続きはないのだから。
なお、細田守の母が亡くなったのは前作「サマーウォーズ」完成後である(本作鑑賞後に調べた)。
1.4 バケモノの子(2015年)
前作よりエンタメに戻してきた作品。
個人的な印象としては、「千と千尋の神隠し」の細田版。
子供が神隠し的に辿り着いたと異世界で成長するが、本作ではより等身大で俗っぽくした印象。
もしくは「千と千尋」において母性が成長を促した点を、父性に置き換えたものとも言える。
「家族」というテーマは「サマーウォーズ」以降一貫している。
ただ、描き方は結構違いがある。
「おおかみこども」と同様、幼年期から一人立ちまでの過程が描かれている。
途中から登場する「楓」については、記号的な存在か、主要なキャラかというのが中途半端な印象。
途中で登場して途中で離脱するタイプなら許容できたが、クライマックスに絡むなら、もっと手前から仕掛けがあって欲しかった。
単なるステレオタイプ無個性キャラであり、かなり安っぽい印象で、雑味になった。
渋天街(バケモノ界)のキャラは魅力的だが、対して人間界のキャラは微妙でリアリティーに乏しい。
意図的な演出なのかもしれないが、そのせいで、主人公の蓮が最終的に人間界で生きることを選ぶのが「ポジティブなエンド」なのか際どい印象を受ける。
(蓮は自分で選択しているので、その意味ではポジティブなものとして描かれているとは思うが)
最終的に人間界を選ぶ動機についても、いまいち説得力に乏しい印象。
「千と千尋」では「家族のもとに帰る」というのは一貫しているが、本作では人間界に実質的に家族はない。
むしろ、どちらかと言えば、バケモノ界の方が家族的とも言える。
全体に渡り「蓮の成長の物語」と「九太と熊徹の物語」が分離していて、要素が多くまとまっていない印象を受ける。
惜しい。
1.5 未来のミライ(2018年)
エンタメと逆方向に振りきった作品。
エンタメと非エンタメを交互につくる独自ルールがあるのだろうか。
とりあえず、最初のワンカットで「横浜だなあ(金沢区)」だと思った。
中の人に罪はないが、くんちゃんの声が物凄くあっていないと感じた。
文化庁メディア芸術祭で見かける海外のショートアニメーションのような印象を受ける作品。
少なくとも、日本の劇場で一般向けに広く宣伝して公開するタイプのものではないという印象。
「サマーウォーズ」のような気持ちで本作を見たら、完全に頭の中が混乱するだろう。
これだけ大衆向けじゃないタイプの作品を、大衆向けっぽく宣伝するのは結構な罪ではないかと普通に感じる。
宣伝の方針はどうかと思う。
主人公のくんちゃんは、正直、見ていてかなりイラッとくるが、これはイラッとくるように意図的に誇張して描いていると感じる。
このイラッと来る部分が、妙なリアリティーを生んでいるのだろう(リアルの子供と一致するという意味ではなく)。
これまでの細田作品では、冒頭に世界観説明などを詰め込む漫画的な導入演出が多かったが、本作ではそれがなくなる。
というか、作中でも説明などという概念はほぼない。
ストーリーではなく記号の連なりで構成されているタイプであり、ストーリーを追って鑑賞することに慣れている多くの人にとって、そもそも見ること自体が厳しいかもしれない。
すでにこれだけ名声を得ている人が、このタイミングでこのタイプの作品をつくるというのは凄い。
本作は特に海外で高い評価を受けたようだが、その点に関して一切の疑問はない。
本作に限らず、描かれる家族観が保守的という意見はあるかもしれない。
しかし、特にそれを美化しているわけではなく、単にありのままを描いているように見える(単に現代日本の現実)。
