大掴ひつじ物語 -5ページ目

大掴ひつじ物語

たいへん狭い範囲の非常に分類しにくいうえによく途中で切れている記事置き場

意気揚々と鬨の声を上げつつギランの港へ

攻め込む海賊の皆さん。しかし現場には船が

一艘もなく人の気配もなく。「なんだよ

びびってんのかー」とそのまま中心部まで攻め

行って「総督府をいただくぜー」と調子が

よかったが。ふと、「ここってこんなに水位

低かったかな」と気になりはじめたところへ。

山深い川の上流にうず高く積まれた土嚢が切り

崩され、せき止められていた川の水が一気に

河口に押し寄せ、鉄砲水となって次々海賊船を

飲み込む事態に。結果、ほとんどの船は転覆

それを免れて脱出しようとした船もダリューン

指揮する一団に攻め込まれ、20隻ほどあった

海賊団は今度こそ壊滅。

 

船を失い、引っ立てられる海賊連中を横目に

見ながら、「(ペラギウス総督追放に伴い)

空いた総督職にグラーゼを総督代理として

置きましょう」と進言するナルサス 。

地方とはいえ勝手な人事を行っていいのかと

問うギーヴとファランギースに(気楽に酒盛りを

してる様子だったがまわりに酔いれた商人が

ごろごろ倒れていて草生える)「将来のために

有力な味方を確保するためだ」と答え。もし後々

「勝手なことしやがって」とアンドラゴラス王が

グラーゼを解任したとしても彼の恨みは父王に

向くだけだし、そもそもの話アンドラゴラス氏は

(陸路に重きを置いて)海路は重視してない

から王太子の追放にこっち方面を選んだわけで。

めっちゃいい機会だし堂々とパルスの南半分

頂こうではないか、と微笑む目は本日も笑って

ないナルサスさんだが「もしグラーゼがいな

ければシャガードを代理につけるつもりだった

のだろう」と問われ、痛ましげに目を伏せる。

 

同じ頃、話題になった当の本人シャガードは

遠く見える河口付近に煙があがるのを無言で

眺めている様子。この騒動をほったらかしで

いいのかと思ったが、ここではただの富豪で、

別に具体的に役職についてるわけでもない

らしいから・・・。

…これ、原作は読んでない、アニメも観てない、

まっさらな読者にはどう見えてんのかしら 。

 

生き残ったものの、まとめて牢に押し込まれ、

こんなはずではーと歯噛みする海賊団(残党)に

「あの方」から言づてが。

「てめえ見殺しにしやがったな」と息巻く海賊団に

「曲者で知られるナルサスを油断させるためだ」と

説明、「王太子は優しいことで知られ拷問や

処刑はしない」と安心?させ。「こっちの言う

とおりに動いてくれれば今度こそ面白いことに

なる」と「ある策」を伝える 。

 

↑それを聞いたためか、取り調べの場でも

つーんと黙秘している海賊連中にダリューンが

仁王立ちで自ら尋問を行うと宣言。

その迫力に早くもビビリ「王太子は拷問とか

手荒なまねはしないと聞いたぞ(*非正規情報)」と

騒ぐのを「王太子殿下はその通りのお方だが

尋問するのはこの俺だ」とギロリと見据え。

その猛き眼光のまま、無言でナルサスを

引き寄せて

「どうしてもしゃべらぬというならこの男に

おまえの肖像画を書かせるぞ!!」と大音声

言い放ち。実はこの男は魔道の使い手

こいつに絵を描かれる命を吸い取られ

あっという間に干からびて死んでしまう

んだぞー」とさらに高らかにいうとその場に

いた何人か(*ナルサスの絵を見たことが

ある王太子殿下とジャスワント)が演技では

なくこの世の終わりのごとくひいいいいい

のけぞったので信憑性が爆上がりしてしまい。

そこへホンマに正真正銘、何が何だかよく

わからない筈なのにダリューンの合図を見て

「おおおお、あの絹の国伝来魔道

使い手がこんなところにいたとわ

ああああ」ナイスアシストとかいうレベルを

遙かに越えた迫真の演技をみせるグラーゼ

船長。ノリノリすぎやん。そんなアホなと

いう話をものの見事に成立させ、「なんでも

しゃべるからそれだけはやめてー」と、相手を

心底ビビらせることに成功。

 

