ZUIKO MC AUTO-T 1:2.8 f=135mm OLYMPUS
撮影はα7Rで行ったが、この写真のカメラはOM-4だ。
1970年代、オリンパスから登場した革新的な一眼レフカメラシリーズ、OMシステム用の135mm望遠レンズだ。
レンズの名称は「G-ZUIKO」「ZUIKO MC」「ZUIKO」と変遷したが、これは中期のマルチコートバージョンだ。
ズイコー特有の線の太さと立体感、独特の濃さはこのレンズにも感じられる。
レンズ名「ズイコー」の由来は、創業時の社名「高千穂製作所」から来るとされている。「高千穂の瑞穂の国」から関連付けて、「瑞光→ZUIKO」としたとされているのだ。
ZUIKO名の最初のレンズは1936年に発売されたから、もう80年も前にZUIKOという名前は登場している。
レンズに独自の名を付けたメーカーは多いが、「瑞光」という名称は、アイレス社の「コラール(珊瑚)」と並んで、美しい名前だと思う。
ちなみに、社名「オリンパス」の由来は、神話時代にまでさかのぼる。
神々の集まる「高千穂」を、ギリシャ神話の神々が集まる「オリンポス」に重ねたとされているのだ。
奥日光はこれから長く続く冬の中にある。このレンズとは、中禅寺湖を見渡せる日光二荒山神社の中宮祠やその周辺をめぐろう。
日光山内、大猷院廟の近くに二荒山神社本庁があり、男体山頂には二荒山神社奥宮がある。広大な領域が聖域となっているのだ。
ここはその間にあるので中宮祠とよばれ、男体山への登山道入り口にあたる。
男体山頂にはかつて巨大な刀身が突き立てられていた。
いまは折れ、この中宮祠に保管されている。訪れた人はそれに触れることもできるのだ。
ここには男体山頂からの出土品も多く、それらを眺めながら神話の時代にタイムワープするのも楽しいだろう。
なお、男体山は黒髪山とも呼ばれる。個人的には「黒髪山」の方が、神話的で気に入っているのだが。
同じときに行った日光の写真はこちら。
AI AF Nikkor 24-120mm F3.5-5.6D NIKON 湯ノ湖、湯滝周辺
RMC TOKINA 35-105mm 1:3.5-4.3 湯元周辺
[19AH] 1:3.5 70-210mm CF MACRO TAMRON 光徳牧場周辺
SMC PENTAX FA 1:4.5-5.6 80-320mm 中禅寺湖、竜頭ノ滝、戦場ヶ原
ZUIKO MC AUTO-T 1:2.8 f=135mm OLYMPUS 二荒山中宮祠周辺
CANON LENS FD 50mm 1:1.8 S.C. 中禅寺周辺
MD 28mm 1:3.5 minolta いろは坂、大猷院廟周辺
舞楽 陪臚