そもそも、家族という舞台設定はあっても、「あるべき家族の姿」などのテーマはないので、あまり的を射た指摘ではないとも感じる。
細田作品は作品ごとに求められる鑑賞姿勢があまりに大きく振れるので、客はかなりの適応力を強いられるなという印象を改めて強く持った。
(この点は、新海作品と対照的に感じる)
本作に関して、好きか嫌いかと言われると非常に難しいが、間違いなく見て良かったと言える作品で、多くの学びを得られる作品。
こういう作品がしかるべき評価を受け、淘汰されない世界であってほしいと感じる。
ただ、敢えて言わせてもらうと「未来のミライ」というタイトルにはやや違和感が残る。
1.6 竜とそばかすの姫(2021年)
とにかく惜しい作品で、個人的には6作品中6位。
「バケモノの子」の良くない点を繰り返している印象も受ける。
とにかく要素が多すぎる。
B級とエンタメの中途半端な混合。
結果として、キャラの言動に唐突感が見られる。
特に、主人公すずの心情はもう少し丁寧に描いて欲しかった。
「バケモノの子」と同様、クライマックスに関わる重要キャラが実質的に途中参戦なので唐突感が強い。
仮想世界〈U〉でのライブの場面で竜の正体に興味を向ける描写の唐突感が、最終的に解決しないのもかなり致命的に感じる。
主人公とリアルのつながりがある誰かが中の人であれば、「そういうことか」ともなっただろうが。
一方で、すずの母に関するシナリオを最終的に回収するためには、リアルにつながりのないキャラが必要になってくる。
結局、どちらにしろ不完全な印象を与えることになるだろう。
「母の喪失から回復する家族の物語」「竜とそばかすの姫の物語」という二つの大きなストーリーラインがほぼ分離して、そこにメインかメインじゃないか際どい多くのキャラのストーリーが絡みつくような感じ。
とにかく要素が尺に対し多すぎて、さばききれていない。
普通にワンクールアニメくらいの要素であり、映画を見た率直な印象は「やたら質の高いプロトタイプアニメ」。
良作の香りが強く漂うのに・・・。
無理に3年ごとに公開しなくて良いので、“完成版”を見たかったです。
なお、劇中歌は物凄く良かったです。
2. 細田作品におけるショタとケモノ
「ショタ」と「ケモノ」は、細田作品を語る上で避けては通れないテーマでしょう。
というわけで、ドヤッと書くほどのことでもありませんが一応書いておきます。
たぶん、似たようなことはすでにあちこちで言われていると思いますが。
2.1 6作品に繰り返し登場するショタとケモノ
画面的にちょっと出るというものを除いて、とりあえずリストアップしてみます。
なお、ショタやケモノの定義はここでは突っ込まず。
雰囲気で感じてもらう方向。
●「時をかける少女」
【ショタ】 該当要素なし。
【ケモノ】 該当要素なし。
●「サマーウォーズ」
【ショタ】 池沢佳主馬(かずま)。13歳だが、ショタと言って異論はないだろう。
【ケモノ】 OZでの佳主馬のアバター「キングカズマ」。長身のウサギ型で超強い。
●「おおかみこどもの雨と雪」
【ショタ】 花の二人の子供のうち、弟の「雨」の幼少期。父親が「おおかみおとこ」であり、雨もその特質を引き継いでいる。
【ケモノ】 「おおかみ」や狐。
●「バケモノの子」
【ショタ】 主人公の蓮(九太)の幼少期。渋天街(バケモノ界)に迷い込む。
【ケモノ】 熊徹。九太の師匠でバケモノ。渋天街で一、二を争う強さ。
●「未来のミライ」
【ショタ】 主人公のくんちゃん。甘えん坊な4歳。
【ケモノ】 ゆっこ。くんちゃんの家の飼い犬。作中では人間の姿も見せる。
●「竜とそばかすの姫」
【ショタ】 恵と知。父親から虐待を受けている。