そこで海賊が喋りだしたのは「例の海賊王の

財宝」がサフディー島にあるというヨタ話 。

有名なヨタ話だろうが、と蹴ってみたら「最近

詳しい場所が判明したんだぜ」とか言い出す。

…これが「あの方」が立てた策なのか 。

「せっかくだし行ってみますか」とナルサスが

問題の島を指さすというところで次号へ。

船長グラーゼ氏は鯨に飲まれたとか14回

難破したとか海賊とは100回以上戦った

とかおよそ海の上で自分ほど危険な目に

遭ったはおりませんぜとか言ってる。

「あの者の口がまわることといったら海の

ラジェンドラ(*敬称略)ではないか」という

黒騎士に「あのような御仁はシンドゥラに

しかいないと思ってました」とか感心する

ジャスワントだがその御仁:現国王陛下

ついて自国民が発していいコメントではない

多分。

ただ、このところ色々忙しかった殿下含め

子供たちがとても楽しそうに聞いている

ので気分転換に良いでしょうとかいう

和やかな一コマ。

 

一方で旧友との再会が大変ヒリついた

ことになってるナルサス 卿。

昔は人類皆平等:奴隷解放を熱く語り合った

らしいのに、そういうのは もういらん

ねんという芸風の変化があったらしい

シャガード。 奴隷はモノを考えないし、

慈悲深い主人に使われたほうが奴らも幸せ

なんだよとまあ定番の理屈を聞き流しつつ、

自分自身の失敗エピソードを苦く思い起こす

ナルサス。

成功例としてペシャワールの件を上げても、

「キシュワードはこれから奴隷なしで辺境の

仕事を回さなければならんのにご苦労な

こった」と「そういえば」的なところをけっこう

鋭く突いてきた。奴隷を自立させるとしてそれに

かかる費用はどうするんだ俺が払うと思った

というところで、もう話にならんと出てきた

らしい。

「友は昔の友ならずか」、「そもそも殿下に

仕えるために山を出るときお前をここに

預けるつもりだったがそうしなくてよかった」

息まくナルサスの代わりのように俯くエラム。

そんな二人に「仕込みが上手くいったよ」と

アルフリードが笑顔で駆け寄る。 

 

場面変わってギラン総督宅。 ペラギウス氏が

「絹の国のおみやげ(意味深)」が到着する

のをハナの下をのばして待機中。

王太子ご一行は海賊退治とかでしばらく来ない

みたいだし、あいつらこそ自分の楽園(笑)

荒らす盗賊だし王都なんかどうなったって

かまわんし、何かあったら財宝抱えて国外に

逃げればいいやとあらためて勝手な計画

立てているところへ到着した黒髪の美女。

そのお姿を見て読者が「・・ああ(察し)」

思っているところへ、何か適当な褒め言葉を

ホザきつつ抱き着こうとしたペラギウス氏の

けっこうな巨体を華麗な足払いで床に沈めて

みせる。背中からひっくり返った総督を

ちゃっちゃと手早く拘束したのは従者に為り

すましたジャスワントと美女:ファランギース様。

事態に気づき「私が何をしたというのだ!」と

この場では割とまっとうな抗議をするギラン

総督氏に対しては

「何かしでかしてからでは遅いのでな。我が

軍師どのは先手を打つのがお好きじゃ 」

こちらも理屈になってないが説得力のある?

言い分で叩き返す。

間髪入れずに王太子殿下が到着、「総督殿

貯めこんだ全財産を王太子府に寄付してくれる

そうです」という本人一言もしゃべって

ない内に恭しい報告がなされ、その秘密金庫の

鍵はギーヴさんが既に入手という流れるような

段取り。その件について「どうやったの」

問われて「女中をたらしこんだよ」と顔色一つ

変えずまじめにおっしゃるので。戦場に

おいては天下無双の勇者であるところの黒騎士

ダリューン卿が

「おぬし・・・まことに役に立つ男だな」

冷や汗かいてるのがいい味出してる。

 

