アルスラーン戦記 94 | 大掴ひつじ物語

大掴ひつじ物語

たいへん狭い範囲の非常に分類しにくいうえによく途中で切れている記事置き場

結局「宝剣は手に入れられなかったけど

あんなものなくても自分は正当の王位

継承者なんだし問題ないから」と釘をさした

風な感じで魔導士たちの元から立ち去る

ヒルメスさん。 

尊師はヒルメスさんたちの言う「正義」は

自分の正しさを証明するためにそれぞれ

戦い、多くの血を流すことで結果的に

蛇王様のためになってくれるわとほくそ

笑んでる 。

 

虜囚の身から解き放たれたとはいえ、速やかに

雑務に追われる日々復活なうなルシタニア

王弟ギスカール氏。期待していたペシャワール城

の内乱(予定)があっさり王太子アルスラーンの

追放というカタチで何の騒ぎにもならないうちに

収束したことを聞き「なんっじゃそりゃああ!!」

少しはましな?奴かと思ってたのに使えねえ

ええええ!!」会ったこともない相手(パルス

国の王太子)キレ散らかし、その怒りの波動

は荒ぶるがまま、はるか遠く離れた空の下を

進む本人にまで届き。ワケもわからずぞっ

する王太子殿下に和み。

 

まあギスカール氏としてはパルズ軍が分裂する

ことを期待してアンドラゴラス氏の逃亡を

見送ったわけだし、そのまま何事もなく、

あっさり玉座に収まってしまわれたら超特大

猛虎野に放ったも同然ですからねえ。

まあ、そのあたりのルシタニア側(王弟殿下)

目論見について知り得るハズもなく。いち面識も

ない相手にえらい勢いでディスられるアルスラーン

殿下にすれば風評被害を訴えてもいい

案件かと・・・。

 

続いては王都水路の補修が進まない件

ついて。 技術者は虐殺された説明書等は

焚書で灰になってるし現場のルシタニア人は

そもそも歩兵だからまず素人で役に立たない

いよいよ水不足が深刻ですうという訴え。

まあほぼ100%ボダンのせいなのでギスカール氏に

とって殊更ハラ立つ事案。

 さらに引き続いて、その歩兵がつれだって

面会を希望してるというので興味を持って

通してみると 開口一番「本国に帰りたい」。

無理からぬことだけどと、よくよく聞いて

みると

 「もう異教徒はさんざん殺したし神様も十分

だっていってくれますだ」ハレバレと語り、

一応、「むやみにパルス人を虐げるべからず」

と布告しているのに、字が読めない一般兵

普通に虐殺を続けている事実が当の本人たちから

喜々として語られ、挙げ句の果てには

もうこんなとこでごちゃごちゃやってないで

異教徒(パルス人)は皆殺しにしてとっとと

帰りましょうや」

これまたなんの曇りもなく言い放つ連中に 

(こちらも)ぞっとする王弟殿下。

 

あれやこれやあった後、やっと王都に戻って

きた銀仮面卿。アンドラゴラス氏がとっとと

逃げたことを聞き、その不手際をぐちぐち言い

来たらしいが。ギスカール氏も負けてはおらず

「あんな奴さっさと処分しておけばよかった

のに生かしておけとか、いらんことを主張し

たのはてめえやんけ」とぐだぐだの陰険漫才

なるところを、双方ぐっと堪え。

そのアンドラゴラス氏があっさり返り咲いて

パルス全軍を率い、アルスラーン王子が追放

されたと情報共有したのち、その件はとっとと

忘れてお互いに

「アンドラゴラスと「相手」をどのように

共倒れさせるか」とか、そっちの方に思惑が

シフトしたのは残念ながら双方、実に気が

あうところを証明してしまうお話であった。

 

一方でギランに到着した王太子アルスラーンと

そのお仲間ご一行様。初めて見る海その彼方に

続くであろう土地を見渡し。未だ知らぬ国と、

そこに住む人々がいることに思いをはせつつ。

とりあえず頼る先として

「奴隷解放制度について語りあったナルサス

卿のご学友」の名が挙げられる。

そんな前評判を聞けば初期数値および予想

期待値暴上げになるのも無理からぬ処で

あろうが。

王太子殿下の明るい表情とともに 、その

名前が出た「シャガード」なる人物の

リアルタイム状況を見ると

どうやら真っ昼間からお姉さん方をはべらせて

だらだらしてる様子が描かれ。

・・どう見ても「これ、アカン奴や」

満載というか駄目方向超重量な上に過積載

いう感じなのですが、はたして。