【ケモノ】 竜。黒い竜のような獣の姿。仮想世界〈U〉の謎の存在。
2.2 細田作品における「ショタ」
結論から言えば、「細田監督自身を投影したアイコン」だろう。
実際、どの作品においても、「ショタ」はマスコットではなく、やたらリアリティーのあるキャラ(場合により過剰に浮くこともある)として描写されている。
重要なのは「ショタを愛でたい」(いわゆるショタ萌え)というわけではないということ。
どちらかと言えば「ショタとして愛でられたい」に近いだろう。
比較対象として、宮崎作品における「少女」も興味深い。
宮崎作品における「少女」の描写からは、一貫して母性の萌芽が垣間見える。
「少女」は、母性を神聖視する宮崎作品の根幹をなす存在として、崇拝の対象とも言える描かれ方をされる。
対して、細田作品における「ショタ」は、「無償の母性を注がれる対象」「弱かったり失敗したりしても許してもらえる存在」として描かれる傾向が強い。
細田作品における「ショタ」は、許して欲しいと訴え続ける。
2.3 細田作品における「ケモノ」
結論から言えば、「憧れの象徴」だろう。
本能を貫ける強さを持ち得た存在として燦然と輝く「ケモノ」は、細田作品に強力なベクトルを与える要素。
自然体、野性味、力強さ、活発などの象徴としての「ケモノ」。
「ケモノ」は、朱に交わっても赤く染まらない強固なアイデンティティを保ち続ける。
すなわち、細田作品とは、非力な「ショタ」としての己からの脱却を願い、自分だけの強さを貫ける「ケモノ」に憧れ、やがて「ケモノ」になろうとする話だと言える。
「サマーウォーズ」において、現実世界で非力な佳主馬は、仮想空間OZで圧倒的な強さを誇る「キングカズマ」として存在する。
「おおかみこども」で、雨は、非力な「ショタ」として生きて、やがて「おおかみ」に憧れ、狐を師と仰ぎ「ケモノ」として一人立ちする。
「バケモノの子」では、蓮は非力な人間の「ショタ」として始まり、「ケモノ」を慕い、文字どおり「ケモノ」を取り込んで一人前となる。
細田作品において、「ショタ」は「ケモノ」になりたい。
故に、「ショタ」と「ケモノ」は二つの独立した要素ではなく、切り離せない表裏の関係であり、すべての根幹であると言える。
以上。
長々と書きましたが、今回最新作まで一気に見て、作家として追いたいと思うようになりました。
人により細田作品のどこが好きで、どこが嫌いなのか意見が分かれると思いますが、それで良いと思います。
sho
心が荒ぶっているんだ。
どうも遊木です。
めちゃめちゃ久しぶりに口内炎が出来て苦しんでいます。アー!!!
しかも唇と歯茎の境目に出来てて、どういうモーションで痛みが走るのか読めない。口の開閉は問題ないのに唇を動かすと超痛い。なんこれ。
例によって終わる終わる詐欺の原稿作業中ですが、数日前にそこそこ特大なミスが発覚して、ショックを受けていました。あんまり普段はしないミスだった上に、舞台設定と展開の都合上、修正が非常に難しかった……。
なんとか気持ち程度の修正をして「いや、多分こうだったんだな」と、裏設定をつけ足して自身を納得させました。ぅぅう……。
あと、今回は睡眠時間を6時間以下にはしない、むしろ眠かったら寝る、を掲げて作業しているので、身体の調子は良いです。といってもコロナの影響で迂闊に外出できないので、運動不足と窮屈感は否めませんが。
というわけで、3Dを使っても作業スピード上がらない~!……ように見えて、睡眠時間が今までと違うので、実際の作業時間だけで換算すると短縮されています。ちょっとだけね。
なので、いつもみたいに原稿終わった後の瀕死状態にはならないと思う。