結構な額になるだろう隠し財産について、

「これはその、商人たちが勝手に持ってくる

のでえ、勝手に貯まっていくのでええ、お許し

くださいいい」とか大声で言い訳してるのに、

王太子ご一行はともかくその場で聞いてる

総督府の職員らしい人たちもドン引きしてる

のが草生える。

だいたい自分たちの上司が無体な(笑)真似を

されてるのに助けるでもなく突っ立って

ぼうっと見てただけだし。あまり慕われて

なかった様子が地味~に描かれていると。

「合法で貯めてた分は残してやってもいいの

では」と、ここでも笑顔で温情をかける王太子

殿下の言葉で「金貨1万枚」が残されることに

なったが、全財産から考えると目減り感がぬぐえ

ないのでまだ「・・・ええええ」と言い掛けた

ペラギウス氏だが

「これで逆恨みするようなら永遠に金貨が

いらぬようにしてやるぞ

黒騎士からその方法目で見てわかりやすく

説明されたため。口では「感謝いたしますううう」

不満でも言うしかなかったらしい。

 

 一夜明け。「総督が追放された」「王太子府が

設置されます」という一報を聞きつけても市民

からすれば「へえ、そうなの」「王太子って

来てるんだ」とゆるーい感じ。

総督が貯めこんだなかなかの金銀財宝を

チェックしつつ「アハーバック」という伝説の

海賊が話題に。金貨だけで一億枚という

ペラギウスの隠し財産がはした金に思える

その莫大な「秘宝」について。

・・・それはまあ噂話としてスルーしつつ。

先にでた3日で片づけるという海賊退治(まだ

終わってなかった)についての考えを披露する

ナルサス卿。

先日捕まえた賊の一人さんざんバカにした

うえでわざと逃がしこっちには船が無いから

あっちから来てもらうように仕向けたと今日も

たいへん楽しそう。

当然怒り狂った海賊の皆さんは速攻でお礼

参りに行く決定をするが、結構強気な理由と

して「陸には俺たちの味方がいる」という話

 

・・・まあだいたい見えてきますけどね・・。

 

グラーゼ氏はギランの商人組合とは

「海賊退治してくれるなら協力します」

いう一般商人を1日でまとめて多数連れてくる

など単に口先だけではない「実力」を示す場面も。

 

前回からの続き 。

海賊船に追われた商船が炎を上げてギランの

港に入ってくるのが見える。ところが周りの

船は特に慌てもせず、「あの船やられてる

なあ」、「助けにいく?」「でも今からじゃ

間に合わないっぽいしとりあえず様子見?

みたいな」という白けた空気。

総督ペラギウスも自分で今さっき言った状況が

そのまま展開されて逆にあわあわするばかり。

「すぐ軍船を出すべきです」と正しく進言する

アルスラーン殿下に「そんなもんありません」

フツーに言い訳し。「ほおおおお。確か海賊

から脅迫されているというお話

でしたが、そのわりに軍船の一つも準備

していないとおっしゃる。へえええええ」

ハナから本気にしていなかったがここまで

デマカセとは恐れ入る、という風情でツッコミが

さえ渡る宮廷画家(予定)。

そんな混乱の中、さすがにフットワーク軽い

ギーヴがまっさきに部屋を飛び出して「名前と

恩を売るチャンスですぞ」と不敵な笑み。

 

襲われている商船の上では今にも船に取り

付こうとする海賊相手に果敢に応戦する

船長氏が、堂々と見て見ぬふりしてる

らしいギラン市民の薄情さに歯ぎしりが

止まらない様子。

やっとこちらに向かう船を見つけたが、どう

見てもボロ漁船でしかも舳先にはが乗って

ぜ、どういうこと?とさらに大混乱。現場の

海賊もせせら笑っていたが、一番手前の海賊の

頭をすぱんと貫通する弓勢がその女性から

放たれたのに目を丸くする暇もなく、いきり立つ

海賊の前に降り立った黒衣の男が剣の一振りで

その場に居たぱっと見10人くらいの海賊を

五体三枚以上のパーツ(推定)にバラして見せ。

それ以降はそのボロ漁船のメンバー4人

一騎当千以上の働きをするのにひたすら感心し

「この頃の漁師って強いんだなあ」「ばかやろう

あんな漁師がいるかよ」ともめていた船長たち

だが次々弓を放つ女性(ファランギース様)を

うっとり見上げるモブを見逃さなかったぞ我々

読者は・。 

ほぼあっという間に3隻の海賊船を鎮圧して

見せたダリューン卿他3名。助けた商船の船長

グラーゼと知り合いに。彼がセリカ式の礼をして

見せたのでそれを指摘すると、母方がセリカ人、

世界諸国を回っているので20カ国の挨拶が

できると言い「悪口は30カ国語で言えるが

礼を言う言葉が一番美しいのはパルス語だ」と

なかなか詩的なことをおっしゃる。

ここで「船乗り」が仲間になったのでそれを

よしみに5万の兵士をまずここから集めよう

(意外に父王の手のついてない場所なので)