普通にめっちゃ寝てるからね。
いつもより寝てるかもしれん。
インプットにあてる時間はそんなにないですが、取り合えず「竜とそばかすの姫」は観てきました。感想は原稿が落ち着いたらあげるかもしれません。とにかく劇中歌がめっちゃ好みで作業中ヘビロテしています。
あと、原稿期間と発売が被っていた「魔道祖師」の小説については、全巻発売日に手に入れました。手に入れただけで後半巻はほぼ読めていませんが。
というのも、原稿終わってから買いに行くと、すぐ手に入るか微妙だったからです。アニメイトに4巻を買いに行った時も3巻は売り切れで、1・2巻も在庫僅かでしたし。
むしろ、発売日の開店時間に合わせて行っても4巻なかったけどね。どういうことだよ。
11時開店で11時10分に在庫確認して貰ったら「もうないんですよ……」って、なんでやねん。(まぁ多分早売りしていたのでしょう)
というわけで、結局アニメイトで買えたのは3巻だけでした。あとの3冊は当日でも買えなかった……予約って大切ね。潔く別の書店に行きました。
「魔道祖師」についても、読み終わったら他媒体のものと合わせて感想をあげられたらなぁと思っています。ちなみに本国でアニメ3期が始まりましたが、魔翻訳で頑張って見ています。そこそことんでもない翻訳ですが、シナリオを知っていると結構わかる。
それ以外のインプットは同作者の「天官賜福」と「ひぐらし卒」ぐらいですかね。他の気になる今期アニメは、原稿が終わったら見ようと思います。
ちなみに「ひぐらし卒」に関しては毎回「えー……もうこれどういう結末でも許されなくない?」と思いつつ見てます。でも先週ぐらいに「え!?」という単語が出てきたから……さて、どうなるのか。
あとすごくどうでも良いですが、食事中に最近見ちゃうのがきまぐれクックさんのチャンネルですね。
普通に料理の勉強になるし、めっちゃ魚介類美味しそう。でもごりごりに魚捌くので、人によっては食事中の視聴はやめた方が良いです。
個人的に食べるときに毎回「銀色の奴!」ってスーパードライ掲げるのが好き。
海鮮チーズフォンデュが美味しそうだったので、原稿が終わったらちょっと挑戦してみたいです。実はチーズフォンデュ食べたことないんだよな。
というわけで、状況は修羅場ですがいつもよりは精神的に修羅場じゃない現状をお伝えしました。
いや………………普通に修羅場だな??
こういう絵をあげるときは大抵心が荒ぶっている。
aki
次回「横浜創作オフ会」は早くて2022年3月開催です。
横浜創作オフ会の幹事、須々木です。
なかなかサバイバルな世の中ですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、横浜創作オフ会関連のお知らせです。
平時であれば、毎年3月と9月に開催してきた横浜創作オフ会ですが、
次回は早くて2022年3月開催とします。
改めて発表するまでもなく、2021年9月に開催することはありません。
各自、己の心身の健康維持に全力を尽くしてください。
● 2015年9月 第1回横浜創作オフ会
● 2016年3月 第2回横浜創作オフ会
● 2016年9月 第3回横浜創作オフ会
● 2017年3月 第4回横浜創作オフ会
● 2017年9月 第5回横浜創作オフ会
● 2018年3月 第6回横浜創作オフ会
● 2018年9月 第7回横浜創作オフ会
● 2019年3月 第8回横浜創作オフ会
● 2019年9月 第9回横浜創作オフ会
● 2020年3月 中止!
● 2020年9月 中止!
● 2021年3月 中止!
● 2021年9月 中止!
● 2022年3月 第10回横浜創作オフ会?