という話に。しかし当然というか「別に王都が占拠

されていても我々困ってないし、勝手に来た

(わけわからん)王子に組みするメリットがない」

と交易商人のみなさんはにべもない。

とはいえ、つい先刻自分たちが明らかに見殺し

しようとしたグラーゼ船長を救ったのは王太子

ご一同なのは確かであり。

その辺をやんわり、しかし激重口調で指摘

したナルサスに、長老たちが(しぶしぶ)頭を

寄せ集めて出たのが「海賊を一掃することが

できたら協力しよう」という話。

明らかに「できるわけないだろう」という

逃げの一手の意見だが、ここでも我らが日曜

軍師

「三日以内にギランを狙う海賊を一掃して

みせよう」と、いい笑顔。

「ほんまに大丈夫か」と味方になったばかりの

グラーゼさんも渋い顔に。 

そうだね。そのまっとうな反応が新鮮に見える。

 

そこで前回空振りだった、ナルサス卿のご学友:

シャガード氏から連絡が 。本当に久しぶりの

再会らしく一通り、変わらぬ友のような小粋

やりとりを交わす二人の様子に、うれしそうな

エラムの姿も和みポイント。

アトロパテネ陥落以降のこれまでの経緯を話し

「アルスラーン殿下のために力を貸して・・」

と言いかけるナルサスを遮るように場所を変え

ようと誘うシャガード氏。

小高い丘から見下ろした先に。広大なシャガード

邸の敷地でフツーに使役される大勢の奴隷

姿という現在のパルス国内でよく見かける

問題の光景が。

どういうことか、と厳しい表情で尋ねる

ナルサスに

「奴隷制度廃止など戯言もいいところだ」

暗い目で語る親友(だった男)

以下次号。

エラムの説明によると噂の人物:シャガード氏は

ナルサス氏の「遠い親戚筋」で具体的には彼の

父親の姉の夫の従兄弟の子息ぶっちゃけ

血はつながってないし、法事?でも集まるか

どうか微妙なかなり距離感のある間柄らしい。

しかし全く他人かというとそうでもない、

よんどころなく借金をたのみたいとか、こちらが

宝くじ高額当選したとかでもない限り浮上しない

縁だが、「奴隷解放制度廃止」については志を

同じくした仲だというふれこみ。ギランで邸宅を

構えているというのでまずそこへ向かうと「愛人と

一緒に出かけて不在」というアポなしとはいえ

堂々たる空振り展開。

それならと「総督府」を目指すことになるが

旅先からの着のみ着のままでは足元をみられ

ますという配慮から、まずは身なりその他を

整えるため市場へ。

 

エラムが兵数など調べてくるが、毎度思うけど

そんなんどこで聞いてくるの?市役所とか

行ったら教えてくれるの?「この都市の規模に

しては少ない」という話に、豪商などの

武装商船があるのではないかと見当をつける。

今後、殿下が即位すれば海周りの軍も必要に

なるしなと邪悪な顔ほくそ笑む軍師に「楽し

そうだなあ」と思う黒騎士とエラム(と読者)。

そこへアルフリードが服を2着持ってナルサスに

「どっちがいいかな」とおそらく男性陣にとって

かなりどうでもいい質問ベスト5には入る

内容の声をかける。案の定「どっちでもい・・」

と答えかけた彼に、アルフリードの背後から

守護霊というよりむしろスタンド級

禍々しいプレッシャーをかける女神官の姿が。

「これ、俺が判断しないといけないの?」

そなたのために時間をかけて選んでいた

のだぞ」というテレパシーを交わし、苦し紛れ

とはいえなんとか及第点?の答えを出しつつ

治まらぬ動悸に胸を押さえるナルサス卿。

 

海産物が豊富だと聞きながら食卓をかこんだ

一同、「美味」特大書文字の元、

それぞれの表情が秀逸。あの黒騎士が眉間を

抑え感極まってるとか相当では。

ジャスワントも滂沱の涙してるしねえ 。

 

その食堂ではギラン出入りの海運商人たちが

王都陥落以降の噂話を始め、「陸路が荒れて

いても海路はそこまでじゃないし」「このまま

でも俺たちは儲かるから困らない」という同じ

パルス国内のはずが、なかなか温度差のある

忌憚ないが大声でかわされ「アルスラーン

王子」の評判も 本人とご一同がそこで聞いてる

とはツユ知らず「あまりぱっとしないらしいぜ」

「奴隷解放なんてブチ上げたせいでヤツら(奴隷)

が浮き足だって迷惑だ」とか「あいつら俺たちに

使われてるのが幸せだってのにわかってねえ

よな」という、まあマジ現場の意見という体裁で

本人とそのご一行がすぐそこで聞いてるとは

思わず(*大事なことなので2回言いました)

笑い話のタネにされていることに毎度おなじみ

黒騎士はともかく?ジャスワントも憤怒の表情

立ち上がりかけるのをギーヴが足をふんづけて

止める一幕も 。

 

噂話でも実際に聞くとヘコむなあと言いつつ、

そのまま名乗らずにあちこちで意見を聞こうと

話しているところへ、殿下をみて「アルs・・」

言いかける少年たちと遭遇。いちばん後ろにいた

はずなのに爆速で少年2人を引っこ抜いて走り

去る、さすがのすばやさを見せる黒騎士。

場所を変えて話を聞くと、なんと第1話で

エステルを逃がして怒られていたあの3人

坊主の内の2人。皆、商人になって王都と

行き来してるという。

ご立派になられて、と時の流れを実感する一幕。

王都では水路が修復できずに困ってるらしいと

いう話も王弟殿下本人の苦悩の度合いの割に

あくまでついで語られるところが不憫。

 

殿下が父王にパルス全軍の兵権を取り上げ

られたことを知らない少年2人は、軍に

入って殿下のお役に立ちたいと瞳を輝かせるが

それは現時点ではできないお話(泣)なので。

これからエクバターナに戻るという彼らに

「エトワールというルシタニア人が困って

いたら手を貸してやってほしい」とさらに

行き届いたフォローを行う世話やき殿下。行き

届きすぎてるフォローの第一段がすでに有効に

効いているのだがもう一声、手は打って

おきたいのか、ホンマに気のつく御仁である。

そういう意味で商売人に向いてないか。 

 

同じパルス国の中でも場所によってあまりに

空気が違う現実を目の当たりにしつつ、まあ

とりあえず「儲けてる奴らから軍資金を

むしり取りましょうや」という

ハナシに。

そのつもり満々で総督府に行ってみると見事に

でっぷり太った官僚が お出迎え。「王都陥落の

報を聞き、心配で食事ものどを通らない有様で」

とか大慌てで言い募るも臨月の妊婦さんなら

3~4人は入っていそうな大きなを抱えて

なんの冗談かと王太子御一同のヘイトを一身に

集めつつ。ナルサスにとっても、以前机を

並べた仲とはいえ「そんなやつも居たな」

程度の印象の相手だったが、実は先方も相当

苦手意識を持っていたという、ある意味

マイナス方向で意見が完全一致していたと

いう話。

 

そのギラン総督ペラギウス氏は、自分が

ルシタニアの侵攻を知った後も一切行動しな

かったのは海賊から「ギランの港を破壊する」

脅迫されていたためという傍目にも苦しい

言い訳をして見せ(*聞いたナルサスも

「そんなわけないじゃん」と一発で看破して

いたが)本人はアトロパテネの陥落以降、

それこそお国の為には指一本動かさず、王都に

収めるはずの租税は己の懐にため込んで、

なんならそれを抱えて海を渡って逃亡とか

考えていたらしく。

それがばれたら間違いなく処刑じゃん、もう

いっそのこと、マジで海賊が襲来してくれれば

いいのにーと運動会当日に大雨が降ればーとか

祈る運動キライ系小学生みたいにオタオタして

いるところへ。

絹の国の帆船が火を吹き上げて港に逃げ込み、

続いてその船を襲ったらしい海賊船が乗り込んで

きたという知らせが。

どうやら「嘘からでた誠」が実現して一同に

*テキトーなことを言ったはずの本人にも)