新型コロナとの根競べって感じですが、再開できる状況になれば再開するという方針に一切のぶれはないので、宜しくお願いします。
なお、2022年3月の開催については、1月から2月にかけて判断することになると思います。
※再開条件については、以前ブログで触れた通り。
遅くても年内には国内希望者全員にワクチン接種可能だと思うので、それで状況が好転すれば良いのですが、各種データを見る限り、あまり楽観視できる状況ではありませんね。。
ここでは今後の見通しには触れませんが。。
ただ、いずれにせよ、やれることをやり、楽しめることを楽しむという適応力が試されているのかなという感じです。
余談ですが、コロナ禍になって以降お酒デビューを逃した若者もたくさんいると思うので、横浜創作オフ会を再開した際には、そういった人たちも取り込めたらいいなあなんて思っています(勿論、創作談義に興味がある人という前提で)。
というわけで、引き続き、創作でもしつつお待ちくださいな。
sho
アニメ『メイドインアビス』を見ました。
酷暑が続いたと思ったら急に秋になるんじゃない。こんばんは米原です。
アニメ『メイドインアビス』13話+劇場版を見ました。メンバーから「ファンタジーが好きなら見るべき」と言われ続けて先日ようやく見れました。
「かわいい絵柄でグロ」は個人的に苦手でひぐらしとか見れないし、子どもの酷い目にあうのもなるべく見たくないので避けてたんですが、背景や音楽のクオリティーも大変高く、世界観の作り込みや、探索に向かう主人公は子どもながら既に覚悟がほぼ完了している状態だったので「この主人公ならなにがあっても進むだろう」という安心感があったのでなんとか完走することができました。しかし、多分あのシナリオと雰囲気のみの原作はギリ読めないかもしれません…。背景絵と音楽のレベルの高さがあったから没入できた、というのがかなり大きい気がします。私の中で「アニメ化が滅茶苦茶ありがたい作品」となりました。
全13話しかない中でアビスに降りる前の話も3話分しっかり使って描いた所や、何度も言いますがとにかく背景の絵と音楽のクオリティが高いところからも、スタッフの今作のアニメ化に対する意気込みが全体から伝わって来た。すごかった。おかげ様で劇場版までなんとか見ることができましたありがとうございます。例の人気キャラは劇場版まで持ち越しか~と思っていたら「丁寧な地獄をご丁寧に2時間以上じっくり見せやがって…」と憎々しく思いました。でもあの地獄を毎週5話くらい見させられるくらいだったらひとつにまとめてくれてありがとうな!(怒)とも思いました。2期も楽しみです。震えて待ちます。
ハイファンタジー物を漫画にする&多くの読者を取得して人気を出す、てすごくハードルが高いイメージがあります。独自の世界観と設定を読者に理解して貰わないといけない、理解できない層は離れていくリスクがある、独自の世界を抜きにしても1話目が面白くなきゃ2話目を読んで貰えない可能性が非常~~~に高い、とかなりリスクが高いジャンルだと思ってます。
ひとまず完成形を出され購入すれば物語がラストまで見られるゲームソフトとは違い、漫画は1話・数ページ・1pの1コマで読者を面白いと思わせないと途中で切られる可能性が高い&毎週or毎月読んで貰えるか、というスパンや売り出す時の戦略の違いもありますが、とにかく毎話のシナリオ構成力という意味での「漫画を描く技術」が高くないとファンタジーは難しいというのが私の中であります。(「なろう系」にあるチート系や悪役令嬢系のような「共通認識としてのファンタジー作品」はあまり詳しくないこともあり除外しますが。
でもアビスはオリジナリティが高い世界観だけれど、とにかく「目的」と「ゴール」が明確でわかりやすいのが強いなと思いました。「なんかクソやばいクソデカダンジョンの穴があってそこに降りて攻略するぜ!」「最終目的地には行方不明だった母とダンジョンの謎の答えが待ってるはずだ!」ていう。細かい世界観や設定が理解できなくてもココだけ抑えとけば物語は読める、という筋がシンプルかつ太いなと感じました。私はファンタジーの世界考えてるとまず世界地図を作ってしまうんですが、一つの穴をひたすら掘り下げてそこに色んな情景の世界が広がってる、ていう構成も上手いなぁと感心しました。冒頭3話の謎のちりばめ方もすごい秀逸というか、主人公たちが「降りねば」となる流れもすごいすんなり頭の中に入ってくる。人気が出るのも納得でした。
偉大な探索家の母を持つリコ、人間より人間らしい反応をするロボ?のレグ、そしてナナチのバランスがすごく良いなと思いました。すごく好きです。
あとこの漫画、ヤバイダンジョンでヤバイモンスターがいっぱい出て来るのに、人間も負けず劣らずヤバイのも強いなと思いました。ダンジョンは苛酷になる一方だしボンドルドみたいなのがまだふたりもいるのか、という。でもまだまだ謎だらけのレグもいますし、この作品内の良心である主人公一行がなんとか頑張って欲しいという気持ちにもなります。
noz