緊張が走りつつ次号へ。

結局「宝剣は手に入れられなかったけど

あんなものなくても自分は正当の王位

継承者なんだし問題ないから」と釘をさした

風な感じで魔導士たちの元から立ち去る

ヒルメスさん。 

尊師はヒルメスさんたちの言う「正義」は

自分の正しさを証明するためにそれぞれ

戦い、多くの血を流すことで結果的に

蛇王様のためになってくれるわとほくそ

笑んでる 。

 

虜囚の身から解き放たれたとはいえ、速やかに

雑務に追われる日々復活なうなルシタニア

王弟ギスカール氏。期待していたペシャワール城

の内乱(予定)があっさり王太子アルスラーンの

追放というカタチで何の騒ぎにもならないうちに

収束したことを聞き「なんっじゃそりゃああ!!」

少しはましな?奴かと思ってたのに使えねえ

ええええ!!」会ったこともない相手(パルス

国の王太子)キレ散らかし、その怒りの波動

は荒ぶるがまま、はるか遠く離れた空の下を

進む本人にまで届き。ワケもわからずぞっ

する王太子殿下に和み。

 

まあギスカール氏としてはパルズ軍が分裂する

ことを期待してアンドラゴラス氏の逃亡を

見送ったわけだし、そのまま何事もなく、

あっさり玉座に収まってしまわれたら超特大

猛虎野に放ったも同然ですからねえ。

まあ、そのあたりのルシタニア側(王弟殿下)

目論見について知り得るハズもなく。いち面識も

ない相手にえらい勢いでディスられるアルスラーン

殿下にすれば風評被害を訴えてもいい

案件かと・・・。

 

続いては王都水路の補修が進まない件

ついて。 技術者は虐殺された説明書等は

焚書で灰になってるし現場のルシタニア人は

そもそも歩兵だからまず素人で役に立たない

いよいよ水不足が深刻ですうという訴え。

まあほぼ100%ボダンのせいなのでギスカール氏に

とって殊更ハラ立つ事案。

 さらに引き続いて、その歩兵がつれだって

面会を希望してるというので興味を持って

通してみると 開口一番「本国に帰りたい」。

無理からぬことだけどと、よくよく聞いて

みると

 「もう異教徒はさんざん殺したし神様も十分

だっていってくれますだ」ハレバレと語り、

一応、「むやみにパルス人を虐げるべからず」

と布告しているのに、字が読めない一般兵

普通に虐殺を続けている事実が当の本人たちから

喜々として語られ、挙げ句の果てには

もうこんなとこでごちゃごちゃやってないで

異教徒(パルス人)は皆殺しにしてとっとと

帰りましょうや」

これまたなんの曇りもなく言い放つ連中に 

(こちらも)ぞっとする王弟殿下。

 

あれやこれやあった後、やっと王都に戻って

きた銀仮面卿。アンドラゴラス氏がとっとと

逃げたことを聞き、その不手際をぐちぐち言い

来たらしいが。ギスカール氏も負けてはおらず

「あんな奴さっさと処分しておけばよかった

のに生かしておけとか、いらんことを主張し

たのはてめえやんけ」とぐだぐだの陰険漫才

なるところを、双方ぐっと堪え。

そのアンドラゴラス氏があっさり返り咲いて

パルス全軍を率い、アルスラーン王子が追放

されたと情報共有したのち、その件はとっとと

忘れてお互いに

「アンドラゴラスと「相手」をどのように

共倒れさせるか」とか、そっちの方に思惑が

シフトしたのは残念ながら双方、実に気が

あうところを証明してしまうお話であった。

 

一方でギランに到着した王太子アルスラーンと

そのお仲間ご一行様。初めて見る海その彼方に

続くであろう土地を見渡し。未だ知らぬ国と、

そこに住む人々がいることに思いをはせつつ。

とりあえず頼る先として

「奴隷解放制度について語りあったナルサス

卿のご学友」の名が挙げられる。

そんな前評判を聞けば初期数値および予想

期待値暴上げになるのも無理からぬ処で

あろうが。

王太子殿下の明るい表情とともに 、その

名前が出た「シャガード」なる人物の

リアルタイム状況を見ると

どうやら真っ昼間からお姉さん方をはべらせて

だらだらしてる様子が描かれ。

・・どう見ても「これ、アカン奴や」

満載というか駄目方向超重量な上に過積載

いう感じなのですが、はたして。